2024/05/18 - 2024/05/25
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Mr.noone specialさん
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ANAマイルが3月に大量失効するので行先を検討した結果、中学生の頃に三国志に出会ってからいつか行きたいと思っていた成都と、「項羽と劉邦」を読んで以来憧れていた関中の中心地である古都西安に出かけることにした。その旅行記の抜粋。完全版は下記URLに記載。
https://aamns2021.livedoor.blog/archives/cat_234951.html
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旅の五日目。この旅の主眼である武候墓へ行く。
午前中だったら鉄道で往復できることを時刻表で知ったので、漢中7:40発の都市間快速C215に乗って最寄りの勉県までは20分ちょっと。バスだと1時間かかると聞いているからこちらの方がだいぶ早い。中国鉄路12306の公式アプリで購入した二等切符は10元。 -
だんだん車窓には山並が迫ってきて、勉県が漢中盆地の西の端に位置することを実感する。
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朝日をあびる漢中の平野は空気が澄み切っていて綺麗だった。
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百度地図のストリートビューでは畑のど真ん中にあるローカル駅だったので、DIDIで車を呼べるだろうか・・・と心配しながら勉県駅に到着。
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ところが、到着してみると駅舎も駅前も一新されているのに驚かされる。畑などどこにも見当たらない。おまけに列車の到着を待って客引きの車が10台近く止まっていたので一安心してトイレへ。
安穏とトイレで用を済ませて出てくると、あれだけ居た車は1台になっていて、おまけに運転手が怒鳴りながら手招きしている。わーっと話してくるので、「我是日本人、不会中文」といつものようにまずは一呼吸置いて「武候墓」と書いたのを見せると「あーるしーうー(25元だ)」と言って車に誘導する。DIDIだと15元前後なので少し高いがまあいいかと乗り込むと先客が。初めての相乗りだった。 -
特段トラブルもなく先に武候墓まで届けてくれて、開場間もない入口へ。QRコードで楽々入場というポスターがあったので、やってみたけれどなかなかうまくいかない。見かねた切符切りのお姐さんが綺麗な日本語で「あそこで切符を買ってください」というので窓口へ。
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行くと窓口に「漢中三天内火車車票呈示半価」みたいなことが書かれていたので、試しにさっきの切符のアプリ画面を見せたら、60元のところ30元にしてくれた。これはラッキー。朝飯と昼飯代が浮いた計算になる。
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まだ9時過ぎでほとんど人も居ない。入口や参道には三国志の名場面の絵やキャラ看板・映えスポットなどがあり、観光地の雰囲気。
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やがて墓所の入口に到着。
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死後慕った配下たちが植えたという柏の木が林立して墓を守護し、森閑とした空気を生み出していた。
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そして念願の墓碑と墓所に到達。墓碑にはたくさんの花が捧げられ、熱いメッセージがぎっしり書き込まれているものもあった。試しに翻訳アプリに読み込ませると「あなたが私の心に棲んでいることに感謝します。これからの人生もあなたと共に乗り越えていきます。」という趣旨。今もなお思慕の対象となっていることを実見できて感激しきり。
自分も手を合わせ「偶然にも同じ名に生まれた縁で貴方を知り、敬服し、心の支えとしてその名を汚さぬようにここまで生きてきました。これからも少しでも近づけるよう励んでまいります。」と感謝と決意を捧げた。 -
墓所はこんもりとした円墳。潔くさっぱりとした姿形で、清廉な人となりがうかがえて好ましい。ぐるりと周囲を巡っているときに、木漏れ日の中をふわふわと綿毛が漂ってこちらに向かってくるので手で掬い取る。まるで孔明の霊気に触れた思いがする印象深い体験となった。(綿毛はこの季節ポプラの木が種とともに飛ばすそうだ)
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裏山に登れる階段があったので登ってみる。登りつめると東屋があるので小休止。ひんやりとした朝の空気がまだ残っていて心地よく肌を撫でる。林間から聞こえてくるのは鳥のさえずりのみ。全身で心地よさを感じられる稀有な時を過ごす。ここでの体験は長く記憶に残るだろう。
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下ってからは観光用の展示をあれこれと見て回る。定軍山の戦いで老黄忠が夏侯淵を討ち取った場面。
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三顧の礼の場面。張飛の顔つきに微笑が漏れる。
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白帝城の場面。劉禅の顔の暗愚感が絶妙。
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最後にご尊顔を拝す。左右には関興と張苞が控えていて、正面には拝跪できるようになっていた。そこまではせず拱手して祈りを捧げる。
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念願が叶い参拝できたことで気持ちが鎮まる感があった。時間的に余裕があったので少し離れた武候祠と馬超の墓も回れたと思うが、ここでの余韻に浸りたい気持ちが強かったのでDIDIで車を呼んで少し早いが勉県駅に戻る。早朝参拝は時刻表の関係でそうしたが、良い気に触れることが出来たしお陰で素晴らしい訪問となった。孔明と同じ諱に生まれた偶然に感謝したい。
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