2026/04/29 - 2026/05/03
213位(同エリア877件中)
しんちゃんちかさん
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この旅行記スケジュールを元に
きっかけは2026年お正月明けのANAのセール。
GWの行き先を考えた時に、行きたいけれど行けてないところは、五島列島…
五島列島の空の玄関口、五島福江はANAもJALもORCオリエンタルエアブリッジ航空のコードシェア便があってちょうど良い!
長崎便はセールでもお高く、福岡便は片道1万円ちょっとで出ていました。
博多港からフェリー(夜行)で早朝に五島に着く『太古』もありますが、せっかくですのでここは飛行機で行きたい^ ^
福岡の先はORCのHPからですと航空券の発売が1月下旬と、この時点で予約が入れられず。
ANAからでしたら予約、購入出来て、ANAへのマイル加算、福岡のANAラウンジの使用、荷物の優先受け取りなどANAとして搭乗することが出来ます。
(※ORCのHPとANAのHPから同じ便の予約・購入が可能ですが、料金は異なり、概ねORCの方がお安いです。)
プロペラ機で座席数も少なく、GWの繁忙期でしたので、安全策で早めに押さえたかったので、ANAから購入。
また、ユナイテッド航空のマイルで、羽田から五島福江まで特典航空券としてANA便を予約することも出来ますが、ここではマイル温存です^ ^
それと、羽田~福岡~五島福江と通しで買うよりも、羽田~福岡、福岡~五島福江と分けて買った方がかなりお安くなっていました。
不思議ですね。
笑っちゃうのは、羽田~福岡よりも福岡~五島福江の方が、距離も飛行時間もかなり短いのに料金が高いんです(⌒-⌒; )
離島のフライトは天候によって欠航が少なくなく、航空券も別切りですので、安全策を取って経由地の福岡で往復それぞれ1泊することに。
福岡ならヒルトンに泊まれますし♪
→あとでANAに確認すると「別切りでもANA同士の便ですので、前の便が遅延や欠航で次の便に間に合わない場合は、差額無しで次に乗り継げる便をお探しします」とのことでした。
1回目の五島列島としては(五島は広いので、すでに2回目行く気満々・爆)、GWですし、大満足な旅になりました。
振り返ると、今回は思ったよりもお金が掛かったな~という印象ですが、飛行機でなくフェリーを使う、現地ツアーを早めに予約して希望のコースを確保する、(帰りの)経由地では宿泊不要、にすればもっと抑えられたかなと思いました。
どなたかのご参考になれば幸いです。
2026年
4/29(水) ANA 255
東京(羽田)(13:25) - 福岡(15:15)
スーパーバリューセール 10,560円
ヒルトン福岡シーホーク泊 2人で11,003円(HPCJ割引券使用後、朝食とラウンジ利用は会員特典で無料)
4/30(木) ANA4693(ORC運航)
福岡(11:40) - 五島福江(12:25)
(往復)スーパーバリュー28F 16,170円
GOTO TSUBAKI HOTEL泊 2人で26,598円(割引クーポン・ポイント利用、朝食付き)
5/1(金)
五島市観光協会 『キリシタン物語 縦断クルーズ編』ツアー 1人22,000円
カンパーナホテル泊 2人で44,000円(2食付き、夕食は1人2,200円追加で五島牛のグルメ会席にアップグレード)
5/2(土)
五島自動車定期観光バス島内一周コース 5,400円(提携ホテル宿泊者割引後)
ANA4696(ORC運航)
五島福江(18:00) - 福岡(18:45)
(往復)スーパーバリュー75H 13,590円
東横INN博多口駅前泊 2人で14,910円(朝食無料)
5/3(日) ANA 254
福岡(13:15) - 東京(羽田)(14:55)
スーパーバリューセール 11,560円
- 旅行の満足度
- 5.0
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 ANAグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
5/1(金) 8:35
本日、お世話になるガイドさんに受付したら、首から下げる参加者証、資料を頂きます福江港ターミナル 五島市観光案内所 名所・史跡
-
8:51
1号桟橋です福江港 乗り物
-
まずは定期船シーガルで♪
-
このマークは、Sea Gull=カモメにちなみ、白いカモメが船長のような帽子やヘッドホンのような機器を身につけたデザインなんですって^ ^
-
9:10
向こうに見えるのは9:20発長崎行きのジェットフォイル「ぺがさす」 -
出航~!
夫も私も酔い止めを飲んで準備バッチリ^ ^
出航してから、船内で乗船券の回収がありました
座る時に、ガイドさんより、進行方向右手に座ると島々が見えます
左手に座るとマリア像が見えます~と
どんな小さな無人島でも島には名前が付いていて、写真でも屋根の形に似てる屋根尾島、竹ノ子島、包丁島、などなど
面白い名前^ ^ -
9:20
マリア像(赤い◯)が見えました(^^;
場所は福江島の大泊地区奥浦
住所は
長崎県五島市平蔵町853 0051
気になって調べてみました
道がなく、船ではないと行けないところです
この山は椎ノ木山と言うらしく、濱口勇神父、濱口長一さんが発起人となり、寄付を募り、椎ノ木山出身者一同で建てたそうです
公的なものではなく、私的に建てたのですね
この次の日にバスで福江島を回ったのですが、金のライオンとお爺さん、子供の像が道路沿いに建ててあって、どうやらお金持ちの方が個人で建てたらしく、ガイドさんも何故金のライオンかは詳細不明…と笑っていました
車窓から一瞬見ることは出来たのですが、写真に収めることは出来ませんでした
それと、周りの草木がのびのびになっていて、邪魔で良く見えずに残念でした
これに関してはガイドさんも市の観光協会に、切って欲しいと何度も申し入れをしておられるけれど、改善なく、観光に力を入れている五島なのに、ガイドもうまく出来ずに残念と仰っていました
もし福江島でその写真が撮られた方、ぜひアップして拝見させて下さい(^_^)
五島には、そのように私財を投じて像を建てる文化(土壌)があるのかもしれません
マリア様の後ろに書いてある言葉を記します
『椎ノ木山の辺境で信仰を守り
その遺産を子孫に伝えた先祖の遺徳
を偲び顕彰記念碑を建立する
平成10年(1998)7月吉日
発起人代表 濱口勇 神父
同 濱口長一
椎ノ木山出身者一同』
そばには「マリア像建設基金寄付者」として、修道士、修道女、神父を含むお名前と大泊信者一同と書いた碑もあります -
今度は久賀島の方に白い教会♪
浜脇教会です -
9:31
田ノ浦港には久賀タクシーが待っていてくれました
五島は離島留学生制度があって、小学4年生~高校3年生まで、全国各地からご両親の元を離れて、地元でホームステイをしながら豊かな自然と温かいふれあいの中で元気に育つ子が増えているそうです
現に、タクシーのドライバーさんもご自宅で複数の留学生を預かる里親をされているそう -
赤枠の住居は浜脇教会のシスターたちの住居♪
-
9:35
車窓からですが、写真を撮りやすいように、運転手さんが一瞬止まってくれました^ ^
田ノ浦瀬戸を見下ろす高台に立ち、五島初の鉄筋コンクリート造りです
この現教会が建つ前の、もともとここにあった木造の教会の創建当時は、信徒さんの中には、拷問を受け、その後遺症で動かしにくくなった手や足で参加したり、「牢屋の窄殉教事件」で生き残って参加した方もいたようです
そちらの教会は、島内の五輪地区に移され、このあと行く世界遺産『旧五輪教会堂』として大切に守られています浜脇教会 寺・神社・教会
-
9:46
さて、1ヶ所目の『牢屋の窄殉教記念教会堂』に着きました
今回のメンバーは夫婦と思われる方が2組、1人参加の女性が2人、男性1人とガイドさんです
ガイドさんより、クリスチャンの方はいらっしゃいますか?と聞かれましたが、いらっしゃらなかったです
中には、全員クリスチャンのツアーもあって、いろいろ直されるのでやりにくい…と仰っていました
そりゃ、やりにくいし、気も使いますよね(^_^;)
心中お察し致します…牢屋の窄殉教記念教会 寺・神社・教会
-
入り口近くには、可愛い手作りのお土産が♪
-
では上ります
1868(明治元)年、「牢屋の窄殉教事件」と呼ばれる弾圧事件がこの地で起きました
島民200人が捕えられ、6坪ほどの仮の牢獄に8カ月間押し込められました
狭すぎて座ることもできず、子供は足もつきません
朝夕もらうわずかな薩摩芋だけで、当然トイレもシャワーもなく、汚物にまみれてその異臭と不潔さは想像も出来ません
もちろん石抱や水責めなどの拷問もありました -
畳1枚当たり17人という狭さで、横になることも出来ず、排泄もその場にしなければならないという惨状で、多くは人の体にせり上げられて足は地につかず、さらに身動きすらできない状態でした
最初に亡くなったのは79歳のお爺さんで、小さい方だったそうです
人々の下になってしまって、押し潰されて… -
やがてウジ虫が湧き、噛まれた人も少なくはなく、ウジに下腹を噛み破られ亡くなった子もいました
写真の年齢を見ても、「姓名不詳 幼児」、一才、二才、四才、五才…
39名が牢内で(牢を出たあと4名→3名とする説あり)が亡くなりました
その中には喉が渇いて「アップアップ(みず、水)」と苦しみながら死ぬ子や、「わたしはパライソ(天国)へいきます」と言って死ぬ子もいたと言います -
高くなっているところに「監視所跡」がありました
この次の日には、福江島で定期観光バスに乗るのですが、その時のガイドさんが言われた次の言葉が忘れられません
「私には目に入れても痛くない、可愛い可愛い大切な孫がいます。同じような年齢の幼な子を連れて信仰を守り通そうとする宗教とは、一体何なんだろう…と思います。」
お宮参りに神社に行き、クリスマスにはプレゼントをもらってケーキを食べて育ち、お寺の除夜の鐘を聞き、お墓参りに行けば手を合わせて拝む私にも、想像出来ない世界です… -
1869年(明治2年)末、何も知らず、身を隠すため久賀島に来た数人の神学生らは、廃屋の中にいる髪のない人々と遭遇し、迫害の実態を知りました
キリシタンたちは入牢中に財産を奪われ、牢を出た後も困窮の中から立ち上がらなければならなかったのです -
上の案内板にあった牢屋の写真を引き伸ばしてみました
てっきりここの昔あった牢屋かと思っていたのですが、福江島にある復元された「楠原牢屋跡(くすはらろうやあと)」なので、こことは違う別のものでした
慶応4年(1868年)に起きたキリシタン迫害事件「五島崩れ」の際に使われた、信徒の家を改造した牢屋が復元されたものです -
堂内は感染症対策が続いており休館とのこと、入場は出来ませんでした(ツアーの申し込み時にも書いてありました。再開時期未定)
入り口のガラス越しから見ることが出来ました
奥と両サイドの床は赤いのですが、手前内側の白い床は、当時の6坪(畳12畳)分をあえて色を変えているそうです -
「アップ、アップ(みず、水)!」と苦しみながら亡くなった子たち、水なんかすぐ目の前にいっぱいあったのに…(T_T)
目の前の五島の海は綺麗で、何も無かったかのように静かでした
同じ日本人なのに、人はかくも卑劣なことをしてたのですね…
アウシュビッツに行ったときも同じことを思いました
国籍や民族、人種を問わず、人は洗脳され同調圧力が掛かると、想像を絶することをしてしまうのかもしれません -
10:09
次の目的地、旧五輪教会堂へ向かう途中、蕨集落(手前の密集した家々)を通りました
昔は漁業で栄えた集落で、昭和47年に蕨大火が発生しましたが、大きくて立派なお家や石垣が並んでいてびっくりしました
ラーメン屋のなかった久賀島ですが、昨年あたりに移住された方がこの集落でカフェを開店されてラーメンなども食べられるそうです
赤枠の島は蕨小島と言って、日本で一番小さな有人離島
長崎の外海地方から移住してきたキリシタンによって形成された集落で、現在は人口は6名、全員親戚で苗字も同じ「小島」さん!
皆さん、カトリック信仰を継承しているそう
右下の青枠は、私のガイドブックには載っていないのですが、ガイドさんより興味深い伝説をお聞きしました^_^
一夜で沈んだとされる近くの「高麗島」という幻の島の伝説でした
蕨集落には「高麗なおり」と呼ばれてきたお地蔵様が写真の青い四角で囲まれているお堂で祀られています
ガイドさんもこのお地蔵様を見たことがあるそうです
【昔、高麗島という小さな島がありました。
島の人々は信心深く、お地蔵様を大切にしていました。
ある日、正直者の若者(一説にはお爺さん)の夢にお地蔵様が現れ、「わたしの顔が赤くなる時、島に大変なことが起こる。よく気を付けていて、その時は島を逃れ出よ。」と告げました。
話を聞いた人々はお告げを信じたが、青年をねたむ者が、地蔵の顔を赤くぬってしまいます。
まじめな男はびっくり仰天し島の皆に教えて廻りましたが、島民の中にはその話を馬鹿にして相手にしない者もいました。
若者は用意していた船で周りの人々や仲間とともに島を離れました。
途中で振り返って見ると、高麗島は無くなって海の中に沈んでいました。
その後一行は漂流して久賀島の浜辺にたどり着きます。
脱出するときに携えてきたと伝えられる、首が長く目のつり上がった異様なお地蔵様はここ蕨集落に移され、墓地に隣接する「高麗地蔵堂」で土地の人々に大切にされています。】
ネットで検索すればお地蔵様の写真も見られます
確かに、私たちが想像するお地蔵様とは違って、白く痩せていて首筋がほっそりしています
とても小さくて、顔(頭)の大きさはおそらく卵の大きさくらいでしょう(写真に写っていたお供えのりんごの大きさと比較しました)
ほとんどの写真は、胸から下は布が布団のように下がっているので、体を見ることは出来ませんが、鳥羽水族館のこちらのページでお地蔵様の全身が写った写真と行かれた方の記事を見ることが出来ました
https://aquarium.co.jp/tobacms/wp-content/uploads/55.pdf
ツアーでは寄らないので、もしレンタカーなどで近くを通る機会があったら、ぜひお地蔵様を見て来て下さい!
柳田國男が紹介した高麗島伝説にも、石地蔵の顔を赤く塗ったために島が沈んだという筋立てが見え、久賀島周辺の伝承と重なっています。(boumurou.world.coocan.jp)
五島市のHPの「久賀島 第 5章 民俗・習俗」にもこの高麗地蔵のことが記載されています
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s009/010/030/020/020/5chousahisaka5.pdf?utm_source=openai
[⑦お地蔵様
蕨集落には、「高麗なおり」と言い伝えられてきた地蔵様がある。久賀島の沖に高麗瀬と呼ばれる暗礁があり、昔は島であったものが沈んだ場所と言い伝えられている。島が沈む前にそこから持ち出されたのがこの地蔵であり、その後キリシタンが持ち伝えたという。
その地蔵様は、村はずれの観音堂の一角に移されている。砂岩質の石彫で頸部が妙に長い異様な感じを受ける仏様である。光背と台座の高さ 75cm、仏様の立像 34cm である。
この地蔵様をお守りするのが地蔵講で、他地域の地蔵講とはかなり性格が異なっている。命日が毎月 1日と 17 日で、オバアサン達がおこもりをしている。] -
10:26
上の写真の蕨集落を過ぎると、道が急に細くなって、「ポツンと一軒家」に勝るとも劣らない山道になりました(>_<)
もちろんすれ違いは出来ず、ガードレールも無く、伸びた木々の先がジャンボタクシーの屋根に当たってボンボン音が…ヒ~(汗)!
今考えれば、写真を撮っておけば良かった…そんな余裕はありませんでした(泣)
レンタカーでは絶対無理(助手席の私が・笑)!
主人は面白がるでしょうけれど(~_~;)
実は、福江港からの定期船には自転車やバイクで久賀島へ行く旅行者もいました
若い2人組の女性もいました
彼女たちはレンタカーでここまで運転して来たようです
信じられません
私たちのガイドさんも「凄いですね、勇気がありますね」と驚いていました
それくらいの崖が続く山道なんです
駐車場は2ヶ所(正確には手前の1ヶ所で、奥のスペースは空き地=回転場)あって、手前の小さい方は3~4台しか置けないのですが、そっちにちゃんとバックで停めてありました
正解です!
写真に写っている奥の駐車場(空き地=回転場)の方がちょっとだけ下り口に近いのですが、その「ちょっとだけ」の道が輪をかけて激せまい道なんです
私たちのドライバーさんにとっては、庭のようでしょうから、スピードダウンすることなく(かつ安全に)来てしまいました^ ^ -
このような道を降りて行きます(ここはちょっと広くなったところ)
-
わ~見えて来た♪
赤い◯が世界遺産の旧五輪教会堂、青い◯が五輪教会堂 -
とうとう、この地に来れたのね♪
当時も今も、船か山の上に車を置いて歩きでしか来れない教会です
海辺に建つ教会ですので、こうして海が入った写真が一番似合います^ ^
歌手の五輪真弓さんは東京出身の方で、本名は「鈴木」さんですが、おじいさんがここ五輪の方で、旧五輪教会でもオルガンを弾かれていたそうです
かつては地区のほとんどが五輪姓だったそうですが、本家筋の人だけが「ごりん」姓を名乗り、本家筋の人以外は「いつわ」を名乗っていたようです
※ガイドさんから「おじいさん」とお聞きしましたし、いろんなブログでもおじいさんがオルガニスト、と書かれているのですが、この旅行記を書くのに調べていたら、ご本人のインタビューの記事を発見しました
そこでは「父は島で漁師をしながら教会でオルガンやバイオリンを弾いていました。」とありました
おじいさんもお父さんもお二人ともオルガンを弾かれたのかもしれませんね
日刊スポーツ<復刻記事(2018年4月4日>
https://www.nikkansports.com/m/olympic/tokyo2020/news/202108010000542_m.html -
ガイドさんが、この辺は潜伏キリシタンが使っていたお風呂の跡なんですよ、と案内してくれました
よく見ると、石が崩れないようにか、ワイヤーが掛かっています -
歩道沿いの石垣からは綺麗な湧き水が♪
その下のグリーンはクレソンの大群
食べられるそうです
五島はお水が綺麗で美味しいので、お米も美味しいそうです -
10:37
五輪墓地
動物避けがあって、入れないようになっていました
あとで写真で見ましたが、禁教期には丸い石を集めて置いただけのものやカマボコ型で十字架を刻んだもの、近代的なものの3種類があるようです
近くまで行けなくて残念でした -
久賀島を東西に横断するように伸びる九州自然歩道は旧五輪教会堂の正面脇につながっている。この道はかつて信徒が利用していた里道で、道沿いには信徒の家もあった。また五輪地区の信徒が浜脇教会や細石流教会のミサに通うために利用していた道で、信徒にとっては重要な道であった。
(おらしょ こころ旅HPよりhttps://oratio.jp/p_column/satomichi-aruku)
西海国立公園
~九州自然歩道~
五島列島は長崎県の西部に位置し、北は宇久島から南は福江島まで七つ の大きな島を中心に、多数の島々からなっています。島々は、連なった山々が海に沈み、高い部分だけが残った複雑なリアス式海岸線を持つ地形です。五島列島を通る九州自然歩道は、福江島から中通島、久賀島、野崎島を経て平戸、北松浦半島に至る、優れた島しょ景観やキリスト教関連遺産を訪れる、資源豊かな約350kmのコースです。
久賀島は、福江島とは田ノ浦瀬戸、奈留島とは奈留瀬戸で隔てられた馬蹄形の島です。五島列島はヤブツバキの自生が多く、久賀島でも東岸の長浜と西岸の亀河原にあり、長浜は県の天然記念物に指定されています。
福見鼻の展望台からは、東シナ海に浮かぶ五島列島の島々の景観を楽しむことができます。また、島内には高くそびえる鐘塔が特徴的な浜脇教会、厳しいキリシタン弾圧の跡地に慰霊碑と新聖堂が建立されている牢屋の窄(ろうやのさこ)などがあります。
この地区にある旧五輪教会堂は、昭和6年(1931年) に浜脇教会堂を移築したもので、五島に建つ教会堂とし ては最古の部類に属しており、「長崎の教会群とキリスト 教関連資産」の構成資産のひとつとして、世界遺産登録 に向けた検討が進められています。また、久賀島は平成23年(2011年)に国の重要文化的景観に選定されています。
環境省 -
こちらは現在使われている五輪教会(新聖堂)
やさしいベージュの外壁が特徴に、壁面に埋め込まれたガラスブロックの大きな十字架と、アーチ状のステンドグラス窓が美しく並んでいて可愛い^_^
旧五輪教会堂の老朽化に伴い、1985年に近くの缶詰工場跡地に新しく建てられた聖堂
入り口のアーチにはキリストを抱いた聖ヨゼフ
この教会の守護聖人
金色の文字は、聖書(マタイによる福音書 第5章8節)の「真福八端(しんぷくはったん)」の一節が刻まれています
「心の清い人々は、幸いである、その人たちは神を見る。 マタイ福音書五」 -
正面には磔刑のイエス像、左手にはキリストを抱く聖ヨゼフ像、そして以前は無かったようですが右手の額には青いマント姿のマリア様
左右の十字架の道行きの額…ちっちゃくて可愛いですね♪
この地区の素朴な生活に根ざした信仰がうかがえるんだそうです -
とっても人懐っこい猫ちゃん達だそうで、撫でてしまったら、簡単には離れてくれないそうです^ ^
教会守りの方がお世話してるのかな
教会守りの方は、確か、以前は航空会社に就職されていたそうですが、今は福江島から船でこの教会まで通ってらっしゃると、どこかで拝見しました
写真の右側にソテツの木が見えます
平戸でも教会の庭に植えてあるのに気が付きました
ガイドさんより、その理由をお聞きしました
簡単に言ってしまうと、お祈り(ミサ)に使うから、という理由ですが、もう少し詳しく調べると…
今から約2000年前にイエス・キリストが十字架で処刑される数日前、ロバに乗ってエルサレムに入城する際に人々が「なつめやしの枝を振り、葉を道に敷いて歓迎したことにちなんでいます
国によってソテツ、シュロ、オリーブで代用されているようです
キリスト教では復活祭(イースター)の1週間前の日曜日「棕櫚の主日(枝の主日)」に、シュロ、ソテツなど常緑樹の枝(葉っぱ)を切ったものを各信者が手に持って、
司祭(神父)が聖水で聖別し、その枝を持って教会の聖堂の外から入場します
ミサ終了後は、自宅に持ち帰り各家庭で飾り、1年後に教会に持ち寄り燃やすそうです
今度は「灰の水曜日」のミサの日に、古い枝を焼いた灰で信徒が十字架のしるしを額に受けるんだそう -
10:46
今度は世界遺産の方の旧五輪教会堂へ
外観は民家のようでもあります
明治初期にこちらの教会を作った大工の棟梁の平山亀吉さんは地元久賀島、田ノ浦出身
代々船大工の家系でした
教会建築を学ぶために長崎の大浦天主堂にも出向いています
なので大浦天主堂の祭壇とそっくりなので、後でガイドブックなどの写真と見比べて下さいね、とガイドさん(^_^)旧五輪教会堂 寺・神社・教会
-
大浦天主堂に次いで、1881年に日本で2番目に建てられた古い教会です
ステンドグラスはお金が無いので、セロファンをガラスで挟んでステンドグラスもどきを作ったそうです -
天井はリブ・ヴォールト構造(こうもり傘を開いた形に似ている)、3廊式の作りです
柱は全て杉が使われていますが、当時このあたりは日本杉の産地で栄えていたそう
リブ(rib)は肋骨のこと、リブステーキのリブですね
ヴォールトとは「アーチを並行に押し出したかまぼこ型(トンネル型)の形状」のこと
中央の祭壇には聖ヨゼフ(イエスの養父)と幼子イエスの像
旧五輪教会堂も江上天主堂も聖ヨゼフが守護聖人 -
右は長崎市の大浦天主堂です
ガイドさんが仰った通り、丸で囲った仕切り(聖餐柵)の装飾部分、似てますねー
設計指導はフランス人宣教師のプティジャン神父らで、施工は天草(現在の熊本県)の小山秀(秀之進)氏でした
画像はhttps://hanako.tokyo/learn/50435/#heading-1よりお借りしました
大工の平山亀吉氏は仏教徒でしたが、フランスから取り寄せた同じ部材が使われたりしたので、似た感じがするのでは、といわれているようです
左側の細長い彫刻に彫られているのは、ろうそく、麦、ワイン♪
・ろうそくは「世の光であるキリスト」や祈りの場
・麦は「パン(キリストの体)」
・ワイン(ぶどう)は「血」
キリスト教のミサ(聖体祭儀)においてもっとも重要な「聖体」を象徴しています -
窓は尖頭アーチ(ポインテッドアーチ)型で、アーチ部分がとんがっています
額に入った聖画は『十字架の道行』とよばれ、キリストの受難(捕縛から磔刑、埋墓まで)を14場面に分かれて両側の壁面に飾られています -
右下は赤いカーテンで仕切った簡素な告解室
その上部には青い十字架が付いているのですが、よく見ると、写真のように横棒片方が取れていて(折れて)無いんです…黄色い◯
あえて直さず保存してるのかしら -
左右の副祭壇のデザインがちょっとずつ違っていて、気になって、調べてみました
右側のイエスを抱くマリア様
1. 祭壇中央の「変形十字架」
前板の最も目立つ中央に施された、円と組み合わさった独特な十字架(円の四方に突起があるようなデザイン)は、「救いと永遠」や「全世界への福音の広がり」 を表すキリスト教の古典的な意匠です。また、この「丸に十字」を思わせる独特な形状は、禁教期に潜伏キリシタンたちが仏教徒や神道徒を装うため、または周囲に怪しまれないように日本の伝統的な紋章(家紋など)の形に似せて信仰を守り続けた、潜伏期のカモフラージュ(擬態)の名残や、日本建築と西洋キリスト教の融合 を視覚的に伝えているとも言われています。
2. 無数に並ぶ「小さな四葉の十字(クローバー)」
前板全体にドットのようにちりばめられている小さな装飾は、キリスト教において 「三位一体(父と子と聖霊)」 を表すクローバー(三葉・四葉)と、「キリストの受難と救済」 である十字架を組み合わせた意匠です。これらが数多く規則正しく並んでいるのは、信徒一人ひとりの祈りの積み重ねや、殉教した先祖たちへの追悼と敬意を表しています。
3. 上部の「連なる円」と「フルール・ド・リス(百合の紋章)」
祭壇の上部(マリア像の足元にあたる部分)に横一列に並ぶ円の中には、3つの花弁を持つ 「フルール・ド・リス(百合の紋章)」 に似た美しい金色の彫刻があしらわれています。
・百合(ユリ):キリスト教、特にカトリックにおいて 「聖母マリアの純潔と栄光」 を象徴する最も重要な花です。
・3つの花弁:こちらもやはり「三位一体」を表しています。この副祭壇が「幼子イエスを抱く聖母マリア」を祀るためのものであるため、マリアを称える象徴としてこの意匠が贅沢にあしらわれています。
4. 中央の小さな扉と「放射状の光」
マリア像の真下、木箱のような意匠の中央にある丸いレリーフからは、太陽のような光が放射状に伸びています。これは 「神の栄光」や「聖霊の光」 を意味しており、暗闇(禁教の苦難)を照らす天からの光、そして救世主イエスの誕生による世界の希望を象徴しています。
左側のキリスト像
1. 中央下部のモノグラム(AM)
祭壇の正面中央にある十字架と組み合わされた複雑な文字は、「アベ・マリア(Ave Maria)」の頭文字(AとM)を組み合わせたモノグラムです。
意味:「めでたし、聖母マリア」という天使の祝詞を意味しています。
潜伏キリシタンの背景:長崎の潜伏キリシタンの人々は、禁教期の苦しい時代から聖母マリアへの信仰(崇敬)をとても大切に守り続けてきました。そのため、解禁後に建てられた教会の装飾にもマリアへの祈りが深く刻まれています。
2. 周囲に散りばめられた「星」の彫刻
モノグラムを囲むように配置されている多数の星の意匠は、聖母マリアを象徴する「海の星(ステラ・マリス)」、あるいは天の女王としてのマリアを表しています。
・航海の目印となる北極星のように「人生の荒波に迷う人々を救いへと導く星」として、マリアは古くからキリスト教で星に例えられます。
・特に五島のような海に囲まれた島々の信徒たちにとって、海上の安全や信仰の拠り所として「海の星の聖母」は非常に身近で尊い存在でした。
3. 中央上部の十字架と「百合の紋章」
木枠で囲まれた小さな十字架の左右に見られる植物のような彫刻は、「フルール・ド・リス(百合の紋章)」を簡略化したデザインとみられます。
・百合はキリスト教において「純潔」の象徴であり、こちらも聖母マリアを表す代表的なシンボルです。 -
中央の祭壇にはマリアではなく、イエスを抱いた聖ヨゼフ
珍しいですね
五島列島には約50の教会がありますが、そのうち7つの教会(または旧教会堂)が「聖ヨセフ」を守護聖人(保護者)としています
五島列島では、東シナ海などで漁に漁師として出る父親が多かったため、「イエスを育て、ひたむきに働いた父親(大工)」である聖ヨセフに対し、父親の安全や誠実な労働を重ね合わせて守護聖人に選んだという背景があります
守護聖人が「聖ヨセフ」の教会一覧
下五島エリア(五島市)
・旧五輪教会堂(久賀島・世界遺産)
・五輪教会(久賀島・現行の教会堂)
・江上天主堂(奈留島・世界遺産)
上五島エリア(新上五島町)
・頭ヶ島天主堂(頭ヶ島・世界遺産)
・小瀬良教会(中通り島)
・真手ノ浦教会(中通り島) -
窓は引き戸でした
ガラスも当時のものを使っているそうです -
入り口のステンドグラス
木枠を使った素朴なデザイン♪
ここもアーチは尖頭(ポインテッド)アーチ -
自分たちの教会が出来た時には、嬉しさもひとしおだったことでしょう
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玄関の手前のポーチ部分と、祭壇背後の下屋も浜脇教会からこちらへ移転し、再建されたときに増築されました
-
トイレも可愛い♪
十字架のデザインが、青いモザイクタイルの中に赤茶色のタイルで表現されています
海辺の集落に馴染む美しい青色のタイル壁面で、観光客や巡礼者を温かく迎えてくれています -
迎えの船も待っててくれています
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名残惜しいですが…来れて良かった
やはりこうして海越しに見るのが一番綺麗♪ -
11:10
船の中にはエアコンがあってびっくり
この旅行のちょっと前に、沖縄の辺野古沖で小型ボート2隻が転覆して、修学旅行生が亡くなったいたましい事故があったばかりでした
心配になり、このツアーで使われる船をチェックしたりしたのですが、全く違うタイプですし、主催団体もきちっとしているところですので、安心して参加出来ました^_^
これで久賀島はおしまい
③の奈留島に続きます
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この旅行記へのコメント (4)
-
- danteさん 2026/07/10 23:14:08
- こんばんは!
- ガイドさんより、クリスチャンの方はいらっしゃいますか?
全員クリスチャンのツアーもあって、いろいろ直されるのでやりにくい…と仰っていました。そりゃ、やりにくいし、気も使いますよね(^_^;)
大爆笑です(笑)
長崎の外海地区を訪れた時、現地のガイドさんが付きましたが、やはり(クリスチャンの方はいらっしゃいますか?)と仰っていましたね。勿論、手はあげませんでしたよ、やり難くなるのが判っていたから。心の中で、(そこは違うよね)…と思うところはありましたが(笑) こちらのツアーでも、もしかしたら、クリスチャンの方がいらしたかも知れません。
遠藤周作氏の映画『沈黙 -サイレンス-』を御覧になられたと御察しします。私は一度見ただけで、二度は見たくないと思いました。以前は周りの人達に〔もし貴方(私)が、この時代に生きていたら、真っ先に捕まり、拷問に掛けられ・殺されていた〕とよく言われていましたが、果たしてどうかな? お気づきかと思いますが、私は〔いい加減な・調子のよいクリスチャン〕です。一度用事があって、プロテスタント教会を訪ねた時、こんなことがありました。話題は〈踏絵を踏むか・踏まないか〉です。こちらの教会員が返答を濁している時、私は(踏みます!) です。(だって、あれは、キリシタン探しの単なる道具で、聖像ではないですもん) この言葉に皆さま唖然(笑) でも不思議なもので、プロテスタント教会は、「像」や「絵」などを取っ払っちゃってるはずなのに、なんで踏絵で躊躇されたのか…謎なんですよね。
ジェレミー・アイアンズやロバート・デ・ニーロが出演した「The Mission」もご覧になりましたか? 正直、日本だけじゃなく、キリスト教を宣教したのは、〈カトリックの派閥争いが理由の1つ〉ともなっていますが、ガイドさんが仰ったように、「幼な子を連れて信仰を守り通そうとする宗教とは、一体何なんだろう…」という御気持ちもわかります。
変な終わり方で、ごめんなさい。
dante
- しんちゃんちかさん からの返信 2026/07/11 15:04:06
- RE: こんばんは!
- いつもコメントありがとうございます!
> 大爆笑です(笑)
うけていただいてありがとうございます^ ^
心の中で、(そこは違うよね)…と思うところはありましたが(笑)
→やはりそうですよね
こちらのツアーでも、もしかしたら、クリスチャンの方がいらしたかも知れません。
→あ…考えなかったですが、あり得ますね
> 遠藤周作氏の映画『沈黙 -サイレンス-』
→まさにこれ、TSUTAYAオンラインで探したのですが、私の県ではどのお店にも無かったんですよねー
外海地区に行ってから、強く興味が湧いたので、見たいのですが…
プロテスタント教会は、「像」や「絵」などを取っ払っちゃってるはずなのに、なんで踏絵で躊躇されたのか…謎なんですよね。
→本当(爆)、可笑しいですね(≧∀≦)
「The Mission」は知りませんでした。ガイドさんが仰った言葉と通じるものがあるのですね?
映画ですと、次の旅行記⑤の福江島編に書いたのですが、大瀬崎灯台に行くのが分かったので、『悪人』を見ました。
結果、最後で不覚にも夫婦で泣いちゃいました(TT)
danteさんはクリスチャンだったのですね♪
京都の旅行記、見せて頂きましたが、魚のこととか、清水寺でチケット代がだせない学生さんとの件りなど、納得出来ました(^_^)
しんちか
- danteさん からの返信 2026/07/15 19:01:48
- こんにちは!
- 遠藤周作氏の映画『沈黙 -サイレンス-』は5年ぐらい前にレンタルビデオで見ましたが、今は店舗が無くなってしまいました。最近、書店もレンタルビデオ店も無くなってしまい、逆に不便になりました。特に廃盤になるのも早く、ネット注文でも「受け付け不可・在庫なし」の表示が多いです。
と長くなりましたが、意外と図書館にあるかも知れませんよ。昼間、どうしても読みたい本があり、最寄りの図書館には無かったのですが、他県or国会図書館から取り寄せてくれることになりました。なので、図書館経由で一度探してみられるのも良いかも知れません。
あればラッキー! 勿論、図書館利用券があれば、無料です。
dante
- しんちゃんちかさん からの返信 2026/07/15 20:53:15
- RE: こんにちは!
- dante さんへ
いつもコメントいただき、ありがとうございます!
> 最近、書店もレンタルビデオ店も無くなってしまい、逆に不便になりました。
ほんとうにそうですね。
特に廃盤になるのも早く、ネット注文でも「受け付け不可・在庫なし」の表示が多いです。
> そうなんですね
> と長くなりましたが、意外と図書館にあるかも知れませんよ。
小説の「沈黙」は持っているのですが、やはり映画をDVDでも良いから見たいですね^ ^
教えて頂き、ありがとうございます♪
しんちか
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