2025/10/24 - 2025/10/25
1158位(同エリア1238件中)
ぱくにくさん
この旅行記スケジュールを元に
1年に1度、柏の葉キャンパス駅近くにある東京大学柏キャンパスで一般公開があります。
このキャンパスは大学院の工学系メインで、未来の出会うであろう技術を多く扱っていることもあり展示が面白そうで、2日間ほほフルに見学してみることにしました。
久しぶりに理系の血が騒ぎました(笑)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄 徒歩
-
2025年10月24日-25日。
毎年恒例、東大柏キャンパスの一般公開が行われました。
近所に住み始めて16年目、行くのは初めてです。 -
【10/24】
午後半休をいただいて、1日目の見学です。
柏の葉キャンパス駅から無料の送迎バスが出ます。 -
そして、一般公開の日は、実証実験中の自動運転バスが1日あたり4往復運航されるとのことで、乗ってみました。東武セントラルバスのプロの運転手が運転席にいて、一部手動運転をしながら
・ブレーキ操作による介入
・アクセル操作による介入
・操舵操作による介入
をするレベル2の自動運転。 -
自動運転状況は、車内でもディスプレイで見ることができます。
路上に検知された障害物(人や対向車、前方車など)は左下のリアルタイムな映像の所に表示されます。
速度40キロを越えることは無かったですね。 -
路駐が左側にいたタイミング。大きく減速をして通過しました。
対向車が来ていなかったら、右に大きくはみ出して運転したのかは見てみたかった。 -
左折・右折のウインカーも表示されます。
東大に入る最後の所は、手動運転に切り替えられていました。
日本の道路は、運転者の運転含めシステマチックからは遠いので、まだまだ苦労は色々あるのかもしれません。 -
東大柏キャンパスに到着。
まずはランチです。
キャンパス内の「お魚倶楽部 はま」の評判を聞いていたので早速行きました。お魚倶楽部 はま グルメ・レストラン
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ただ、混雑が明らかに予想される状況だったため、この日は海鮮丼のお弁当の販売に切り替えられていました。
1200円ぐらいだったかな? -
新領域創成科学研究科基盤棟をサラッと見学。
東京大学 柏キャンパス 名所・史跡
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オンライン教育における教師アバターの効果の研究の解説。
アバターのルックスが結構大事、みたいな話だった気がする。 -
キャンパス内のカフェテリア。
カレーとか丼ものがありました。東京大学 柏キャンパス カフェテリア グルメ・レストラン
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東大グッズも売るコンビニ的なお店とカフェが併設された店舗。
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東大を冠したお菓子の他、物性研をパクったキャラ「物性犬」のぬいぐるみも。
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図書館のガイドツアーのチケットを取るため、東京大学柏図書館へ。
一般公開の総合案内所や、大学院入学希望者向けの説明・相談会の場所も兼ねていました。 -
東大図書館にも地球の歩き方あるのねw
研究会で海外に行く機会もあるからでしょうか。 -
天井が高く開放的な図書館。
書架には7万冊があり、さらに奥の方に大きな書庫があり、オンデマンドで取り出すことができます。(書庫の方には歴史的な文書も) -
ガイドツアーの整理券を貰ったので、ツアー開始までの間にITS系の展示を見に行きました。
途中に物性研の建物があり、物性犬もいました。 -
2017年に作られた、テンセグリティ建築「ホワイトライノⅡ」。
テンセグリティとは、太い柱同士をじかにつながず、張力を使って一体化する超軽量構造のことです。
休憩所や、サイエンスラボの講演会場として使われていました。 -
生産研の研究実験棟。
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先ほどの自動運転の実証実験や、信号と車両の連動、未来の都市交通などの展示を見ました。
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レベル4自動運転(特定条件下における完全自動運転。オペレーターは乗らないとダメ)のバスが展示されていました。
公道はまだ走れないので、キャンパス内の実験設備内での検証です。 -
自動運転バスに付けられたセンサーなどの説明がありました。
究極には、日本の交通を救えるポテンシャルがあるのかなと思います。
もう、この弱った国に人間は雇えないでしょう。 -
気候変動に関する展示も、同じ場所にありました。
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ホワイトライノIIにも入ってみました。
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図書館のツアーに入った後、総合研究棟を見学。
途中のコキアの紅葉。 -
総合研究棟では、GISを使った研究の展示や、都市計画における交通の研究がありました。
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GISを使った東日本大震災の津波に関する研究。
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カブリ数物連携宇宙研究機構のところには、あのカミオカンデの写真。
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路面からの走行中ワイヤレス給電で走る電気自動車のデモ走行会場。
小雨が降っていて、雨天中止とあって見れないかと思ったのですが、雨天決行されました。 -
タイヤの裏手側に受電コイルがあり、道路に埋め込んだ送電コイルから給電されます。
こ、これは懐かしのF-ZEROではないか!
シミュレーションでは、神奈川県では交差点の手前25mにこのコイルを埋め込むと、コイルからの給電だけで走行が可能になるのだそうです。
メリットは、給電がユーザから見ると自動で行われること、そして車体側のバッテリーが小さくて済むこと。コイルが量産化できれば経済的なメリットも出せるとのことでした。 -
受電コイルを測定するための機材と受電装置。
実際には、ここまで受電装置は大げさにはならないそうです。 -
走行中ワイヤレス給電の隣が図書館。
チーバ君がいました! -
【10/25】
この日は10時のオープンにほぼ合わせた形で訪れました。
ホワイトライノII経由で生産研の残りをまず見ました。 -
生産研の裏手の、自動運転などの検証実験施設。
実際の交通インフラが準備されています。 -
建築系の展示で、東京の高層ビルの模型。
本当は、大学にあるべきものではなく、都市計画を国や自治体が決定して、国や自治体の展示としてあるべきだと思います。 -
身延山の五重塔の構造検証の施設だそうです。
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前日、カミオカンデの写真プレートだけを見たカブリ数物連携宇宙研究機構。
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宇宙研究機構なので、当然宇宙の起源に関する研究の展示も多く、ここは子供たちや親が一番多かったエリアだと思います。
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カミオカンデに関する掲示は、出口に行くすぐ手前に。
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カミオカンデの構築、仕組みなどの説明がありました。
ニュートリノを純水に通して、純水の分子に当たったごくわずかのニュートリノを測定するとか、なかなかすごいこと書いてましたね。
こういう基礎研究、いつまで日本でできるのか・・・ -
東京大学文書館の柏分館。
こちらも普段見れないところのツアー見学があるので訪れました。
展示は少なめ。こちらは地震研究所の設立の必要性を記した大学の公文書。 -
関東大震災で被害を受けた大学の復旧に関する文書。
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ツアーでは、過去の公文書の保存状態なども見せてもらえました。
20世紀前半の文書もコンディション管理をしっかりして保存したり、予算の範囲で復元を試みています。
戦前の方が和紙で作られていて劣化が少なく、戦中・戦後しばらくの方がお金が無かったり酸性紙を使っていたりで劣化が激しいのだとか。 -
明治時代の文書も残されていて、復元したもの、復元に至っていないものを見せてもらえました。
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東京大学にも配布された教育勅語の原本。
「教育勅語等排除に関する決議」「教育勅語等の失効確認に関する決議」で教育勅語が正式に失効して、回収すべしということになったのですが、行政が回収しきれず保有したままになったそうです。 -
工学部だったかな?の最高成績者に贈られた銀時計。
遺族の方から寄付されたそうです。
服部時計店(セイコーグループの源流企業)のロゴが入っています。 -
プラザIKOIでランチにしました。
プラザ 憩い グルメ・レストラン
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グラム・デリコーナーのアラカルト(100グラム170円均一)からヘルシーに選んで、ご飯とみそ汁を付けました。
タンパク質一つ付けたかったのですが・・ -
固定メニューは逆に(サラダは売ってますが)ガッツリ系ばかりで、研究に勤しむ人の健康を考えると、グラム・デリでエクスキューズしてるのかなという感じは若干受けました。
カフェテリアよりはマシです。 -
昼食後、特別公演を聴きました。
演題は、例のレベル4自動運転です。
11月いっぱい、ネットでも録画が見れるようです。
思ったより法制との兼ね合いが大変だったとのこと。
道路交通の法整備の範囲で走らないといけないからです。
ただ、肝心の人間が破っている法(例えば横断歩道で歩行者が待っていたら止まるなどの歩行者保護)について、交通の円滑性から判断を迷ったとか言っちゃダメですよ。
道路交通法が絶対、技術で規則を守った運転を世に広めて安全性を高める、ぐらいのことも含めて欲しかったかなと思います。
(そのぐらい、日本人の自分勝手運転はレベル低いです) -
第2総合研究棟。
-
ここでは2種類のスパコンが自由見学できました。
(何度かツアーでの見学もあり)
こちらはIntel XeonプロセッサベースのMiyabi-C。 -
スパコン「Miyabi-G」のところに、出張ゲスト「チーバ君」がいました!
コイツ、3Dの方が2Dよりかわいいなw
Miyabi-GはNVIDIAのGPUがベースになっています。
1120ノード構成だそうです。 -
スパコンのボードも展示されてました。
最近のスパコン、PCサーバを横に並べて超高速インターコネクトって感じで、ブレードサーバを稠密にラックに入れて、ぶっとい管でつないでます。 -
ラックの一部も開放してくれていました。
電力食いそうで、最近のラックを使ってるからホットとコールドのアイランドが明確なのに、センタースペースが旧来の作りで空気の流れも特に意識されてないから、アイランドの意味がないという(笑)
停電対応とかどこまでされてるんだろう。聞けばよかったな。 -
歴代のスパコンの展示もありました。
これまでは日立や富士通という国内メーカー産が目立っていたのですが、今後はどうなるでしょうか。HPCとしてくみ上げる所は富士通が残る感じかな?
(Miyabiも富士通がインテグレートしてる) -
2019年のIO-500ベンチマークでNo.1を取った記念トロフィー。
スパコンで1位というより、これはストレージの入出力で1位ですかね。
そのスパコン、「2位じゃダメなんですか」の頃は使い道を提供する側が説明できずな感じでした(研究者のプライドだけで1位を欲しがって予算をつけさせようとしたことに対し、助け舟を出したのが実態で、言葉は切り取り)。
並列多重計算が主流になって、気象予報や、今ではAIの実行インフラになったり、活躍の場は広がっているようです。
技術は社会に役立ててナンボですからね、今の方がいい傾向。 -
柏IIキャンパスの方にもスパコンがあるので、移動してみました。
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スパコンのOdessey。
富士通製プロセッサ(どちらかといえば旧来のパワフルなマルチコアで、富岳と同じ系統のCPU)を7680ノードつなげているそうです。 -
もう一つ、Aquariusの方は、IntelのCPU(Xeon)とNVIDIAのGPU(A100)を45ノードつなげた、今時なスパコン。
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こちらは構成が解りやすいので、ストレージやネットワーク、サーバのラックを半分開けて構造がわかるように見せていました。
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きれいな配線するの、興奮しますよね?
クラウド時代だからこそ、こういう要素を知っておくのは大事なのですが、なかなか機会もなくなっていますね。 -
2階には、国立情報学研究所の取り組みなどの展示もありました。
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