2026/06/03 - 2026/06/04
36位(同エリア35件中)
夏秋さん
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2026/06/03
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バルカン半島を巡る旅は、いよいよ「不思議の国」アルバニアへ。
この国は、今回の旅で訪れた6か国のなかで唯一、旧ユーゴスラビアではない独自の歴史を刻んできました。かつての鎖国政策や国を揺るがしたネズミ講の破綻。語られるエピソードのどれもが異色で、どこか遠い世界のように感じられますが、現在のアルバニアは活気と美しさに満ちています。色彩豊かな首都ティラナと、時を止めた世界遺産の街ベラトを巡る、不思議な旅の始まりです。
【旅程】
巡る国々(計6か国):スロベニア → クロアチア →ボスニア・ヘルツェゴビナ →モンテネグロ→ アルバニア→北マケドニア
5/29
羽田→イスタンブール05:10
5/30
イスタンブール07:30→ リュブリャナ(スロベニア)08:45
ブレッド湖・ポストイナ鍾乳洞
オパティア泊(クロアチア)
5/31
プリトヴィッツェ湖群国立公園
ザダル泊
6/1
スプリット
モスタル(ボスニア・ヘルツェゴビナ)泊
6/2
モスタル
ドブロヴニク
6/3
コトル(モンテネグロ)
★ティラナ(アルバニア)泊
★6/4
ティラナ・ベラート
オフリド泊(北マケドニア)
6/5
オフリド湖・スコピエ
20:05スコピエ→イスタンブール
6/6
02:05イスタンブール→19:20 羽田
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
モンテネグロからアルバニアへの国境はスムーズに20分で通過。
職員にコーラや水を差し入れる人の姿もあり、緩やかな空気が流れていました。
この方は羊飼いのおじさんで、入国審査官ではありませんよ、念のため~ -
車窓を流れる景色は、今まで巡ってきたバルカン半島のどの国とも違っている。
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幹線道路沿いに並ぶのは、比較的新しく、個性的な建物たち。
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屋上に巨大な銅像が載った白亜の宮殿のような建物まで登場します。
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上層階が大きくせり出したビルに遭遇。
重力を無視したシルエットが夕空に映えます。
この後も、上層階が下の階より大きい建物に何度も出会いました。 -
たどり着いた首都ティラナは、活気ある都会。
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今宵の宿「ホテル・ドーロシティ」に到着すると…
ホテル ドーロ シティ ホテル
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チャーミングなスタッフさんが笑顔で出迎えてくれました。
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ロビーにはマザー・テレサの肖像。
マザーテレサの両親はアルバニア人ですが、共産主義時代は入国を拒否されていました。体制崩壊後の1992年、ようやくアルバニア国籍が授与された歴史があります。 -
ホテル周辺のショップを覗いてみると、思ってたよりも値段が高いです。
新しいショッピングモールにも行ってみましたが、衣料品などは日本よりも高価でした。
円安の影響がここでも。
ヨーロッパ最安国という話は、いまや昔の話なのでしょうか… -
ホテルの夕食時のビール瓶が可愛らしくてお持ち帰り。
今は我が家の一輪挿しとして活躍中。 -
翌朝、旅の恒例となった朝食前の散歩へ。
ホテル ドーロ シティ ホテル
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近くには体育大学がありました。
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静かな住宅街を歩いていると…
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色鮮やかな野菜が並ぶ八百屋さんや…
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可愛い壁画が描かれた建物に出会う。
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この広い空き地には…
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やっぱり、個性的なデザインの建物が建つらしい。
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ホテルに戻って朝食を頂いたら、
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バスに乗ってティラナ市内観光へ。
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最初に訪れた「マザー・テレサ広場」には…
マザーテレサ広場 広場・公園
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鮮やかなひまわりのオブジェ
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これは、難病と闘う子どもたちを支援する財団「You Are a Sunflower」の象徴なのだという。背後に佇むティラナ工科大学と、ひまわりのコントラストが美しい。
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すぐ近くには、2万人を収容する巨大なスタジアム。スタジアムとビルが合体して一体のビルになっています。背の高いビルはマリオットホテルです。
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ティラナの街は、とにかくカラフルな建物や装飾が多い。
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その理由は、2000年から2011年までティラナ市長を務めた、現在の首相エディ・ラマ氏の都市再生プロジェクトにある。
スカンデルベグ広場 広場・公園
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共産主義の崩壊、そして1997年のネズミ講破綻による経済混乱。
当時のティラナは、灰色のコンクリートに覆われた絶望の街でした。 -
元画家という異色の経歴を持つラマ氏は、古いビルをカラフルに塗り替えるよう命じ、アートの力が、街に光と活気を取り戻したのです。
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現在、ティラナは空前の奇抜なビル建設ラッシュに沸いている。
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なかでも圧倒的な異彩を放っていたのが、この「人の形」をしたビル。
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15世紀にオスマン帝国の侵略から国を20年以上も守り抜いた国民的英雄「スカンデルベグ」の顔を模したビルだ。彼が見下ろすこの場所は、街の中心「スカンデルベグ広場」
スカンデルベグ広場 広場・公園
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アートで生まれ変わったモダンな街の片隅に…
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奇妙なコンクリートの塊が残されていた。
これは「トーチカ」と呼ばれる軍事要塞。
1960~80年代、他国からの侵略妄想に取り憑かれた当時の独裁者が、国内に約17万個以上ものトーチカを建設させた。 -
しかし、一度も実戦で使われることはないまま体制は崩壊。
過去の記憶を留めるように、今もトーチカは街の中や草原の中に佇んでいる。 -
ティラナにを出たバスは、オリーブ畑や小麦畑が広がるカルストの丘陵地帯を走り抜け…
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ベラティ(Berat)に着いた。
アルバニア語で「白い町」を意味するこの街は、山の斜面に白い壁と大きな木枠の窓を持つ伝統家屋がびっしりと並んでいる。 -
「千の窓の町(City of a Thousand Windows)」という美しい呼び名で知られていますが、実際に千個の窓があるわけではありません。
ベラットとギロカストラの歴史地区 旧市街・古い町並み
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下の家の窓の上に、すぐ上の家の窓が重なって見える独特の景観を表現したアルバニア語を、英語圏の観光客が誤訳して伝えたことが始まりだそうです。
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でも、「千の窓の町」とは、旅情を掻き立てるロマンチックな響きだ。
現在、この斜面に広がる旧市街に住む人は少なく、建物の多くはホテルや民泊施設として活用されています。 -
広いプロムナードを歩いていたら…
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ドライフルーツ売りのおじさんに出会い、イチジクを購入。
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ランチの時間です
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トルコ風の濃厚なスープと、山羊のチーズがたっぷり入ったギリシャ風サラダ
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メインは「ムサカ」です。見た目はラザニアみたいですが、じゃがいも、なす、ミートソースの上に、卵とヨーグルトのソースを重ねてオーブンで焼き上げたものです。すごいボリュームで全部は食べきれませんでした。
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ランチの後は再び街の散策へ。
美しい広場が現れる。鉛のモスク 寺院・教会
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白いタイルに導かれ、たどり着いたのは…
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聖デメトリウス大聖堂(Saint Demetrius Cathedral)
ベラトの正教会の中心的な教会で、ギリシャ・ビザンチン様式の白亜の外壁とドーム屋根が青空に映えています。Saint Demetrius Orthodox Cathedral 寺院・教会
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中に入ると天井からは豪華な金色のシャンデリアが吊り下げられ、厳かな空気が満ちています。
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印象的だったのは、見事な木彫りのイコノスタシス(祭壇と堂内を隔てる仕切り)
美しいイコンがはめ込まれています。 -
アルバニアは「無宗教国家」を宣言していた時代があるのに、どうして古い教会やモスクがベラトには残っているのだろうと不思議に思いました。
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帰国後調べてみると、アルバニアが1967年「無宗教国家」を宣言した際、全国で数千もの教会やモスクが破壊されました。しかし、ユネスコ世界遺産にも登録されているベラトの街は例外でした。宗教施設としてではなく、「歴史文化財(ミュージアム)」として特別に保護されたことがわかりました。
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ベラトには、何世紀にもわたってキリスト教とイスラム教が平和に共存してきた歴史があります。アルバニアの人々にとって、この「異なる宗教が争わずに隣り合って生きてきた文化」は、宗教そのものよりも「アルバニア民族の誇るべき伝統」でした。だからこそ、厳しい独裁政権下でも壊されることなく、大切に守り抜かれたのでしょう。
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次に訪れたのは、イスラム教の神秘主義の一派であるベクタシュ教団の施設「デルヴィッシュ・コナクス(Dervish Konaks)」
ここはかつて、遠方からベラトを訪れ、宗教儀礼や修行に参加した巡礼者や修行僧たちの宿泊施設として使われていた場所です。 -
多くの窓を見渡せる場所に戻ってきました。
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橋を渡ってオスム川の対岸へ
ゴリツァ橋 建造物
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川の対岸から見上げると、岩山の上に城壁が見えました。
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断崖絶壁の中腹には、まるで岩と同化するように張り付いて建てられた「聖ミカエル教会(Church of St. Michael)」
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橋の上から眺めた川の上流方向には、雄大な山々が連なっています。
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先程見上げた岩山をバスで登り、山の上に佇むベラト城へ。
ベラト城 城・宮殿
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お城の入口付近では、美しい刺繍が施された布製品などが土産物として並んでいます
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城壁跡にのぼり、ベラトの町を見下ろします。
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お城はオスム川を見下ろす岩山の上にそびえ立っており、その歴史は紀元前4世紀の砦にまで遡ります。
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ビザンツ帝国やオスマン帝国の支配を受けてきた歴史の重みを感じますが、今回は城壁内の散策ができなかったのが残念でした。
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名残惜しくもベラトを後にし、バスは来た時と同じ緑の丘陵地帯を走ります。
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突如現れた、古い飛行機
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やがて車窓に、古い煙突や錆びた色の工場跡が多数見えてきました。
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共産主義政権時代に建設された「重化学工業コンビナート(Kombinati Metalurgjik)」の廃墟です。1960~70年代、独裁者ホッジャが中国の援助で建設し、最盛期には約12,000人もの労働者が働いていましたが、現在は巨大な廃墟として静かに眠っています。
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さらに進むと、大きな街「エルバサン(Elbasan)」に入りました。
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ずっと緑の荒野が続いていた車窓に、急に5階建てのビルや、ティラナで見かけたようなカラフルな建物が現れます。
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やっぱりアルバニア、ここでもユニークで不思議な形をした建物が目を引きます。
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エルバサンは、古くから南はギリシャ、北はコソボ、西はアドリア海、東はイスタンブールへと続く十字路として栄えた街。この街道は、紀元前にローマから伸びていたアッピア街道の延長線として機能していたという歴史を持っています。
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歴史の十字路、エルバサンを過ぎるとバスは山道に入り、北マケドニアとの国境へ向かう峠越えが始まります。
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岩山を削って作られた道は工事だらけ。両側に山がそびえ立ち、今にも岩が崩れ落ちてきそうです。
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今回のバルカン半島の旅で初めての雨が激しく降ってきましたが、しばらくすると雨は止み、バスはさらに緑の丘を登っていきます。
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国境近くのトーチカです。
ベラトからここまで車窓越しに5つのトーチカを見つけましたが、唯一撮影に成功したトーチカです。 -
いよいよ不思議の国アルバニアを離れ、次なる国、北マケドニアへと入国します。
バルカン半島周遊の旅、最後の国ではどんな風景に出会えるでしょうか。
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