初めての新潟。佐渡島の翌日は「岩室温泉」へ。「著莪の里 ゆめや」に宿泊。お城めぐりは「新発田城」。

2025/09/20 - 2025/09/23

初めての新潟旅、最後の目的地は新潟市内から車で1時間弱の「岩室温泉」。

岩室温泉は「温泉総選挙2024」の、おもてなし部門で第１位に選ばれています。
新潟旅行を計画するまで、正直知らなかった岩室温泉でしたが、宿泊した「ゆめや」さんのおもてなしも素晴らしく、記憶に残る大変すばらしい経験ができました。

日本100名城のお城めぐりでは、新潟県で唯一選出されている「新発田城」へ行ってきました。これで100名城めぐりは残り35城です。

3泊4日の新潟の旅は当初の目的通り、佐渡島も満喫、
・美味しいお酒を飲む
・海の幸を楽しむ
・温泉につかる　　の三本柱はも満喫でいい旅になりました。

エリア 岩室温泉(新潟)

佐渡島、両津港からジェットフォイルで一時間ちょっと。新潟港へ到着。
のんびりカーフェリーで船の旅もいいけれど、ジェットフォイルは波の影響を受けることもなく早くて快適。

新潟港 (フェリーターミナル) 乗り物

新潟港から予約している「トヨタレンタカー新潟港店」へはタクシーで。
こちらの店舗では、タクシーの領収証を提示したら現金で還付してもらえます。
1泊2日で車を借りて、明日は「トヨタレンタカー新潟空港店」で返却します。

楽しみにしていた温泉。
一刻も早く到着したくて、寄り道せずに一路「著莪の里 ゆめや」さんへ。全11室のスモールラグジュアリーです。

著莪の里　ゆめや 宿・ホテル

駐車場に到着するとすぐに中居さんが駆けつけてお出迎えしてくれました。

素敵な日本庭園を通って館内へ。

チェックインも、すてきな庭園が見えるお席にて。

ロビーにはミシュラン掲載の証書が飾ってありました。
ちょうど今回は、一休.comから「ミシュランガイド新潟特別版掲載記念 基本の一汁七菜会席コースにのどぐろ一本炭火焼き付き」というコースで予約しています。

お部屋は2階客室。
このお宿の中ではお手頃価格のカテゴリーです。この階段を上がった先が客室でエレベーターはありません。

「蛍」というお部屋に案内されました。
写真は扉を開けたところ。広々です。
　

間取りはこんな感じ。（ホームページから）
2020年にリニューアルされているようです。

セミダブルのツインベッドがある和室は10帖。

デイベッドのある広縁は3帖。
ここから見える庭園の緑がとてもきれいでした。

お支度部屋があるのが何気に便利で、トイレも明るくて広々。自動蓋開閉＆洗浄だったのも嬉しいところ。おもてなし抜群のお宿だけど、さすがにお手洗いのスリッパはリユースでした。

お風呂はヒノキ風呂。
普段だったら喜んで入るけれど、温泉があまりにも良かったので内風呂は使いませんでした。

ウェルカムスイーツに手作り黒糖寒天。これがとっても美味しかった♪

お香もあるし、お支度部屋には絆創膏と「シロンS」と書かれた薬袋が。シロンとは？と思って調べてみると胃薬みたい。

作務衣に着替えて早速温泉へ。

誰もいなかったので、撮影させてもらいました。
タオルもバスタオルも常備された脱衣場。反対側が洗面ゾーン。

風除室の足ふきマットにの横には、お取替えマットが！
こういうお気遣いがとてもありがたい!!　

浴槽は石造りで縁が檜の内風呂。
こちらのお宿は源泉かけながし。内風呂もお湯がこんこんと流れています。

露天風呂もお湯加減がちょうどよい。
白濁したお湯の中で、黒い湯の花が舞っていて。秋の虫の声も遠くから聞こえてきて最高に風情ある露天風呂。

全11室のうち、客室に温泉がないのは2室だけなので、こちらを利用する人も少なく、一度も他の人に会うことがありませんでした。

こちらはお風呂上りの湯冷まし処 兼ライブラリー。

初日はコーヒーやちょっとしたお茶菓子、翌朝は手作りバナナ酢と牛乳、オレンジジュースという具合に品揃えを変えてありました。
外の風景と溶け込むようなナチュラルなインテリアで、窓辺にはバードウォッチング用の双眼鏡も備え付け。

ゆっくりした時間を楽しんでいるうちに夕食タイム。
部屋食です。まずは板長の達筆なお品書き登場！

こちらのお宿の前進である「富士屋」さんは、昭和46年まで大きな庭園のある日本建築の料理旅館だったというだけのこはあって、素晴らしいお料理の数々。
食材に手を加えすぎていない自然な美味しさ。身体の中にスッと入ってくるような優しいお食事。でも満足感も大アリ！！

お料理のお供は、日本酒で有名な八海山がつくっている米焼酎「よろしく千萬あるべし」をボトルでオーダー。ほのかに大吟醸の香りがして、ちょっと特徴あるお味でした。

夕食のお料理があまりに美味しかったので、翌日のお昼用の持ち帰り弁当もお願いしました。お持ち帰り用の「ゆめや弁当」はチェックアウト時間に合わせて用意してもらえます。1つ2200円。

お食事が終わる頃にはカモミールティーのサービス。
＆たくさん飲んでいる私たちには冷たいお水も（笑）

寝巻用に折鶴を添えた浴衣も持って来てくださいました。こちらのお宿、とてもチャーミングな中居さんが多いのも、あったかい気持ちになる要因。

朝起きると玄関に新聞と朝食のご案内が。
朝食会場については、チェックインの時に話を聞いているけれど、翌朝もこういう丁寧な対応してくださるのがこちらのお宿のステキな所。

この扉の奥が朝食会場。
客室ゾーンとしっかり区別してあるのもいい感じ。

シンプルだけど手の込んだ朝食。この後、6種の調理法から選べる卵料理も出ました。
焼き魚は鮭の幽庵焼き。とろとろの自家製豆腐は柚子胡椒を添えて。
細かいところでいうと、イカのお刺身に添えられた生姜も業務用ではなくて本物をすりおろしたもの。そういうちょっとしたことが〝おいしい〟と〝とってもおいしい〟の差になると思う。

朝食会場から出る際に「もしよろしければ」と、おむすびを渡してくださいました。
こういうお気遣いもはじめて。

すごくおもてなしのあふれるお宿でした。

チェックアウトをして日本100名城のひとつ「新発田城」へ。岩室温泉から車で約1時間です。

この画像にある櫓が新発田城のシンボル。「三階櫓」とよばれる天守に相当する櫓で、屋根の上に3匹の鯱がのっている全国で唯一の珍しい櫓です。（2004年に復元）

新発田城 新発田城址公園 名所・史跡

まずは御城印を購入するため「安兵衛茶屋」へ。
茶屋という名前だけどカフェ的な場所ではなく、ちょっとした売店です。
パンフレットなどもこちらで配布されています。

美しい石垣と共に御城印撮影。
新発田城の石垣は「切込接布積」といわれる美観を重視した石垣。これは当時の最高技術で、江戸から石工職人を呼んで作ったんだそう。現存する350mの石垣は市の文化財に指定されています。

新発田城は入城料は無料。
この表門から入ります。この門は新潟県内で江戸時代から現存する城郭建造物のひとつ。

中に入ることができます。

国の重要文化財ですが、あまり見どころはありません。

こちらは「辰巳櫓」。
これは2004年に完成した復元物。

新しいけれど、階段の傾斜はかなり急。こちらも感動的なものはなく。

一番おお～！ってなったのが辰巳櫓から見たこの景色。
本丸と二之丸の約半分が自衛隊施設になっていて、お城ゾーンとの間に高い塀があるわけじゃないからずらりと並ぶ自衛隊車両が丸見えという不思議な景色。

そんな立地なので、すぐ近くには陸上自衛隊の関連施設である「白壁兵舎広報資料館」があり、そちらの内部も見学することが出来ます。

ここは明治7年に陸軍兵舎として建築された建物を移築復元したもの。

白壁兵舎広報史料館 美術館・博物館

館内には、新発田藩の関連資料からはじまり、歩兵第16部隊や116部隊などの郷土部隊関連資料、現在の陸上自衛隊第30普通科連隊の活動紹介など時代に沿って紹介されていますした。
月曜日休館、入館料は無料です。

新発田市でどこかもう一か所観光を…と検索して見つけたのがこちらの「蔵春閣」。
新発田生誕の大実業家、大蔵喜八郎が東京向島に別邸の一部として建設した建物を移築してきたもの。

迎賓館として利用され、渋沢栄一ら政財界の大物が集ったとされる食堂。

水晶のシャンデリアに豪華模様の天井には金箔。

書斎のふすまも金ぴかです。

2階の廊下はモザイクタイルで描かれていて

大広間も豪華絢爛。
全国各地で様々な豪商の家を見てきたけれど、さすがに財閥の家は格が違いました。

レンタカーの返却時間が迫ってきていたので、利用しませんでしたが、こちらの豪華絢爛な建物内で和菓子とお茶をいただく体験プランもあるようです。

新潟空港へ向かいます。

トヨタレンタカー新潟空港店に車を返し、バスで空港まで送ってもらいました。歩いても5分ほどですが、大変ありがたいサービス。

新潟空港は3階に日本料理と蕎麦屋さんの2つのレストランがありますが、2つの店舗ともに14時を過ぎた頃にランチ営業を終了し一旦お店が閉まります。ランチ難民にならないようにご注意を！

新潟空港 空港

保安検査前に利用できるラウンジが1か所。ソフトドリンクのみサービスで後は有料。持ち込みの飲食物も不可なので、早々に退場。

飛行機に乗る前に、ゆめやさんで作ってもらっているお弁当を食べたいので、3階にある「米まいテラス」で過ごすことに。
ここは出入り無料、飲食も自由。
ラウンジとほぼ同じ眺望だし、ANAの機内食弁当を売っている自動販売機に電子レンジもあるし充電ジャックも充実しているし。過ごしやすい場所です。

ビールを買ってきて、飛行機を見ながらお弁当を。
ちょっとほっこり新潟の〆タイムとなりました。

3泊4日で、新潟市内、佐渡島、岩室温泉という３つの地域で過ごしましたが、新潟の夜も、佐渡の海も、岩室温泉の泉質も素晴らしかったし日本酒も美味しかった♪
初の新潟、よい旅ができました。

おしまい。