2025/12/03 - 2025/12/10
808位(同エリア1255件中)
らぱぱ代さん
①煉瓦と木彫彫刻の窓が特徴的なネワール建築、②デーバナーガリー文字とカオスなぐるぐる電線に象徴されるカトマンズの熱気に肌で触れる、③ヒマラヤ山脈、の3つに憧れて、ネパールに行ってきました。
旅行前には、気分をかきたてるべく、もはやバイブルと化している沢木耕太郎氏の「深夜特急」、バックパッカーの先達蔵前仁一氏の「旅で眠りたい」、小説のテーマは異なりますが2008年当時のカトマンズの街の空気が濃く香ってくる米澤穂信氏の「王とサーカス」、と本も読みました。
どうせ行くならヒマラヤを美しく見たいと12月初旬を狙いましたが、願いかなって息をのむ絶景を堪能することができました。
写真は、遊覧飛行で見たエベレスト(左の三角の山、8,848メートル)。右はローツェ、8516メートル(世界第4位)。
12月3日 成田出発、カトマンズ着
12月4日 早朝エベレスト遊覧飛行、カトマンズダルバール広場、スワヤンブナート寺院
12月5日 パタン観光、ポカラへ空路移動
12月6日 早朝アンナプルナケーブルカー、ベグナス湖遊覧
12月7日 ポカラ市内観光
12月8日 空路カトマンズへ、バクタプル観光、バスでナガルコットへ
12月9日 ボダナート観光、夜ネパール出国
12月10日 成田帰着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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カトマンズへはネパール航空434便で直行です。定刻は11:05ですが、折り返しの便の到着が遅れたため、出発も遅れました。カトマンズのトリブバン空港へは、8時間40分のフライト。
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ネパール航空は成田-カトマンズ間現在週3便運行。機体の尾翼には、ネパール国旗の月と太陽があしらわれています。
エアバス330-200型。座席配列2-4-2です。あわよくば離陸後に富士山、着陸前にヒマラヤ山脈が見たいと、窓側k席を確保しました。ネパール航空はオンラインチェックインが無く席取りは早い者勝ちなので、カウンターが7:45に開くのを待ち、1番乗り!
ブランケットはお願いしないと配布されません。でも機内の室温は高めで、ブランケット無しでも大丈夫だったかも。 -
1回目の機内食。チキンライスorチキンヌードル、ベジタリアンもあったかも。アルコールは積んでいませんでした。ビールがあると思っていたのでちょっとショック。
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モニターでは映画もありました。私は普段から機内では映画をあまり見ないのでよくわかりませんが、日本のものもあったような。
エベレストやダルバール広場などのネパール名所案内も映っていましたね。 -
2回目の機内食。パイのようなものとデザート。もう1種類ありました。
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狙いの通り、窓越しには、夕陽に照らされるヒマラヤ山脈が見えたのですが、iPhoneで撮ると全く写らず、眼との違いを痛感しました。
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トリブバン空港へは、空港混雑のためか上空で何回か旋回したりして、予定(16:30)よりもかなり遅れて、18時前に到着。ボーディングブリッジの無い空港なので、バスでターミナルに移動して仏像がお出迎えです。
日本との時差は3時間15分。うん? 何だよ、この15分というハンパな数字は!!
公式見解では、ヒマラヤ山脈のガウリ・シャンカルという山にちょうど子午線がかかるのでそれを避けたためだそうですが、インド(インドとの時差は3時間30分)との差別化を図るためわざわざ15分の差をつけたらしいですね。いろんなオモワクがあるもんだ。 -
2連泊するラマダ・バイ・ウィンダム・カトマンズ・ドゥンバラヒ(写真は翌朝撮影)。カトマンズのホテルやゲストハウスは、ほとんど最上階にレストランがありますね。
特別に道路が渋滞しているわけでもなかったので、トリブバン空港からバスで20分くらいで到着しました。空港からホテルまで、信号が1つもなかったことには、情報として知ってはいたのですが、うむむむむ。。。 よく混乱しないな、とびっくり、感心、はぁ、なるほど。。。
渋滞はしていなくても、車線なんて無し、そこにバイク軍団、乗用車、オート三輪のミニバス、公共バス、我先に我が道を行く感じで走っているわけですよ、ここでまずネパールに浸った感じがしました。
現地ガイドさんによると、現在市内で信号は50弱あるそうです。翌日以降、バス車内からも見かけましたが、存在はしているが稼働していないものもあり、交通量が多いところは、警察官が信号機がわりに交通整理していました。すごい土けむりと排気ガスなので、交通整理のお巡りさんはみんなマスクしていましたけどね。 -
お部屋。一人で使うには無駄に広い。
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バスタブ無しですが、水の出もお湯の温度も清掃も問題無しです。
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恒例のフロア見取り図。他の方のお部屋も見せていただきましたが、左上のお部屋は窓が大きくて開放的でよかったなぁ。
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20時から2階のレストランでバイキングの夕食。お飲み物はネパールの地ビール(?)のゴルカビールをいただきました。
本日1日目、自宅を出発してから8,247歩、お疲れさまでした。 -
2日目、12月4日、おはようございます。
今朝は早朝にエベレスト遊覧飛行が予定されていて、4:20モーニングコール、ホテルを5時に出発。
トリブバン空港の国内線のロビーです。 -
予定では6:15のフライトですが、何便も遊覧飛行機がでていて、用意の整った機から出発するとのこと。
待つことしばし、6時くらいにコールがあり、バスで駐機しているブッダエアの飛行機まで移動(当たり前のことながら、バスに乗ってもバスがまたまたなかなか動かない)、そして飛行機に乗り込みます。 -
座席配列2-2の、72人乗りの飛行機。遊覧飛行なので、窓際の席にしか座らせません。なので、36人が乗っていたのかな。
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遊覧飛行は所要約1時間。30分でエベレスト近くまで行って、Uターンして30分で帰って来る感じです。
西に向かってのフライトなので、左側の席が往きに山脈が見えるので、どちらかといえば、当たりかな。(私は右でした)
しばらくヒマだな、眠っちゃったらどうしようなんて内心心配していましたが、そんなことは無い! カトマンズの日の出はこの日6:39なので、離陸するとすぐ朝日に照らされた山並みが現われて、大興奮です。 -
旋回後、心おきなく窓に張り付いて、山々を堪能します。
翼先端真下の高い山がエベレスト。そのすぐ右がローツェ。左の台地の端がヌプチェ(7,855メートル)かな。 -
エベレストとローツェ。
雲一つ無い快晴!!!
こんなにきれいに見ることができるなんて! -
もうちょっとアップで。
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下には氷河で削られた谷が広がります。
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右側のプリン形の山がメルンツェ(7,181メートル)、左が子午線が通っているというガウリ・シャンカル(7,134メートル)です。
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メルンツェは、山容がわかりやすくてよいなぁ。
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キャビンアテンダントのお姉さんが、山の名前を教えてくれるのですが、次から次へとなので、覚えるのはちょっと無理、この辺りでも6000メートル以上の山脈です。
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遊覧飛行の最後を締める山。ランタン山脈かな。
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窓の下にはカトマンズ市街が広がります。
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エベレスト遊覧飛行搭乗証。
飛行機があんなにエベレストの近くを飛ぶはずがない、超合成! -
ホテルに戻ってバイキングの朝食。お腹を心配して生野菜は断食。野菜はひたすらブロッコリ、カリフラワー、にんじんなど火を通したものオンリーの1週間でした。
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現地通貨のネパールルピーへの両替は現地ガイドさんが5000円⇒4300ルピーのパックを用意してくれていたので、それで済ませました。
円安は、ネパールルピーに対しても進行しているようです。つらいぜ(>_<)
1000ルピー札はインド象、500ルピー札は虎、100ルピー札はサイ、50ルピー札には雪豹が印刷されています。 -
カトマンズ市内観光スタート!
ホテルをバスで出発して、ヴィシュヌマティ川の東側でバスを降り、歩行者専用の橋を渡ります。数十年前は泳げる川だったそうですが、今は。。。 -
こんな路地を通って行きます。これが見たかったぐるぐる電線。別に珍しいものでなくて、どの電柱もこんな感じ。どれだけここに銅が埋蔵されているかと思うと、もったいない。。。
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街中にはこんな寺院が普通に点在しています。
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道ばたのお供え物。
らっきょうの形をした白いものは、「ヨモリ」というおまんじゅうのようなお供え物だそう。 -
ダルバール広場に近づいてきました。さすがに車は入れませんが、バイクは容赦なく歩行者の横をすっ飛ばして行きます。
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ダルバール広場到着。旅行者はここで入場チケット購入。
南アジア各国は500ルピー、他国は1000ルピー。足元を見る値段の格差。 -
これがチケット。首から下げて観光します。
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まず眼に入ったのが、カトマンズの名前の由来となったカスタマンタプ寺院。12世紀頃の建造と考えられるネパール最古の建築物の一つ。
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でも、その向かいにあるこの建物のほうが、窓の意匠とか、ネワール的でいいと思うのですけど。
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北を見ると、奥には修復中のシヴァ寺院。9段の基壇の上に3重の塔がそびえます。手前の建物は、今は小売りの店になっていますが、昔は何だったのでしょうね、それなりにこれまた趣のある建物です。
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シヴァ寺院。
手前の男性は、額に巻き付けた布で、背中の荷物を支えて運んでいます。
首(頸椎?)、大丈夫かなぁ。ほかでも見かけましたから、ここではめずらしい背負い方(「背負う」とは言わない?)ではないのでしょうね。 -
左の5段の基壇の上の建物が、ヴィシュヌ神を祀るナラヤン寺院。
奥に見えるのが、カスタマンダプ寺院。右が何か判らないけど今は小売り商店が入っている建物。 -
ナラヤン寺院から東方向を見る。
手前にはヴィシュヌ神の乗り物であるガルーダの像があります。左の建物はスライムの形をしたものが屋根の上に載っていて特徴的なのですが、何の建物なのかよくわかりません。奥はカスタマンダプ寺院ですね。 -
クマリの館。
女神クマリには、大女神ドゥルガーや昔のネパール王国の女神タレジュ、密教の女神ヴァジラ・デーヴィーが宿るとされ、その化身の少女が住んでいるところです。 -
クマリの館にもう少し近づいて。
カラフルな2頭の石造りの獅子が入口の両側を守っています。 -
クマリの館の中庭(クマリ・チョーク)。
窓枠は精巧な木彫り細工で覆われています。 -
1日2回、あの3階の中央の窓から、クマリが顔を出してくれます。
時間になると、入口の戸は閉められます。クマリの写真撮影は禁止で、カメラ、スマホの類いは、バッグ、ポケット等に入れるように注意されます。
現在のクマリは10月に代替わりしたばかりの2歳7ヶ月の子だそうです。しばらく顔は出さなかったそうですが、この日は顔を見せてくれました。まだまだ幼いでしょうに人見知りするようなそぶりも見せず堂々としていました。 -
ダルバール広場の雰囲気にそぐわない旧王宮の西洋風部分。いつの時代か、左側の煉瓦造りから建て替えたのでしょうね。どっちもハヌマン・ドカ(旧王宮)です。
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シヴァ・パールヴァティー寺院。上の窓では、シヴァ神とパールヴァティー妃のカップルが寄り添っています。
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シヴァ・パールヴァティー寺院の東壁の窓。精巧な木彫りに見えますが、石に彫ってあるそうです。
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タレジュの鐘。悪霊を払うといわれる大きな鐘。かなり高い所にあります。
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ハヌマン・ドカ。1階部分は土産物屋になっていますが。
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窓の部分をアップ。さすが王宮という精密さです。
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ハヌマン・ドカの北西の角にある、王様専用の窓。これでもか、という精緻な彫刻。
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王の窓のすぐ東(ハヌマン・ドカの北面にあたります)に安置されているのは、シヴァ神の化身バスウェタ・バイラヴの像。
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スウェタ・バイラヴの前の北側の広場。右はジャガナート寺院。中央がプラタップ・マッラ王の石柱。
そうそう、こういう風景が見たかったのです。 -
この広場で一番人気が、このカーラ・バイラヴ。これもシヴァ神の化身で恐怖の神だそうですが、なんかおどけた表情がかわゆい。
この石像は北向きなので、一つ前の広場全体の写真には、石像の背面の石柱しか写っていません。 -
カーラ・バイラヴ前の人だかりと、お供えの線香の山ほどの煙。
人気のほどがわかります。 -
旧王宮が「ハヌマン・ドカ」と呼ばれる由来になったハヌマンの像。修復の足場に囲まれ、そして像そのものは赤いマントに覆われ、ハヌマン様のお姿はちっとも見えませぬ。
この右手にハヌマン・ドカの入口があって、そこにも獅子に乗ったハヌマンの像が対で置いてあったはずですが、修復工事のためまったくわかりませんでした。 -
マッラ王の石柱を、ハヌマンの像の前から見る。
石柱の左側の八角形の建物は何でしょうね。これまた特徴的なのに。
ダルバール広場とその周辺には、観光客には説明されない建築物がいっぱいあります。それらも含めて世界遺産の風景を構築していますね。
ダルバール広場への入場チケットには、ハヌマン・ドカの入場料も含まれていますが、時間の関係か、ハヌマン・ドカには入場しませんでした。 -
ランチはホテルエベレスト内のレストランオリエントで。
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前菜、スープとモモ(チベット風餃子)。
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メイン、チベットの宮廷料理ギャコック。
「ギャ」⇒100
「コック」⇒鍋
つまり、100の具材が入った鍋です。100はもちろん大げさにしてもいろいろな具材が入っていました。鍋の下の熱源は炭です。
鍋は日本のしゃぶしゃぶ鍋と一緒。
美しく盛り付けされているので、手をつける前にパチリ。
ご飯か麺を器によそい、具材をのせて、その上からスープをかけていただきます。 -
こんな感じ。お店の人がサーブしてくれました。
鍋のスープが少なくなると、スープを鍋の煙突部分に浴びせかけて足していました。そうすればすぐスープが熱くなりますからね。 -
デザート。機内食でもでてきた「黒糖の蒸しケーキ」のようなもの。ホントは何かは最後までわかりませんでした。あっさりとした甘さでおいしかったですよ。
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食後は、スワヤンブナートへ。
表参道からではなく、中腹の駐車場からスタートです。
駐車場からもスワヤンブナートが見えますが、そこそこ高低差がありますね。 -
チケット売り場。
南ア諸国諸国は50ルピー、他は200ルピー。う~ん。 -
この日は朝から夕方まで快晴でした。ランタン・ヒマールが見えます。7000メートルを超える山です。
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小さな仏塔がたくさんあります。
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スワヤンブナートは、13世紀にはすでにカトマンズ盆地で重要な仏教の聖地になったとされ、中央には大きなストゥーパがあります。
台座の上は半円球のドーム、その上の基部の四面には世界を見渡す仏陀の目が描かれ、鼻にあたるところはネパール数字の「1」となっています。更に上は13層の塔、円形の傘、尖塔と空にそびえ、経文が書かれたタルチョ(五色の旗)が風にたなびくさまは、これまた「ざ・ネパール」の風景の一つ。実際に眼で見ることができてよかったです。 -
参拝者は、ストゥーパの周りをマニ車を回しながら、右廻り(時計回り)で廻ります。
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ストゥーパの前の巨大なドルジェ(金剛杵)。
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スワヤンブナートは小高い丘の上にあるので、眼下にカトマンズの街を見下ろすことができます。
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スワヤンブナートの見学を終え、バスでホテルに戻ると、ホテルのテラスからもランタン・ヒマールが見えました。
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夕食まで時間があったので、ホテルの前にあった青果市場をのぞいてみました。
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ほんとに青果だけ。全く観光客は相手にしない、近所の人が夕飯の材料を買いにきている日常風景がここにはありました。
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18:30、ホテル9階のレストランで夕食。
前菜、マッシュルームスープとバジルペーストが塗られたトースト。
メイン、チキンのソテーorパスタ。(私はチキンを選択)
デザート、チョコケーキ。
ごちそうさまでした。
本日2日目、10,511歩。お疲れさまでした。
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