2025/10/08 - 2025/10/16
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ST&Gさん
ついに動き出した「ホーチミンメトロ1号線」。
日本支援で誕生したこの鉄道は、驚くほど静かで快適な、まさに「日本のクオリティ」を実感できる空間でした。
この旅行記では、ベンタンからスイティエンまでの乗車体験をレポート。
1日乗車券の買い方からデポジットの返金方法まで、初心者でも迷わない手順を解説します。
将来の空港延伸を控え、これから劇的な変化を遂げるであろう沿線の風景。
友人との思わぬハプニングも交えつつ、今こそ体験しておきたいホーチミン鉄道旅の魅力を紹介します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 交通手段
- 鉄道
-
シンチャーオ!
今回紹介するのは、ついに動き出したホーチミンメトロの鉄道旅。
1日乗車券を手に、ベンタン駅からスイティエン駅まで全13駅を制覇する予定だったのが、友人のせいで(いえ、お陰でと言うべきでしょうか)、いくつかの駅を華麗にスルーしつつも、取り敢えず終点まで行くことになりました。 -
開業からしばらく経ち、当初の熱狂や物珍しさは落ち着いて、今はすっかり日常の風景に溶け込みつつあるメトロ1号線。
通勤・通学の時間帯こそそれなりに人は見かけるものの、日本のような混雑はまだありません。 -
開業直後は人で溢れかえっていたベンタン駅の通路も、今(特に日中)は驚くほど静か。
壁には広告が殆どなく、代わりにメトロの写真が飾られています。
広告特有の派手なビジュアルやキャッチフレーズがないため、少し寂しく、殺風景に感じるかもしれません。
しかし、この静かな駅舎を味わえるのは、ある意味で今だけの贅沢なのかもしれませんね。 -
駅舎こそシンプルですが、走っている電車には確かな変化がありました。
開業当初の無機質な姿から一転、今はカラフルなラッピング車両が街を駆け抜けています。
文字や色が加わるだけで、受ける印象はぐっと華やかになりますね。
台北MRTが日本の鉄道会社と提携してお互いの観光広告を出し合っているように、ベトナムのメトロもいつかそんな賑わいを見せてくれる日が来ることを、今から期待せずにはいられません。
今回の記事では、このメトロ1号線の「各駅名の紹介」から、旅行者に便利な「1日乗車券の購入手順」、そして忘れがちな「デポジット返金までの流れ」を中心に解説していきます。 -
大きなベンタン駅にはキヨスク(Kiosk)あり。
-
それ以外の駅は、自販機で対応。
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さて、ここからは停車駅やホーチミン市都市鉄道計画の路線図、そしてベンタン駅の構内図を詳しく見ていきましょう。
この路線図に目を向けると、なんと11もの路線が描かれています。
パッと見ただけでは、まるでホーチミンの鉄道網が凄まじく発達しているかのように錯覚してしまいますが、実際に開業しているのはまだ1号線だけ。
壮大な計画がすべて形になるまで、果たして私は生きていられるのでしょうか…(涙)。
既に2号線(1区のベンタン市場~12区のタムルオン間)は工事が始まっているようですが、当初2026年開業とされていた予定は、現状では2030年以降へとずれ込んでいるようです。
ベトナムにおいて「予定は未定」というのは、もはやお約束。
とはいえ、最後の最後で帳尻を合わせてくるのも、またベトナムの上手いところ。
果たして予定通りに進むのか、それとも驚きの逆転劇を見せるのか。
これからの展開に期待しましょう。 -
ここからは、1日乗車券の購入方法を紹介します。
窓口も開いていますが、ベンタン駅では券売機での購入を促されました。 -
こちらがその券売機。
ベトナム語の画面を見ただけで不安になりますが…おばちゃん頑張れ~~~!!! -
今回はオペラハウス駅の券売機を例に挙げて紹介しますが、ベンタン駅など他の駅でも操作は同じです。
① 言語の切り替え
まずは画面左下にある国旗のアイコンをチェックしましょう。 -
残念ながら日本語はありませんが、イギリス国旗をタッチすれば英語に切り替わります。
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ベトナム語に戻したくなった時は、ベトナムの国旗をタッチすればOK。
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② チケットの種類と枚数を選ぶ
【1日券の選択】
画面左上の「1Day Ticket」を選択。
すると隣に「All Line-1」が表示されるので、そこをタッチします。
【枚数の選択】
画面下方にある「Ticket Quantity」で枚数を選択。
デフォルトは「1」なので、複数人分ならその数字をタッチ。
【決定】
選択し終わったら、右下の「OK」ボタンを押します。
領収書が必要な方は、OK (with Receipt)を選びましょう。
※赤い矢印の「Deposit」表示は、「返却時に戻ってくる預かり金が含まれていますよ」というお知らせなので、タッチ不要です。 -
③ お金を入れる(ここが最大の難関かも…?!)
緑色の丸で示した所に、お金を入れます。 -
画面下を確認して、使える紙幣(緑の枠の所)をチェックしましょう。
この時は500,000ドンと200,000ドン札、そして硬貨(赤い×印のお金)が使用不可になっていました。
「簡単よー」なんて説明していますが、何と言っても「全体を見ず先走りする年頃」。
友人が「おっかしいな~」とお金を入れようと苦戦していると、即座に係員さんが飛んできてくれましたよ(はやっ!)。
原因は、使えないはずの200,000ドン札を入れようとしていたこと…。
画面の確認は、大事です(苦笑)。 -
合計金額は75,000ドン(およそ440円)。
-
④ 紙幣は「1枚ずつ、気長に」
この券売機はまとめ入れができないので、1枚ずつ投入します。
しかし、ベトナムの紙幣はツルツルしているせいか、なかなか入らないことも…。
向きを変えたり裏返したり、気長に頑張れば必ず受け付けてくれます。 -
⑤ 画面に表示される4つの赤い矢印(点滅)に注目
お金を入れ終わると、画面の4箇所に赤い矢印が点滅します。
・左上:領収書
・その右下: お釣りの紙幣
・さらに右: 待望の「1日乗車券」!
・一番右下: (今回は使いませんでしたが、おそらく硬貨の返却口です。)
どこから何が出てくるのか、すべて画面がナビゲートしてくれるので、兎にも角にも画面をしっかり見てください。 -
こちらが発行された1日乗車券と、お釣り。
-
そして、領収書。
翻訳アプリを使わなくても、日本の券売機に慣れている方なら、画面をしっかり見るだけ(←ここポイント!)でスムーズに購入できるはずです。
ちなみに、片道切符(QRコード式)とは違い、この1日券は「ピッ」とかざして入場するスタイル。
それも後ほど紹介します。 -
「1日乗車券」。
これを使って、電車の旅を楽しみます。 -
キャッシュレス決済やQRコード付きの片道切符を利用する場合は、自動改札機のすぐ手前にあるポールのような専用端末(黄色いマークが目印)にタッチしてください。
利用可能な決済手段は、端末の下部に表示されています。
※ベトナムで広く普及している電子マネー「momo」や「Zalo Pay」なども使用可。
写真はアンフー駅。 -
一方、1日乗車券を利用する人は、この手前にある端末は無視してそのまま直進。
改札機本体にある、緑の丸枠の部分へ直接タッチして通過します。
こちらは日本の交通系ICカードと同じ感覚で使えるので、迷うことはないはずです。
無事に入場できたら、次はいよいよホームへと向かいましょう。 -
駅番号01のベンタン駅から、03のバソン駅までは地下区間。
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04以降の駅は、見晴らしの良い地上駅です。
この駅は、確かタオディエンだったと思います。 -
地下駅にはホームドア、地上駅には可動式ホーム柵が設置されていますので、電車のドアとホームドアの両方が開くまで、足元の赤い線の内側で待ちましょう。
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地下にあるベンタン駅は、天井まで仕切られたフルスクリーンタイプのホームドア。
ついつい気持ちが先走って、電車のドアが開くタイミングで赤い線を越えたくなるかもしれませんが、そこは要注意!
間髪入れずに駅員さんから「白線の内側までお下がりくださ~い!」といった内容のアナウンス(勿論ベトナム語)が流れます。 -
ホームや車内のアナウンスは、ベトナム語と英語の2ヶ国語で対応。
もし車内アナウンスを聞き逃してしまっても、ドア上部にあるこちらで確認できるので安心です。
文字が違うだけで、日本のシステムと同じ。 -
こちらは優先席。
-
しかしベトナムの方々は、年配の方が目の前に立つと、(優先席でなくても)当たり前のようにサッと席を譲ってくれます。
これは現地ではごく自然な、いわば「暗黙の了解」のようなもの。
譲らない人がいると、周りの人から怒られることもあるとか…。
もし席を勧められたら、遠慮せず笑顔で「ありがとう」と受け入れて座る方が、ベトナムではスマートな振る舞いと言えます。 -
車内に掲げられたこの注意書き。
流石にメトロの中で寝転がっている人は見たことがありませんが、ベトナムでは「あるある」な光景なのでしょうか?!
確かに、公園のベンチやバイクのシートの上など、どこでも横になって昼寝をするのがベトナム流。
「もしかして電車でも?」と、あらぬ想像が膨らんでしまいます。 -
夕方のホーチミンメトロは、混雑とまではいかなくても座席がしっかり埋まるほどの賑わいを見せていました。
車内を見渡すと、日本のように高さの異なる手すりが設置されており、細やかな配慮が感じられます。 -
そんなメトロの設備を紹介するつもりだったのですが、それ以上に私の目を引いたのは、前に立っていた男性の背中の文字。
ベトナムで「ブイブイ」言わせているヴィンファスト(VinFast)。
ベンチェーやブンタウ、そしてホーチミンの街中でも、「V」のロゴを付けた車を良く見掛けました。
広くて、静かで、とても快適な車。
ベトナムへ行かれたら、一度は乗ってみてください。 -
ここからは、ホーチミンメトロ1号線の駅名を紹介していきます。
駅名標にはベトナム語と英語が併記されていますが、この記事では
駅番号
ベトナム語名 / 英語名
そして日本語での読み方もあわせて記載しておきます。
※L1はLINE1(1号線)のことなので、ここでは省略します。 -
01
Ben Thanh / Ben Thanh
ベンタン駅
ガイドブックでは「ベンタイン」と記されることが多いですが、現地の発音を尊重し、私の旅行記ではとことん「ベンタン」を使います。
今も昔も交通の要所であるベンタン。
バスロータリーがあるだけでなく、将来的には電車も複数路線が乗り入れるハブ駅になる予定です。
既にメトロ2号線は着工していますが、個人的には新国際空港(ロンタイン国際空港)への延伸を優先すべきだったのでは…と感じずにはいられません。
また、将来的にはショッピングモールも誕生するという噂もあり、いずれは台北駅のような姿になるのかもしれませんね。
いつ完成するか見えない計画も多々ありますが、それも含めて今のベトナムの勢いと言えるでしょう。 -
02
Nha Hat Thanh Pho / Opera House
オペラハウス駅
ベンタン駅から2番目の駅なので02。 -
ここは、人民委員会庁舎やヴィンコムセンター、そしてドンコイ通りエリアへの最寄り駅。
-
私たちにとっても最寄り駅。
ホーチミン観光の中心地ともいえる場所へダイレクトにアクセスできるので、ここを拠点に街歩きを楽しむ人も多いと思います。 -
駅構内にある案内図で、どの出口を利用すれば良いのかをチェック。
階段を上ったら、オペラハウスやカラベル・サイゴン・ホテルがある交差点に出ました。
写真右奥に写っているカラベルホテルは、フレンチコロニアル、5ツ星、立地最高のホテル。 -
先程の写真左に写っていたのは、オペラハウス。
こちらもフレンチコロニアルの美しい建物ですが、特に夜はライトアップされて益々美しくなります。
いずれにしても観光客が非常に多いエリア。 -
03
Ba Son / Ba Son
バソン駅
日本人街があるレタントンエリア。
もしその界隈に滞在するのであれば、最寄り駅は先ほど紹介した「オペラハウス駅」か、この「バソン駅」になります。 -
04
Cong Vien Van Thanh / Van Thanh Park。
ヴァンタン公園駅
ここでハプニング発生! -
友人が腹痛に見舞われ、トイレに駆け込んだ駅。
私はといえば、ただ手持ち無沙汰にホームから景色を眺めているだけでした。
写真の奥にはヴァンタン公園が広がっていたのですが、この時は全く予備知識がなく、興味を持つどころの話ではありません。
おまけに、駅名が分かる写真すら撮り損ねてしまいました。
ところが後日、確認のために地図を見てみると、ヴァンタン公園には大きな池(湖?)やカフェがあり、ウォーキングにはちょうど良さそうな距離。
「次はランドマーク81を目指しつつ、ここをゆっくり散策するのも悪くないな」と思いましたが、この時は文字通り何も考えていませんでした。 -
ちなみに、私がホームで眺めていたのは公園とは反対側の景色。
鶏が放し飼いにされているような、非常に長閑な風景が広がっていました。
旅行記としては公園側を紹介すべきだったのでしょうが、完全にノーマークで大失敗(泣)!
気を取り直して、電車の旅を再開です。 -
「ランドマーク81が見えたら2区」なんて言うと、今ではもう「古い」と言われてしまいそうですね。
行政区画の再編により、現在は「トゥードゥック市」と呼ぶか、あえて「旧2区」と表記するのが正しいのでしょう。
この一帯の開発スピードは凄まじく、景色はまさに激変しています。
いつもは車窓からその変貌を眺めるばかりで、なかなかゆっくり歩く機会を作れずにいますが、かつてビテクスコ・フィナンシャルタワーから旧2区を見渡した時のことをふいに思い出しました。
当時はまだ開発が始まったばかりで、正直なところ、ここまで進化を遂げるとは想像もしていなかった私。
かつては庶民的なエリアという印象もありましたが、今や富裕層が移り住むきらびやかな街へと様変わりしています。
その変貌ぶりには、ただただ驚くばかり。 -
05
Tan Cang / Tan Cang
タンカン駅
ランドマーク81へ行くなら、このタンカン駅が最寄り駅となります。
先ほどのヴァンタン公園駅からもアクセスできますが、少しでも歩く距離を短くしたいのであれば、こちらで下車するのが正解。
ベトナムの強烈な日差しの中では、歩く距離をいかに短く抑えるかが重要なポイントになります。 -
06
Thao Dien / Thao Dien
タオディエン駅
旧2区が激変したというお話をしましたが、このタオディエンもまた、劇的な「ビフォーアフター」を遂げたエリア。
かつてホッビロン(孵化直前のアヒルの卵)のお店を目指した時の面影は微塵もなく、記憶を疑うほどの異次元の進化を遂げた富裕層エリアになっています。 -
07
An Phu / An Phu
アンフー駅
もし「ベトナムのスーパーへ行きたい」と考えているなら、今はこのアンフー駅が一番のお勧めです。 -
駅前には巨大な「ヴィンコム・メガモール」があり、その中の「ウィンマート」は品揃えも豊富。
更に駅の反対側には「MMメガマーケット」も控えており、滞在最終日のお土産のまとめ買いにはこれ以上ないほど最適なスポットです。
ちなみにこのアンフーは隣のタオディエン同様、お子さんの教育環境が整っていることから、今では外国人居住者に非常に人気が高いエリアとなっています。 -
08
Rach Chiek / Rach Chiec
ラックチ(ェ)ック駅
「なぜこんな場所に駅が?」と首をかしげたくなるような立地ですが、そういった場所には意外と大学が建っていたりするものです。
しかし、ここには大きな大学らしきものも見当たりません。
もしかすると、電車を利用する富裕層が暮らすエリアなのだろうか…と、勝手に想像を膨らませていました。
もし観光客がこの駅を利用するとすれば、目的は駅の近くにある巨大な寺院を訪ねることくらいではないでしょうか。
周辺にはスポーツ複合施設などもあるようですが、わざわざ異国の地でそこを利用する外国人観光客は、そう多くはないはず。
そう考えると、ここは地元の方々の利便性を優先して作られた駅である可能性が限りなく高そうです。 -
09
Phuoc Long / Phuoc Long
フックロン駅
駅の西側にフックロン港があるため、駅前の倉庫群にはコンテナが整然と並んでいます。
今電車の窓から見えているのは、そんな東側の殺風景な景色を撮影したものですが、果たしてここで働く人たちがメトロを利用するだろうかと考えると、現地の感覚では電車より断然バイクでしょう。
一応、20分~30分ほど歩いた所に大学もあるようですが、バイク社会のベトナムで学生たちがわざわざその距離を歩いて通学するのかと言われれば、これまたかなり微妙なところ。
実際にどれ程の人たちがこの駅で電車に乗るのか、首を傾げたくなります。
知れば知るほど、一体何のためにこの駅が作られたのか、ますます謎は深まるばかり! -
10
Binh Thai / Binh Thai
ビンタイ駅
現地の某観光案内によると、この駅が「スイティエンパークのアクセス拠点」として紹介されていましたが、「いや、それ絶対に違うでしょ!」と突っ込みたくなります。
地図アプリで確認しても、電車の窓から眺めても、明らかに一番近いのは「国家大学駅」。
もしこのビンタイ駅で降りてしまうと、そこから「トゥドゥック駅」→「ハイテクパーク駅」→「国家大学駅」と3駅分(徒歩約1時間)も歩く羽目になります。
ビンタイ駅から無料シャトルバスでも出ているのなら話は別ですが、そうでない限りはこの情報に騙されないよう注意が必要です。
ハイテクパーク駅を過ぎると、進行方向の右側に観覧車や、尖った岩山のような形をした「フン王」の巨大モニュメントが見えてきます。
車内アナウンスで「ダイホック クォッ(ク)ギア/ナショナル・ユニバーシティ)」と流れたら、そこで下車しましょう。
スイティエンパークは国家大学駅の目の前にあり、車窓からも「Suoi Tien」の文字がはっきりと確認できます。 -
11
Thu Duc / Thu Duc
トゥドゥック駅
もともとここはトゥドゥックの中心ともいえるエリア。
私にとっては、どこかタオディエンと似たような空気が流れている街という印象を受けます。 -
文字が逆になっていますが、窓に映っていた駅名の看板は
12
Kyu Cong Nghe Cao / High Tech Park
ハイテクパーク駅
サイゴン・ハイテクパーク(略してSHTP)の最寄り駅。
ここはハノイ、ダナンと並ぶ、国直轄の「三大ハイテクパーク(産業開発拠点)」のひとつです。
この辺りは車を走らせていても、そこが巨大な産業団地/工業団地であることは一目で分かりますが、兎にも角にもその広さが桁違い。
最初は「どんな企業が進出しているのだろう」と興味津々で眺めるものの、似たような外観の建物が延々と続くため、途中から睡魔に襲われてしまうほどです。
駅の近くには大学も幾つかあるのですが、果たして電車を主に利用するのは、ハイテクパークで働くビジネスマンなのか、それとも学生たちの足として機能していくのか。
その答え合わせも、これからの楽しみになりそうです。 -
進行方向右に、フン王の大きな岩山(後頭部)が見えてきたら、いよいよスイティエンパーク。
-
13
Dai Hoc Quoc Gia / National University
国家大学駅
ベトナム最高峰の大学が集まるエリアの玄関口ですが、観光客にとっては「スイティエンパークの最寄り駅」として覚える方が良いでしょう。 -
ここで、役立つかどうかは分からないベトナム語を紹介します。
「ダイホック(Dai hoc)」は大学、「クォッ(ク)ギア(Quoc Gia)」は国家を意味します。
以前紹介した10区の「バックホア」も、正式名称は「ダイホック・バックホア(ホーチミン市工科大学)」。
地図アプリなどでも、Dai Hocは良く目にする単語です。
観光客なら「ダイホック=大学」という単語を知っていれば、それだけで十分過ぎるほど。
役に立つか立たないか分からない単語を無理に覚えるよりも、「スイティエンパークへ行くなら、この国家大学駅で降りる」。
この事実だけは、しっかり押さえておくべきです。 -
国家大学駅の反対側(南側)は、私たちが目指すスイティエンパーク。
ところが、普段電車に乗らない友人から「スイティエン・ターミナル駅まで行くんだよ」と自信満々に告げられ、そのまま大人しく電車に揺られることに…。
いやいや、すぐそこにフン王の頭があるじゃない!
Suoi Tienと書かれた入り口も私たちを呼んでいるわよ!
確かに終点駅には「スイティエン」という名が付いていますが、テーマパークの最寄り駅は、その一つ手前の国家大学駅(ダイホック・クォッギア)。
何とも紛らわしいネーミングですが、皆さんにおかれましては、我々のように「名前に釣られてスルー」という致命的なミスを犯さないよう、切に願うばかりです。
というわけで、スイティエンパークの入り口をただ指をくわえて眺めながら、列車は通過。 -
ちなみに車内の案内を「しっかり」見れば、そこには英語で「Suoi Tien Theme Park」と補足まで付いています。
これほど分かり易く示してくれているというのに、その表示さえも無視し、ただ名前に釣られて先走る…。
普段電車に乗らない人間と「電車の旅」をすること自体、根本的な間違いだったのかもしれません。
最後にもう一度。
スイティエンパークへ行くなら、終点まで行ってはいけません。
必ず国家大学(ダイホック・クォッギア)駅で下車してください。 -
14
Ben Xe Suoi Tien / Suoi Tien Terminal
スイティエンターミナル
現時点では、ここが終点。
単に友人は全駅をクリアしてみたかっただけなのでは…という疑念も湧きましたが、「まあ、二度とこの駅に降り立つこともないだろう」と、何事も経験として自分を納得させることにしました。
この時はまだ、★二度目★が待ち受けているとは、夢にも思っていない二人でしたが…。 -
駅名にある「Ben Xe(ベンセー)」とはバスターミナルのこと。
何度も繰り返し言っていますが、名前に「スイティエン」と付いていても、そこはスイティエンパークの最寄り駅ではありません。 -
まさかの「二度目の利用」となった際に撮影した、スイティエン・ターミナル駅の入り口。
現在はここが終点ですが、ロンタイン国際空港までの延伸計画も承認されたので、いずれは開通する日が来るはずです。
空港までレールが繋がれば、観光客の利用は間違いなく急増することでしょう。
沿線の景色が今後どのように変わっていくのか…今から楽しみでなりません。
日本が支援するこのメトロ。
未来のホーチミンを支える大きな「足」として、頑張れー! -
電車の旅を満喫(?)したら、いよいよ「退場」です。
ここからは、使い終わった1日乗車券を返却するまでの流れを紹介します。 -
ホームから出る時は、入場時と同じように改札機のセンサー(緑色の矢印の所)にタッチするだけでOK。
-
使い終わった1日乗車券は、旅の思い出としてそのまま持ち帰ることも可能ですし、デポジットの返金を希望するのであれば、券売機で返却の手続きを行いましょう。
手順は簡単。
まずは画面上で、「言語」を選択するところからスタートです。 -
画面左側に「Card Return(カード返却)」という項目がありますので、そこ(緑色の矢印の所)をタッチしてください。
もし迷っても、赤い枠で囲まれたイラストを見ながら操作すれば大丈夫です。
使用済みのカードは、本体下部にある(緑色の矢印で示した)挿入口へ入れます(詳細は次の画像を参照)。 -
使用済みの1日乗車券を入れるのは、ここ(Card Inlet)。
カードが発行された場所とは異なりますので、間違えないよう注意してください。 -
画面を見ると、購入時と同じように「OK」または「OK (With Receipt)」という選択肢が表示されます。
領収書が必要な場合は、右側の「With Receipt」を選択しましょう。 -
デポジットの返金額は、35,000ドン(およそ210円)。
友人は「旅の記念」として、カードを持ち帰ることにしました。 -
これにて、ホーチミン・メトロの旅も終了です。
日本が支援しているだけあり、システム面で特に戸惑うようなことは殆どありませんでした。
その乗り心地は、まるで日本の電車に乗っているかのような感覚。
静かで大きな揺れもなく、非常に快適です。
また、痒いところに手が届くような乗客への細やかな配慮が随所に感じられ、「さすが日本支援のメトロ!」と思わず拍手を送りたくなりました。
ホーチミンの新しい風を感じるこのメトロ。
皆さんもぜひ一度、体験してください。
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