2025/04/02 - 2025/04/05
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ミズ旅撮る人さん
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台湾には相当昔に行ったけれど、再訪の予定はありませんでした。それなのにたまたまツアー会社の格安ツアーが目に入り、なんとなく参加する気になりました。旅はこんな風にひょいっと誘いをかけて来ます。そういう旅は意外とおもしろいものになります。
コースはお定まりのもので、台中・日月潭・高雄・新幹線で台北・九分・十分というものです。3泊4日の短い日程の中に、ぎっしりとスケジュールが詰まっています。多大な期待をすることなく、ちょっと遊びに行って来ました。
初日は桃園空港から真っ直ぐに台中に移動して宿泊だけだったので、旅行記は2日目から始めます。台中からバスで日月潭に行き、文武廟から台湾のリゾート地を眺めます。湖は大したことは無いのですが、廟は中華らしい煌びやかなもので見応えがありました。午後は台湾南部の高雄に移動します。言わずと知れた龍と虎の寝そべる蓮池潭へ。お向かいの慈済宮も豪華でした。この後は夜の観光になりますが、それは次回に。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- スターラックス航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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昨日、台北の桃園空港に着き、そのままバスで台中に来て泊まりました。1日目は、それだけで終わってしまったので、旅行記は2日目から始まります。中華系の国は特にそうですが、都市部には高層マンションがびっしり建っています。
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ホテルを出て、台中の街中を走っています。早速セブンイレブンを見つけました。香港もそうですが、日本のコンビニがたくさんあるので、心強いです。
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大きな町なので、中心街の道路は広いです。60㎞/h道路なんですね。車用の信号機に色が変わるまでの時間が表示されています。道路幅が広いので、48秒と長いです。
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大きな麻雀風景の看板があります。さすがは中華系。
このバスは、車内に派手な電灯がいろいろついていて、それらを点灯させたまま走るので、窓ガラスに映り込んでたいへん迷惑でした。 -
対向車線の路面におもしろいものを見つけました。停止線が2段になっていて、先端はバイク専用スペースなのです。その後ろに車用の停止線があります。バイクがとても多いので、都市部には特別なルールが設けられています。
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台湾らしい家並みなのですが、この電灯に頭を抱えてしまいます。車窓を撮る気になれないなんて、拷問のようです。台湾旅行の最初はたいそうつまらなかったです。
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台中から台湾島の中央部に入って来ました。台湾には背骨のように山が連なっています。その山の中に日月潭があるのです。
台湾北部は亜熱帯に属し、4月から徐々に上着の要らない気温になります。また5月下旬からは梅雨に入ります。南部は熱帯なので、これから高雄に向かって南下すると熱帯地域に入って行きます。 -
ようやっと日月潭に到着し、文武廟の前でバスを降りました。すっきり、清々しい気分になれました。巨大なシーサーのような獅子が威嚇しています。
日月潭文武廟 寺院・教会
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真正面に見える拉魯(ラル)島を堺にして、東側は「日(太陽)」、
西側は「月(三日月)」の形に見えることから、日月潭と名付けられました。文武廟は日月潭の北側にあり、「日」側になります。
1895年の日清戦争の結果、下関条約によって台湾は清朝から日本に割譲されました。日本による統治時代は、第二次世界大戦が終結する1945年までの約50年間続きました。日本統治時代の大正8年(1919)に台湾電力株式会社を設立し、1934年にダム湖と日月潭水力発電所が竣工しました。現在、発電量は台湾の水力発電全体の半分以上を占めています。台湾南部でも大規模なダムと水路を組み合わせて広大な平野を一大穀倉地に作り替えています。 -
日本統治時代、日月潭のそばには水社村の「龍鳳宮」と卜吉村の「益化堂」という二つの廟がありました。しかし日月潭がダム湖となり水位が上昇したため、二つの廟は撤去されることになりました。廟は電力株式会社によって買い上げられて、そのお金で1934年、龍鳳宮と益化堂を合併した文武廟が造られました。その後、1969年から1975年にかけて全面修築が行われています。
日月潭文武廟 寺院・教会
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入口の門は一見ただの黒い石で作られているように見えますが、薄彫りで細かく彫刻が施されています。まるで硯の地紋のようです。なんでも金ピカの中華系寺院とはちょっと違う造りなのかな?
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大まかな外観は確かに中国寺院なのですが、壁や柱の抑えた色遣いが日本人には馴染みやすいと思います。
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日光東照宮にも、柱に「登り龍下り龍」がありますね。
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こちらには虎もいます。彫刻の一つ一つに寄進者の名前が金字で書き込まれています。
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この文武廟の素晴らしいところは天井です。ちょっと中国らしくない紫やピンクを多用した色彩で、伝統的な極彩色(赤や金)とはちょっと違います。
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丸天井と同じモチーフで長方形の天井を形作っています。
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真ん中の聖殿は「中殿武聖殿」です。
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中殿武聖殿への階段の中央には立体的な龍と玉が彫り込まれています。中国の宮殿だと階段の中央には皇帝しか通れない階段がありますが、これは歩けないですね。
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聖殿の台座部分にはぐるっと偉人伝が彫られています。
「華容道放曹操」赤壁の戦いで敗れた曹操は命からがら華容道を落ち延びます。廟に関羽が祀られているのはよくあることなので、曹操がいても普通なのでしょう。 -
中殿武聖殿にずらっと吊り下げられている金色の風鈴。可愛いので、ちょっと欲しくなります。絵馬のようなものと思ったら、寄進の意味合いが強いのか、なかなかのお値段で諦めました。
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「土地福徳(土地公)」不動産の神様?
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右が「関聖帝君(関羽)」、左が「岳武穆王(岳飛)」大きな像の手前には「美髯公」として知られる関羽のミニチュアが並んでいます。
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堂内の天井は同じモチーフですが、こちらの方が古そうですね。
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金色の部分は無数の立像でいっぱいです。
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さて、この亀はどうしたのかな?
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最上段の聖殿の台座は、金色の彫刻で覆われています。
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後殿大成殿です。
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ここの天井も煌々しいけれど、ゴテゴテしていなくて、いい感じです。
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階段の中央はカラフルな龍の図。やはり真ん中に金の玉。
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ここも金の風鈴がいっぱい。
文武廟が建設された当初、日月潭一周道路はなく、参拝者は船でやって来ていました。船着き場から廟までは急な階段を上って来ます。整備された「年梯歩道」は全長約150m、一年の日数366日(閏年)に相当する366段の階段があります。文武廟で自分の干支の祈福風鈴を購入し、廟で「加持過火」の後、自分の姓名、願い事を書きます。そして入り口で大型の風鈴を鳴らしてから階段を下り、自分の誕生日階段に風鈴をかけるようになったそうです。ここにある風鈴は階段に持って行かなかったものなのかな? -
「至聖先師(孔子)」台湾の孔子廟で唯一、青銅の孔子坐像を奉っています
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「亞聖-孟子」と「宗聖-曽子」
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からくりみくじがありました。取り出し口の上に日本語で「詩は、抽出されたワイヤーを締結しました」と書いてあるけれど???
隣に書いてある「機自動供籤 不需操作」の方が意味がわかります。 -
おや、シックな天井。元は2つの廟だったものを合併したので、違いがあるのでしょうか。
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なんとなく、下の聖殿に比べて簡素な感じです。
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きゃお~~なんて可愛らしい!小さな陶器のランプシェードに透かし模様が付いています。
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「與佛結縁 功徳殊勝難得」「薬師瑠璃佛」「日月光菩薩」LED照明、材質瑠璃。つまり本尊が薬師如来で、日光菩薩と月光菩薩が脇侍です。
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後殿大成殿の後ろには、見事な彫刻の壁を伴った階段があります。
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あの向こうには何があるのか期待してしまいますが、何にもありません。ただ日月潭の眺めがいいのです。
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ここも寄進だらけ。それにしてもいい出来です。
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「太陽星君」
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階段の上から見た日月潭。
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降りて来ました。前殿の庇も丸天井と同じモチーフでとても綺麗です。
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やはり前殿の丸天井が一番ステキです。今回の表紙となりました。
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扉の裏側には武人たち。
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廟の外に出ました。日月潭は、湖を見るより文武廟を見に来るところなんですね。
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湖畔に延びる細竹は、何故か首を垂れています。すっと上に延びるのが竹だと思うのですが、変わった種類の竹です。こちらの方が風景としてはおもしろいですね。
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曇っているからなのか、湖はくすんだ色合いで、ちっとも目を楽しませてはくれませんでしたが、この一角では美しい青緑色です。
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高い建物が見える辺りが、ホテルの立ち並ぶリゾート地です。
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バスが停まっている駐車場まで歩いて行きます。外から見た文武廟の端にある御堂。
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駐車場までの壁には、庶民の生活を描いた浮彫がありました。
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朝顔のような花が咲いていました。
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こちらは柑橘系の花ですね。たくさん実が生りそうです。いい匂い。
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日月潭を離れ、南下して高雄を目指します。相変わらずバスの窓ガラスは色が付いています。ちょっと沖縄のお墓に似た墓地がありました。
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高雄の郊外にやって来ました。
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おもしろい信号機の下にはバイクが多数停まっています。あそこもバイク専用レーンがあるのでしょう。レーンの中に納まりきらないバイクは後ろに固まって並んでいます。
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高雄で最も有名な蓮池潭です。張り巡らされたロープに沿って引っ張られて行くサーファー。この後、方向を変えて中央のステップを使ってジャンプします。
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蓮池潭が何故有名か?もう少しで見えて来ます。
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龍虎塔です。まだ後ろ姿なので、肝心の部分が見えていません。
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これを見たら高雄です。龍の口から入って塔を巡り、虎の口から出て来ます。かつてはそうやって歩いた覚えがあります。お色直しされて、とても綺麗です。
左営蓮池潭/龍虎塔 滝・河川・湖
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ところが、龍虎の口の中にシャッターが見えます。閉鎖中なのでした。
修復工事は2025年5月に完了して現在は入れるのだそうです。 -
龍虎塔の前には九曲がり橋があります。9回曲がった橋です。その向こうにも、真っ直ぐな橋の先に突き出した五里亭や春秋閣、北極亭玄天上帝神像が見えます。
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春秋閣です。2つの塔の間に龍がいて、その真後ろに長い一直線の橋があり、先端に五里亭があります。ここも龍の口から入って行くようになっています。
春秋閣 建造物
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春秋閣の正面に建つ左営啓明堂。
啓明堂 寺院・教会
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階段の真ん中は龍の彫刻が陣取っているのは、寺院の定番なのかな?
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日月潭の文武廟を見てしまったので、なんとなく色彩や飾り物にローカル色を感じます。
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本尊がいっぱい。大小様々な像が祀られています。
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一般的な道教寺院でした。
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春秋閣辺りから見ると、龍虎塔が綺麗に撮れます。
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龍虎塔に戻って、その正面に建つ左営城邑慈済宮を見に行きます。
屋根を飾る彫刻が実に賑やかで楽しい寺院です。瓦の先端の反りも思いっ切り跳ねています。慈済宮 寺院・教会
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びっしりと刻まれた彫刻群。見応えがあります。
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狛犬がたくさんいます。
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中は赤と金が充満した中国の寺院そのものでした。
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本尊は龍なのかと思ってしまいました。中国人は金が好きですねえ。
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左には鹿
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右には麒麟なのかな?
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扉を守る武将たち。
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丸天井はお見事。
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こちらは周囲の模様も完成度が高いです。
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梁などの装飾も徹底しています。
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外に出ると本堂の脇に小堂がありました。
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中は炉になっていて、お供え物を模した紙細工を入れて燃やしています。
中国では紙を燃やすとあの世に届くと考えられているので、亡くなった人への供物には「紙銭」や「紙札」、日用品から家などの紙の模型などを用い、燃やします。近年では、紙のノートパソコンやスマホなどが重用されているそうです。 -
小堂の屋根には魚が水を吐き掛けています。火事にならないようにゲン担ぎかな?
古い日本家屋の庇には水にちなんだ文字や彫像がありますね。お城やお寺の屋根を飾る鴟尾(しび)も魚の尾を模していて火災避けです。 -
都会の観光地らしい寺でした。
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中に入れないので、観光客が少なくて却って良かったのかもしれません。
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池の上に建っているので、劣化が早いのでしょう。今これだけ綺麗になったから、当分は立派な観光資源になるでしょう。
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春秋閣の対岸にある洲仔清水宮が見えます。建物の6階に仏像が座しているのが目印です。
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さて、龍虎塔の横の遊歩道を歩いて駐車場に向かいましょう。
今回はここまでで、次回は高雄の夜の観光です。
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