2026/07/17 - 2026/07/27
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犬ポンさん
日本では連日のように「猛暑日」「酷暑日」という言葉がニュースから聞こえてきます。どうやら暑いのは日本だけではないようで、今年はヨーロッパでも記録的な高温が続いています。
そんな暑さの中、フランスとベルギーを旅してきました。
今回の旅で訪れたのは、フランスのパリをはじめ、ストラスブール、そしてベルギーのブリュッセル。どの街にもそれぞれの魅力がありましたが、まずはパリから旅の模様をご紹介したいと思います。
パリ観光で今回利用したのが、「パリミュージアムパス」です。
2026年1月から大幅に値上げされたパリミュージアムパス。当然、各施設の入場料も値上がりしています。
果たして、パリミュージアムパスは今でもお得なのでしょうか。
実際に使って、検証してみました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
パリミュージアムパス
2026年6月現在、パリミュージアムパスは、2日券が85ユーロ、4日券が105ユーロ、6日券が125ユーロです。
今回の旅では、公式サイトから4日券をオンラインで購入しました。発券手数料として3.15ユーロが別途必要でした。
さて、この105ユーロという金額。
一見すると、かなり高く感じます。
しかし、パリには世界的に有名な美術館や歴史的建造物が数多くあります。いくつか訪れるだけで、入場料はあっという間に積み上がっていきます。
そこで今回は、実際にいくつもの施設を巡ってみることにしました。 -
パリ初日は、オルセー美術館、ノートルダム大聖堂、サントシャペル教会、そしてコンシェルジュリーを訪れました。
これらの施設は比較的近い場所にまとまっています。
パリの地下鉄を使う方法もありますが、このあたりは歩いて移動することにしました。
パリの街を歩いていると、移動そのものが観光になります。
石造りの建物、カフェ、通りを行き交う人々……。
目的地へ急ぐだけでは、少しもったいない気がします。
オルセー美術館
最初に向かったのは、オルセー美術館です。
入館料は16ユーロ。
朝一番の9時30分に予約を入れておきました。
ここは予約しておくことをおすすめします。一般入場の列は朝からかなり長く、予約の有無で時間の使い方が大きく変わります。
予約者の入口はセーヌ川沿い。
館内に入ったら、エスカレーターで5階まで上がり、そこから下りながら見学していくと、比較的スムーズに鑑賞できます。
かつて駅舎だった建物を利用したオルセー美術館は、それ自体が一つの作品のようです。
美術作品だけでなく、建物の空間も楽しみながら、ゆっくりと時間を過ごしました。 -
ノートルダム大聖堂
次に向かったのは、ノートルダム大聖堂。
2019年の大火災で屋根と尖塔が焼失したニュースは、今でも記憶に残っています。
日本で起きた首里城の火災とも重なり、歴史的建造物が炎に包まれる映像には、大きな衝撃を受けました。
そのノートルダム大聖堂も、現在では修復が進み、一般公開されています。
ナポレオンの戴冠式が行われた場所としても知られる、パリを代表する歴史的建造物です。
大聖堂そのものへの入場は無料ですが、塔に上る場合は時間指定の予約が必要です。
塔への入場料は16ユーロ。
424段の階段を、およそ15分かけて上ります。
正直、楽な道のりではありません。
しかし、階段を一段ずつ上り、高さ69メートルの場所にたどり着いたときに目の前に広がるパリの街並みを見ると、「上ってきてよかった」と思えます。 -
サントシャペル教会
続いて訪れたのは、シテ島にあるサントシャペル教会。
ここはパリ最古級のステンドグラスで知られる美しい教会です。
内部に入ると、壁一面に広がるステンドグラスに圧倒されます。
外の暑さを忘れ、しばし立ち止まってしまいました。
時間指定の予約をしておくと、入場がスムーズです。
入館料は22ユーロ。
小さな教会ですが、その空間に凝縮された美しさは、ぜひ実際に見てほしい場所の一つです。 -
コンシェルジュリー
サントシャペル教会を出て、左へ進むとコンシェルジュリーがあります。
「コンシェルジュリー」と聞いて、私が真っ先に思い浮かべるのはフランス革命です。
革命の時代、多くの貴族や革命家たちがここに収容され、やがて断頭台へと送られていきました。
その中には、マリー・アントワネットもいました。
華やかな王妃として知られた彼女が、最後の時を過ごした場所の一つです。
歴史を知ってから訪れると、建物の印象も大きく変わります。
なお、コンシェルジュリーは入口が少し分かりにくいです。
サントシャペル教会を出て左側に進むと、チケット売り場と入口があります。
入館料は13ユーロ。
私が訪れた際には、特に予約をしなくても問題ありませんでした。 -
パリ2日目は、ルーブル美術館、オランジュリー美術館、ホテル・ド・ラ・マリンヌを訪れました。
パリの地下鉄は駅と駅の間隔が意外と短く、「次の駅なら歩いてみよう」と思うことがよくあります。
今回も基本的には徒歩で移動しました。
多少は疲れます。
でも、歩いていると、地下鉄では見えないパリの街並みが目に入ってきます。
カフェのテラスで談笑する人、犬を連れて歩く人、石畳の道を自転車で走る人。
そんな街の風景を眺めていると、一時だけパリジェンヌ……ではなく、私は男性なので「パリジャン」気分を味わえます。
ルーブル美術館
パリ観光の王道、ルーブル美術館です。
時間指定の予約は必須。
私は朝一番の9時に予約しました。
「これで朝から効率よく見学できる」と思っていたのですが、そう簡単にはいきません。
入館するまでに、なんと1時間近くかかりました。
さすがルーブルです。
館内に入ってからも、見どころは尽きません。
いくら時間があっても足りない、というのが正直な感想です。
半地下階から入場し、館内には古代ギリシア、古代オリエントなどの美術品から、「モナ・リザ」をはじめとする名画、さらには14~19世紀のフランス、フランドル、ドイツ、オランダ絵画まで、膨大な作品が展示されています。
多くの人が「モナ・リザ」を目指して2階へ向かうため、私が訪れた際も2階は人、人、人。
そこで思ったのが、
「1階から順番に見ていけばよかった……」
ということ。
人気作品を先に見たい気持ちは分かりますが、ゆっくり鑑賞したいのであれば、比較的人の少ない場所から回るのも一つの方法だと思います。
入館料は32ユーロ。 -
「モナリザ」以外にも見どころ満載なルーブル美術館。世界史でおなじみの「民衆を導く自由の女神」(ドラクロワ)です。
-
オランジュリー美術館
次に向かったのは、オランジュリー美術館。
ここでのお目当ては、もちろんモネの「睡蓮」です。
大きな「睡蓮」の連作が8枚展示されています。
第一次世界大戦でのフランスの勝利を記念して、モネからフランスへ寄贈された作品だそうです。
大きな楕円形の展示室を包み込むように並ぶ「睡蓮」。
しばらく椅子に座って、作品を眺めていました。
そのほかにも、ルノワール、ピカソ、マティス、ゴーギャンなど、名だたる画家たちの作品が展示されています。
予約は必須ではありませんが、時間指定をしておいたほうがスムーズです。
それほど大きな美術館ではないので、鑑賞時間は1時間ほどでした。
そして、ここでおすすめしたいのが、美術館を出た後の時間です。
美術館のすぐ隣、セーヌ川沿いには椅子がたくさんあります。
木陰で休みながら、話をしたり、本を読んだり、何もせずぼーっとしたり。
観光地を「見る」だけではなく、パリで「何もしない時間」を過ごす。
これもまた、旅の楽しみの一つだと思います。
入館料は12.5ユーロでした。 -
ホテル・ド・ラ・マリンヌ
続いて、ホテル・ド・ラ・マリンヌへ。
ルイ15世の命によって建てられ、かつてはフランス王家の宝物や家具などを保管する場所として使われていました。
フランス革命後には海軍本部として利用されます。
館内に入ると、18世紀の華やかな調度品が目に入ります。
当時の王室文化を感じられる場所です。
私は時間指定で予約して訪れましたが、それほど混雑していなかったので、予約なしでも問題なさそうでした。
入館料は17ユーロ。
宝石展は別途13ユーロでした。 -
パリ3日目は、少し足を延ばしてベルサイユ宮殿へ向かいました。
ベルサイユ宮殿
時間指定の予約は必須です。
マリー・アントワネットがもし今のベルサイユ宮殿を見たら、
「今日のベルサイユも大変な賑わいですこと」
とでも言うのではないでしょうか。
それほど、とにかく人、人、人。
世界中から観光客が集まっています。
しかし、人の多さを忘れさせるほど、宮殿の豪華さには圧倒されます。
建築、装飾、絵画、調度品……。
「これがフランス王室の暮らしだったのか」と思うと、歴史のスケールの大きさを実感します。
入館料は35ユーロでした。 -
プチ・トリアノン
ベルサイユ宮殿を訪れたなら、ぜひ足を延ばしたいのがプチ・トリアノンです。
宮殿から庭園を抜けて向かいます。
距離は約1.5キロ。
歩けない距離ではありません。
ただし、庭園内を走る乗り物を利用することもできます。
料金は行き9ユーロ、帰り4ユーロ。
私は徒歩を選びました。
庭園に入るには別途入園料が必要ですが、私はベルサイユ宮殿を出て左側に沿って歩き、Googleマップを頼りに向かいました。
王妃が歩いたであろう庭園を歩いていると、ほんの少しだけですが、マリー・アントワネットの気持ちが分かるような気がします。
もちろん、当時の彼女と私では身分も暮らしもまったく違います。
それでも、広大な庭園を歩きながら宮殿を遠くに眺めていると、「ここでどんな時間を過ごしていたのだろう」と想像してしまいます。
プチ・トリアノンの入館料は12ユーロでした。 -
パリミュージアムパスは、お得だったのか?
さて、ここで今回の旅の本題です。
パリミュージアムパスは、本当にお得だったのでしょうか。
今回、パリミュージアムパスを利用して訪れたのは、次の9か所です。
• オルセー美術館
• ノートルダム大聖堂
• サントシャペル教会
• コンシェルジュリー
• ルーブル美術館
• オランジュリー美術館
• ホテル・ド・ラ・マリンヌ
• ベルサイユ宮殿
• プチ・トリアノン
これらをパリミュージアムパスを使わず、それぞれ単独で入館した場合、合計は142.5ユーロになります。
一方、今回購入した4日券は105ユーロ。
この9か所だけでも、37.5ユーロの差があります。
さらに、この9か所以外にも、ドラクロワ美術館とクリュニー美術館を訪れました。
そう考えると、今回の私にとってパリミュージアムパスは、
「大得」でした。
もちろん、すべての旅行者にお得とは限りません。
美術館や歴史的建造物をあまり訪れないのであれば、個別に入場券を購入したほうが安く済む場合もあります。
しかし、パリに来たからにはルーブルを見たい、オルセーにも行きたい、ベルサイユにも行きたい……と、いくつもの施設を巡るのであれば、パリミュージアムパスはかなり有力な選択肢になると思います。
そして何より、パスを持っていると、
「せっかく買ったのだから、もう一か所行ってみよう」
という気持ちになります。
これが意外と大きい。
予定になかった美術館にふらっと立ち寄る。
少し時間が余ったから、もう一つ見てみる。
そんな旅ができるのも、ミュージアムパスの魅力かもしれません。
値上げされた2026年のパリミュージアムパス。
それでも、今回の私の旅では十分に元を取ることができました。
「パリで美術館や歴史的建造物をたくさん巡りたい」
そんな方にとっては、今でも検討する価値のあるパスだと思います。
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