2026/07/09 - 2026/07/10
345位(同エリア349件中)
さらりんさん
会津旅行は、歴史好きの夫にとってかねてからの念願でした
ところが仙台出身の私は小学校の修学旅行で会津に行っていますので、それではお付き合いしましょうか、というくらいの思いでした
旅行予定を決めるにあたり、1日目には会津若松で、さざえ堂、鶴ヶ城、県立博物館をみる、ということはすぐに決まりました さらに、昨年の夏に鶴岡の藩校、致道館を訪ねて、とてもよかったので、今回も会津の藩校日新館をぜひ訪ねよう、と予定していました
ところが、本来の日新館は戊辰戦争で焼失しており、現在の日新館は1987年に会津若松市郊外に再建されたぴかぴかのものなのです 足の便が悪く、内容にもあまり魅力を感じなかったので断念しました 夫によると日新館の資料は県立博物館に保存されているので、そちらを見ればよいとのことでした
私にとって会津は2度目ですので、もう1カ所、会津とは別の「初めて」の訪問地、ワクワク感がほしいところです 2日目はどこをめざしましょうか
そこで候補にあがったのが、柳津です 知り合いの方の出身地で、はじめに「やないづ」「こくぞうぼさつ」という名称を聞いたときは、知らない地名、知らない菩薩さま、だなぁ、いったいどこ?どんなお寺?と思い、さっそくネットで調べてみました
すると、
◆柳津は只見線で、会津若松から1時間の所(只見線、というだけで憧れます)
◆こくぞうぼさつは1200年の歴史がある名刹(空海が関係しているってすごい)
◆斎藤清美術館がある(なんでも鑑定団で「会津の冬シリーズ」の版画を見て、とても印象に残っています、ぜひ版画の本物を見てみたいものです)
と、なんだかワクワクしてくるではありませんか
会津若松に行くだけで、郡山から磐越西線で1時間強、かかります 柳津に行くには、さらに只見線で1時間奥に入ることになり、最初、夫は渋っていました しかし柳津観光案内所への電話取材の結果→見所はコンパクトに固まっているので滞在時間4.5時間でも問題なし、さらに、日本最大級の縄文土器は必見の価値あり、を伝えると、では行ってみるか、との快諾を得たのです 2日目の訪問先が柳津に決定しました
●は見学、※は食事、☆はこの旅行記
1日目:東京から会津若松へ (宿泊はフジグランドホテル)
●飯盛山
●さざえ堂
※昼食 かみしろや(事前に予約)
●福島県立博物館
●鶴ヶ城
※夕食 渋川問屋(事前に予約)
2日目:会津若松から会津柳津へ
柳津観光のあと、会津若松、郡山を経由して仙台へ
●福満虚空蔵菩薩圓蔵寺 ふくまんこくぞうぼさつえんぞうじ
☆●斎藤清美術館
☆●縄文館
☆※昼食 憩いの館ほっといんやないづ
☆●斎藤清アトリエ館
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
いよいよ斎藤清美術館です
-
やないづ町立美術館なのですね
-
企画展のタイトルは、
「会館30周年 プレ企画展1
斎藤清と柳津
chapter.2 この地で、戦い続ける」 -
入口にかざってあった福島の郷土玩具
右側の起き上がりこぼしはムンクの叫びのような表情です -
館内は撮影禁止だったので、説明パネルを撮影しました
「斎藤清が見たもの、感じたもの
代表作「会津の冬シリーズ」を再び描きだしたのは63才を過ぎてから・・・
80歳にして鎌倉から柳津へ移住、それほどまでに創作意欲をかきたてた会津・・・」
90歳で亡くなるまでの10年間の柳津生活でしたが、斎藤清は柳津の町をとことん愛して版画を制作、そしてこんなに立派な町立美術館を作ってもらいました 斎藤清と柳津の町は相思相愛の仲だったのですね -
実際の風景写真(画面右下)
と版画作品が並んでいます
あの風景があんなにすてきな版画の作品になるなんて、まるでマジックです -
会津の冬シリーズが有名ですが、実りの秋や水田の風景版画もカラフルな色使いで若々しい感じがします
-
真っ白の雪もあれば、
グレーのグラデーションがかかっている雪もあります
版画の技術でいったいどうやればグラデーションができるのでしょう
上の版画 会津の冬(114)柳津 1996年
下の版画 会津の冬 (23)柳津 1976年
上の版画の方が好きです
雪深くて、遠くが見えないし、
電信柱に積もった雪がすごいし・・・
さっき実際にこの目で見た赤い橋の情景が、冬にはこのような風景になるのですね -
休憩室からの景色
圓蔵寺が正面によく見えます -
版画体験コーナーがありました
-
出来上がった作品
-
きょうの料理の表紙に斎藤清のイラストが使われていました
(1958~1976年3月号まで) -
なんとフランス語のラジオテキストにも使われていたそうです
小さな部屋で斎藤清についての紹介ビデオが流れていました
椅子が4つしかなくて、満席です
残念ですがあきらめました -
美術館内の通路の壁には柳津の風景や赤べこの動画が映されています
-
どうやら赤べこが柳津の町を歩いて案内している、というストーリーと思われます
なかなかオシャレな演出です
とても充実した版画鑑賞の時間でした
鑑賞中に、ウッカリくま鈴を鳴らしてしまう一幕もありましたが・・・ -
ふくしま応援ポケモン「ラッキー」ちゃんを見ながら、縄文館へ
実は、縄文館は柳津観光案内所イチオシのオススメスポットなのです
観光案内所に柳津のことを電話で訪ねたとき、最後に言われたのが、
「もし時間がありましたら、ぜひ縄文館も見て行ってください
日本で最大級の縄文土器が展示されていますから」と言われたのでした
この言葉が、圓蔵寺、斎藤清美術館に加えて、柳津訪問を決定づける後押しとなったのでした -
「イケちゃん」というニックネームがついている土器
左右に一対の人型の取手がついています
池ノ尻遺跡(柳津町)で出土されたので「イケちゃん」 -
イケちゃんのアップ
向こう側の取っ手は本当に人の顔です
こちら側の取っ手は後ろ姿でしょうか、頭のてっぺんはグルグルうずまき -
イケちゃんについてに説明
ざっくりとまとめると、
煮炊きのコゲあとがないので、調理器ではないだろう
推測だが、新生児や幼児の埋葬に使用したのではないか
新たないのちのよみがえりを祈ったのではないか・・・
という内容に心ひかれました -
新潟の火炎土器
-
東北の火炎土器
-
新潟の土器
-
柳津の土偶
中央右の土偶はモデルになった人がイメージできそうな気がします -
ガラスケースに入っている、ということは、
これがもしかして日本最大級の土器なのでしょうか -
竪穴式住居
中は意外と広いです -
煮炊きのあとがあるようですね
-
この土器の取っ手は何をかたどったのかしら、複雑な形です
2階にも展示品があるようなのですが、「人員不足のため2階の展示はごらんいただけません」という張り紙があり、2階へは行けませんでした
どうにかして、ちょっとだけでも見せてもらえないか、と、係員を探したのですが、全然見つけることができず、あきらめました とても残念です -
「憩いの館ほっといんやないづ」で昼食を食べます
縄文館とおなじ建物の中にがあったので、便利でした
夫は「ソースかつ丼 季節のみそ汁付き」を選びました
柳津のソースかつ丼は、他のソースかつ丼とは違い、カツとキャベツ千切りの間に卵焼きがのっている、というぜいたくなものです
とてもおいしいです -
私は「親子丼 季節のみそ汁付き」を選びました
柳津の隣町、三島は地鶏が有名です
鶏肉も卵もそれはそれはとてもおいしかったです
そしてみそ汁も、冷や汁でミョウガやしそがたっぷりはいっていて、おいしかったです -
ソースかつ丼と親子丼でおなかいっぱいになり、デザートが食べられず残念でした
さきほど縄文館でみた「イケちゃん」(人体像把手付土器)に似せて作ったパフェがあるのです
写真で見ただけですが、かなりの力作だとおもいます -
こちらは「ハートちゃん」土器をクッキーにしたパフェ
ハートちゃん土器は見たような記憶があるのですが、写真に撮っていませんでした、残念
縄文土器をパフェに仕立てるなんて、やるねえ、柳津縄文館! -
壁にはってあったポスター
真ん中のポスターが圓蔵寺です
圓蔵寺はこのポスターのように、崖の上に建っている姿が代表的な写真なのですが、なぜか、私は。このような圓蔵寺の写真を撮り損ねました -
時間に少し余裕があったので、斎藤清アトリエ館に行ってみます
憩の館 ほっと in やないづ から徒歩5分ほどの距離です
斎藤清は板下(ばんげ)で生まれ、そのあとは夕張、小樽、東京、鎌倉と住まいを変えました 柳津に住むいとこから「雪なら柳津にいっぱいある」と誘いを受け、取材のために何度も柳津を訪れました
そしてとうとう80歳のとき、柳津町に移住したのです
アトリエ館では、斎藤清のいとこの娘さんと同級生だったという女性の方が熱心に説明をしてくれました -
入口からすぐの部屋の壁パネル
これでもか、というほどの大量の斎藤清の版画作品写真でうめつくされています -
斎藤清は芸術関係の学校とは無縁で、すべて独学なんだそうです 驚きです
人物クロッキーも見事です -
ほっぺが赤い女の子が子守り、かわいいです
-
1948年 サロン・ド・プランタン展に「ミルク」を出品、
一等賞を受賞した作品
このあと世界で認められるようになりました -
日本髪の女性が着ている黒い着物
一見すると無地にしか見えませんが、版画の実物をよく見ると、こまかな小紋模様が描かれているのだそうです 驚きです
そして、帯の木目模様もすばらしい
他の作品にも木目模様がよく出てくるのですが、木目は版木の木目そのものではなく、木目の模様を彫刻刀で丹念に彫って描きだしているそうです 驚きです -
右下の版画は、サンマの骨でしょうか、おもしろいです
-
この部屋で実際に版画を作成していました
机に斜めの角度がついています -
作業中の写真
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板を3枚はりあわせた版木
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1948年サロン・ド・プランタン展「ミルク」出品 一等賞を受賞(41歳)
その後、サンパウロ・ビエンナーレで受賞、アメリカで個展など、海外で評価がたかまりました
そう言えば、斎藤清美術館にはアメリカ、メキシコ、パリなどを題材にした版画もたくさん展示してあり、会津の風景だけではないことがわかり、意外な印象を受けました -
私は、アトリエから真下に見える民家を写真に撮りました
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雪が降ると、こんな感じになるそうです
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それがこのような版画作品になりました
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私は、アトリエから見える赤い橋の風景を写真に撮りました
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雪深い日に、斎藤清がアトリエから赤い橋の風景を見て版画にすると、
このような作品になりました -
赤いほっぺの女の子が子守り
かわいいです -
福田赳夫元首相、よく似ています
アトリエ館でゆっくり、たっぷり、ていねいな説明を聞くことができて、とても楽しい時間でした
そろそろバスの時間が近づいてきたので、バス停へ行きます
アトリエ館で説明してくれた方がバス停まで案内してくれました -
柳津町民バスまちなか線 柳津郵便局前停留所です
-
柳津発13:21の会津若松行きに乗るため、
ここを13:07発の町民バスに乗らないといけません
次の電車は16時までありませんので -
やっとバスがきました
ありがたいことに無料です
柳津駅に無事に到着し、お借りしたくま鈴を返却しました -
楽しかった柳津の旅は終わりです
-
柳津は奥会津の入口ですが、この先にはもっといろいろ魅力的なところがあるのでしょう
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無人駅なのですが、必ず誰かしらがホームにいるみたいなので、安心です
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列車がやってきました
一日に6本しかないので、思わず手を振りたくなります -
途中の会津坂本駅の駅舎?
これ、たぶん車両を改造したものだと思われます -
車窓からみえる景色
山々に囲まれた田んぼ、とれたお米はおいしいご飯やお酒になるのでしょう -
14:15会津若松到着です
14:20会津若松発の磐越西線で郡山へ
15:36郡山到着 -
やまびこ自由席で仙台へ向かいました
これで会津旅行はおしまいです -
郡山で改札口を一旦出て、サンエトワールというパン屋に行きました
お目当ては「クリームボックス」
がっちりマンデーで紹介された郡山地元民に愛されてやまない菓子パンです
小さめの食パンにクリームがたっぷり塗られていて、
パンの中央がクリームの重みでくぼむほどです
おいしかったです
今回は私にとっては2度目の会津旅行でした
とはいっても、何十年もの年月が経っているので、同じ飯盛山に行っても白虎隊の少年たちに寄せる思いは、小学校の修学旅行の時とはまったく違うものを感じました 同じ場所へ時を経て訪ねる、ということも意味あることなのだと思いました
会津の食文化の豊かさを感じることができたこと、そして何と言っても、柳津という魅力にあふれた町を知ることができたことはこの上もなく素晴らしい体験でした
こづゆの、やさしくて奥深い味わいは、会津文化や歴史の奥深さを表しているような気がします
柳津の町は赤べこの発祥の町、圓蔵寺からの風景、只見川遊歩道、かくれた目玉スポット縄文館、そして何と言っても斎藤清の版画のすばらしさ、実に魅力にあふれた町でした 滞在時間がたった4時間半だった、とは信じられません いろいろな場所で対応して下さった町民の方々の、とても温かな対応に感謝を申し上げます 願いが叶うかどうかはわかりませんが、また違う季節に訪れることができたら嬉しいです
今回の会津旅行は魅力満点でした、どうもありがとう
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