2025/11/23 - 2025/11/24
22位(同エリア121件中)
Bachさん
二世帯家族恒例の旅行で、11月の連休を利用して、香川うどん旅に行ってきました。
最近では全国チェーンの讃岐うどんも増えてきて、いつでも食べれるようになりましたが、やはり本場の讃岐うどんを食べたいとの一致した意見で、高速道路もうどんの人気店も行列必至の覚悟です。
久しぶりの本場讃岐うどんで、瀬戸大橋開通から異常な盛り上がりを見せたブームも、コロナ期を経て今頃どうなっているのか、気がかりではありましたが、大行列とはいかないまでも、そこそこの賑わいで、早朝の朝うどんだけは祝日休業で叶わなかったものの、4軒のハシゴを達成して、孫たちも4杯のうどんを食べきり、大満足のうどん巡りでした。
また、1日目には最近一種のブームともなっている淡路島のナポリと南あわじを融合させた「リトルナポリ」を標榜しているピザ屋さんで、アマルフィ風な情緒たっぷりの中でのランチを味わい、高松の夜にはいけす料理店で名物の「べぇすけ鍋」というアナゴ料理も食べたり、著名な料理家からよく出てくる「和三盆」の歴史とか、「ナスカの地上絵」ならぬ江戸時代に造られた「銭形砂絵」まで見て、「寛永通宝」で宝くじに当たるという夢までいただいた。
瀬戸内海「三大大橋」の内、「明石海峡大橋」「瀬戸大橋」と「大鳴門橋」を渡って、走行距離630kmのドライブ旅でしたが、幸い天候にも恵まれ、美しい景色と美味しいグルメにも恵まれて、楽しい「讃岐うどん遍路」になりました。
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11.23(日)10:00京都~高速名神・新名神・淡路鳴門・淡路島南IC 160km~5km13:00淡路島「pizzeria e trattoriaまるみ食堂」~5km14:40~鳴門自動車道~50km15:30和三盆三谷製糖羽根さぬき本舗~50km17:00高松駅前ホテル(泊)(食事)天勝本店
11.24(月)高松駅前9:00~10km 9:40宮武うどん~20km10:50なかむらうどん~20km11:50山内うどん~20km13:00銭形砂絵~25km14:30長田in香の香~20km15:30瀬戸大橋・与島PA・山陽・新名神・名神~240km20:00京都(/630km) -
11.23(日)12:00 京都を10:00に出発し、名神・新名神から「明石海峡大橋」を渡り、「淡路島」へ *「明石海峡大橋」は、1998年(平成10年)開通した、神戸市東舞子と淡路市岩屋とを結ぶ全長3,911mで日本最長の吊り橋(世界最長は2022年開通のトルコのチャナッカレ橋 4,163m)
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13:00 淡路島南ICから~西へ5km、淡路島の南端・南淡路市「丸山漁港」に到着
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「丸山漁港」
淡路島の中でも漁獲量が多い漁港で、ここでとれたマダイは「鳴門鯛」というブランドで、天皇陛下に献上されたこともあり、また鳴門海峡の潮流にもまれて養殖するワカメは「鳴門わかめ」と呼ばれ、県下最大の生産地になっているという -
漁港の目の前にイタリアンレストラン「まるみ食堂」がある
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「Pizzeria e Trattoria まるみ食堂」
HPでは、「ナポリ」と「南あわじ」を融合させた「リトルナポリ」を標榜し、ナポリにあるナポリピッツァの老舗で2年間勤務した店主が、ナポリ製のピザ窯を導入し、小麦粉やパスタ、モッツァレラチーズやトマトソースなどは全てイタリア産にこだわり、前菜やトッピングなどの食材は、地元産の野菜や丸山漁港の魚介を使用するというこだわりで、食べる前から期待が膨らむ -
ナポリのステファノフェラーラ社製の「ピザ窯」
ピザの味は窯で8割決まるというくらい「ピザ窯」によって、食感や風味が大きく変わるというから、これだけで店主のこだわりと、ピザの美味しさが伝わる、説明書によると、この「ピザ窯」は溶岩、耐火モルタルで作られ、窯内を500度前後の高温に保ち、1分程で焼き上げることが出来るため、外はカリッ、中はもっちりとしたナポリピザ独特の食感が生まれるという -
ナポリ流か?ナイフとフォークセット
ピザの食べ方は、日本では手づかみが多いが、イタリアでは一人1枚丸ごと出てくるので、ナイフとフォークで食べるのが一般的らしい -
本日のおすすめメニュー
丸山漁港のタコとシラスのピザ、ブリのパスタ、淡路産のカリフラワーポタージュ、鳴門金時のデザートなど -
南あわじ産の10種盛り合わせ「前菜」
南あわじの新鮮な食材を使った前菜盛り合わせ、10種類全部説明してくれたが忘失 -
自家製ウインナーの「マルゲリータ」
「マルゲリータ」は、トマトソース・モッツァレラチーズ・バジル・パルミジャーノを使った代表的なナポリピッツァで、イタリア王妃マルゲリータがイタリア国旗の「赤(トマト)」「白(モッツァレラ)」「緑(バジル)」の色のピザを気に入ったことに由来 -
丸山漁港のタコと南あわじ産しらすの「マリナーラ」
「マリナーラ」は、トマトソース・にんにく・バジル・オレガノ(ピリッとした香草)・ガーリック、オリーブオイルを使った伝統的なナポリピッツァで、イタリア語で「船乗り」を意味し、かつて漁師たちが海で働きながら食べたことに由来 -
半熟卵のせの「ビスマルク」
「ビスマルク」は、モッツァレラ・自家製ソーセージ・玉葱と半熟卵をトッピングしたチーズベースのピザで、鉄血宰相・ビスマルクが大好物だったことに由来 -
自家製ソーセージときのこのクリームソースの「リガトーニ」
「リガトーニ」は、表面に筋が入ったマカロニよりも太めの筒状のショートパスタで、この筋がソースを絡みやすくして食べ応えがある、イタリア語の「線を引く」を意味する「リガーレ」に由来 -
「アマルフィ」風の景色の中で食べるピザは美味しかった!
振返ると、丸山漁港の小高い山には風車が沢山見えて、いい感じ、HPで見ると、南あわじウインドファームという企業が2007年から開始し、15基の風車で約10,000世帯分の発電をしている(南あわじ市の世帯数は 17,000) -
14:40 丸山漁港から「大鳴門橋」を渡って四国へ
「大鳴門橋」は、昭和60年(1985年)鳴門海峡の最狭部に開通し、兵庫県南あわじ市と徳島県鳴門市間を結ぶ全長 1,629m(明石海峡大橋は1998年開通で3,911m、瀬戸大橋は1988年) -
15:30「大鳴門橋」から50km走って「和三盆三谷製糖」に到着
看板に、職人たちが製糖する往時の様子を描いた「安藤広重」の浮世絵があることからも、歴史の深さが伺える -
和三盆「三谷製糖羽根さぬき本舗」
香川県と徳島県で伝統的に生産されている高級砂糖「和三盆」(わさんぼん)の老舗で、文化元年(1804)の創業から220年以上、古来の製法を守り続け現在8代目、創業当時そのままの建物と道具を使い、主屋と旧牛舎、製糖器具は国の重要有形文化財に指定されている -
「砂糖締車」(さとうしめぐるま)
サトウキビの汁を絞る「押し船」と呼ばれる昔ながらの圧搾道具で、説明板には「これは江戸時代中期より使用した道具で、二人一組で砂糖黍(きび)を石の間にかまし、牛でまわして砂糖黍の汁を取る砂糖しめ車です」とある -
和三盆「羽根さぬき本舗」
「和三盆」は、江戸時代に高松藩の重要な特産品として「讃岐三白」と呼ばれた、砂糖、塩、綿の内の一つで、 盆の上で砂糖を三度「研ぐ」(細かくする)という独自の精糖工程で、独特の上品な甘さと口どけの食感を出すことから、「和三盆」と呼ばれ、讃岐(香川)と阿波(徳島)でしか作られてないが、「讃岐和三盆」3社の内、「三谷製糖」は創業当初から受継げられてきた「羽根さぬき」を店名としている -
「讃岐和三盆糖」(さぬきわさんぼうとう)
讃岐地方の限られた地域で栽培されるサトウキビのもつ自然の甘味を、職人の手によって極上のうま味に仕上げたのが讃岐の和三盆です。指先にのるほどの小さなお菓子の中に、二百年大切に育み続けた伝統が込められています。お干菓子を見て、きれいだな、かわいいなと感じ、食べて思わず口元がほころぶような和三盆を作り続けたい…そんな想いを込めて作る和三盆の、上品でほんのりとした味わいをご賞味いただければ幸いでございます。八代目店主 -
店内に入ると、四季折々を感じさせるさまざまな色や形の商品が並び、壁には江戸時代から伝わるという文献や絵図、皇室献上の写真や、各種品評会でのトロフィーや賞状が飾られている
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「讃岐和三盆糖」の歴史
砂糖は薩摩の黒糖しかなかった江戸時代に、八代将軍吉宗が享保の改革で糖業を奨励したことで始まり、その全てを将軍家の親藩であった高松藩が管理し、献上品として扱われ、その製法は厳しい管理下におかれ門外不出とされ、その関連資料が今も三谷家に残っている。「三谷製糖」が創業年としている文化元年(1804)に、最初に秘伝の作り方を伝授され、5軒の内現在まで残っているのは同店のみで、以来8代に渡り当時の製法を守りつつ「讃岐和三盆糖」の製造を続けている -
「三谷製糖羽根さぬき本舗」の商品
「和三盆」の商品には、店名にもなっている、球状に押し固めた和三盆を和紙に包んで羽根つきの羽根に似せた「羽根さぬき」と、さまざまな木型で季節の模様を形づくる「型押し」、抹茶の粉をまとった「茶まり」、粉状のままの「和三盆糖」があるが、普通の砂糖の1kg当たり200円に比べ、16,000円もするので、一般向けにはほぼ使われず、流通もしておらず、現地で買うかネットで買うしかない -
代表的な商品の味見をさせてくれた
和三盆に抹茶をまぶした「茶まり」900円(7粒)、美しい色と形で四季を表現した「春夏秋冬」918円(16個) -
いろいろ説明を受け、初めて和三盆の魅力に気づかされたが、思わず高価なお土産をいくつか衝動買いしてしまった
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瀬戸内海沿いに50km、17:00「高松駅前ホテル」に到着
時間があったので、近くの商店街を散策、日本一の長さを誇るというアーケード街は、2.7kmの長さで端から端までブラブラ歩いたら 5,000歩のウォーキングになった -
アーケード入り口にあった「八雲橋」モニュメント
八雲橋は、明治12年に「玉藻城」(たまもじょう)の外堀にかけられたもので、橋の長さは12m、この交差点の北西40m付近にあった。当時、橋の向こう側に「出雲大社分院」があり、回り道しなくて良いようにと建設され、名前も「出雲」にかかる枕詞「八雲たつ」から名付けられた。その後街の開発が進み、明治33年頃に外堀と共に八雲橋は姿を消してしまったが、100年後に土中から橋の親柱一本が発見されたことにより、その柱を使ったモニュメントとして平成5年にモニュメントが設置された -
「玉藻城」(たまもじょう)とは、「高松城」のことで、この辺りの海が「玉藻の浦」とよばれることから現在「高松城」周辺は「玉藻公園」になっているが、「高松城」は、日本三大水城(今治城、中津城)の一つに数えられ、海水を導いた堀が城を三重に囲み、現在は内堀と中堀の一部しか残っていないが、かつては外堀もあり、ちょうどこの辺りになる。江戸時代当初は、外敵侵入から守るため橋はなかったが、明治になって橋が架けられ、その後街の開発で外堀は埋め立てられ橋も壊された。「高松」という地名は、天正18年(1590)に「高松城」が完成した際、当時「野原」と言う地名が「高松」に改められてかららしい
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「ヤドンのうどん」
「ヤドン」とは、孫に教えてもらって知ったが、1996年に「ポケモン」が発売された最初からいるポケモンの1匹で、「うどん」に似てることから香川県が2018年から「うどん県PR団」に任命したことからコラボが始まった。このアーケード街につい最近(2025年10月23日)全国17店目の大型の「ポケモンセンター」があり、店の前を通ると、整理券がないと入れない状態だった -
「はなまるうどん」
商店街に大手「讃岐うどん」チェーン店があったので、どういう関係にあるのか、気になったので調べて見ると、「はなまるうどん」は、2000年5月アパレル業から高松市にうどん店を開店し、セルフ形式の讃岐うどんを全国にチェーン展開、現在418店舗(香川に14店舗)、本社高松で吉野家グループ、これに対して「丸亀製麺」も、同年の2000年11月加古川の焼き鳥店からうどん店を開店、父親の故郷が丸亀市であることからの命名で、現在861店舗(香川には1店舗のみ)、本社東京でトリドールホールディングス、両社の展開で「讃岐うどん」の知名度は全国的に確立されたが、しかし丸亀には地元1969年創業の「丸亀製麺」が既にあり、丸亀市発祥でもなく、製麺所があるわけでもないので批判的な意見も多い -
今日の晩御飯は、アーケード街入り口にある「天勝本店」
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「天勝本店」(てんかつ)
慶応2年(1866)創業で、瀬戸内の旬の海鮮料理中心の和食店で、店の真ん中に大きな生け簀があり、魚をながめながら食事できる -
目的は、瀬戸内の大穴子を使った「べぇすけ鍋」
「べぇすけ」は、瀬戸内海で獲れた大きくて太い穴子のことで、明石や淡路島では「伝助穴子」という通常のアナゴの3~4倍の大きさのアナゴが有名だが、香川県では大きな穴子を「べぇすけ」と呼ぶらしい、意味は「太いからあかんべぇ」とか、「すけべ」の反対読みなど言われるが意味不明、「ハモ」と同様、あっさりしているが骨切りなどの下処理が必要で調理はそれなりに難しい -
「水軍料理」(すいぐんりょうり)も食べたかったが、また次の機会に
「水軍料理」は、瀬戸内海の「村上水軍」が船上で取りたての魚介類を豪快に調理したという料理で、もっと西部の因島辺りの郷土料理かと思ったが、瀬戸内海沿岸では特にこだわりはないらしい -
「べぇすけ鍋」は、「天勝」発祥のオリジナル
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珍しい「穴子の刺身」は、おすすめの逸品
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焼き穴子
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穴子の天ぷら
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天ぷら盛り合わせ
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骨付若鶏の黒胡椒焼
「うどん」に隠れた「ご当地グルメ」らしく、「骨の付いた鳥もも肉をスパイスをかけて焼いた料理」で、キッチンバサミがついてきて、カットして食べる -
孫のリクエストで上寿司
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マグロの刺身
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穴子棒ずし
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最後は定番の「うどん」も
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(2日目)11.24(月)「うどん巡り」のスタートとして、近くに朝5時から開いていると聞いた「味庄」(あじしょう)さんに行ったが、残念ながら祝日は休みで、近くにも開いてる店は無く、仕方なくホテルを9時に出発して、1軒目の「宮武うどん」へ
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9:40 本日1軒目の「宮武うどん」(高松市)
9:50 開店だが、既に行列、「創業昭和23年(1948)、受け継がれた本物の讃岐うどんを伝える」を標榜する老舗店 -
「讃岐うどん」
讃岐国(香川県)では、古くから良質の小麦や塩、醤油、イリコ(煮干し)などが特産品で、うどんの材料の入手が容易であったため、江戸時代から食べられるようになり、1960年代頃からは地域ブランドとして広く知られるようになり、1988年瀬戸大橋、1998年明石海峡大橋開通で全国に広がり、2010年香川県は「うどん県」を宣言した。「讃岐うどん」の定義は、香川県内で製造、加水量40%以上、加塩量3%以上、熟成時間2時間以上、15分以内で茹で上がる、の5項目があるが、近くにある大手の「丸亀製麺」は、丸亀発祥でもなく条件を満たしてないので「讃岐うどん」ではない -
「宮武ファミリー」
香川県内には讃岐うどん店が約600店ほどあり、これが親戚関係や師弟関係により、3つのグループ、「宮武ファミリー」、「なかむら系」、「泉UDON友の会」に大別されるという、その中で「宮武うどん」は、閉店した本家の暖簾を継ぎ、手ねり用桶やめん棒・まな板・包丁・釜・ボイラー・どんぶり鉢など、すべて譲り受けて開業した -
9:50 入店
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一応「セルフスタイル」だが、うどんと出汁が入った丼にセルフトッピングしてお勘定する
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本場丸亀の「宮武製麺所」より直送した麺を厨房の大釜で茹で上げて、麺のコシや舌ざわり、艶、のど越しを最大限に引き出す
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「ひやひや・あつあつ・ひやあつ・あつひや」
始めて聞く「うどん用語」で一瞬理解出来なかったが、「宮武うどん」が元祖らしく、茹でた麺に熱いだしが「あつあつ」、冷たいだしが「あつひや」で、水で締めた麺に熱いだしが「ひやあつ」、冷たいだしが「ひやひや」、これは食べて見ないと分らん -
見た目では分からんが、「あつあつ」と「ひやあつ」
両方半分ずつ食べたが、「ひやあつ」の方が麺がしっかりしていて、「あつあつ」は柔らかめな麺で、「ひやあつ」の勝ち! -
お揚げトッピング
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とり天、いも天、ちくわ天トッピング
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10:10 「宮武うどん」から20km走って、「なかむらうどん」へ
「讃岐富士」(飯野山)421m は、「新日本百名山」のひとつで、坂出市と丸亀市にまたがる -
10:50 本日2軒目の「なかむらうどん」(丸亀市)
昔「鶏小屋だった」というところが店舗で、客が庭の畑からネギを取ってきていたなどの伝説もあるほどセルフに徹底した老舗のうどん店、村上春樹さんの紀行文集「讃岐・超ディープうどん紀行」で紹介されたお店として知られる -
「なかむらうどん」は、讃岐うどんがブームになる前に閉店してしまった伝説の「西森うどん」が元祖で、養鶏をやっていた先々代が昭和47年に始め、現在3代目。卸し用のうどんも作っていて忙しかったから、客は自分で勝手にうどん玉を取って温めて醤油やダシをかけて、裏の畑でネギを採ってきて、卵も庭の鳥小屋から獲ってきて勝手に食べて勝手にカンカンにお金を入れるという「超セルフ」伝説が伝わり、平成2年(1990)に村上春樹さんが訪れてからは超有名店になった
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名物は「釜玉うどん」
ここのセルフは、入口で注文してお金を払い、茹でたうどんを入れてもらって、自分で出汁と薬味を入れて食べる -
「釜玉うどん」は、生卵を入れた丼に茹でたうどんを入れてもらって、自分で醤油をかける
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醤油をひと廻しかけて、卵を絡めていただくと美味!
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トッピングも充実
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昔、養鶏場だった庭先でも食べれる
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帰りに庭先を見たら、今でもあった!ネギ畑
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11:10 「なかむらうどん」から20km走って、「山内うどん」へ
金比羅さんを越えてさらに山道を登ると、山の中腹に突如現われる! -
11:50 本日3軒目の「山内うどん」(仲多度郡まんのう町)
「山内うどん」の特徴は、薪(まき)で釜を温めることで、店の前にはたくさんの薪が積み上げられている、薪の大きさを均一にすることが安定した火加減を保ち、薪の火力調整が麺のコシや風味に影響するという -
「山内うどん」は、「宮武うどん」の親戚が1984年に創業した「宮武ファミリー」で、現在2代目、「山内名物」のポイントは、「薪と火力と大釜」で、薪で火力を加減すると、麺が芯から茹であがることで独特のコシが生まれ、大釜でたっぷりのお湯と高い温度で茹でると、うどんが均一に加熱されふっくらと茹で上がり、美味しいうどんになる、という理屈は分かるが家ではなかなか出来ないから、こういうところで食べると非常に美味しい!
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店内は、いかにも古風な鄙びた感じで、秘境にきたかのような感じ、だが多い時は、車が渋滞するくらいだという
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驚くべきは、「メニュー」かけうどん小(一玉)250円
メニューには紙が貼ってあって、つい最近までは200円だったというから、安い! 薪には廃材を使ったり努力しているらしい(宮武390円、なかむら290円、はなまる330円、丸亀うどん360円) -
宮武ファミリーなので、メニューは「あつあつ」「ひやあつ」「ひやひや」で、定番は「ひやあつ」らしく、「宮武」で「ひやあつ」と「あつあつ」の両方を食べて、「ひやあつ」の方が美味しかったので、間違いない! (ここでは「宮武うどん」にはあった「あつひや」はなかった)
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12:10 「山内うどん」から20km走って、「銭形砂絵」へ
うどんのはしごを3軒やったので、少し休憩して観光を挟むことに -
13:00「銭形砂絵」(観音寺市)
江戸時代に造られた「寛永通宝」を模した巨大な砂絵で、122m×90m、周囲345mの大きさ、この砂絵を見れば健康で長生きし、宝くじがあたるという金運スポットとして知られているので、何としても行きたかったところ -
香川県観音寺市の有明浜の「琴弾公園」(ことひきこうえん)内にある
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「琴弾山」(ことひきやま)山頂(標高70m)にある銭形展望台から見る
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「銭形のいわれ」
寛永10年(1633)、時の将軍家光公から讃岐巡遣使を派遣するとの知らせを受け、丸亀藩藩主生駒高俊公が領内巡視の際、このことを聞いた地元の古老たちが、なにか領主歓迎のためにと、有明浜に銭形の砂絵を一夜のうちに作り上げたと伝えられています。この山頂から眺めると円く見えますが、実際には楕円形となっています。以来、砂上の一大芸術として長く保存されています。この銭形を見た人は健康で長生き出来て、金に不自由しなくなるといわれています。観音寺市 -
砂絵「寛永通宝」(かんえいつうほう)
実際に上から見ると、これを一夜で完成させたという伝説が信じられない、当時は正確な測量機材もなかっただろうに、これだけ完璧な形を作った知恵と技術には驚かされるが、これはこの地域の人々の藩主への忠誠心と団結力があっただけでなく、この辺りの砂で絵を作るという発想が凄いと思う *「寛永通宝」は、江戸時代の寛永3年(1626)に幕府が正式に採用し広く流通した日本の通貨で明治時代まで使用された、1文銭と四文銭があり、現在の価値で40円~50円くらい -
この砂絵が可能になった理由を調べると、ポイントは、有明浜の「砂の質」と「琴弾山」にあると推測される。有明浜の砂浜はこの地域特有の花崗岩が風化して出来た白くて細かくて柔らかい砂質で砂絵に適しており、この場所はちょうど花崗岩で出来た「琴弾山」があったことで上から眺めて「寛永通宝」の形を確認しながら作ることが出来る、それにしても、これをどうやって連絡し合ったのか、もう少し情報が欲しい
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当然「砂絵」を真近かに見たくなり有明浜まで下りて見た
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「有明浜」は日本の渚100選に選ばれた美しい白砂青松(はくしゃせいしょう)の景勝地で、「琴弾公園」として市民の憩いの場になっている
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下から見るとただの砂山だが、これが上から見ると「寛永通宝」になっていると思うと、改めて凄いと思う、まさに日本版「ナスカの地上絵」
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当然、中は立ち入り禁止!
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「砂ざらえ」
当然、どうやって維持しているのか?と思うが、毎年春と秋に市民を中心に数百名で「砂ざらえ」を開催し、砂絵の形を美しく整える作業をしている、台風などで砂が流されると市民総出で補修工事が行われ、地域の財産を守っている -
「砂ざらえ」の時だけは中に入れる、京都の寺院の庭園の「砂紋」(さもん)体験のようで、貴重な体験
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「琴弾公園」(国立公園)
日本の白砂青松100選、日本さくら名所100選、日本の渚100選に選定され、「銭形砂絵」の他、源義経が源平合戦の折に奉納したとされる「琴弾八幡宮」(ことひきはちまんぐう)、四国霊場第68番札所「神恵院」(じんねいん)、69番札所「観音寺」(かんのんじ)、弘法大師の開山といわれる「興昌寺」(こうしょうじ)の他、世界の珍しいコインや紙幣が展示された「世界のコイン館」、地元第68・69代総理大臣の「大平正芳記念館」もあるが、また機会があれば訪問したい -
「浴日館」(よくじつかん)
かつて明治中期に日赤総裁の小松宮彰仁親王が来訪された際に建てられたもので、その時、「長潤浴日」(ちょうじゅんよくじつ)の四文字を書かれたことから「浴日館」と命名された -
ちょっとした「庭園」もある
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「水琴窟」(すいきんくつ)も
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蹲踞(つくばい)も「寛永通宝」(龍安寺の蹲踞は「吾唯足知」(われただ足るを知る)
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13:40「銭形砂絵」から25km走って、最後のうどん店「長田in香の香」へ
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14:30 本日4軒目の「長田in香の香」(善通寺市)
これまで、「あつあつ」と「ひやあつ」、「釜玉うどん」を食べてきたが、最後は「釜あげうどん」で締めくくる、「長田in香の香」は、1954年創業の釜揚げうどんの「長田うどん」(宮武うどんは1948年創業)で修行をしていた女性が2002年に独立してオープンし、「元祖釜揚げうどん」が味わえるとして大人気になった店 -
メニューは「釜揚げ」と「冷やし」の2種類だけで、何と1玉の小が500円、先の「山内うどん」が250円だっただけに、それほどまで違うのかと、驚きと期待が入り混じるが、よっぽど自信があるのか、うどん以外のサイドメニューはおにぎりやいなり寿司などご飯ものだけで天ぷらは無し
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ここの注文方法は、セルフサービスではなく、レジのところで注文して、番号札をもらって、席で待って、店員さんが席までうどんを持ってきてくれるフルサービスで、茹であがりをそのまま持ってきてくれる
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讃岐うどんの食べ方について、真面目に考えたことはないが、今回勉強になったことは、麺には「釜あげ麺」と「水締め麺」の2種類があり、釜あげ麺に生卵を入れて醤油をかけて食べるのが「釜玉うどん」、釜あげ麺をつけダシで食べるのが「釜あげうどん」、ダシをかけると「釜かけうどん」で、水締め麺を温めてダシをかけると「かけうどん」、冷たいままつけダシにつけて食べると「ざるうどん」、ダシをかけると「ぶっかけうどん」等々ややこしい
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「釜揚げたらいうどん」を注文、麺はふわふわでモッチモチ、ダシは昆布とイリコと高知のカツオで作られて旨味が絶妙で、価格が高いのも納得、今回で一番に美味しかった、またここの特長は、大きな存在感のある「トックリ」で、熱々のダシが入ってるから熱くて持てない、蕎麦猪口に入れるのに苦戦したが、後で聞いたら、要領があるらしく、とっくりの首にある紐を持って、とっくりの口のところに蕎麦猪口を構えてとっくりをテーブルにくっつけたまま倒して注ぐ、これは常連にならないとマスター出来ない
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15:10「長田in香の香」から20km走って瀬戸大橋へ
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15:30「瀬戸大橋」(本州四国連絡橋の児島・坂出ルート)
瀬戸内海に架かる「三大大橋」の内、最も長い橋で全長13.1km、岡山倉敷市と香川坂出市を結び、道路と鉄道の両方が通る2層構造の「世界一長い鉄道道路併用橋」で、完成は青函トンネルと同じ1988年(昭和63年)で、初めて四国と本州が結ばれた *「三大大橋」の完成時期と長さは、「明石海峡大橋」(神戸・鳴門ルート)1998年開通で3,911m、「しまなみ海道」(尾道・今治ルート)1999年開通で4,105m、因みに「若戸大橋」(戸畑・若松)1962年開通で367m、「関門橋」(下関・門司)1973年開通で712m、「大鳴門橋」1985年開通で1,629m -
15:40「瀬戸大橋・与島PA」(よしまパーキングエリア)
瀬戸大橋のほぼ中央に位置し、香川方面からも岡山方面からも入れるので、Uターンすることが出来て、24時間利用可能で一応料金所を通過するが入場料は不要 *「瀬戸大橋」の特長は、道路と鉄道の2層構造で、鉄道は現在在来線しかないが、新幹線が出来たら通れるようにしているという -
「瀬戸大橋は6つの橋の総称」
(まっぷるウェブより)「瀬戸大橋」は、岡山側から、鷲羽山と櫃石島(ひついしじま)を結ぶ「下津井橋(しもつい)」940m(吊橋)、櫃石島・岩黒島・羽佐島(わさしま)を結ぶ「櫃石島橋」420mと「岩黒島橋」420m(斜張橋)、羽佐島と与島を結ぶ「与島橋」877m(トラス橋)、与島と番の州(ばんのす)を結ぶ「北備讃橋(きたびさん)」990mと「南備讃橋(みなみびさん)」1,100m(吊橋)で構成されている *(トラス橋)は、部材を三角形に組み合わせ軽量で頑丈で長大橋や鉄道によく使われるが、高価でメンテが大変なので、さらに長い大橋になるとケーブルで吊るすので橋脚が少ない(吊橋)が多く、主塔から伸びる主ケーブルから垂らしたハンガーロープで橋桁を吊る(吊橋)に対し、主ケーブルで直接橋桁を支える(斜張橋)があり、両方ともケーブルが織りなす景観が素晴らしい -
「与島PA」から見る瀬戸内海の眺望は素晴らしいが、これだけの大規模な「吊り橋」がどうやって造られているのか、気になる。案内板を見ると、与島と坂出側を結ぶ「吊橋」は、両端と中央の3つのアンカレイジ(吊り橋のケーブルを引っ張っている重し)と4つの主塔で全部の橋桁を支えており、主塔の高さは150m~190m(東京タワー333m)で、海中水深約50m
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孫たちも流石にこの巨大な構築物と、雄大な景色を見て感動し、どのようにして造ったのか、メンテナンスをどうするのか、等々疑問を投げかけていた
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瀬戸内海には約700~3,000の島々があり、150以上の有人島があるという、一番大きい島は「淡路島」123,000人で、2番は「小豆島」28,000人だが、近くで気になる「豊島」は860人、「直島」3,100人、「与島」80人
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15:30「瀬戸大橋・与島PA」から、山陽・新名神・名神を240km走って、20:00京都に到着、2日間の全走行距離630km
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