越中おわら風の盆2025（その1：初日は金沢）

2025/09/01 - 2025/09/04

　前々から行ってみたかった「越中おわら風の盆」。2025年、ようやく訪れることができました。9/1～9/4の日程で、初日は金沢イン、2日目におわら風の盆、3,4日目は富山観光の日程です。
　思えばずーーーっと昔、島耕作が風の盆を訪れるシーンを読んで以来、いつか行ってみたいと憧れていました。平日が自由になった今、ようやく訪れることができました。ニューヨーク・タイムズ「2025年に行くべき52カ所」に選ばれ、交通機関や宿の予約が困難になると思い、運営委員会の情報（https://owara-gyoujiunei.com/index.html）を時々チェックしながら計画は綿密に、半年程前から練りました。
　初日は金沢です。北陸新幹線で金沢駅に行きたいという思いがあったので初日は金沢にしたのですが、結局ANAタイムセールにて飛行機予約し、金沢・小松空港に入り、金沢観光後、金沢に泊まりました。金沢観光といっても何度目かの金沢だし、暑かったこともあり、三統で会席ランチをいただいた後、ひがし茶屋街、主計町茶屋街を散策し、早めにホテル金沢にチェックインしました。
　2日目は金沢21世紀美術館を見学後、富山に移動します。

●交通（ANAタイムセールにて予約）
・往路：9/1（月）ANA751 8:55羽田→小松9:55
・復路：9/4（木）ANA322 18:05富山→羽田19:15

●宿泊（じゃらんにて予約）
・9/1（月）金沢：ホテル金沢
・9/2（火）、9/3（水）富山：東横ＩＮＮ富山駅新幹線口２

●その他の事前予約
・おわら風の盆競演会ステージ（第二部:19:20～20:20、西町・鏡町) 3,500円/人（6/2tabiwaにて購入）
・【おわら風の盆特別企画】乗車整理券付富山ステーションシティショッピングチケット　1,000円/人（8/7tabiwaにて購入）　　

＜旅程＞（★は本旅行記）
★9/1（月）：金沢観光
　・8:55羽田空港→9:55小松空港、10:10シャトルバスにて金沢駅へ
　・11:00小松駅鼓門見学、ホテル金沢に荷物を預ける
　・11:30三統にて昼会席（8/12予約：076-2523-374）
　・13:00ひがし茶屋街、主計町茶屋街散策
　・15:30ホテル金沢チェックイン
　・18:30味楽ゆめりにて夕食（8/12予約：076-255-3999）、金沢泊
★9/2（火）：金沢観光、おわら鑑賞
　・9:30金沢21世紀美術館
　・12:38金沢→13:00富山へ（新幹線自由席）
　・マリエとやまにて乗車整理券付チケット引き換え
　・14:00とやマルシェ・魚どん亭にてランチ（チケット利用）
　・15:00東横ＩＮＮ富山駅新幹線口２チェックイン
　・15:50集合、16:23発臨時列車にて富山→越中八尾へ
　・おわら鑑賞（途中、19:20～20:20 おわら風の盆競演会ステージ）
　・22:39越中八尾→富山、富山泊
☆9/3（水）：高岡観光
　・10:40富山→11:07高岡へ
　・11:30HELLO CYCLINGで電動自転車レンタル
　・高岡観光（高岡大仏→高岡古城公園→山町筋→金屋町→瑞龍寺）
　・15:03高岡→15:22富山へ
　・18:30 炙庵とやま鮨にて富山湾寿司（8/12予約：050-5597-2754）、富山泊
☆9/4（木）：富山観光
　・9:40～10:50富岩水上ライン（中島閘門往復）
　・11:00富岩運河環水公園・世界一美しいスタバにて休憩
　・12:00富山ガラス美術館
　・14:00廻る富山湾すし玉にてランチ
　・16:55発のバス（富山駅南口6番）で空港へ
　・18:05富山空港→19:15羽田空港

　

エリア 金沢(石川)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー ANAグループ 新幹線 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　9/1（月）、8:55羽田空港発ANA751便にて小松空港へ。予定の9:55より早く小松空港着。10:10発のシャトルバスで金沢駅西口へ。
　にしても、郵太郎ってなんだ？　調べてみたところ、以下の通り（オフィシャルサイトより）。ポストとして現役だそうです。
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昭和２９年４月１９日、日本国有鉄道金沢駅舎の落成を記念し、金沢の伝統工芸を代表する郷土色豊かな加賀人形を題材とした特殊郵便差出箱、通称「郵太郎ポスト」（制作者　長谷川　八十氏（１９０９～１９８２、金沢市生まれ））を駅構内に設置。
２０１４年に生誕６０周年を記念し、また２０１５年３月の北陸新幹線金沢開業にあわせて、伝統的なオリジナルの郵太郎に加え、新デザインのキャラクターも誕生しました。
現在、郵太郎は各種イベント等に参加し、金沢のまちや郵便局のＰＲ活動をおこなっています。

金沢駅 駅

　西口から東口に行き、金沢駅「もてなしドーム」を撮影。
「もてなしドーム」は、雨や雪が多い金沢にあって、駅を降りた人に傘を差し出すおもてなしの心を表しているとのこと。（金沢市観光公式サイトより）

金沢駅 駅

　そしてお約束の鼓門を撮影。9月になったというのに11:00で既に暑さMAX。

金沢駅 駅

　まずは本日宿泊予定のホテル金沢に荷物を預けに行きます。駅前にあり綺麗で便利なホテルです。

ホテル金沢 宿・ホテル

　その後、予約していた卯辰山中腹にある三統へタクシーで。12:30で予約していたのですが、早く着くことを伝えて、11:30着。

三統 グルメ・レストラン

　玄関から趣あります。昔は茶懐石の名店だったとか。先代亡き後、ふたりの娘さんが復活させたとのこと（ネットからの受け売り情報）。
　気働きがきく女将さんに案内されて奥のお部屋へ。

三統 グルメ・レストラン

　通されたお部屋は床の間に恵比寿さんの掛け軸と季節の生け花が施された個室。ススキとアケビにまだ枯れずに残っている紫陽花をあしらうなんて粋ですね。

三統 グルメ・レストラン

　お部屋から金沢の町並みと浅野川の景色が望めます。

三統 グルメ・レストラン

　真正面は兼六園

三統 グルメ・レストラン

　金沢城公園も見えます。

三統 グルメ・レストラン

　お料理は3300円の昼会席。
　先付の胡麻豆腐と、八寸はつぶ貝、枝豆、甘露煮、稚鮎の南蛮漬、金時芋。刺身は甘エビ、平目昆布〆、漬け鰆、鯛（だったと思う）。御椀は真丈。
　どれも丁寧で美味しく、当然昼からビールもいただきます。

三統 グルメ・レストラン

　頃合いを見計らって焼物、野菜の煮浸し、ゆかりご飯が運ばれます。鰆は焼きたてで美味しく季節のイチヂクが添えられていました。思わず日本酒もいただいてしまいました。

三統 グルメ・レストラン

　デザートに葛切りとお抹茶をいただき、満腹です。
　食後はひがし茶屋街に行くと伝えたら、丁寧に道を教えてくださいました。気さくで親切な女将の感じも良く、景色と料理をゆっくりと楽しめる素晴らしいお店でした。

三統 グルメ・レストラン

　教えていただいた道を観音院へ。

　本堂

　ご本尊は、1200年の歴史をほこる十一面観音菩薩をまつり、金沢の発祥にちなむ「芋掘り藤五郎」伝説として有名な歴史的由緒があります。観音院は、加賀藩三代藩士前田利常公の正室珠姫様がこの観音様を篤く信仰し、御堂を寄進されたことが発祥となります。その後、前田利常公が境内伽藍を整備し、以来加賀藩前田家の安産祈願・お宮参りなどの祈祷所となりました。（現地立て看板より）

　白寿観音

　旧暦の七月九日に行われる「四万六千日」は藩政期から続く行事で、この日は観音院の御本尊十一面観音が御開帳され、四万六千日分の御利益があるとされています。（現地立て看板より）
　昨日8/31がその「四万六千日」にあたり、祈願されたとうもろこしは商売繁盛や健康のご利益があるとされているそうです。観音様にとうもろこしが供えられていますね。

　暑い中、登りでなく下りで助かりました。

　確かに軒先に祈願されたとうもろこしを祀っているお宅がありました。

　寿経寺の「七稲地蔵」

　門前には、「七稲地蔵」が安置されている御堂が経っているが、これは、安政五年（1858）、領内に大飢餓が起こり、米価が高騰して、騒動が起きた事件にまつわるものである。物価暴騰に苦しんだ庶民は、同年七月11,12日の夜、卯辰山山頂に上り、大声を挙げて藩主に向かって生活難を直訴した。この際に、暴徒として五人が処刑され、二名が牢死した。その首謀者たちの霊を供養するため、胸に稲穂を抱いた姿の「七稲地蔵尊」が建立されたものである。（現地立て看板より）

　近くには「経田屋米穀店」。ここで右に曲がります。

　のんびり歩いて10分程でひがし茶屋街に着きました。

ひがし茶屋街 名所・史跡

　見返り柳と金澤しつらえ/茶房やなぎ庵

ひがし茶屋街 名所・史跡

　「志摩」に入ってみることにします。

　志摩は文政三年（1820）に創立された格式の高いお茶屋の建物で、典型的なお茶屋の造りをそのまま残している。（志摩パンフより）

志摩 名所・史跡

　2階にあがると、まず「なかの間」があります。

志摩 名所・史跡

　通り沿いの「前座敷」。床の間を背にして座ると、

志摩 名所・史跡

　その正面は「控えの間」になっており、演舞の場です。襖が開くと同時に芸妓の艶やかな舞などの遊芸が披露されたそうです。

志摩 名所・史跡

　中庭沿いの「ひろま」も向かいに控えの間がある同様の造りとなっています。

志摩 名所・史跡

　奥には「はなれ」もあります。

志摩 名所・史跡

　中庭

志摩 名所・史跡

　1階は階高も低く、奥の間（お女将さんの部屋）、茶の間、帳場、台所などが残されています。

志摩 名所・史跡

　お店を覗きながら散策していたのですが、ふらっと立ち寄った「箔座ひかり藏」に金箔の蔵があって驚き！

箔座ひかり藏 専門店

　次に立ち寄ったのが「福光屋」。加賀蔦の金沢限定酒を購入しました♪
　関東にも玉川高島屋、東京ミッドタウンに店舗があるそうです。

　その後、突き当りを左に折れ、一本奥の道のお店を覗きながら歩き、ひがし茶屋街を後にして、主計町に向かいます。

福光屋ひがし グルメ・レストラン

　中の橋で浅野川を渡ります。

中の橋 名所・史跡

　大橋が見えます。

浅野川大橋 名所・史跡

　金沢城惣構跡

　惣構とは、城下町を敵の攻撃から守るために掘や土居（土を盛った土手）で囲んだ防御施設のことです。（現地立て看板より）

金沢城惣構跡 (西内惣構跡主計町緑水苑内遺構) 名所・史跡

　主計町茶屋街

主計町茶屋街 名所・史跡

　一本中の道にも風情がある建物が並びます。今は旅館になっている場所が多いです。

主計町茶屋街 名所・史跡

　久保市乙剣宮から花街に続く暗がり坂。かつて、旦那衆が人目を避けて茶屋街に通うために使った坂道と言われています。

暗がり坂 ・ あかり坂 名所・史跡

　尾張町から主計町へ通じる「暗がり坂」に平行するあかり坂。作家の五木寛之氏が命名したとのこと。

暗がり坂 ・ あかり坂 名所・史跡

　あかり坂の上から主計町を眺めてみると細い路地であることがよくわかります。

暗がり坂 ・ あかり坂 名所・史跡

　15:30、ホテル金沢にチェックインしました。13階のお部屋からの眺めが素晴らしいです。とっても安いプランなのに広くて綺麗で眺めのいいお部屋♪　スーペリアツインにアップグレードしてくれてました。

＜宿情報＞ホテル金沢（じゃらんで予約）
　　〒920-0849 石川県金沢市堀川新町１－１：076-223-1111
　　プラン名：【晩酌プラン】こんな時だからお部屋飲み♪冷た～い缶ビール２本プレゼント！
　　禁煙ツイン素泊まり
　　合計：7,968円（税込・サービス料込）

ホテル金沢 宿・ホテル

　シャワーを浴びて疲れを取った後はいただいたビールで乾杯♪

ホテル金沢 宿・ホテル

　18:30、予約しておいた居酒屋「味楽ゆめり」で夕飯です。刺身の盛り合わせ、旨し！

味楽 ゆめり グルメ・レストラン

　お魚と長芋のかき揚。これも旨し！

味楽 ゆめり グルメ・レストラン

　能登豚のあっさり角煮・梅葱のせ。これもまたさっぱりと旨し！

味楽 ゆめり グルメ・レストラン

　鯖天～自家製タルタルソース～。どれも美味しくて日本酒が進みました。

味楽 ゆめり グルメ・レストラン

　9/2（火）2日目、9:00頃ホテルをチェックアウトし、バスで金沢21世紀美術館へ。「広坂・２１世紀美術館」下車後、目の前の石浦神社に寄ってみました。

石浦神社 寺・神社・教会

　オープンは10:00なので、まずは外の交流ゾーン（無料エリア）を見学。オラファー・エリアソン《カラー・アクティヴィティ・ハウス》。見る場所によって色の変わるオブジェ。

金沢21世紀美術館 美術館・博物館

　フロリアン・クラール《アリーナのためのクランクフェルト・ナンバー3》

金沢21世紀美術館 美術館・博物館

　椅子もデザインされています。

金沢21世紀美術館 美術館・博物館

　9:45頃、チケット購入に並んでいる人がけっこういることに気がついて中に入ったのですが、既に地下のプールは12:30になるとのことで諦め、特別展＋コレクション展のチケットを購入。オープンと同時に特別展「積層する時間」の展示室に入りました。

金沢21世紀美術館 美術館・博物館

　ウィリアム・ケントリッジの映像作品は実に30分近くありましたが、座って鑑賞できます。

金沢21世紀美術館 美術館・博物館

　パトリック・ブラン《緑の橋》を通って、

金沢21世紀美術館 美術館・博物館

　最後に、レアンドロ・エルリッヒ《スイミング・プール》を地上から見学。

金沢21世紀美術館 美術館・博物館

　　続いてコレクション展へ。山崎つる子《三面鏡ではない》

金沢21世紀美術館 美術館・博物館

　コレクション展も見てかなり疲れたところに、うさ耳椅子発見！

金沢21世紀美術館 美術館・博物館

　ジェームズ・タレル《ブルー・プラネット・スカイ》

金沢21世紀美術館 美術館・博物館

　ヤン・ファーブル《雲を測る男》。残念ながら彼の周りには雲一つない快晴でした。

金沢21世紀美術館 美術館・博物館

　金沢21世紀美術館見学後、バスで金沢駅に戻り、荷物をピックアップして富山へ移動です。東京から金沢へ新幹線で行けなかったので、金沢から富山は新幹線で移動することにしました。12:38金沢駅発の新幹線自由席、13:00富山駅着です。

北陸新幹線 乗り物