‘25秋 お湯の旅　②只見線　早戸温泉「つるの湯」に泊まる

2025/10/07 - 2025/10/08

秋の温泉旅をしています。
きょうは3日目。新潟の栃尾又温泉で２泊３日の湯治を終えました。
乗り合いタクシーで次の温泉へ出発です。

エリア 金山・昭和・会津美里(福島)

秋の温泉旅行、4日目です。

栃尾又温泉での2泊3日のプチ湯治が終わりました。栃尾又のお湯は、不感温度と呼ばれるほどのぬる湯。ラジウム泉に長時間浸かって癒されました。

「宝巌堂」のスタッフさんに、笑顔で見送っていただき、次の温泉地へと出発します。
栃尾又温泉バス停から、乗り合いタクシー(予約制)に乗ります。小出駅までひとり400円です。

栃尾又温泉 温泉

小出駅から遠くないあたりに商店街があります。ここでタクシーを降りました。

今夜泊まるのは会津にある自炊宿です。宿の周囲に店はないので、この商店街で食べものを調達しておきます。
町のスーパーマーケット、サカキヤで夕食の食材を探しました。

サカキヤ 本町店 グルメ・レストラン

(お店の方に許可をいただき撮影しました)

パン屋さんにも寄ります。
ブーランジェリー「ロリアン」は、地元の方達に人気のようです。どのパンもおいしそうで、たくさん買い込んでしまいました。

けっこう重い買い物袋を下げて、小出駅まで歩きます。
15分ほどですが、今日は晴れて暑いくらいの陽気です。駅が見えた時はほっとしました。

小出駅 駅

今夜の宿は、早戸温泉です。最寄り駅は只見線の早戸。
交通カードは使えないので、切符を購入して駅に入りました。

只見線の時刻表は、余白が多いです。

次の只見線は13時12分発。ベンチでパンを食べながら待ちました。他にも何人か、待つ人の姿が見えます。

13時少し前に運転手さんが現れ、ドアが開きました。

進行方向右側の席に座ります。

間も無く、他のホームに上越線が到着しました。只見線に乗り換えてくる方が多いです。すぐに、席があらかた埋まりました。

只見線で楽しいのは、なんと言っても眺め。
紅葉には早いですが、黄金色の田んぼを見られました。車窓は秋の色です。

可愛いコスモスも咲いていました。
彩り豊かで、見飽きることがありません。

水の眺めにも癒されます。
橋梁やダムに差し掛かると、アナウンスがあり、走行スピードを緩めてくれます。

3時を回るともう夕暮れの気配があります。日の短さにも秋を感じました。

15時52分、早戸に到着しました。
只見線はワンマン運転。早戸は無人駅なので、運転手さんに切符を渡して降ります。

駅は只見川に浮かぶように佇んでいました。川岸に沿って線路とホームが伸びています。改札も出入り口もない、清々しいほどシンプルな駅でした。

早戸駅 駅

駅の傍に車が一台停まっていました。今夜の宿の送迎車です。

歩いても10分ほどなのですが、お願いすれば早戸駅まで送迎していただけます。

車がトンネルを抜けると、早戸温泉「つるの湯」が見えました。日帰り温泉に宿泊施設(湯治棟)が併設されています。

歴史ある温泉ですが、近年改装されたそう。秘湯とは思えない、綺麗な施設です。

早戸温泉 つるの湯 温泉

「つるの湯」湯治棟は全8室。食事は出ませんが、2階に共同調理室があります。

共同調理室だと気兼ねしそうなので、キッチンのついた部屋を予約しました。

1階「沼沢湖」は、明るく清潔感がある部屋てす。和洋室合わせて12畳くらいありそう。2人なら十二分な広さです。

室内にトイレと洗面所があります。テレビ、フリーWi-Fiもありました。
アメニティ類は無く、タオルと浴衣は有料です。

早速湯治を始めます。
日帰り温泉棟へは、湯治棟から階段を降り、屋根付きの廊下を歩いて行きます。

夕方の温泉は、地元の方たちで賑やかでした。会津のお国言葉が温かく聞こえます。
奥には小さな露天風呂があります。只見川の眺めは、もったいないくらいの絶景でした。

早戸温泉のお湯は、粘土のような香りがします。源泉掛け流しで、柔らかい感触でした。
栃尾又のぬる湯もいいけれど、温かいお湯もたまりません。

日帰り温泉は10時から20時までの営業。宿泊者の利用も同じで、夜遅い時間や朝は入浴できません。もう少し長く営業していただけると、のんびりできるのですが…仕方ないのでしょう。

湯治棟には、宿泊者専用の内湯があります。ここも早戸温泉の源泉掛け流しでした。湯船が小さいせいか、お湯がフレッシュな感じがします。
入浴時間は、5時から22時まで。深夜は入浴できません。

きょうは夜更かしはせず、早く寝ようと思います。

その前に夕食です。部屋のキッチンで夕食の支度を始めます。

1階の各客室には、冷蔵庫とIHクッキングヒーター、調理道具が揃っています。食器や箸なども揃っていました。食材と調味料などを持ち込めば、ちゃんとした料理が作れそうです。

わたしたちの夕食はカンタンなものです。小出のスーパーで買ったへぎ蕎麦を茹でました。湯上がりに食べるお蕎麦はおいしいです。

旅の4日目になりました。

ベッドの寝心地が良くて、さわやかに目覚められました。
景色を眺めながら、早朝の散歩をします。只見川の流れは穏やかで、湖のようでした。空気がひんやりしています。

(誰もいない事を確認して撮りました)

湯治棟のお湯で温まることにしました。小ぢんまりして、落ちつくお風呂です。早起きの甲斐あって、独泉できました。

朝食の支度をします。

と言っても、持参のコーヒーを淹れ、小出の「ロリアン」のパンを温めるだけですが…。
アップルパイ(右上)がおいしかったです。半分に割ったりんごが入っていました。

最後に、小出の八百屋さんで買った梨を剥きました。大きくて甘いあきづきです。
簡単な朝食ですが、美味しく食べられました。自炊の宿も悪くないなぁと思います。


台所と部屋を片付け、出発することにしました。
宿泊代の支払い(現金のみ)は昨日済んでいるので、鍵を返すだけです。

「つるの湯」湯治棟は、気楽で快適でした。なんと言ってもお湯が良く、施設も綺麗です。

9時少し前、駅までの送迎車に乗り込みました。
スタッフさん達も優しくて素敵です。また只見線に乗る時には泊まりたいな、と思いました。

早戸駅から4日目の旅を始めます。

駅は、只見川と同じ様に静かでした。遠くに見える光の粒は、列車のヘッドライトです。ゆっくりと近づいてきました。


きょうは只見線で会津柳津駅まで行き、美術館やお寺を訪ねるつもりです。
今夜の宿には、裏磐梯のリゾートホテル「猫魔離宮」を予約しました。

早戸駅 駅