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《2025.August》あみんちゅ風鈴の奏でる音色を探す旅滋賀そのⅠ~和田神社編~<br /><br />夏になる前からすでに暑くなっていた本年令和7(2025)年度。猛暑ならぬ〝酷暑〟が続く今日この頃である。そんな中今年も迎える8月6日。言うまでもなくこの日は広島原爆記念日である。昭和20(1945)年8月6日午前8時15分、米軍のB-29 大型戦略爆撃機〝エノラ・ゲイ〟から投下された劣化ウラン型原子爆弾〝リトル・ボーイ〟が島病院上空600mで核分裂爆発を起こし、一瞬にして広島の街を壊滅させ、15万人ともいわれる犠牲者を出したという世界で最初の〝核兵器〟が戦争に使われた日である。それから80年の月日が経った。確か今から15年程前になると思うのだが、一度この〝原爆忌〟に参列したことがある。朝8:15の追悼式典に間に合うには夜行バスで向かうしか方法がなく、5日の京都発のドリーム号で6日朝の広島に辿り着いた。<br /><br />その時にびっくりしたことは広島市内に〝これだけの人数〟が集まっていたということである。スマホ普及前でオーバーツーリズムも〝何のこと?〟という時代だったが故に余計にそう思えたのであろう。平和記念公園を市民ガイドさんに案内して貰って歩いたことが私にとっての初広島だった。その際は〝原爆忌〟に対する関心というより、後日東京で行われるライブと日にちを合わせて休みを取ることができたために〝行ってみよう〟となったに過ぎない。それ故に被爆遺構の思い出というよりも人の多さによって交通が麻痺している記憶が残る。一緒にすると人格を疑われるが、平和公園から広島駅までとんでもない時間を要し、結果として羽田行きの飛行機に乗り遅れるという失態を犯してしまった。飛行機は振り替えて貰うことができたが、広島駅から広島空港迄のタクシー代が1万円を超えていたことは、貧乏旅主義の私の懐の中身を一気に消し去った。<br /><br />ネタのような初広島ではあったが、その後〝この日〟に広島に訪れる機会には恵まれないこととなる。お盆の盆さんが来られる日が何故か8月6日となってしまい、出かけることができなくなった。しかし広島には戦跡巡りと称し、何度か訪れてはいる。平和公園の慰霊碑は全て参拝した。その後も多くの数は回れてはいないが原爆慰霊碑を抽出し、行く場所場所に合わせて回るようにするようになった。そんなこんなで最後に広島に行ったのは令和4(2022)年12月のことである。その後暫く行ってはいないのだが、今年のお盆の日がズレたことによって6日の休みが浮くこととなった。これがもう少し早い段階で分かっていれば、休暇を取り広島と長崎の原爆忌訪問ができたのに…と悔やむしかなかった。以前のように23:00頃の夜行バスは既になく、早上がりをして大阪から乗車するしか方法はなかったのだが、それすらもできなかった。結局バス自体も満席になり物理的に諦めるしかなかった…。<br /><br />そんな今年の8月6日であったので家でゆっくり過ごすことにしていた。明日からは天気も崩れるようなことも言われているのでそれでも仕方がないや~と思っていたのだが、はるに頼まれていた〝本日消印有効〟の葉書を投函しといてくれのいうリクエストを失念していた。時刻は17:00前となっており、この時間であれば大津中央郵便局まで行かねばならないということになり、ついでに近くの和田神社の風鈴まつりを参拝と見物することに決めて出発する。<br /><br />我が家では2台の車が縦列に停まっているので、今日はまーさんのNOTEクンが前にある。そちらを借りて出発する。大津中央郵便局迄は20分程で到着する。駐車場に車を停めてハガキをポストに投函して車に戻りミッション終了。そして和田神社へと向かう。国道422号線のT字路交差点はつまらん事故の多い場所。こちらは停止線で左折待ちをしているが、右方向からの左折車がスピードを落とし切らずに大回りをするためにヒヤリとする。この辺り田舎独特のスキルの低さが目立つ滋賀県であるので注意が必要だ。信号が変わったタイミングで合流し第二車線を進んで行く。2km程の道程だがこの辺りはナビによって違う道を表示する。距離的に一番距離の短いルートを選択したので、由美浜交差点を左折して狭い道をしばらく進む。そして和田神社鳥居前に至るのだが、この和田神社サイトによって駐車場の有無が異なっている。なしとあったり6台とあったりと。今までは隣のakippa駐車場を利用していたが、500円は高いので近くのコインパーキングを今回は利用する。三井のリパーク大津木下町は220円/1時間で最も安かったのでそこを利用して少し歩く。そして2年ぶりとなる和田神社に到着した。<br /><br />既に19:00前の時間で日差しはない。しかしその方が写真は撮り易くて私にとっては好都合だ。しかし何かが違う。ライトアップは~?ということは私の勘違いで、例年通り風鈴まつり期間中の週末と祝日だけであった。<br /><br />まあライトアップされてはいなくてもスマホカメラならばナイトモードを利用して撮影はかのうである。丁度鳥居を潜ろうとした際に神主さんの奥さんらしい方にお会いして挨拶をしたところ「ごめ~ん明日雨だから短冊を一部取り外したわ~」と聞く。私「様子を見に来ただけなんで全然構いませんよ~」と返し、早速風鈴を見て歩くことにする。この辺りは〝見るだけ〟の参拝客にはわからない苦労であるが、雨で短冊がくっ付いてしまうことや、風で風鈴が割れてしまうことを考えてのことのようだった。<br /><br />短冊が取り外されてはいても風鈴は風鈴。太陽の陽を浴びてはいないために光り輝いてはいないが、神社の規模の割には多くの数が吊り下げられているために軽やかな音色が響いている。そんな様子をカメラに収めながら参道を歩いて行く。和田神社の風鈴は参道両脇・手水舎・参集殿と龍神の道・大銀杏の風鈴棚に分かれて吊り下げられている。<br /><br />2年前の写真を見ていると〝龍神の道〟と書かれた札が風鈴棚に付いているが、それはなくなっているようだ。コロナ禍の最中に始まった和田神社風鈴まつり、流石に知名度も高くなったために必要無くなったのであろう。基本的な風鈴の配置は毎年変わっていないようだが、目新しさはなくとも南淡海の夏の風物詩の一角を担うものとなったかと少し嬉しく思った私であった。<br /><br />という流れで和田神社参拝を終え、車に戻ることにする。例年のパターンで言えば昼夜各一度は訪れているので、今年も合わせ技でライトアップ時にも訪れる予定ではあったのだが…どうやら開催期間を昨年データで考えており、気が付いたら終了していた(泣)。<br /><br />という経緯により今年の和田神社の風鈴まつりの模様は中途半端ではあるがこれにて終了となる。和田神社の風鈴短冊は木製の薄いものであるために、紙製のように破れることはないだろう。しかし予測以上の荒天だと短冊はともかくガラス製の風鈴故に割れてしまうことに繋がってしまうのだろう。いずれにせよ手間ではあるが、奉納された短冊を含め大切にしなければならない主催者側の苦労を窺い知れたように思う。今年は残念ながら…とはなってはしまったが、来年も変わらない風鈴まつりを開催して欲しいという願いを込めて、間もなく日暮れの和田神社を後にした私であった。<br /><br />   《終わり》

《2025.August》あみんちゅ風鈴の奏でる音色を探す旅滋賀そのⅠ~和田神社編~

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2025/08/06 - 2025/08/06

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2025/08/06

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《2025.August》あみんちゅ風鈴の奏でる音色を探す旅滋賀そのⅠ~和田神社編~

夏になる前からすでに暑くなっていた本年令和7(2025)年度。猛暑ならぬ〝酷暑〟が続く今日この頃である。そんな中今年も迎える8月6日。言うまでもなくこの日は広島原爆記念日である。昭和20(1945)年8月6日午前8時15分、米軍のB-29 大型戦略爆撃機〝エノラ・ゲイ〟から投下された劣化ウラン型原子爆弾〝リトル・ボーイ〟が島病院上空600mで核分裂爆発を起こし、一瞬にして広島の街を壊滅させ、15万人ともいわれる犠牲者を出したという世界で最初の〝核兵器〟が戦争に使われた日である。それから80年の月日が経った。確か今から15年程前になると思うのだが、一度この〝原爆忌〟に参列したことがある。朝8:15の追悼式典に間に合うには夜行バスで向かうしか方法がなく、5日の京都発のドリーム号で6日朝の広島に辿り着いた。

その時にびっくりしたことは広島市内に〝これだけの人数〟が集まっていたということである。スマホ普及前でオーバーツーリズムも〝何のこと?〟という時代だったが故に余計にそう思えたのであろう。平和記念公園を市民ガイドさんに案内して貰って歩いたことが私にとっての初広島だった。その際は〝原爆忌〟に対する関心というより、後日東京で行われるライブと日にちを合わせて休みを取ることができたために〝行ってみよう〟となったに過ぎない。それ故に被爆遺構の思い出というよりも人の多さによって交通が麻痺している記憶が残る。一緒にすると人格を疑われるが、平和公園から広島駅までとんでもない時間を要し、結果として羽田行きの飛行機に乗り遅れるという失態を犯してしまった。飛行機は振り替えて貰うことができたが、広島駅から広島空港迄のタクシー代が1万円を超えていたことは、貧乏旅主義の私の懐の中身を一気に消し去った。

ネタのような初広島ではあったが、その後〝この日〟に広島に訪れる機会には恵まれないこととなる。お盆の盆さんが来られる日が何故か8月6日となってしまい、出かけることができなくなった。しかし広島には戦跡巡りと称し、何度か訪れてはいる。平和公園の慰霊碑は全て参拝した。その後も多くの数は回れてはいないが原爆慰霊碑を抽出し、行く場所場所に合わせて回るようにするようになった。そんなこんなで最後に広島に行ったのは令和4(2022)年12月のことである。その後暫く行ってはいないのだが、今年のお盆の日がズレたことによって6日の休みが浮くこととなった。これがもう少し早い段階で分かっていれば、休暇を取り広島と長崎の原爆忌訪問ができたのに…と悔やむしかなかった。以前のように23:00頃の夜行バスは既になく、早上がりをして大阪から乗車するしか方法はなかったのだが、それすらもできなかった。結局バス自体も満席になり物理的に諦めるしかなかった…。

そんな今年の8月6日であったので家でゆっくり過ごすことにしていた。明日からは天気も崩れるようなことも言われているのでそれでも仕方がないや~と思っていたのだが、はるに頼まれていた〝本日消印有効〟の葉書を投函しといてくれのいうリクエストを失念していた。時刻は17:00前となっており、この時間であれば大津中央郵便局まで行かねばならないということになり、ついでに近くの和田神社の風鈴まつりを参拝と見物することに決めて出発する。

我が家では2台の車が縦列に停まっているので、今日はまーさんのNOTEクンが前にある。そちらを借りて出発する。大津中央郵便局迄は20分程で到着する。駐車場に車を停めてハガキをポストに投函して車に戻りミッション終了。そして和田神社へと向かう。国道422号線のT字路交差点はつまらん事故の多い場所。こちらは停止線で左折待ちをしているが、右方向からの左折車がスピードを落とし切らずに大回りをするためにヒヤリとする。この辺り田舎独特のスキルの低さが目立つ滋賀県であるので注意が必要だ。信号が変わったタイミングで合流し第二車線を進んで行く。2km程の道程だがこの辺りはナビによって違う道を表示する。距離的に一番距離の短いルートを選択したので、由美浜交差点を左折して狭い道をしばらく進む。そして和田神社鳥居前に至るのだが、この和田神社サイトによって駐車場の有無が異なっている。なしとあったり6台とあったりと。今までは隣のakippa駐車場を利用していたが、500円は高いので近くのコインパーキングを今回は利用する。三井のリパーク大津木下町は220円/1時間で最も安かったのでそこを利用して少し歩く。そして2年ぶりとなる和田神社に到着した。

既に19:00前の時間で日差しはない。しかしその方が写真は撮り易くて私にとっては好都合だ。しかし何かが違う。ライトアップは~?ということは私の勘違いで、例年通り風鈴まつり期間中の週末と祝日だけであった。

まあライトアップされてはいなくてもスマホカメラならばナイトモードを利用して撮影はかのうである。丁度鳥居を潜ろうとした際に神主さんの奥さんらしい方にお会いして挨拶をしたところ「ごめ~ん明日雨だから短冊を一部取り外したわ~」と聞く。私「様子を見に来ただけなんで全然構いませんよ~」と返し、早速風鈴を見て歩くことにする。この辺りは〝見るだけ〟の参拝客にはわからない苦労であるが、雨で短冊がくっ付いてしまうことや、風で風鈴が割れてしまうことを考えてのことのようだった。

短冊が取り外されてはいても風鈴は風鈴。太陽の陽を浴びてはいないために光り輝いてはいないが、神社の規模の割には多くの数が吊り下げられているために軽やかな音色が響いている。そんな様子をカメラに収めながら参道を歩いて行く。和田神社の風鈴は参道両脇・手水舎・参集殿と龍神の道・大銀杏の風鈴棚に分かれて吊り下げられている。

2年前の写真を見ていると〝龍神の道〟と書かれた札が風鈴棚に付いているが、それはなくなっているようだ。コロナ禍の最中に始まった和田神社風鈴まつり、流石に知名度も高くなったために必要無くなったのであろう。基本的な風鈴の配置は毎年変わっていないようだが、目新しさはなくとも南淡海の夏の風物詩の一角を担うものとなったかと少し嬉しく思った私であった。

という流れで和田神社参拝を終え、車に戻ることにする。例年のパターンで言えば昼夜各一度は訪れているので、今年も合わせ技でライトアップ時にも訪れる予定ではあったのだが…どうやら開催期間を昨年データで考えており、気が付いたら終了していた(泣)。

という経緯により今年の和田神社の風鈴まつりの模様は中途半端ではあるがこれにて終了となる。和田神社の風鈴短冊は木製の薄いものであるために、紙製のように破れることはないだろう。しかし予測以上の荒天だと短冊はともかくガラス製の風鈴故に割れてしまうことに繋がってしまうのだろう。いずれにせよ手間ではあるが、奉納された短冊を含め大切にしなければならない主催者側の苦労を窺い知れたように思う。今年は残念ながら…とはなってはしまったが、来年も変わらない風鈴まつりを開催して欲しいという願いを込めて、間もなく日暮れの和田神社を後にした私であった。

   《終わり》

旅行の満足度
4.5
観光
5.0
ショッピング
5.0
交通
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
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