2025/10/08 - 2025/10/16
1位(同エリア19件中)
ST&Gさん
ベンチェーからの帰路、立ち寄ったのは無料で工場見学ができる「Kimmy's Chocolatier」。
ここでは製造工程の見学だけでなく、試飲や試食を通して納得の一品を御土産に選べるのが魅力です。
但し、工場内の説明はベトナム語のみ。
個人で訪れる際は、日本語ガイドさんに同行してもらうとより深く楽しめるでしょう。
見学の後は、メコン川クルーズの拠点として知られるトイソン島へ。
名物料理が並ぶランチを、お腹いっぱい堪能します。
そして1日の締めくくりは、ホーチミン在住の邦人たちが夜な夜な集う居酒屋へ。
そこは「海外に良くある日本食風」ではなく、私たちが慣れ親しんだ「本物の日本の味」に出会える場所。
ベトナムの熱気と、どこかホッとする日本の情緒が交差する様子をご覧ください。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- レンタカー タクシー
-
シンチャーオ!
前回の旅行記のボリュームを反省し、「2分割にすればよかった」と後悔しつつも、ここは私の備忘録。
読者の皆様は、斜め読みで適宜飛ばしながら、気になる所だけお付き合いください。
さて、ベンチェー滞在2日目は、ホーチミンに戻るべく北上開始。
道中、チョコレート工場への立ち寄りと、トイソン島でのランチを盛り込んだ「欲張り帰路ルート」を辿ります。
写真はベンチェー市場(Cho Ben Tre)の北側にあるロータリーの風景。 -
ベンチェーの新市街を背に、私たちは高速道路へと舵を切ります。
ちなみに、ベトナムを歩く際のちょっとした豆知識を紹介しましょう。
ドンコイ通りはどこへ行っても町の中心を貫くメインストリートですが、今回入ったカックマンタンタム通りは「8月革命通り」という意味。
「カックマン → かっくめい → 革命」とダジャレで覚えると、スッと頭に入ります。
右手に現れた立派な門構えの施設。
ベトナムでこれほど威厳のある建物は、たいてい省庁などの公的な機関であることが多いです。 -
「これぞベトナム!」と拍手を送りたくなるような、鳥の巣と化した電線の束。
一体何本引けば気が済むのかという密集ぶりですが、10年前のホーチミンでは至る所で見られた懐かしい光景でもあります。
この鳥の巣状態になる前は、簾のように電線が垂れ下がっていた時期もあったとか…。
生憎私はその頃のベトナムを知りませんが、想像するだけでなかなかの迫力です。
とはいえ、中心部を離れて郊外へ行けば、このカオスな電柱たちはまだまだ現役。
無電中化が進み、このベトナム名物が姿を消してしまう前に、しっかり目に焼き付けておくことにしましょう。 -
昔も今も、ベトナムは驚くほどのマスク着用率。
女性は勿論、男性もガードしている姿を見掛けます。
コロナ禍では感染症対策が主役でしたが、今はまた本来の日焼け対策が主目的。
更にバイク移動が基本の生活ですから、排気ガスや埃から身を守るための必須アイテムです。
ベンチェー市場の近くで見掛けた未来のデップチャイ(イケメン)も、抜かりなくマスクを着用。
幼いながらも、既にベトナム流のたしなみを心得ているようでした。 -
ベトナムでは、ダッシュボードに仏像を飾るタクシーを良く見掛けますが、今回のレンタカーに並んでいたのは4人の小僧さん。
左から順に、聞かざる、見ざる、考えざる、言わざる。
土産物店でも定番のこのシリーズですが、彼らがここに揃っているのは、もしやレンタカードライバーとしての基本の心得ということなのでしょうか。 -
ベンチェー省を後にし、ティエンジャン省へと入りました。
こちらでは、チョコレート工場の見学を楽しむことにしましょう。 -
訪れたのは、カカオ農園と工場が併設された「Kimmy’s Chocolatier」。
最近、カカオ豆から板チョコまでを一貫して手掛ける「Bean to Bar」という言葉を良く耳にしますが、ここは更にその一歩手前のカカオの実(ポッド)から製品化までを手掛けていることをアピールするように、「Pod to Bar」という言葉を掲げています。
もっとも、呼び方が異なるだけで「カカオの栽培から製品化まで自分たちの手で…」という熱い拘りを伝えたい点では、どちらも同じなのかもしれません。 -
工場で飼われている(と思われる)犬。
こちらをチラッと見たものの、「眠いんだから邪魔しないでよ」と言わんばかりの、なんともつれない対応。 -
そして、こちらはカカオの花。
そのすぐ横には、小さなカカオの実の赤ちゃんも顔を覗かせていました。
カカオは花が咲いてから(収穫できる)実になるまで、およそ半年から9ヶ月もの長い月日がかかるそうです。 -
それにしても、カカオの実は何とも不思議な生り方をしますね。
枝先に実がつくものかと思いきや、こちらは所構わずといった様子。
太い幹からも直接実が飛び出していて、その生命力の強さに驚かされます。 -
今回は事前に友人から、「工場見学は無料だけれど、代わりに何か買ってあげて…」と釘を刺されていましたが、もちろん異論はありません。
問い合わせの際にスタッフから直接お願いされたのかは分かりませんが、どうやら現地の方々の間には「受けた恩にはお返しをする」という暗黙の了解があるようです。
心を込めて案内してもらえるのであれば、感謝の気持ちを形にするのは当たり前。
自分への御土産も兼ねて、板チョコでも買って帰ることにしましょう。 -
いよいよ工場見学の開始です。
機械のすぐ目の前で案内してもらえるという距離感は、日本ではなかなか出来ない貴重な体験。
そんなライブ感にワクワクしてしまいます。
もっとも、全ての工程と言うわけではなく、実際に見学できるのは一部の工程のみ。 -
案内してくれたのは、こちらの女性。
笑顔が印象的な彼女が、丁寧に説明してくれました。 -
カカオの木に花が咲き、ラグビーボールのような実(カカオポッド)が生る様子は先ほどご紹介した通り。
そこから実を割り、取り出したカカオ豆を「乾燥・発酵・ロースト」していくわけですが、どの段階でどの工程が行われるのか、その詳細はぜひ現地での工場見学でじっくり聞いてください。 -
ボウルの中に入っているのは、主役のカカオ豆。
これを機械にかけて、外側の殻を丁寧に取り除いていきます。
板チョコへと姿を変えるための、最初の大切なステップ。 -
機械から出てきたのがこちら。
てっきり砕かれたカカオ豆の殻かと思いきや、これがスーパーフードとして知られるカカオニブです。
とはいえ、この段階ではまだ上手く割れなかった豆なども混ざっているため、ここからひとつひとつ手作業で選別。
(ちなみに、カカオ豆の殻は食べられませんのでご注意を!)
そして、嬉しい試食タイム。
口に含むと、一瞬ナッツのような香ばしさが広がりますが、すぐに追いかけてくるのが独特の強い苦味。
しかし、その後鼻を抜けていくのは、紛れもなくあのチョコレートの芳醇な香りでした。 -
黙々と選別作業にあたるスタッフ。
機械で一気に処理するだけでなく、最後はこうして人の目で確認していくのですね。
美味しいチョコレートが出来るまでの、なんとも地道で根気のいる工程です。 -
乾燥した豆の殻のようにも見えたカカオニブですが、選別を終えたものは次なるステップへ…。
先ほどの手作業で選び抜かれたものが、今度は別の機械へと投入されていきます。 -
この段階で、友人①は「わ~っ!」、友人②は「お~っ!」、そして私は「は~っ?!」と、まさに三者三様のリアクション。
さっきまで乾燥した殻の破片のように見えていたカカオニブが、機械を通った後はドロドロの液状に姿を変えました。
その秘密は、カカオニブに含まれる「カカオバター」の含有量。
カカオニブには約50%ものカカオバターが含まれているため、細かく挽くだけで自然とペースト状に変化するのだとか…。
これには一同、「へ~っ!」。
「水などは一切加えていない」という説明もありましたが、その脂質の多さを確かめるべく、帰宅後ホットチョコレートにカカオニブを投入してみました。
すると、表面に油が広がり、その実力は一目瞭然!
私のように「本当かな?」と疑った方は、試してみてください。
ほんの少量でも、驚くほどのカカオバターを確認することができます。 -
時間が経ってすっかり固まっていますが、こちらが抽出されたココアバター(カカオバター)。
白く滑らかな固形になっています。 -
スタッフが手にしているのは、売店でも販売されているカカオバター。
顔を近づけると、カカオの芳醇な香りがダイレクトに伝わってきます。
もちろん添加物は一切なしの、純粋な自然の恵み。
アンチエイジング効果はもちろん、これからの季節は保湿アイテムとしても重宝しそうですね。
自分へのご褒美、そしてちょっとした贈り物としても喜ばれそうです。 -
カカオニブをすり潰した段階で既にペースト状になっていましたが、ここからさらに時間をかけ、じっくりと練り上げていく工程に入りました。
丁寧に練り続けることでザラつきが少しずつ消え、あの滑らかな口当たりへと進化していくわけです。
チョコレートが完成するまでの、磨き上げのプロセスに、ただただ感心していた私たち。 -
見学の締めくくりは、お楽しみの試飲と試食タイム。
飲み終えた後の写真で恐縮ですが、この紙コップに入っていたのは、味わい深いココアでした。
甘さの加減がまさに絶妙で、一口飲んで即「お買い上げ~っ」。 -
続いては、チョコレートの試食。
画像下段の右から時計回りに、ミルク、抹茶、イチゴ。
そして上段に移って左から、塩入り、生姜入り、更には砕いたカカオニブが練り込まれたチョコと、実に多彩な顔ぶれが並びます。
中でも意外な組み合わせだったのが、「塩」と「生姜」。
しかし、ベトナムの方々はチョコレートやコーヒーに塩を入れたり、スイーツに使う卵の黄身を塩漬けにしたりすることも多いので、彼らにとっては「塩チョコ」もごく自然な存在なのかもしれません。
また生姜は、日本でもお煎餅の味付けに使われたりしますので、チョコとのコンビネーションも「無し」とは言い切れない組み合わせ。
「じゃあ買うの?」と聞かれたら、私は「ノー」と答えますけど…。
こればかりは、好みの問題。 -
普段からパンにチョコレートクリームを塗る方なら、下段に並んでいる「Cashewla」に興味を惹かれるかもしれません。
カシューナッツの香ばしさとチョコレートが絶妙にマッチして、パンは勿論、クラッカーに塗ったりスイーツに添えたりしても、贅沢な味わいを楽しめそうです。 -
案内してもらった御礼を兼ねて購入しようと考えていたのが、こちらの板チョコ。
カカオ含有量や値段が記されたプレートを見ると、65%からダークチョコレートのカテゴリー。
ミルクチョコレートがお好きな方なら、35%を選びましょう。
私は普段「ミルク派」なのですが、ここのカカオニブ入り65%は食感も楽しく、ビターでもそれほど強い苦味は感じません。
これなら、ミルク派の方でも美味しくいただけるはず。
私のイチオシ商品です。 -
ココアバターの値段は120,000ドン(およそ700円)。
そして、リップバームは30,000ドン(175円)。 -
Kimmy's Chocolateの商品は、洗練されたというよりも、素朴でカカオの味がしっかり感じられるものが多く、気付けばこんなに買い込んでいました。
戦利品を画像左上から紹介すると
●ココアパウダー(250g)は140,000ドン(およそ820円)
試飲で飲んだココアが甘くて美味しかったので、てっきり同じ味だと思って購入したのですが、実は甘味を加えていないピュアなパウダーでした。
100%ナチュラル、保存料不使用、そしてメイド・イン・ベトナム。
甘いタイプもどこかにあったのかしら?!
●カカオニブ(250g)は130,000ドン(およそ760円)
お店によって「COCOA NIB」や「CACAO NIB」と表示されますが、中身は同じ。
たっぷり入ってお得感があります。
●板チョコ
カカオ35%(ミルク)が、1枚 80,000ドン(およそ465円)
カカオ65%(カカオニブ入り)は、1枚 80,000ドン
カカオ90%になると、1枚 145,000ドン(およそ840円)
やはり含有量が高くなると、お値段もぐっと上がります。
今更ながら、ココアバターを買ってこなかったのは大失敗。
帰国した途端、急に乾燥が気になる季節になっていたので、あの保湿力が恋しくてたまりません。 -
スタッフにリクエストした訳ではありませんが、板チョコは会計時に箱に入れてくれました。
この工場見学は、ベトナムあるあるの「買って・買って攻撃」のような押し売りは一切ありませんし、何と言っても一生懸命な説明が一番の思い出です。
自分たちの仕事、そして自社製品の良さを伝えようと、来場者に対して誠実に対応している姿が犇々と伝わってくる…そんな温かい工場見学でした。
今後、外国人の訪問が増えれば英語対応のスタッフも登場するかもしれませんが、残念ながら今はまだベトナム語オンリー。
ぜひ日本語ガイドさんと一緒に訪れてみてください。 -
チョコレート工場見学の後は、メコン川クルーズの拠点となるトイソン島にやってきました。
私にとっては、実はあまり良いイメージがない場所なのですが、今回はどうしても「リベンジ」したいベトナム料理があり、あえてこの地を踏むことにしたのです。
島内には観光地らしく、長閑な馬車が走っています。
友人の話によると、ツアー客を専用の船着き場まで送迎しているそうですが、以前私がここを訪れた時にはなかったサービスなので、その変わりように少し驚きました。
馬車の後方からもゴルフカートのような乗り物が次々とやってきます。
ピンク、紫、緑といった具合に色分けされていますが、どのツアー会社のものか一目で判別できるよう工夫されているのだとか。
これなら観光客も、迷うことなく自分の乗るべき車両を見つけられそうですね。 -
馬車に揺られている方たちは、恐らくフルーツを味わいながら伝統的な歌に耳を傾けたり、ココナッツキャンディ工場や蜂蜜農園を巡ったりする、昔ながらの定番コースを楽しまれているのでしょう。
そんな中、私たちの車内で話題になったのが「エコツアー」でした。
入島料を払うと専属の観光ガイドが付き、島内を案内してもらえるというもの。
メコンデルタの豊かな自然、そして歴史や文化を深く学べる体験・学習型のツアーですが、夜にはバーベキューを楽しんだり、バンガローに宿泊したりすることもできるようです。
ベトナムの方々がこのエコツアーを満喫している様子は、私も友人も目にしたり耳にしたりしていましたが、最近は日本の旅行会社でも、こうしたメコンデルタの魅力を深掘りするエコツアーを取り扱っているようです。
興味のある方は、調べてみてください。 -
リベンジ・ランチで訪れたのは、メコン川の豊かな自然に囲まれた「Mekong Taste Restaurant」。
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トイソン島の東に位置するお店ですが、この広々とした開放的な空間で、前回未練タラタラになった名物料理をいただこうと思います。
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スタッフの女性に「席はどこでもいいですよ」と伝えたところ(実際には通訳担当の友人が伝えてくれたのですが)、どうやら彼女なりの拘りがあったようで、こちらの特等席に案内されました。
メニューの写真にも使われている、まさに特等席。
屋根の造りこそモダンな雰囲気になっていますが、通り抜ける風が心地よく、眺めも抜群の場所です。 -
川に目を向けると、トイソン島に渡る船がやってきました。
お客さんの姿もないので、回送中のようです。 -
「Mekon Taste Restaurant」のメニューを広げ、友人たちが私のリクエストを交えつつ手際よく注文してくれました。
完全にアテンドしてもらっている状態で、なんだか申し訳ないなー。 -
今度は、メニューを見ながら料理を紹介しましょう。
左ページに載っているエレファントイヤーフィッシュは、メコン川ツアーに参加すれば必ずといっていいほど登場する、定番中の定番料理。
鱗付きのまま丸ごと揚げるので、初めて見る方はそのインパクトに驚くかもしれませんが、鱗の食感は意外なほど気になりません。
そのまま食べても美味しいのですが、ライスペーパーに魚の身を載せ、野菜や麺と一緒に巻いて食べるのが現地のスタイル。
しかし、この食べ方だとすぐにお腹がいっぱいになってしまうので、ペース配分には注意が必要です。
ツアーならほぼ100%の確率で出会える一品ですが、私たちは既に経験済み。
今回はあえて注文を控え、別の料理を堪能することにしました。 -
ふと、ベトナムに上陸してからまだ一度も「揚げ春巻き」を口にしていないということに気づき、こちらもオーダー。
-
豚肉と海老の揚げ春巻き「Cha Gio Tom Thit」。
1本8,000ドン。
今回は8個注文したので、合計64,000ドンです。
日本円にしておよそ375円という、お財布にも優しい料理。
お店によって、日本の春巻きに似た見た目だったり、少し小ぶりで独特な形をしていたりと個性が出ますが、それはライスペーパーの種類や巻き方の違いによるもの。
細かいことは抜きにして、熱々の内に食べましょう。
中華料理の春巻きとは似て非なる味。
皆さんも恐らく、ンゴーン(美味しい)と唸ると思います。
もしまだ「この料理は未体験」という方がいらっしゃったら、それは人生の楽しみをひとつ損していると言っても過言ではありません。
このサクサク感は癖になります。 -
メニューの右ページの真ん中に載っている料理も、どうやらメコン名物。
折角このエリアまで足を運んだのですから、この機会に味わってみようということで、注文しました。 -
「Cha Oc Bao Sa」は、1皿99,000ドン(およそ580円)。
日本でいうところの「つくね」をイメージしてもらうのが、一番分かり易いと思います。 -
タニシや豚の挽肉、ハーブを合わせた贅沢なすり身を、レモングラスに巻き付けて焼き上げたのがこちら。
日本人の口にも馴染む一品です。
良く「名物に旨いものなし」と言いますが、メコンの名物に関しては外れが少ないように感じます。
あくまで個人の感想ではありますが、少なくともエレファントイヤーフィッシュ、風船餅、そしてこのつくねに関しては、間違いなく「美味しい」の部類に入ります。
そういえば、魚を発酵させた調味料「マム」を使った「ラウ・マム」というディープな名物がありました。
これは日本人だけでなく現地の方でも好みが分かれるほどクセが強く、日本人向けのツアーランチでお目見えすることはまずありません。
自分の舌が「上級者向け」かどうかは食べてみるまで分かりませんが、初めてこのエリアを訪れるのであれば、まずは無難で間違いのないメニューから入るのが賢明と言えそうです。 -
今回のメインイベントは、この「風船餅」。
私にとっては、「リベンジ」を懸けた一品です。
前回ツアーに参加した時は、「出張族軍団」に独占されてしまった因縁のメニューです。
彼らがこの美味しさに嵌った気持ちは分かりますが、それは私も同じこと。
当時は周囲を顧みない彼らに激怒し、「恨み辛みの風船餅」と名付けて今日まで執念を燃やしてきたのです。
ところが、その熱意が裏目に出たのか、友人たちからは「ひとりでどうぞ」とまさかの全面譲歩。
流石にあの巨大な塊を一人で完食するのは、リベンジどころか新たな「トラウマ」を生みかねない苦行です。
結局、友人たちを拝み倒してシェアしてもらうことにしました。
これでも小サイズの「Nho」。
見た目の迫力は相変わらずでした。 -
風船餅は食べる前にスタッフがカットしてくれますので、それまでじっと待ちましょう。
中はご覧の通り、空洞になっています。
外はカリッ、中はモチモチとしていて、ほんのり甘みのある美味しいお餅ですが、見た目以上にボリュームがあります。
以前ホーチミンでも食べられる所がないか探してみたのですが、結局見つかりませんでした。
やはりここならではの味ですね。
注文した品数はそれほど多いとは思わなかったのですが、3人で食べても完食できませんでした。
ベトナム料理のボリュームを改めて実感。
ちなみに、喉を潤す冷たいチャダー(お茶)はピッチャーで運ばれてきましたが、3人分で15,000ドン(90円弱)と非常にリーズナブル。
また、使った分だけ精算されるおしぼりは、1枚3,000ドン(20円弱)。 -
こちらは、スタッフのお姉さんが履いていたサンダル。
ベトナムの女性たちの間では、こうした肌色のソックスを合わせるスタイルが、もはや「定番の着こなし」となっています。
ちなみに、なぜ親指が分かれた「足袋ソックス」なのかと言えば、ベトナムサンダルを愛用する人が多いから。
ベトナムではごく当たり前の、日常に溶け込んだ光景です。 -
自然豊かなメコンデルタ。
その景色を眺めていると、どこか沖縄の「やんばる」に重なるものがあるというのは、私の気のせいでしょうか。
勿論、生い茂っているのがココナッツの木かヒカゲヘゴかという違いもありますが、生命力溢れる緑の濃さは共通しています。
こうしたエリアが苦手な方は、壁に張り付いたヤモリを見て驚いてしまうかもしれませんが、彼らは決して襲ってきたりしないのでご安心を。
ただ、もし「一夜を共にする」ことになれば、翌朝は間違いなく寝不足になることでしょう。
そのあたりの賑やかな事情については、ぜひ私の「やんばる旅行記」を覗いてみてください。 -
次に立ち寄ったのは「Mekong Rest Stop」。
前回、私の★恨みつらみの風船餅★という因縁を生んだ思い出の場所です。
実はここ、現在の天皇陛下が皇太子時代に立ち寄られたこともあるという由緒あるお店。
日本人向けのツアーであれば、かなりの確率でルートに組み込まれているのではないでしょうか。
今回はレストランの方ではなく、売店へと向かいます。 -
友人から「普通に美味しい」と太鼓判を押された、ココナッツのクラッカー。
さすがはココナッツの産地だけあり、売店には目移りするほどたくさんのココナッツの商品が並んでいます。 -
友人が、「頼まれ物」と言って手に取ったのは、意外にもバナナキャンディ。
特にメーカーの指定はなかったそうで、「とりあえずバナナキャンディを…」と選んだのがこちら。
「美味しいから買ってきて」とリクエストされるほどの人気ぶりだそうですが、パッケージの写真を見ると、キャンディというよりもチョコレート。
気になるお値段は75,000ドン(およそ435円)。
知る人ぞ知るベトナムの隠れた名品なのかもしれません。 -
そして、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのベトナムチョコレート。
最近のベトナム土産としての人気ぶりには目を見張るものがありますが、ここ「Mekong Rest Stop」に並んでいたのは、「ALLUVIA」でした。 -
ホーチミン1区のベンタン市場周辺には、マルー、アルヴィア、レジェンダリーといった有名ブランドがひしめき合い、少し足を延ばせばバンカカオやビノンカカオなどにも出会えます。
知名度の高い商品なら、街中のスーパーで手軽に買えるのも嬉しいところ。
しかし、路面店にしか置いていないとっておきの限定商品も多いので、本当のお気に入りを見つけるなら、是非ショップや工場まで足を運んでみてください。
きっと、スーパーの棚では出会えない特別な一枚が見つかるはずです。 -
売店に並んでいた、鮮やかなオレンジ色のジャックフルーツ(ミット)。
「黄色いものより味が濃厚」という声も耳にしますが、友人の味覚によれば、それほど大きな差はないとのこと。どうやら個体差の範囲内かもしれませんね。
私はジャックフルーツよりも、その隣に並んでいるベトナムのザボンに目がありません。
「黄色なら文旦(ぶんたん)、オレンジ色ならザボン」と区別すればいいと教わったことがありますが、そのどっしりとした存在感は、日本人・欧米人を問わず観光客に大人気。もちろん私たちも、見つけるとついつい買って食べてしまいます。
柑橘らしい爽やかな香りと上品な甘みは、一度食べるとクセになること間違いなし。見かけたら、ぜひ一度味わってみてくださいね。 -
歩行者が慎ましやかに歩き、バイクがその隙間を縫うように走る。
そこまではまだしも、あろうことか車までもが走行中。
どうやらこの歩道は、一部のドライバーだけが知る「秘密の第2車線」だったようです。
「さすがにそれは、ダメでしょ!」
バイクが店横付けで即席ドライブスルー状態になるのは、日常の風景。
しかし、車までもが「ちょっと広い新道を見つけた」と言わんばかりに歩道を悠然と進み、そのまま買い物まで決め込む大胆不敵な姿には、呆れを通り越して笑いしか出ません。
「ベトナムあるある」という言葉を何度繰り返したか分かりませんが、これもまた、期待を裏切らないほどにパンチの効いた「ベトナムあるある」でした。 -
反対車線に並ぶ料金所を横目に。
再び高速道路へと入り、ホーチミンへの帰路につきます。 -
この「イカタワー」が見えてきたら、間違いなくホーチミン。
1泊2日のメコンデルタを巡る旅も、気づけばあっという間に幕を閉じました。
「次はカントーの方まで足を延ばしてみようかな?」
そんな計画が頭をよぎりますが、私の場合、「予定は未定」。
次はどこへ風が吹くのか、自分でも楽しみです。 -
ホーチミンに到着し、次はいよいよ夕食。
しかしその前に、友人から貰ったコーヒーで少しだけ羽を伸ばすことにしましょう。
手にしたのは「La Viet Coffee」のドリップバッグ。
ベトナムコーヒー特有のガツンとくる力強さではなく、すっきりとした優しい味わい。
旅の疲れが溜まっている時は、刺激的な一杯よりも喉をスッと通り抜ける一杯が恋しくなります
この「La Viet」は高島屋の中や、あのピンク色で有名なタンディン教会の近くなどにも店舗を構えています。
雰囲気も素敵なので、機会があれば是非足を運んでみてください。 -
この日の夕飯は、日本人が日本人のために腕を振るう「肴や」に決定。
今のホーチミンの街中には、吉野家もあればココ壱番屋もある。
また丸亀製麺もあれば、すき家などもあります。
日本人街へ逃げ込むという方法もありますが、いずれにせよ今のホーチミンなら日本食が恋しくて泣くことはまずありません。
そんな選択肢の尽きない街ですが、私たちはあえてファンビッチャンに向かうことにしました。 -
夕方のラッシュアワー、真っ只中。
この時は、1区の中心部からトンドゥックタン通りをサイゴン川方面へと向かっていましたが、メトロ駅のあたりでUターンしなくてはいけません。
ホーチミンは一方通行が多いため、「すぐそこにある道に入りたい」と思っても、非情なまでの回り道を強いられることが多々あります。
ホーチミンのラッシュを一度でも経験した方ならお分かりいただけると思いますが、この時間帯の目抜き通りは、もはやカオス。
バイクと車が隙間なくひしめき合い、道路全体がグシャグシャに絡み合っています。
「本当に車線変更できるのだろうか?」と、いつもハラハラドキドキ。
もはや移動というよりは、命がけのアトラクションです。
これぞベトナム、スリル満点ですよ。 -
少し分かりづらいのですが、写真はメトロのバーソン駅付近です。
先ほどまではサイゴン川に向かって突き進んでいましたが、Uターンを終え、今度は川を背にして走るGrabの車窓からの一コマ。 -
スリル満点のドライブでしたが、無事「肴や」さんに到着しました。
-
「最後に来たのはいつだったかな?」と考えてしまうほど、長い月日が流れての再訪。
-
カウンター席は、相変わらずヌシのような常連さんたちが占拠中。
一見さんには勇気がいる場所(カウンター)だと笑う常連さんたちを横目に、今回は彼らより古株の「レジェンド級常連」である友人と共に、その高いハードルを軽々と飛び越えてきました。
最初は「誰だ?」という胡散臭そうな視線を向けられていましたが、大将の「この人はね…」という一言で、常連さん達との間にあった見えない壁が一気に崩壊。
むしろ、そこからはリスペクトさえ感じるほどです。
確かに、ベトナムのディープな話題で盛り上がる輪の中に入るのは勇気が要りますが、一度座ってしまえばそこは日本の居酒屋そのもの。
気づけばその場の空気にしっくり溶け込んでいるはずです。
勿論、心配な方はテーブル席もあるのでご安心を…。
以前も紹介した通り、大将は長崎出身。
ここ「肴や」さんでは、日本で慣れ親しんでいる「あの見た目、あの味」に出会えます。
まず注文したのは、お刺身。
自ら釣りを嗜む大将の目利きですから、不味いわけがない! -
ポテトサラダは、レジェンド級の常連お墨付き。
「これ、食べてみて」と勧められるがままに口へ運べば、なるほど納得。
刺身の拘りは勿論のこと、こうした定番のサイドメニューにまで抜かりないのが、常連さんたちに長く愛される理由なのでしょう。 -
カウンター越しに目を向けると、大将が(常連さんが頼んだ)押し寿司を鮮やかに仕上げているところでした。
あまりにも美味しそうだったので、「次に来た時は絶対あれも頼もう」と、心の中で密かに決意した私です。 -
続いて運ばれてきたのは、豚の三枚肉(ベトナム語でバーロイと呼ぶそうです)を使ったトンカツ。
友人が足繁く通っていた頃の常連さんたちなら、「これぞ定番」と誰もが口を揃えるメニューだと聞きましたが、これがまた絶品。
脂の甘みとジューシーさが口いっぱいに広がり、普通のロースカツとは一味違う、三枚肉ならではの力強い旨味が楽しめます。 -
そして、締めはちゃんぽん。
大将の郷土料理ということもありますし、私のような短期滞在の旅行者にとっては、訪れる度に注文せずにはいられない一品です。
日本語と日本の食事が恋しくなったら「肴や」さん!
恋しくなくても「肴や」さん!
今回は新旧の常連さんに混じって、私も会話の仲間入り(という名の情報収集)をさせてもらいましたが、現地在住の皆さんが語る「ベトナム裏話」は相変わらずの面白さ。
やはりここは、お腹も心も満たしてくれる…そして最高に楽しくて美味しいお店です。
また次回のホーチミン訪問でも、必ずここへ戻って来られますように!
大将、そして常連の皆さま。素敵な時間を有難うございました。 -
今日も良く遊び、良く食べました。
流石に疲れが回ってきたのか、心地よい眠気に包まれています。
再びGrabタクシーを呼び、夜空にそびえ立つランドマーク81を車窓から眺めながら、1区の中心部へと戻ります。
それでは、おやすみなさーい!
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