中欧縦断一人旅③　クロアチア　スプリト

2024/10/13 - 2024/10/13

クロアチアのドゥブロヴニクから北のスプリトに移動しました。
クロアチア、スロベニアの旅は鉄道網が不便なのでバス旅になります。

エリア クロアチア

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

今日はスプリトに行きます。
長距離用バスターミナルに早めに着きました。
利用するバスは FLIXBUS (フリックスバス)　です。緑の車体が目印です(一部例外あり)
このバス会社はドイツに本社がありますが、ヨーロッパ中に路線があります。
これから何度も利用することになります。

バスターミナル内のトイレです。
使用料は１ユーロでした。

Flixbus　は予約するとQRコードを送信してくるので、
それが乗車券代わりになります。
私はもしものことを考えて紙のQRコードのコピーも持っていきました。

Flix bus は最新式のBMWのバスもあれば、地方のバスを改造した古いものもあります。今回の旅で合計６回乗りましたが、電源コンセントもないバスもありました。
トイレはありましたが狭そうなので使用しませんでした。

ドゥブロヴニクから海岸線に沿って走りましたが、風景が本当にきれいでした。

ホテルで予約していたランチボックスを開けました。
私はBooking .comのLevel３の会員で朝食が自動的についてきます。
早朝発つときは、朝食を食べない代わりにランチボックスの予約をしておきます。
Booking.com はLevel2から朝食がついてくるプランがあるので便利です。

右はしのラップに包まれているのがサンドイッチ用のパン
その隣がチョコクロワッサン
パンに塗るマーガリンやジャムやリエットなどが何個と
お菓子と種類の違うオレンジ二つでした。
ボリューム満点です。

お隣がいなかったので気兼ねなく食べられました。

スプリトに近づいてきました

スプリトのバスターミナルにつきました。
バスのトランクルームの前が混雑しています。
私のスーツケースは奥に入っていたので、
取り出すのに苦労しました。

日本だったら取り出す人が優先になりますが、
ここは外国。荷物を出す人と入れようとする人でカオス状態でした。
こういうところもツアーと違って一人旅女性が難儀するところです。

バスターミナルは観光地のすぐ近くでしたが、
荷物を預けたかったので予約していた『HOTEL PARK』に先に行きました。
予約時はバスターミナルから遠くないと思っていたのですが、高低差がありスーツケースをゴロゴロしながら行くのは疲れました。

ただ、お部屋は素敵でした。
このホテルは海岸にも面しているので、ゆっくりしたい時には最適です。

ホテルをあとにし、ディオクレティアヌス宮殿に向かいます。

青銅の門(南の門)海に面した小さい入り口です。
ディオクレティアヌス宮殿の入り口がわからず、
うろうろしていたら建物と建物の間にありました。

宮殿内部に入ります。
ここは宮殿の地下の部分になります。
ディアクレティアヌスはローマの皇帝であり退位後にこの宮殿を建設して、ここで生涯を終えています。

もっとも保存状態の良いローマ時代の宮殿建築で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。

なぜ保存状態が良かったかというと、ディアクレティアヌス帝の死後、ゴミ捨て場となり土に埋まっていたそうです。
1700年もそのままだったのが、近年になり発掘されて今の様になりました。
ゴミ捨てのせいで、宮殿の地下が地盤沈下から免れて世界遺産になるとは面白いですね。

天井がぼつぼつしているのはゴミのあとで、取り除こうとすると天井がくずれるので、そのままにしているそうです。

アルコーブ

天井にある穴はゴミ捨ての穴やトイレの穴だそうです。

この真ん中の木材は床梁です。

この絵の説明によれば、床梁の木の上に柱をたて、その上に横梁を壁の穴に通していき、鉄やレンガやモルタルで天井を作っていたとあります。

これはこの宮殿建築に携わった石工の刻印
地下の石ブロックに刻まれています。

宮殿の模型

この宮殿の建設は西暦295～305年に始まり、この要塞化した宮殿を建築するため一流の建築家が集められました。宮殿は不規則な形をしており、約３万平方メートルの面積を占めます。壁の長さは北側に沿って15メートル、各方向に16の塔があった、
と書かれています。

スプリトのジオラマ

ディオクレティアヌス宮殿建設以前の時代にあった古代の井戸の遺跡

ここはゲーム・オブ・スローンズでデナーリスがドラゴンを閉じ込めたシーンに使われていますね。

これから列柱広場ペリスティルに向かいます

皇帝居住だった場所
色のついた石柱はエジプトから取り寄せたもの

ペリスティルにあるスフィンクス
これもエジプトから運ばせたもの

聖ドムニウス大聖堂の鐘楼
鐘楼は13～16世紀にかけられて造られたロマネスク様式の塔です。

大勢の観光客で撮影スポットを確保するのが大変でした。

宮殿の東門「銀の門」

鐘楼の手前の建物が聖ドムニウス大聖堂

大聖堂の入り口に人が並んでいたので先に宝物殿に入りました。
大聖堂、鐘楼、宝物殿はそれぞれ料金がかかります。
チケット売り場で入場するところを選んでお金を払います。

これはモザイク画の石かな？

聖ドムニウスの胸像　ヴェネツィア　1699年

聖アナスタシウスの胸像　ヴェネツィア　18世紀初頭

聖ドムニウスと共にスプリットの守護聖人です。
長い髪の若い男で、胸には石臼を下げています。
これは新約聖書マルコ福音書９章41節にありますね。

　

大聖堂信徒会の紋章

スプリトの貴族ヤニコ・アルベリのレリーフ
トルコとの戦いで指揮官として活躍し、ヴェネツィア司教の称号を授与されました。

ピエタ　15世紀

洗礼室　(ユピテル神殿)
ユピテルはギリシャ神話のゼウスと同じです。

洗礼者ヨハネの像
手前は11世紀スプリットの大司教の石棺です。

イヴァン・メシュトロビッチ作

聖ドムニウス大聖堂
元はディオクレティアヌスの霊廟でした。
クロアチアの文献によれば、この元霊廟はローマのパンテオンをモデルに、ドーム屋根を備えた形で建てられたそうです。
ディオクレティアヌスはキリスト教徒を迫害したため、
後に内部は徹底的に破壊され、聖ドムニウスの美しい聖堂になったそうです。

鐘楼に登りました。
階段が金属で無粋だったけれど、登り終わるとコリント式の石柱が美しくて苦労が報われました。

アドリア海が見えます。見晴らしがとても良いです。

大聖堂の地下に降りました。
聖ルチア祀った礼拝堂があります。

宮殿の西門「鉄の門」

グルグール・ニンスキ像
イヴァン・メシュトロビッチ作
クロアチアのスラブ語の保護に大きく貢献した人物
左足の親指をさわると幸運が訪れるそう
人がいっぱいでこの角度でした撮れませんでした。

グルグール・ニンスキ像のうしろは聖アルニール鐘楼

宮殿の北門「金の門」

ヴェスティブル
皇帝に謁見を許された人たちの控えの間
天井が空洞ですが、当時はガラスと金のモザイクだったそうです。
さぞかし豪華だったに違いないです。

床タイルのデザインが素敵

後で気が付いたのですが、大聖堂のクルミ材の扉の写真を撮るのを忘れました。
明日は早いのでホテルに帰って寝ます。