2025/10/08 - 2025/10/16
18位(同エリア244件中)
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ST&Gさん
ホーチミンで現地在住の友人と合流し、メコンデルタの街ベンチェーへ。
道中のミトーでは、大きな肉の塊がゴロゴロと入った名物麺「フーティウ・ミトー」を堪能。
ミトーで3本の指に入ると言われる美味しい麺に、移動の疲れも一気に吹き飛びました。
橋を渡りベンチェーに到着した後は、新らしい「ダウモイ・ベンチェー市場」と、昔ながらの「ベンチェー市場」の新旧ハシゴ巡り。
宿泊先は、立地抜群の最新ホテル「ダイヤモンド・スターズ・ベンチェー」です。
市場のすぐ隣という好立地で買い物には困りませんが、かつて賑わっていた川沿いの商店が減少しているなど、コロナ禍を経て街の勢力図も変わりつつあるようです。
本記事では、こうしたメコンデルタの今をお伝えするとともに、旅の必需品である「物理SIM」と「eSIM」の現地通信比較についても、軽く触れようと思います。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- レンタカー
-
シンチャーオ。
ホーチミン在住の友人と久しぶりの再会を楽しみ、今はドライバー付きのレンタカーに揺られながら、メコンデルタの街・ベンチェーへと向かっています。
かつて参加したメコン川ツアーでは、ミトーからトイソン島へ渡るのがお決まりのコースでしたが、今回はプライベートな旅。
少し趣向を変えて、まずはミトーで昼食を済ませてから、さらに南にあるベンチェーまで足を延ばし、翌日に改めて島を訪れるという、のんびりした行程を組んでみました。
車は今、高速道路を目指してホーチミン1区を走行中。
ベトナムの街を象徴するものといえば、あちこちに見られるロータリー。
その中心には、いつも街のシンボルとなるモニュメントが置かれています。
たとえば、トンダックタン通りのロータリーで静かに佇んでいるのは、名将チャンフンダオの像。
オペラハウスからも歩いて10分ほど。
都会の喧騒の中にふと歴史的な人物が姿を現すのも、この街らしい風景です。
これから始まるメコンデルタの魅力に出会う旅。
期待を胸に、先を急ぐことにしましょう。チャン フン ダオ 像 (陳興道 像) モニュメント・記念碑
-
車は進み、現在はヴォー・ヴァン・キエット(Vo Van Kiet)通りを走っています。
「それ、どこ?」なんて声が聞こえてきそうですが、実はここ、知る人ぞ知るグルメスポットへの入り口。
目の前に見えてきたオンラン(Ong Lanh)橋ですが、ここを渡れば、美味しい貝料理の屋台がひしめき合う4区のヴィンカン(Vinh Khanh)通りに入ります。
今回の旅でも、もちろんこの貝屋街を再訪する予定。
以前、この貝屋街の魅力をたっぷり紹介した記事もありますので、ぜひ参考にしてください。
【ホーチミン4区のヴィンカン通りは美味しい&楽しい貝屋街】
https://4travel.jp/travelogue/11410370
「ホーチミンの夜といえば貝!」と言われるほど、現地では定番の楽しみ方。
香ばしいニンニクの香りと、活気あふれる4区の夜が今から待ち遠しいです。 -
車窓の外には、まるでシンガポールのマリーナベイサンズを思わせるようなモダンなビルが姿を現しました。
圧倒されるような外観を眺めながら、ふと頭をよぎったのは「この建物、一体どうやって立っているのか」という素朴な疑問です。
ベトナムの建築現場では、筋交いのない構造をよく見かけますが、「これほどの高層ビルなら、さすがに外からは見えない最新技術が支えているのだろう」と思いたいところ。
しかし、他の現場で目にするのも、やはり筋交いのない剥き出しの骨組みばかりでした。
不動産バブルに沸くホーチミンでは、あちらこちらで巨大なビルが空へと伸びていますが、その心もとない足場を見るたびに、私はつい首をかしげてしまいます。
モダンな輝きを放つ完成予想図と、現場で繰り広げられるあまりに伝統的な工法。
そのギャップに一抹の不安を感じてしまうのですが、地震のない国ゆえの「これでOK」という大らかな結論なのでしょうか。
地震大国から来た旅人には、その合理性が少しばかりスリリングに映ります。 -
いよいよミトーの街に入りました。
今日は、こちらでランチです。
友人の話によれば、この街を動かしている人物が「3本の店にはいる」と言うほどの有名店なのだとか。
その名も『QUAN HU TIEU 44』。
メコン川ツアーでお馴染みの永長寺や船着き場からもほど近く、アクセスも良いです。
注文するのは、もちろん名物の「フーティウ」。
しかしここミトーですから、ただのフーティウではなく、「フーティウ・ミトー」と呼ばれています。
街の有力者も認める一杯は、どんな味なのでしょうか。
期待に胸を膨らませて、入ってみることにしましょう。 -
こちらが、お待ちかねの「フーティウ44」のフーティウミトーです。
ミトーで食べるのでご当地グルメなので、ただのフーティウと言っても良いと思います。
まず目を引くのが、器の中にどっしりと構えた大きな肉の塊。
見ただけで「これは間違いなく美味しい」と確信させてくれる、圧倒的なボリューム感です。
今回は案内役の友人にオーダーをお任せしたのですが、運ばれてきたのは骨付き肉からモツ系までが贅沢に盛り付けられた、いわゆる「全部載せ」の一杯。 -
こちらがフーティウの麺です。
見た目は日本でお馴染みの春雨のようにも見えますが、口に運ぶとその違いは歴然。
驚くほどしっかりとしたコシと、心地よい歯応えが楽しめます。
個人的にはリピート間違いなしと太鼓判を押したいところですが、まだ美味しいお店3軒の内、ようやく1軒目を攻略したに過ぎません。
これがもしホーチミン市内にあれば、間違いなく通いつめてしまうのですが、さすがにミトーは、ふらっと立ち寄るにはかなり距離があります。
残り2軒は一体どんな名店なのかと気になりながらも、まずはこの一杯を最後まで堪能することにしましょう。 -
ミトーを後にし、この大きな橋を渡れば、メコン川クルーズでお馴染みのトイソン島。
窓の外に広がるのは、雄大なメコンの流れ。
かつて訪れた時の記憶を辿りながらも、今回はこの島を通り過ぎ、更にその先にあるベンチェーへと向かいます。 -
あたり一面に茂っているのは、その殆どがココナッツの木。
しかし、目を凝らしてよく見ると、実は二種類の木が混ざっていることに気づきます。
空に向かって幹を伸ばしているのは、お馴染みのココナッツの木。
一方で、水辺から直接葉を広げ、幹が見当たらないのがウォーターココナッツ(水椰子)です。 -
メコン川クルーズの定番、ココナッツキャンディ(ケォ・ユーァッ/KEO DUA)工場での試食は外せない楽しみですが、道中もし「ウォーターココナッツ」の果肉を見かけたら、ぜひ足を止めてみてください。
真珠のような光沢を放つ不思議な果肉。
決して主張の強い甘さではありませんが、独特のプルンとした食感が面白く、これがなかなか美味しのです。
有料ではありますが、このエリアを離れるとなかなかお目にかかれない珍味?!
「レア度」という点でも、一度は味わっておいて損はありません。
メコンの豊かな水辺が育んだ、知る人ぞ知る自然の恵み。
見慣れた景色の中に隠れた「土地の味」を探すのも、旅の醍醐味です。 -
川の方にふと目を向けると、この様に幾つかの建物が浮かんでいます。
友人の話によると、魚の養殖場なのだとか。
野生の魚を捕まえ、そのまま川の中に設けた生け簀に入れ、自然に近い環境で魚を育てているようです。
流れる水の上に家を構え、生業を営むその風景は、まさにメコンデルタの日常を象徴する景色でした。 -
いよいよ、ココナッツの聖地・ベンチェーへと足を踏み入れました。
車を走らせて驚いたのは、観光バスが何台も飲み込まれていくような、巨大な土産物店の数々です。
目の前の大型店には、既に数台のバスがひしめき合い、さらにその脇を「VIP」と誇らしげに書かれたバスが滑り込んでいくところでした。
見渡せば、その手前も、その先の店も同じような盛況ぶり。
メコン川ツアーだけでこれほどの人が押し寄せるのか、それともホーチミン方面へ向かう長距離バスの休憩拠点なのでしょうか。
視界を埋め尽くす土産物店の看板、ひっきりなしに行き交う観光バス、そしてどこを向いても目に飛び込んでくるDUA(ココナッツ)の文字。
そこには、ココナッツに懸けるこの街の執念のようなものが渦巻いていました。 -
いよいよベンチェーの中心部へと差し掛かりました。
ここで少し、旅の備忘録を。
今回、現地での通信手段をどうするか直前まで頭を悩ませましたが、最終的に選んだのは物理SIMではなく、電話番号付きのeSIMでした。
ベトナム国内シェア第2位を誇る「ビナフォン(Vinaphone)」の回線を利用するタイプです。
地図の確認に店選び、そして移動に欠かせないGrabの利用など、ベトナムでのスムーズな通信確保は、何物にも代えがたい安心材料。
スマートフォンの画面端に表示された「Vinaphone」の文字を頼れる相棒に、ココナッツの街をさらに先へ進むことにしました。 -
ベンチェーへ向かう道すがら、何度も目にしたのはシェアNo.1「ベトテル/Viettel」の看板。
本来なら最大手を選びたいところでしたが、ネットで電話番号付きのeSIMを見つけることができず、今回はシェアNo.2の「ビナフォン/Vinaphone」を選択しました。
しかし、結論から言えばこの選択は大正解。
ミトーやベンチェー、そしてブンタウを巡る程度であれば、ビナフォンでも通信品質に全く問題はありません。
その実力を確信したのは、ドンナイ省の料理店を訪れたときのこと。
友人のスマホが圏外に沈むなか、私の画面にはしっかりと電波が届いていたのには驚かされました。
ただ、Grab利用時のドライバーとの連絡などを考えると、現地で「通話」ができるメリットは無視できないポイントです。
勿論、私自身がベトナム語でドライバーと意思疎通できるわけではありませんが、
万が一のハプニングの際、飲食店の方や近くにいるベトナム人に電話を代わってもらい、助けてもらったこともありました。
そうした「いざという時の連携」を考えると、次回はデータ通信だけでなく、現地通話ができるプランを検討する余地は大いにありそうです。 -
ヴィンロン省の街角で見かける装飾は、まさにこの街の「今」を象徴する風景。
2025年10月に開催された、記念すべき「第1回代表大会」。
その熱気が、半年以上が過ぎた今なお、街の彩りとして鮮やかに残っています。 -
ベトナムの街を走っていると、どこへ行っても立派なロータリーに出会います。
その中心には、救国の英雄たちの像や、街の誇りを象徴するモダンなモニュメントが据えられ、まさにその街の「顔」として旅人を迎えてくれます。
四方八方からバイクや車が流れ込み、円を描くようにしてまたそれぞれの目的地へと散っていく。
かつての馬車道の名残だと考えれば納得はいきますが、交通ルールが「暗黙の了解」で動いているこの国では、無秩序の中に秩序が有るような無いような…(笑)。
その見事なハンドルさばきには敬服しますが、「自分であの渦の中に突っ込みたいか?」と聞かれれば、答えは即座にノー。
そこはプロの運転手にすべてを委ね、私たちは車窓からそのスリルを楽しむのが正解のようです。 -
時々、電柱がポツンと一本立っているだけの「期待外れ」な場所を見かけることもありますが、そんな場所でも足元の花壇だけは手入れが行き届き、色鮮やかに整えられているのがベトナム流です。
本来、ロータリーは円に沿ってぐるりと回るだけのシンプルな仕組みのはずが、中にはそれだけでは済まない「難関構造」の場所もあり、もはや出口の見えない迷路のようです。
そんな難所へバイクの群れ、時には大型車までもが四方八方から押し寄せ、パズルのピースを埋めるかのように僅かな隙間を見つけては、希望のルートへと抜けていく。
その様子は、まさに職人芸。
「本当にここを通り抜けていくの?」という驚きの連続で、その強引とも言える人ハンドルさばきを眺めているだけでも、スリル満点です。 -
ホー・チュック・ザン(Ho Truc Giang)公園。
この外周には、香ばしい焼きバナナ(Chuoi Sap Nuong)の屋台が出ていると聞いていたのですが、残念ながらこの日は見つけることができませんでした。
到着した時間が少し遅すぎたのでしょうか。
スライスしたバナナを焼き上げ、とろりとしたココナッツミルクをたっぷり掛けて食べる素朴なスイーツ。
食べられなかったのは残念ですが、ここはスイーツ大国ベトナム。
出会えなかった一品に固執するより、次のものを探しに行くのが旅の醍醐味です。
未練は公園に残して、軽やかに次の目的地へ移動することにしましょう。 -
ベンチェーの川面に浮かんでいるのは、船上レストランの「Nha hang noi TTC Ben Tre」。
ここでは、ダナンのあの巨大な龍が演じる「火」を噴き上げるような派手なパフォーマンスは、決して期待しないでください。
こちらの龍が吐き出すのは、いたって穏やかな「水」なのです。
ところが、夜になると様子が豹変?!
なんと、目から怪しく光る青いビームを放ち始めるのです。
ダナンの龍に比べればサイズも控えめですし、このシュールなビーム攻撃が必要かは謎ですが、、まぁ無いよりはマシといったところでしょうか。
ちなみに、このレストランは夜でもドレスコードなどは一切なし。
カジュアルな服装で気取らずに楽しめます。
龍の熱い×青い視線を背中に浴びながら、ベンチェーの夜風に吹かれて乾杯する。そんな夜を過ごしてみるのも、旅の面白い思い出になるはずです。 -
新しく誕生した「ダウモイ市場/Cho Dau Moi」。
正確にいつ設立されたのかは定かではありませんが、驚いたのはホーチミンに長く暮らす友人でさえ、この市場の存在を知らなかったことです。
仕事で度々近くを訪れている彼ですら、ここだけは全くのノーマークだったとか。
もっとも、彼のような在住者にとっては、必要のない場所だったのかもしれません。
それでも、「こんな所ができていたのか」と驚く姿には、こちらまで何だか誇らしい気持ちになりました。
常に変化し続けるベトナムの街。
在住者のアンテナさえすり抜けて、いつの間にか新しい活気が芽生えている。
そんな予測不能な面白さが、この国にはあります。
ガイドブックにも、そして現地に住む友人の地図にも載っていない真っ新な市場。そこには一体どんな旬の食材が並び、どんな人々の暮らしが息づいているのか。
ちょっぴり特別な発見をしたような、心地よい高揚感に包まれた出会いでした。 -
コーヒーを片手に、いよいよ市場の散策開始です。
まず目に飛び込んできたのは、見事にカスタマイズされた改造バイク。
「一体どれだけ買って帰るつもり?」と、その圧倒的な積載量に思わず目が釘付けになりました。
ところが、ふと横を見れば、別のおね~さまが操るバイクもまた、似たような「重装備」仕様。
「一台のバイクに一体何人分載せていくんだ」というその光景は、まさにベトナムあるある。
物理の法則を軽々と無視して走り去る人々の姿に、この国の逞しさを思い知らされるのでした。 -
「ねえ、あの子……さっきからこっちを見てない?」
「あの子って、どの子のこと?」
友人が指差す先を辿ってみると、そこには吊るされた「動物の頭」がありました。
よくよく見れば、確かにぱっちりと開いた目が、真っ直ぐにこちらを射抜いているではありませんか(苦笑)。
ベトナムの市場では、食材たちが実に「情熱的な視線」を送ってくることがよくあります。
街中でセクシーなおね~さまと不意に目が合えば、お互いに「おっと!」と即座に目を逸らすのがマナーというものですが、まさか市場の軒先でこれほどまでに熱烈に見つめられるとは…。
おね~さま相手ならドキッとして終わりますが、相手はまな板の上の(正確には吊るされた)主。
あまりの目力の強さに、今回ばかりは完敗。
そっと目を逸らし、次の店へと足を進めることにしました。 -
ここ「ダウモイ市場/Cho Dau Moi Ben Tre」は、大型トラックも余裕で出入りできるほどの広さです。
ずらりと並ぶ商品の数々や、その豪快な積み方を見ていると、やはりここは一般家庭というよりは、プロの業者さんを主な対象としている市場。
勿論一般の買い物客の姿も見かけますが、家庭で使うものを探すなら、より生活に密着した「ベンチェー市場/Cho Ben Tre」の方が生鮮から雑貨まで品揃えは豊富です。
プロの仕入れ現場特有のピリッとした活気を十分に堪能したところで、次は地元の台所へ。
ベンチェーの更なる深みを探しに、移動することにしましょう。 -
ベンチェー川。
先ほどの「ダウモイ市場」も、次に向かう「ベンチェー市場」も、共にこの川沿いに位置しています。
古くから水運が物流を担ってきたこの街にとって、川はまさに生命線。
水辺に寄り添うようにして市場が栄え、活気が生まれる。
そんなベンチェーらしい街の成り立ちを感じながら、次の目的地へと歩みを進めましょう。 -
古くから地元の人々に愛されるベンチェー市場とその周辺。
ここでまず目を引いたのが、果物店に並ぶブドウたちでした。
どの店のブドウも、驚くほどにテッカテカなのです。
「絶対に何か塗っているでしょ!」と突っ込みたくなるほどの光沢は、まるでワックスでもかけたかのよう。
「南国の強い日差しを浴びて輝いている」というレベルを遥かに超えています。
これがベトナム人の魅せる商売魂でしょうか。 -
市場の周りにある雑貨屋さん。
ここで友人が購入したのは、目を引く鬼滅カラーのプラカゴです。
さっそくこの中に、路上カフェのコーヒーを放り込んで持ち歩いていましたが、このカゴ、実はただ者ではありません。
持ち手が二重で頑丈なのは勿論、横にも持ち手が付いているという親切設計。
お値段は少し値上がりして9万ドン(約520円)でしたが、以前私がホーチミンの土産物店で買った20万ドン(約1,160円)のプラカゴに比べれば、安い上に作りもしっかりしています。
これこそが、「プロショップ」と「土産物店」の越えられない壁。
それもそのはず、現地のプロたちの使い方は想像を超えています。
肉や魚・野菜は勿論、時には生きた鶏やアヒルが放り込まれ、またある時にはバケツ代わりに砂や砂利まで詰め込まれる。
そんな過酷な現場を支えるプラカゴにとって、コーヒーを運ぶなど朝飯前の仕事なのです。 -
市場のゲートをくぐる瞬間、あの独特な熱気と香りが混ざり合った東南アジアの洗礼を期待したのですが、さすがに午後ともなると、通路を行き交う人やバイクもまばら。
並んでいる商品も少なめで、朝の爆発的な活気とは大違いです。
しかし、この静まり返った市場で、一体どんな面白い出会いが待っているのでしょうか。
そんな期待に胸を膨らませた矢先、目の前に現れたのがこの子でした。
「君、可愛いね。お友達にならない?」
語りかけても、彼(犬)は動じることなく、ただ静かにこちらの言葉を吟味している様子。
するとそこへやってきたのは、友達申請ではなく、宝くじを手にした売り子さんでした。
夢を売る情熱的なセールスかもしれませんが、現実はかなりシビア。
私は犬との友情を深めるフリをしながら、「見て見ぬふり」に全力を注ぐのでした。 -
市場の片隅でひと際異彩を放つ、赤茶色の塊。
これは小エビを塩漬けにして発酵させたもので、べトナムの食卓を支える調味料です。 -
ここからはお待ちかね、テンション爆上がりの「麺コーナー」。
今回のベンチェー市場散策で、どうしても見たかったのがこの光景でした。
右手の店を覗くと、手前左から乾麺のフーティウ、ツヤツヤした生麺のブン、そして一番右には太麺のバンカンが並んでいます。
さらにフーティウの背後には、鮮やかな黄色いミー(中華麺/たまご麺という人もいる)まで控えているという充実ぶり。
驚いたのは、この店に並んでいたミーが生麺だったこと。
珍しいと思いましたが、ふと周りを見渡せば、他の店にも生麺のミーが当たり前のように並んでいます。
どうやらベンチェーでは、この「生ミー」スタイルが日常なのかもしれません。 -
この画像では少し分かりづらいのですが、一番右に見えているのは、ガーゼのように編まれたバンホイという麺。
これほどまでに多彩な麺が市場を埋め尽くしているのですから、そこから生まれる麺料理のバリエーションもまた、底知れないものがあります。
ベトナム=フォーというイメージが強いかもしれませんが、それは広大な麺世界のほんの一部。
これだけ豊かな麺の選択肢があるのですから、ぜひフォーという枠に捉われず、フーティウやバンカン、そしてこのバンホイなど、未知の世界に挑戦してみてください。
一口すすれば、きっとベトナム料理の本当の面白さに、胃袋から気付かされるはずです。 -
こちらはココナッツの茎の部分。
現地では「タケノコの親戚みたいなもの」と教えてもらいましたが、私の頭の中ではどうにも処理が追いつきません。
ココナッツと聞けば、真っ先にあの甘い香りをイメージしますが、一方のタケノコといえば、春の山や和の食卓を彩る存在。
その両者がひとつの食材として結びつくのは、なかなかに難易度の高いパズルです。
シャキシャキとした食感だけが似ているのか。
それとも、意外にも味まで和風になるのか…。
残念ながらその正体を舌で確かめる機会は、まだ訪れていません。 -
見上げれば、上の方に吊るされているのは「チャア/Cha」。
バインミーの具材としてもお馴染みのすり身ですが、もし魚であれば「チャア・カー・Cha ca)と呼びます。
しかし、中身が肉(ベトナム風ソーセージのようなもの)の可能性もあるため、「カー」を付けず、「チャア」と呼ぶ方が正解だろうと言われました。
ちなみに友人の発音は、「チャー/チャア」とフラットな感じではなく、最後の「ア」を少し強調して、語尾を上げる感じで発音していました。
この食材…実は奥が深すぎて、ベトナム人でさえ全てを把握していないのではないかと言われるほどバリエーション豊富。
そんな底知れない食文化の一端に触れるのも、市場歩きの醍醐味です。 -
「これが美味しんですよ」と紹介された蕾をつけた野菜。
実家の庭で見慣れたあのニラにそっくりです。
サイズこそこちらの方が立派ですが、恐らく同じものでしょう。
私の「食」への探究心は、どこまでも広がっていきます。 -
ボウルの中に入っているのはレンコンの茎。
シャキシャキとした食感なので、良くサラダ(ゴイ)や酢漬で食卓に並びます。 -
「鮮魚店」と呼ぶべきか、それとも「鮮」の字は脇に置いて、ただの「魚屋さん」にするべきか。
かつては常温で魚が並んでいるのが当たり前だった光景も、今は昔。
最近はエアポンプで酸素を送ったり、氷をたっぷりと敷き詰めたりする店も増えてきました。
以前と比べれば、鮮度は随分と保たれるようになってきたのかな、と感じます。
早朝は、売り子の威勢に負けないくらい魚介類の活きも良い。
時折、桶から飛び出してバイクに轢かれそうになりながらも、必死に通路を跳ねている「脱走エビ」や「脱走魚」に遭遇することもあります。 -
しかしながら、そんな市場にあっても、イカだけはどの店に行ってもなぜか白い。
透き通った状態を保つのが非常に難しい食材ゆえ、店頭に並ぶ頃には大抵、真っ白に変わっています。
あの透明感こそが鮮度の証だと思うのですが、市場の熱気の中ではそれもまた束の間の輝きなのかもしれません。 -
別の店に目をやれば、今度はドジョウ。
日本のドジョウよりもかなり大きなサイズですが、どうやら種類が異なるようです。
見慣れた姿とは違うその逞しさに、異国の市場へ来たのだという実感がじわじわと湧いてきます。
さらに視線を移すと、そこには生きたカエルの姿も…。
数匹まとめて縛られているため、一匹がどれほど必死に抗っても、仲間の重みに阻まれて身動きが取れません。
抗うほどに自由から遠ざかるその光景は、あまりにシュールで、同時に剥き出しの「生」の執着を見せつけられているような、不思議な凄みがありました。 -
逞しく、そして少しカオスな面も持つベトナムの市場が、私は好き…と言いたいところですが、どうしてもこの一角だけは、生存本能が足に180度のUターンを命じます。
それが、塩辛コーナー。 -
乾燥エビの匂いはまだマシ。
発酵タケノコだって相当なものですが、この「塩辛」の破壊力は別格。
店の奥には、炙って食べたら最高に美味しそうな干物も並んでいるのですが、さすがに手は出せません。
ベトナムの市場、恐るべし。 -
ふと横を見ると、そこではお兄さんが手際よく豚足の処理をしていました。
カメラを向けると、作業の手を止めて満面の笑みで応えてくれるサービス精神。
もしキッチン付きのサービスアパートメントに滞在していたら、迷わず「お肉200gちょうだい」と買い込んでいたところですが、あいにく今回はホテル滞在。
この美味しそうな塊をどうすることもできず、泣く泣く断念しました。
お兄さん、最高の笑顔をありがとう! -
今度はバナナ。
日本で見かけるものよりサイズが小ぶりなので、2~3本はペロリと食べられてしまうのが心憎いところ。
皮の色が変わり、薄くなってきた頃が最高の食べ頃です。
甘みが凝縮されたベトナムのバナナは、お腹の調子を整えてくれる嬉しい効果も…。
旅先でのコンディション作りにも、ぜひお勧めしたい天然のサプリメントです。 -
市場散策の心強い相棒は、Viet Ucホテルの前で営業している路上カフェのお姉さんが淹れてくれるコーヒーです。
私たちはここで買ったコーヒーを片手に市場を歩いたのですが、これがまた美味。
甘い練乳入りアイスコーヒーでも、コーヒー自体のコクと苦味がしっかりしているので、最後まで飽きずに楽しめます。
甘いのが苦手な方は、ブラックでどうぞ。
こちらのコーヒーは、キリッと冷えたアイスで頂くのが断然お勧めです。 -
翌日お土産のコーヒー受け取りに行くと、日本語とベトナム語が混ざった、ラーメン柄のエコバッグで渡されましたが、それが次の画像。
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路上カフェでありながら、こうしたさりげないホスピタリティに触れると、旅の疲れもどこかへ飛んでいってしまいます。
美味しいコーヒーに、お姉さんの温かなサービス、そして手元に残るエコバッグ。
15万ドンほどでこれだけ幸せな気持ちになれるなら、翌日まで待つ価値は十二分にありました。 -
来店時に、路上カフェのお姉さんが彼女の新車を披露してくれたのですが、実は私がベトナムで「怖い」と思ったのが、まさにこのフル電動自転車です。
日本では考えられませんが、ここベトナムでは、子供たちでも免許不要でこれに乗ることができます。
そのため、通れるスペースを見つけるやいなや、かなりのスピードで駆け抜けていく子供たち。
勿論大人も同じ。
エンジン音がしないので、背後から音もなく、しかしかなりのスピードで迫ってくるその走りは、歩行者としては少しどころか、かなりの恐怖です。
お姉さんの新車を祝福しつつも、「安全運転で」と心の中で強く願わずにはいられない、ベトナムの最新交通事情の一コマでした。 -
路上カフェから道を渡り、今度は中秋節用のお菓子を買いに行ってみましょう。
カレンダーの上では既に中秋節は終わっていますが、仮設店舗のような(?!)ここはまだ営業中。
そんな名残を楽しめるのも、ベトナムならではの魅力です。
折角なので、季節の風物詩であるバン・チュン・トゥ(月餅)をいただくことにしました。
通りには数軒のお店が並んでいるのですが、よくよく見比べてみると、どこも置いている商品はほぼ同じ。
店が変わればラインナップも変わるのかと思いきや、驚くほど見事な「金太郎飴」状態です。
どこで買ってもハズレがない安心感…と言えば聞こえは良いのですが、「さっきの店と何が違うの?!」
これぞベトナム名物、隣が儲かれば皆がこぞって同じことを始めるあっぱれな「真似っ子作戦」です。 -
翻訳アプリも歯が立たないほどの苦戦を強いられ、ようやく手にしたのがこのバン・チュン・トゥー。
サイズも大小さまざまで、中身の味も色々あります。
もっとも伝統菓子ですから、驚くほどの絶品に出会う確率は高くありませんし、かといってメーカーごとに劇的な差があるわけでもないでしょう。
兎にも角にも、今回の条件は「小さめで卵入り」であればOK。
その条件を伝えた途端、店員のお姉さんのスイッチが入りました。
ここからベトナム語の弾丸トークが炸裂。
更にヒートアップした彼女は、なぜか商品をパンパンと叩きながら猛アピールを始めます。
「ちょっと講談師じゃないんだから、商品が潰れちゃうわよ!」
心の中で叫んでも、お姉さんの熱弁は止まりません。
自力このバン・チュン・トゥーを買うのは初めてとはいえ、彼女のマシンガントークには完敗です。
すっかり疲れ果てた私は、戦利品を抱えて逃げるようにホテルへと引き返したのでした。 -
お姉さんに叩かれ、中身が無事か危ぶまれたバン・チュン・トゥー。
恐る恐る割ってみたところ、中からは無事に卵が顔を出しました。
ホテルのウェルカムドリンク(独特な香りのパンダンリーフ茶)は一口で完敗しましたが、これなら案外いけるものです。
とはいえ、バン・チュン・トゥーの重量感に根負けしに、半分食べたところで本日のノルマは終了。
その翌日、「残りの半分を食べよう」と袋から取り出した瞬間、脳が★拒否★を検知しました。
食欲がどこかへ消え失せ、無意識のうちに袋を閉じていたのです。
自分の身体の正直すぎる反応に、思わず苦笑いするしかありません。
「そこまで不味いとは思わなかったはずなんだけど…。」
ベンチェーの景色、そしてあのお姉さんのマシンガントークと共に、忘れられない季節の味となりました。 -
夕食は「Hung Vuongホテル」併設のレストラン「Nha Hang Khach San Hung Vuong」。
ベトナム語でニャーハンは「レストラン」、カックサンは「ホテル」を指します。
さて、ベトナムの食事で覚えておきたいのが、有料のおしぼり(khan lanh)の存在です。
日本とは違い、使った分だけ代金が発生する仕組みで、1枚あたり2,000~3,000ドン(約10~20円)ほど。
お店によってはテーブルに山積みになっていたり、足りなければ追加できますが、これも立派な商品の一つ。
使わなければ無料です。 -
反対サイドでは、おじちゃまグループが賑やかに飲食を楽しんでいましたが、ベトナムではこうした年配男性の飲み会に、女性が混ざることはまずないようです。
逆にマダムたちの集まりに、男性が加わることもないと聞き、これも驚きました。
若者たちは男女お構いなしに飲んだり食べたりしていますが、そこには「既婚・未婚」という境界線があるのでしょうか。
バイクの横並びカップル事情に続き、この「男女別社交界」の話も、私にとっては驚きの連続。
国が違えばお酒の席の作法や、人と人との距離感もこれほどまでに違うものなのですね。 -
ビールはサイゴンスペシャル。
ベトナムに来たのですから、これを飲む時は郷に従ってジョッキにたっぷりと氷を入れていただきましょう。 -
ビールの相棒は、おつまみのピーナッツ。
それ以外にも、お店のスタッフが「つまみ」になりそうな物を運んできます。
しかし、ここでもベトナム・ルールの存在を忘れてはいけません。
手をつけた瞬間に、料金が加算される仕組み。
決してお店からのサービスではありません。 -
相変わらずたくさんの調味料が運ばれてきますが、小皿に入っている黒い液体は「ヌックトゥン(Nuoc tuong)」というベトナムの醤油です。
後ほど紹介するおこげ料理に付けて食べると、もう手が止まらない美味しさ。
私たちがお正月に食べるお餅に付けても、間違いなく合いそうです。
画像中央の上あるのは「豚足の唐揚げ」。
ヌックマムでしっかり味付けされているので、そのままでも食べられます。
これはもう、不味いわけがない! -
日本人にもファンが多い空芯菜。
今回はニンニク炒めの「Rau muong xao toi」を注文しました。
ベトナム語の名称を分解すると、以下のようになります。
rauは野菜に付く言葉
rau muong:空芯菜
xao:炒める
toi:ニンニク
文字通り、素材と調理法がそのまま名前になったシンプルで力強い料理です。 -
形はバインセオのようにも見えますが、砕き米のように細かくしたもち米を円状に広げ、多めの油で揚げ焼きし、それを半分に折ったもの。
「餅」のような粘りや甘味とは異なり、非常に香ばしい「おこげ」に近い食感。
そのままの味わうのも良いですが、少し甘めのヌックトゥンとの相性が抜群!
醤油を付けることにより香ばしさが引き立ち、一層深みのある味わいを楽しむことが出来ます。
今回も気合を入れて食べに行ったのですが、相変わらずボリュームがすごくて完食出来なかったのが残念です。 -
今回のオーダー内容
・Gio heo muoi chien gion:225,000ドン(豚足唐揚げ)
・Rau muong xao toi:55,000ドン(空芯菜ニンニク炒め)
・Lu du 1 nang:145,000ドン(魚一夜干し焼き。イシモチの仲間かな?)
・Com chay:50,000ドン(もち米のおこげ)
・Khan thom:9,000ドン(おしぼり 3,000×3枚)
・Dau phong rang:10,000ドン(おつまみのピーナッツ)
・Soda (Lon):44,000ドン(炭酸 22,000×2瓶)※持参したウイスキー用
・Sai Gon Special:85,000ドン(ビール 17,000×5本)
合計は623,000ドン(約3,700円)。
1人あたりに換算すると、約1,250円ほどという計算になります。
驚いたのは、日本から持参したウイスキーを持ち込んでも何も言われなかったこと。
友人たちはさも当たり前のように飲んでいましたが、このあたりの自由さは本当にベトナムらしいですよね(笑)。 -
食事の後は、お散歩がてらナイトマーケットを覗いてみましょう。
友人の話では、コロナ禍前と比べると随分とお客さんやお店が減ってしまったのだとか…。
こちらは靴を売っているお店。
ホーチミン在住の友人は、以前ベトナムの靴に挑戦したことがあるそうですが、「靴はやっぱり日本が良いですよ」としみじみ語っていました。
実際に買って試してみたというそのチャレンジ精神に対し、私は心からの拍手を送りたいと思います。 -
この時期のチョムチョムは少し甘みが足りないように感じましたが、今はちょうど収穫の端境期(はざかいき)。
恐らく、どこで買っても似たようなものなのでしょう。
試食の段階で買うかやめるか相当迷ったのですが、結局は旅の勢いもあり、購入することにしました。 -
チョムチョムを購入したお店で見つけたのが、スネークフルーツです。
-
お店の方から「はい!」と差し出された瞬間、思わず全力で後ずさり。
私の脳内データには、既にこの物体(あえてフルーツとは呼びたくない)の強烈な異臭がインプットされていたからです。
ここは安全を期して、勇敢な友人に偵察(試食)を依頼したのですが、友人たちも私と息を合わせるかのように一斉に後ずさり。
そんな状況のなか、固唾をのんで見守る我々の代表として、友人の一人が勇気を持って挑戦してくれることになりました。
彼が放った感想は、たったひと言。
「…柿だね…。」
蛇の鱗のような皮に包まれ、こちらを威嚇しておきながら、中身はまさかの日本の秋の味覚?
とはいえ、「次は自分でも食べてみよう」と思えるほど、私の心は広くありません。
次にチャンスがあっても、私は迷わず別の★美味しいフルーツ★へと走ります。 -
夜のライトアップ。
LEDの色がゆっくりと移ろいゆく様子は、時間を忘れていつまでも眺めていられるほど綺麗です。
そして、暗闇に包まれた川面を、音もなく静かに進む船。
その光景には、なんとも言えない風情がありました。 -
グッモーニン!
ホテルの朝食をあえてスキップして、活気あふれるストリートフードを探しに出かけてみることにしました。
ただ、ここは英語がほとんど通じない市場エリア。
頼みの綱である通訳兼案内役の友人は、ホテルで食べたい派。
何とか自分たちの力で、朝食の調達に向かいます。
期待に胸が膨らむ反面、若干の不安も頭をよぎりますが、せめてあのバンチュントゥの店で出会った「強烈おね~さん」のような、キャラの濃すぎる洗礼を受けないことだけを、今は切に祈るばかりです(笑)。 -
川沿いには既に色々なお店が並んでいますが、コロナ禍前と比べると、朝から営業しているお店もかなり減ってしまったようです。
夜の静けさとは雲泥の差の活気があるとはいえ、やはり新しくできた市場の方へ、お店の流れが移ってしまっているのかもしれません。 -
ケースの中はよく見えませんが、どうやら子供たちにも人気の揚げパン「Banh Tieu」のようです。
-
色々なお店で見掛けて、気になっていた謎の正体。
英語名は、「ブラック ベルベット タマリンド」と言うそうです。
ベトナム名は、(自信はないけれど)恐らく「Trai Xay」。
「チャイ/trai」は果物を指す言葉としてよく耳にしますが、これは外の殻を割って中身を食べる珍味のようです。
ただ、私たちの中にこれを食べた経験者が一人もおらず、また未知の味に挑む勇気もなかったので、今回は断念することにしました。 -
先程と同じお店。
右下に並んでいるのは、マンカウ(釈迦頭)です。
既に皮が黒くなっているものもありますが、すぐ食べるのであれば、見た目は多少悪くてもこちらの方が熟していて、甘みも数倍強く美味。 -
今度はベンチェー川に架かる橋の下で、活気に満ちた営業を続けているお店を覗きに行ってみましょう。
-
お美しいおね~さんの店で購入した、「バン・ヤー・ロン/Banh da lon」。
サイズが選べたので、今回は小さめのものを購入しました。
隣に並んでいたカラフルなスイーツも気になって買おうとしたのですが、言葉が上手く伝わらず、なぜか似たようなスイーツを2種類手渡されてしまった私。
まぁ、これも旅の醍醐味。
細かいことは気にせず、美味しくいただくことにしましょう。 -
「豚皮餅」と訳されるバン・ヤー・ロンですが、実際に豚の皮が使われているわけではなく、重なり合った層の見た目が豚の皮に似ていることからそう呼ばれているベトナムスイーツ。
その食感は、名古屋名物の「ういろう」に似ています。
ういろう好きの私にとって、このモチモチ感はまさにストライク。
パンダンリーフ(緑の部分)の風味もスイーツとして楽しむなら問題ないので、これは間違いなく「買い」の一品でした。 -
問題は、もう一方のこちら。
緑色の部分は、先ほどのバン・ヤー・ロンと同じ?
少なくとも、私の味覚では兄弟姉妹のように感じられました。
ところが、その上に鎮座している「クリーム色の物体」が曲者。 -
豆のペーストか、はたまた塩漬け卵の黄身なのか…。
私たちが食べ慣れている豆から作る餡の味でもなければ、鶏卵の黄身の味でもありませんでした。
お店の方に「ココナッツミルクをかけて食べてね」と言われたものの、正直に言って、このクリーム色の物体だけは口に合わず。
緑色の部分が美味しいだけに、これは蛇足と言わざるを得ません。
結局、上の物体を全て取り除き、ういろうのような緑の部分だけをココナッツミルクに浸して食べることに。
「うん、これなら文句なし!」
あのバンチュントゥの黄身を軽く超えていく、何とも不可解で強烈な黄色い物体との遭遇でした。 -
ベンチェー市場を抜け、先ほどの橋の下をくぐった先にあるのが、ドライブスルー形式で賑わうバンミー屋さんの「LO BANH MI TAN THANH」。
屋台のすぐ裏手はパンの製造工場になっていますが、ここは多種多様なパンが並ぶいわゆる「パン屋さん」ではなく、まさに「バンミー専用のパン工場」と呼ぶのがふさわしいお店です。 -
そこで購入したのがこちらのバンミー。
朝食は、2日連続のバンミーでございます。
店が違えば味も異なり、具材が変わればまた新しい発見がある。
ベトナムで食べるバンミーは、やはり格別の美味しさです。
実は前日の午後、このお店の前を通りかかった際、すでに屋台を片付け始めていたのですが、中にいたお姉さまが「作ってあげるよ!」とわざわざ声をかけてくれました。
そんな心遣いをしてくれる、とても温かいお店です。
以前より少し値上がりしていましたが、15,000ドン(約90円)はしなかったはず。
12,000ドン(約72円)くらいだったでしょうか…。
正確な数字は忘れてしまいましたが、その安さに驚かされます。
さすが自社(?)工場でパンを焼いているだけあり、その香ばしさと美味しさといったら、もう最高の一言に尽きます!
もっとも、よほど運が悪くない限り、どの店で食べても「最高」と太鼓判を押してしまう自信がありますが、それ程までにバンミーという食べ物は完成された美味しさがあります。 -
バンミー屋から川の方に歩いて数メートル。
次に見えてきたのが、こちらのお店です。
地図アプリには「デリカテッセン」と表示されますが、看板にある「DAU HU」という文字や、山積みにされた厚揚げを見ても、ここはお豆腐屋さん。
どうやら「揚げ物などを扱う」という理由で、「デリカテッセン」と表示されるようです。 -
川沿いの道まで戻ってくると、そこには一人の少年が…。
将来が楽しみな、まさに未来のデップチャイ(イケメン)との遭遇です。 -
彼のお父さんが買っていたのは、中華まんによく似た「バン・バォ/Banh bao」。
実はこのバン・バォは、旅仲間の間でもかなり意見が分かれる食べ物なのです。
お店により、具材の種類も味付けも千差万別。
どのお店で、どの具材を選ぶかによって、評価が分かれるような気がします。
或いは、日本の肉まんや餡まんの味を標準として期待してしまうのも、戸惑う理由の一つかもしれません。
いずれにしても、初めてバン・バォに挑戦する方は、自分好みの味を引き当てられるよう祈りながら購入してみてください。 -
そんな目で見つめられると、胸が締め付けられます。
徳を積むつもりで逃がしてあげたいのは山々ですが、ここで放しても、結局は同じ運命を辿るだけなのかもしれません。
ベトナム語でアヒルを指す言葉は「Vit」。
その響きが、どこか切なく耳に残りました。 -
バン・バォの店から東へ4、5軒ほど歩くと、バナナのもち米包み焼き「Chuoi boc nep nuong」のお店に到着します。
店名は未確認ですが、地図アプリ上では「TAP HOA」という看板が出ている場所です。
店主が中にお釣りを取りに行く様子から、どうやらこの雑貨屋さんが切り盛りしているようでした。
このスイーツは、バナナをもち米で包み、炭火で焼いたベトナムを代表するストリートフード。
今回はこちらをテイクアウトすることにしました。
こうしたローカルなお店で買い物をする際は、
「これはいくらですか?」
「1個ください」
「ありがとう」
といった基本のフレーズさえ覚えておけば、意外と何とかなるものです。
また、こうした場所では高額紙幣を出すと「お釣りがない」と断られることも珍しくありません。
10,000~50,000ドン程度の小額紙幣を用意しておくと、支払いが非常にスムーズです。
特に路上の店では、小額紙幣の準備は欠かせません。
私の場合、5,000ドン札までは使いますが、それ以下の端数は寺院や空港で寄付することにしています。 -
こちらが、バナナのもち米包み焼き。
日本のおはぎを想像してもらうと、比較的分かり易いかもしれません。
おはぎに近い食感のもち米がバナナを包み込んでおり、更にその表面を炭火で焼いてあるので、香ばしく柔らかめな「おこげ」のような感覚も楽しめます。 -
焼きたてホヤホヤの屋台スイーツ。
バナナの葉を取り除き、熱々の中身を割ったのがこちらです。
焼くことでバナナはとろりと柔らかくなり、甘みも凝縮。
一方、外側のモチ米は、炭火で焼かれて表面がカリカリです。
現地の方はよくココナッツミルクをかけて食べますが、そのまま食べても素材な味が際立って十分に美味しい!
これには思わず唸ってしまいましたが、ベトナムのストリートフードは、本当に侮れません。 -
メコンデルタの蜂蜜はお土産にお勧めですが、実はこの商品、所謂「時価」なのです。
私が訪れた時は200,000ドン(約1,200円)。
収穫時期の関係なのか、以前友人に買ってきてもらった時の価格(50,000~100,000ドン)と比べると、かなり値上がりしている印象。
写真に写っているボトルは「試食用」なので、半分くらいしか入っていませんが、実際の商品はちゃんと蓋のすぐ下までたっぷり詰まっていますから安心してください。
ボトルの周りに並んでいるのは、なんと本物の蜂の巣。
中には卵なのか、それとも蜂の幼虫なのか、よく分からない物が潜んでいます。
お店の方に「これはどうするの?」と聞いたら、「そのまま食べるんだよ」とのこと。
次は、勇気を出して買ってみようかしら。 -
ホテルの目と鼻の先にある、こちらのチェー屋さん。
前日の午後もそこそこお客さんはいましたが、朝の混雑ぶりはかなりのもの。
朝からこのような店が混むというのも、ベトナムらしい光景です。 -
残念ながらピンボケしてしまいましたが、ホテルの前でサガリバナが咲いていました。
夜に咲き、朝には散ってしまう儚い花のはずが、何故かこの時間帯でも咲いている…。
しかし、旅先で出会えたのは幸運でした。 -
今回の滞在先は、ベンチェー市場のすぐ横に誕生した「DIAMOND STARS BEN TRE HOTEL」。
「5ツ星」とのことですが、都会の高級ホテルと比べると、価格帯やサービスの質、設備面などは実質「4ツ星」といったところが妥当なラインかもしれません。
もっとも、ここは長閑なベンチェー。
ホーチミンのような華美でゴージャスなホテルを求める場所でもありませんし、このくらいのバランスの方がむしろ心地良く感じられます。
そういえば時々、旅行情報やホテル紹介サイトで「Ben Tre」を「ベントレ」と表記しているのを見かけますが、実際の発音は「ベンチェー」。
このホテルも、現地の響きを大切にするならば、「ダイヤモンド スターズ ベンチェー ホテル」と呼びたいところです。現地では5ツ星・ベトナム全体では4ツ星ホテル by ST&Gさんダイヤモンド スターズ ベン トレ ホテル ホテル
-
チェックインの手続きを待つ間、ウェルカムドリンクとお菓子をいただきました。
カウンターに用意されていた緑色の液体こそ、この旅行記にも度々登場しているパンダンリーフのお茶です。
ベトナムでは極めてポピュラーな飲み物ですが、運ばれてきた瞬間は昨今の世界的なブームにあやかって「もしや抹茶?」と淡い期待を抱いてしまいました。
このパンダンリーフは、沖縄の街路樹でお馴染みの「タコノキ」と同じ仲間の植物です。
料理やスイーツの香り付けに使われる分には良いのですが、お茶としてダイレクトに飲むと、正直なところ思わず「オエッ」となってしまう独特の風味。
個人的には、ベトナムの食堂でごく普通に出てくる、あの気取らない「チャダー/冷たいお茶」の方がよっぽど有難いなと思ってしまいました。 -
「ココナッツのお菓子は、まぁ大丈夫だろう」と封を開けたのですが、残念ながらこれは私の口に合わず、一口齧っただけでギブアップ。
しかし、隣にいた友人はバリバリと食べていたので、単に好みの問題だったようです。 -
宿泊階はアジアンテイストでお洒落なだけでなく、ホーチミンの喧騒が嘘のように静か。
穏やかな滞在が楽しめます。
客室は橋が見えるサイドがおすすめ。
夜には橋がLEDでライトアップされるのですが、案内役の友人も含め誰もその事実を知らず、今回は反対側の部屋になりました。
それでも眺めは十分に良く、満足できる滞在。
また、ベンチェーでは朝7時に「空襲警報」のようなサイレンが街中に鳴り響きますので、訪れた際はぜひ耳を澄ませてみてください。 -
私たちが滞在したお部屋。
デスクもありますし、スーツケースをガバッと広げてもまだ余裕があるほどの広さです。 -
トイレとシャワールーム。
そして反対側には、ゆったりと浸かれるバスタブも完備されています。 -
そのバスタブがこちら。
旅の疲れをゆっくり癒やすのにもぴったりなのですが、そこは水事情に不安があるベトナム。
設備としては立派でも、いざお湯を溜めて浸かるとなると、どうしても二の足を踏んでしまうというのは、海外旅行、特に東南アジアの地方都市では「あるある」ですよね。 -
バスローブやスリッパ、ドライヤーなど、シティホテル並みの備品は一通り揃っています。
更に、客室には大きめの傘が用意されており、雨季の今の時期にはとてもありがたい配慮でした。
無料のコーヒーは、ベトナムで定番の3 in 1(コーヒー・ミルク・砂糖入り)。
有名な「チュングエンのG7」と似ていますが、こちらの「GUNAM」の方が、若干コーヒーの刺激がマイルドのような気がします。
気のせいと言われればそれまでですが、私の胃にはこちらの方が優しく感じられるので、私は「GUNAM派」。 -
次は、客室からの眺めをご紹介します。
こちらは前日に撮影した写真。
ベンチェーの醍醐味といえば、何と言っても見渡す限りの「地平線」ではないでしょうか。
これほどの開放感は、広大な北海道でもなかなかお目にかかれない光景だと思います。
そして今は雨季。
遠くから雨を降らせる雲が、こちらに向かってぐんぐんと近づいてくる様子がはっきりと見て取れます。 -
朝食の調達から戻った際に撮影した、朝のベンチェー。
この青空も、一体いつまで続くことやら…? -
川面に浮かんでいるのは、これでもかと言わんばかりの大量の水草。
船はそんなことお構いなしに猛然と進んで行きます。
「えええええ?大丈夫???」
プロの技なのか、単なる強行突破なのか、スクリューが悲鳴を上げないことを祈るばかりです。 -
土砂を運ぶ船。
1隻目の前方を撮影したもの。 -
先程の船の後方を撮影。
水面ギリギリまで重そうに土砂を積み込んでいます。 -
1隻目があれだけギリギリなら、2隻目だって負けてはいません。
ということで、こちらは2隻目前方を写した画像です。
もはや船としてのアイデンティティを捨てたかのような積みっぷり。
沈没への恐怖よりも、一度にどれだけ運べるかという「ベトナム的合理性」を追求した結果、このような「動く土の島」が誕生したのでしょう。 -
2隻目後方のショット。
これは恐らく…いや絶対に…過積載!
船が、今にも沈みかかっていますよ~~~!!!
このように、何事も「極限」までチャレンジしてしまうベトナムの人々。
見ているこちらが肝を冷やす危うさがありますが、そのあまりの徹底ぶりには、もはや面白すぎて笑うしかない。
もしこうした「ツッコミどころ満載」な部分が無くなってしまったら、ベトナムへ来る理由も半減してしまうのかもしれません。
しかしこのカオスな光景こそ、この国が今まさに「ベトナム建設ラッシュ」の真っ只中であることを、何よりも雄弁に物語っています。 -
「朝食はストリートフード」と決めてはいたものの、折角新しいホテルに滞在しているのですから、やはりチェックしに行かないわけにはいきません。
と言いつつ、既にお腹は満腹に近い状態。
ここは別腹を信じて、スイーツだけいただくことにしましょう。 -
画像奥に見えているのは、食欲をそそる麺料理やご飯もののエリア。
そして手前に、パンやシリアル、そして目当てのスイーツコーナーがあります。 -
ホテルの朝食といえば、やはり外せないのがフォーとオムレツの調理コーナー。
既にお腹はいっぱいのはずなのに、目の前でフォーの湯気が立ち上り、オムレツが手際よく焼き上がる様子を見せつけられると、ついふらふらと列に並びたくなってしまいます。
このライブ感こそが、ホテル朝食の醍醐味。 -
友人がいかにも美味しそうに啜っていたフォーですが、感想を聞くと「The 味の素」。
-
こちらも友人が食べていたミーサオ(焼きそば)にコムチン(焼き飯)、そしてオムレツとベーコン。
これらに関しては、「可もなく不可もなく」という無難な評価に落ち着きましたが、ツッコミどころ満載な報告を聞いて、私の「今日はスイーツとフルーツだけで通す」という決意は、いっそう固いものとなりました。 -
今度は、私が食べたバナナ、タピオカ、小豆のチェー。
字面だけ見れば完璧なはずですが、主役のバナナは「未熟な青さ」を通り越し、もはや未知の発酵段階に達したかのような強烈な酸味を放っています。
友人からは「ドリアンの間違いでは?」と慰められましたが、名札には「バナナ」の文字。
煮過ぎて酸っぱくなってしまったのでしょうか?
ストリートフードが残してくれた「甘美な余韻」さえも、一瞬で消し去るほどの破壊力。 -
ブンタウ名産の「Banh bong lan trung muoi」は、塩たまごミニケーキと訳されるスイーツ。
ベトナム人には絶大な人気を誇る甘くないパウンドケーキですが、日本人の間では辛口評価が目立つ一品です。
見た目は可愛らしいものの、ここは賢明に「見送り」という選択肢を選びました。 -
こちらはBanh Su Kem。
私たちの知る、あのシュークリームです。
繊細なパティスリーの技というよりは、どこか大らかな、良く言えばワイルドな仕上がりですが、味の着地点は紛れもなくあの味。 -
私にとって不動のスイーツといえば、やはりバンフラン(プリン)。
味の地雷がどこに埋まっているか分からない中、この安定感だけは裏切りません。
まさに、お代わり間違いなしの鉄板メニュー。
友人の朝食、そして私が食べたチェーに関しては筆が辛口になってしまいましたが、ホテルのスタッフはとてもフレンドリーですし、客室の快適さも申し分なし。
食事の評価が厳しくなったとしても、ベンチェーを訪れる際はまたここを拠点にしたいと思わせてくれる魅力が、このホテルにはあります。
さて次回は、無料のカカオ工場見学と、「風船餅」リベンジの様子をお届けしますのでお楽しみに…。
最後までお読みいただき有難うございます。
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