2025/10/23 - 2025/10/23
378位(同エリア993件中)
naoさん
奈良県高市郡明日香村は、天皇中心の統一国家が形成された飛鳥時代においては「飛鳥京」と呼ばれる政治・文化の中心的な地域で、山林・田畑など周囲の自然環境と一体となった、石舞台古墳や高松塚古墳などの重要な歴史的・文化的資産が村全域にわたって数多く集積し、他の地域に類を見ない貴重な歴史的風土を形成しています。
このような歴史的風土は明日香村住民の日常生活の中で永きにわたって育まれてきたものであることから、昭和55年に『明日香村における歴史的風土の保存及び生活環境の整備等に関する特別措置法(明日香村特別措置法)』が制定され、将来にわたって良好に保存していくとともに、明日香村住民生活の安定及び産業振興との調和を図るための特別な措置が講じられています。
明日香村の中心部に位置する岡地区は、西国三十三ヶ所観音霊場の第7番札所として信仰を集めた岡寺(建立はおよそ1300年前)の門前町で、町並みには江戸時代から明治にかけて建てられたと思われる、漆喰塗籠めの厨子2階建てに虫籠窓や格子などをしつらえた伝統的な町家が連なり、西国三十三ヶ所観音霊場巡りの参詣客で賑わった往時の面影を残しています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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明日香村の岡地区にやって来ました。
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シャッターに描かれた絵の、隠れている部分が気になります。
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ここは明日香村が運行する『あすかデマンド乗合交通』の島庄集会所停留所になります。
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岡地区の町並みです。
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建物全面に外格子をめぐらせた町家です。
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こちらの町家は、格子の内側に簾をおろしておられます。
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こちらの町家は、駒留をめぐらせておられます。
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こちらのお店は、3Dプリンターやレーザー加工機を使って飛鳥にちなんだ雑貨を製作・販売する工房です。
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こちらは、様々な分野の人々が一緒になって制作や学習することを通して、この地域ならではの森と暮らしの文化が生まれることを目的としたコミュニティースペースです。
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特に、次世代に継承できることを念頭に、物事の過程を大切にすることに重点を置いた様々な活動に取り組んでおられます。
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岡地区の町並みです。
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この辺りの町並みには、伝統様式の重厚な町家が軒を連ねています。
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瓜型の虫籠窓や太い格子をしつらえた町家です。
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名栗加工の駒留や外格子をめぐらせておられます。
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黄色い暖簾の掛かった町家はカフェです。
店先のメニューを見ると美味しそうなランチが載っているので、町歩きの最後はこちらのカフェで昼食をとることにします。 -
厨子2階建ての下屋は本瓦葺になっています。
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こちらの町家は、格子の一部を突き出させて、小さな出格子をはめ込んでおられます。
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2か所の出入口を設けた町家です。
普段使いの出入口と、格式の高い正式な出入口を使い分けておられるようです。 -
防火用の袖壁のある町家です。
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黒漆喰と白漆喰のコントラストが鮮やかな町家です。
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重厚な破風玄関のある町家です。
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こちらの町家は、同じ瓜型の虫籠窓ですが、円形と角形を使い分けておられます。
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その町家の前は明日香村が運行する『あすかデマンド乗合交通』の岡寺前停留所になっています。
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こちらの町家は、出入口横の壁にメニューが掲げられているので、カフェのようです。
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こちらは、「岡つどいの館」と書かれた看板が掛かっているので、岡地区の集会施設のようです。
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2階の窓庇の上にも背の低い窓が開いていますが、欄間なんでしょうかね。
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常夜燈を従えた鳥居の先は、西国三十三所観音霊場の第七番札所である岡寺の参道になっています。
この参道にも良い町並みが続いているのでちょっと歩いてみます。 -
防火用の袖壁に黒漆喰の鏝絵が施されています。
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玄関先に星座の暖簾が掛かった町家です。
窓には簾とともに幾何学模様の布が掛けられています。 -
こちらは、ソーセージ、ベーコン、ハムなどを手作りしている燻製工房さんです。
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岡寺の参道を見返した光景です。
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にっこり微笑む大黒様。
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岡寺参道の町並みです。
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格子の前にちょっとした植え込みを設けた町家は、民宿を営んでおられるようです。
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壁の黒漆喰と、虫籠窓の白漆喰のコントラストが鮮やかな町家です。
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のぼり勾配が続く岡寺参道の町並みです。
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こちらは、真言宗豊山派に属する岡本寺の本堂です。
ちなみに、西国三十三所観音霊場の岡寺とは全く別のお寺なんですが、岡寺の参道にあるし、名前もよく似ているので間違える人が多いんだそうです。 -
本堂の隣には、展示会会場などとしても使われている、喜利供(きりく)と名付けられた庫裏があります。
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小高い丘の上に建つ荒壁づくりの農業用の小屋。
その姿は、景観と一体となるように溶け込んでいます。 -
では、ここから引き返します。
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岡地区の町並みに戻って来ました。
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町家にもかかわらず重厚な門を構えておられます。
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こちらは、『万葉集』で詠まれた歌の舞台となった景観を愛し、古都明日香の保存に尽力された犬養孝氏を顕彰した記念館です。
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館内には、犬養孝氏にまつわる著書や遺品などが展示されています。
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こちらの本瓦葺の町家は、本卯建をあげておられます。
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鏝絵が施された袖壁のある町家です。
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岡地区の町並みです。
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玄関先に行燈を置いている町家です。
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行燈には明日香川(飛鳥川)を詠んだ和歌が書かれています。
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明日香村の汚水桝の蓋。
「飛ぶ鳥」の姿をモチーフにした明日香村の村章を中心に、村の花「タチバナ」と村の木「ツキ(槻)」がデザインされています。 -
こちらの町家は、今風のアルミダイキャスト製門扉を使っておられます。
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2階の窓に木製手すりを付けた町家です。
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岡地区の町並みです。
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丸窓が特徴的な町家です。
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門の格子戸上の欄間部分に、木彫りの細工物をあしらった町家です。
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大和棟の面影が残る町家です。
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主屋根がトタン葺きに変えられているとはいえ、決して大和棟の良さは損なわれていません。
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晒葺屋根の門構えに、白漆喰塗の土塀をめぐらせた町家です。
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岡地区の町並みもこの辺りまでなので、先ほどのカフェに戻って昼食にします。
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さて、カフェに戻って来ました。
元々古民家だったこともあって、店内にはかつて日常的に使っていた道具類がさりげなく置かれています。 -
窓格子の一部に設けた小さな出格子にもアクセントとして小物が置かれています。
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では、美味しい昼食を戴いたので、岡地区の町歩きはこれで終わることにします。
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