39年ぶりのオーストリア 結婚式を挙げた、かの地へ♪ ② まずは、クリムト！シーレ！

2025/07/19 - 2025/07/25

ウィーン到着2日目は、市内観光です。

ウィーンへは2度ほど来たことがあります。
音大生の時の研修旅行と新婚旅行。
実は、美術系にまったく触れていません。
なので、今回は絵画鑑賞しようかと...。
美の黄金時代、ウィーンの世紀末芸術と言えば、
クリムトとシーレでしょうか。

と言う訳で、まずはベルヴェデーレ宮殿へ向かいます。
絵の写真ばかり撮っていたら、膨大な量になってしまったので
旅行記②は、2日目の午前中の巻です　((´∀｀))

クリムトの「接吻」を始め、本物を観られて良かった。
有名な絵は、質感が違いますね。
これは、個人旅行の醍醐味です。

エリア ウィーン(オーストリア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

今日は、一日ウィーン市内観光します。
乗り放題パスは48時間券を買いました。14.1ユーロ。

地下鉄 Uバーン (ウーバーン) 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

ノイバウガッセ駅で降りて、パン屋さんまで歩きます。
出口を間違えて、マリアヒルフ教会のほうに出てきてしまいました。

マリアヒルファー通り 散歩・街歩き

39年前に見た不気味な高射砲塔は、水族館になっていました。
第二次世界大戦中に作られたそうですが、頑丈すぎて解体できなかったそう。

マリアヒルファー通り 散歩・街歩き

「モットー・ブロート」
ガイドブックにも載っている、人気のパン屋さん。
昨晩、下見に来ています。

何、このメレンゲ！
メレンゲ好きの私は、迷う～。

いや、でも、モーニングを食べに来た訳ですから。
モーニングセットは、11.5ユーロです。
パン2個とポーチドエッグ。
それに、カプチーノを付けました。4.6ユーロ。

このブリオッシュキッフェルンが、めちゃくちゃ美味しかった！
ミルクバターもジャムも美味しい。
苦手な黒い酸っぱいパンも、これで食べられました。
息子とシェア。飲み物2つで合計3,821円（クレカ決済）。

パン屋さんの建物の地下が、ノイバウガッセ駅。

地下鉄 Uバーン (ウーバーン) 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

ウィーン・ミッテ駅で地下鉄からSバーンに乗り換えて、
クヴァルティア・ベルヴェデーレ駅で降りました。
地上に出たら、マイドリングと表記されていて。
駅名じゃないの？？？

地下鉄 Uバーン (ウーバーン) 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

でもこの景色は、いろんな人の旅行記で見たことある！
ここで間違いないでしょう。

おお！ついにやって来た！
39年ぶり～。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

英雄オイゲン公の夏の離宮、ベルヴェデーレ宮殿です。
懐かしい。全然変わらない！

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

ブルックナーが住んでいた家が、宮殿内にありました。
音楽ファンじゃないと、寄らない場所です。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

ここで、交響曲第9番を作曲したそうです。
亡くなった1896年のことです。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

上宮からの眺めです。
下宮の向こうに、シュテファン寺院の塔が見えます。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

庭園を囲むように白いスフィンクス像があります。
触ると幸福が訪れるらしいですよ。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

以前、２度ほどベルヴェデーレ宮殿を訪れていますが、
上宮の中に入るのは、初めてです。
今回は、クリムトの絵を観るのが目的の1つです。
事前にオンラインで、入場券を予約しています。21ユーロ。
入ってすぐに、クリムトの絵がありました！「アダムとイヴ」

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

次もクリムトです。
「花嫁」未完成です。1918年、最晩年の作品だそうです。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

ここからは、エゴン・シーレです。
シーレは、クリムトに大きな影響を受けて、弟子入りを志願しています。
クリムトの妖艶な感じに対して、シーレは荒々しい感じがします。
「抱擁」シーレと妻の姿と解釈されています。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

「家の壁（窓）」
最初、本棚かと思ってました。
お母さんの実家の絵だそうです。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

「エドゥアルト・コスマックの肖像」
これ、よく見るね。
エドゥアルト・コスマックは、オーストリアの作家だそうです。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

宮殿の内装も素晴らしくて、何枚も写真を撮りましたが、
混んでいて人の写りこみが多いので、
結局、絵の写真になってしまいます。

またまたクリムト。正方形の絵が並びます。
正方形の風景画、素敵！「カンマー城への道」

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

「アッター湖畔のカンマー城Ⅲ」
クリムトが夏にアッター湖で過ごすようになり、
それ以降、すべての風景画が正方形になったそうです。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

「ブッフベルクのバウエルンハウス」
バウエルンハウスとは、農家のことです。
咲いている花が、とにかく可愛い！

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

「ヒマワリの咲く農家の庭」
庭に咲く色とりどりの花の絵に、心惹かれました。
絵葉書を何枚も買いました！
とは言え、1枚1.9ユーロよ 笑

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

「ヨハンナ・シュタウデの肖像」
この女性は、シーレの絵のモデルもしていたそう。
口元が未完成なのは、クリムトが一緒にいたくて、
完成を遅らせたとか...。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

宮殿なので、チャペルもあります。
実は、ベルヴェデーレ宮殿で結婚式も挙げられるのよ～。
信仰の有無は、問われません。
39年前、ここで結婚式も有りでしたね。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

「フリッツァ・リードラーの肖像」
ベラスケスやエジプト美術の影響がうかがえる作品だそうです。
椅子の模様が、目みたいでキモイんです。
でも、こういう抽象性って、ウィーン分離派独自の様式の特徴らしいです。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

「2 人の子供を持つ母親 (家族)」
寄り添い合う母子が描かれていて、安らぎを感じます。
布に透けている母親の腕が、子供を包み込んでいるようです。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

「ソーニア・クニップスの肖像」
社交界の女性で、クリムトのパトロンだったそうです。
ドレスの柔らかなレースが素敵です。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

「死の床にいる老人」
クリムトの恋人エミーリエ・フレーゲの父親、
ヘルマン・フレーゲを描いたものだそうです。
輪郭をぼかしているところが、空想的です。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

「カルロスの衣装を身にまとった俳優ジョセフ・ルインスキー」
ゲーテの戯曲「クラヴィーゴ」のカルロスを演じている、
ジョセフ・ルインスキーの絵です。
まるで写真のようです！
右側の仮面を持った女性の絵が、亡霊のようで怖い。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

「ポピー畑」
この絵も、とても気に入ってしまいました。
近付いて観ると、ポピーの花の1つ1つが鮮やかで、
離れて観ると色彩が装飾的に感じられます。
クリムトって風景画のほうがいいな。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

そしてついに、「接吻」です！
ですが、人が多い！
遠くから観ます。これがクリムト代表作！
なぜ、みんな絵と一緒に写真を撮りたがるんだ？？

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

いろんな角度から、写真を撮ってみました 笑笑
これが一番、人の写りこみが無いですが、ライトの光が入ります。
正面から離れて撮るのがお勧め。なかなか難しいですが。

クリムト自身と恋人エミーリエ・フレーゲがモデルとされる絵です。
男女の性愛が表現されて、官能的。
複製がたくさん出ている作品ですが、やっぱ本物の質感がいい！

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

クリムトのフロアから移動します。
入館してすでに1時間近くになるので、
あとは有名どころの絵を観て回ります。
これは、モネの「料理人（ムッシュ・ポール）」。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

こちらは、セガンティーニの「悪しき母たち」。
母性を持たない母親たちと、その救済を表現している絵だそうですが、
何ともおぞましいです。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

ここは、宮殿のカンファレンスルーム。
天井画が美しいです。
セガンティーニには、人が集まっています。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

ゴッホの「オーヴェルの平野」。
晩年に描かれた作品だそうです。
ゴッホと言えば、このうねりですかね。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

ここはカンファレンスルームに続く、控えの間です。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

アロイス・シェーンの「サラエボのラテン橋で」。
サラエボに現存する一番古いラテン橋。
この橋の上での暗殺事件から、第一次世界大戦が始まったんですよ。
サラエボ事件って、世界史で出てきますね。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

写真が曲がったままです 笑笑
カール・カーガーの「ウィーン北西駅に到着する列車」。
この絵のすごいところは、
よく見ると世界各国の乗客や貧富の差が描かれているところです。
モネの「サン＝ラザール駅」という絵にも似ていて、
なるほどどこかで観たようなと既視感を覚える絵です。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

またクリムトの絵がありました。
「マティルダ・トラウの肖像」
これは、個人のコレクションです。
ベルヴェデーレ宮殿が借りているんですね。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

宮殿の中で最も豪華な大理石の間に出ました。
天井は、カルロ・カルローニによって製作されたフレスコ画！
床は、赤大理石！
なんかもう、豪華絢爛すぎます！！

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

次は、ダヴィッドの「サン・ベルナール峠のナポレオン」です。
教科書で見たことがある絵です。
ナポレオンは、ダヴィッドに、この絵を5枚描かせました。
そのうちの1枚ということで、複製です。
本物（１枚目）は、フランスのマルメゾン宮殿にあるそうです。
複製だけど本物なんですよ。かなり大きい絵です。
ナポレオンかっこいい！！

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

またまたシーレです。
「しゃがむカップル（家族）」
シーレがスペイン風邪で亡くなる直前に描いた、最後の絵だそうです。
未完成の作品です。
エネルギーも感じるけど、物悲しさも感じました。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

「ヴィクトル・リッター・フォン・バウアー博士の肖像」
シーレの絵は、なんか不気味に感じます。
これは、なんか落ち着いて観れると思ったら、
専門家界隈では、表現方法が特別な絵らしい。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

これは有名な「死と乙女」。
シーレが、第一次世界大戦で徴兵される前夜に制作された作品だそうです。
男性は死を象徴していて、シーレ自身だと言われています。
死への不安や恐怖が表現されているようです。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

とりあえず、絵画鑑賞は終わりました。
1時間半、なんか疲れたかも。
テラスからのベルヴェデーレ庭園。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

ベルヴェデーレ宮殿の天井フレスコ画って、
本当に美しいんですよ。
赤大理石の間だけじゃなく、他の部屋の天井もぜひ観てほしい！
フレスコ画がだまし絵のようになっているんです。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

結局、２時間ほど上宮のギャラリーに滞在しました。
名残惜しいですけど、限られた時間 ( ；∀；)

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

庭のお花と撮りました。
この旅行記の表紙にしました。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

下宮に向かって歩きます。
「Kaskadenbrunnen」（人工滝の泉）の噴水は、止まっていました。

ベルヴェデーレ宮殿 城・宮殿

来る時とは反対の、ベルヴェデーレ宮殿の下宮から出ました。
下宮に寄る時間は無いので、残念ですが。
レン通りを歩いて、レンヴェーク駅へ向かいます。

レンヴェーク駅に到着。

今日は、まだまだ観光します。
その前に、お昼ご飯。
「バック・ヴェルク」は、チェーン店のパン屋さん。

どれもこれも美味しそう！
大好きなカイザーゼンメルのサンドイッチがある～♪

カイザーゼンメルサンドとアイスティー。

もう1つは、ラウゲンのハムサンド。
このパンも好きです。
朝もパンだけど、ずっとパンでいい！
全部で8ユーロほどでした。1,441円（クレカ決済）。
食後は、ウィーン中央墓地へ向かいます。