2025/05/21 - 2025/05/21
24位(同エリア307件中)
万歩計さん
この旅行記のスケジュール
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
四国はこれまで仕事で数度訪れただけで、4トラでは白地図状態。今回は日本有数の秘境地帯である祖谷地方を中心に、香川県と徳島県の3か所の重伝建を巡ることにした。
児島から小型船で塩飽本島へ、途中に美しい瀬戸大橋の下を通った。塩飽本島は塩飽諸島最大の島でかつては塩飽水軍の本拠地。水軍と聞くと勇猛な海賊のようだが、彼らは操船や造船に優れた海の民で海運で富を築いた。
島内を2時間半かけてレンタサイクルで観光した。この島は瀬戸内国際芸術祭の会場の一つで、島内のいたる所で作品を見ることが出来た。重伝建地区は白い漆喰の塀や海鼠壁と黒い焼き板を使った木造住宅が、落ち着いた家並を形成していた。幕末に咸臨丸が太平洋を横断した際、乗り組んだ水夫の7割を塩飽出身者が占めたそうで、軒先に咸臨丸の水夫の子孫であることを記した家も数軒あった。
********************************************************
重伝建登録地区名:丸亀市塩飽本島町笠島
分類:港町
塩飽本島町は塩飽水軍、塩飽廻船の根拠地として、塩飽諸島のなかで最も栄えた港町の一つである。三宝を丘陵で囲まれ、集落内に網目のように巡らされた狭い路地とこれにとりつく宅地、周囲の山際に配された寺社など、江戸時代以来の町の形態をよく伝えている。瀬戸内特有の明るい落ち着いた雰囲気に、周囲の自然環境の豊かさも加わり、独特の風情がある。
【旅程】
★5/21(水)新大阪→岡山→児島→塩飽本島(島内サイクリングと重伝建笠島)→丸亀→琴平(金刀比羅宮)→大歩危(泊)
★https://4travel.jp/travelogue/11985964
5/22(木)奥祖谷地方のタクシー観光(小歩危、祖谷渓、ひの字渓谷、祖谷のかずら橋、重伝建落合集落)→大歩危の妖怪街道巡り→美馬市(重伝建脇町南町)→徳島→大阪
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船 自転車 新幹線 JR特急
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝の新大阪、今日から1泊2日で香川と徳島の重伝建を巡る小旅行
新大阪駅 駅
-
7:50 新大阪を出発。天気予報では今日は曇りで午後から雨、明日はまずまず。
-
岡山駅で南風3号に乗り換え。
現在放送されている朝ドラ「アンパン」は「アンパンマン」の原作者やなせたかしと妻がモデル。舞台の高知に向かう列車にはアンパンマンのキャラクター達岡山駅 駅
-
フェリーが出る児島に向かいます。小学校の社会科で児島湾の塩田と干拓事業が出ていたが、これが65年後の風景か
-
9:16 児島駅で下車
児島駅 駅
-
イチオシ
駅から汽船乗り場に歩いて行く途中の岸壁に旧野崎浜灯明台。文久3年に建てられた西洋式灯台に変わる以前の数少ない木造の燈籠型灯台
旧野崎浜灯明台 名所・史跡
-
児島観光港までは駅から徒歩5分あまり。ここから塩飽本島への連絡船のほかに瀬戸大橋を見る観光クルーズ船も出ています
児島観光港 乗り物
-
塩飽本島へは小型船が1日4往復。片道30分で650円
-
9:30 出航。乗客は6、7人
-
みるみる遠ざかる港。小型船なのでスピード感があります
-
南へ走ると、間もなく瀬戸大橋が見えてきました
-
塩飽本島へは瀬戸大橋の下を通っていきます
-
イチオシ
瀬戸大橋は岡山県倉敷市と香川県坂出市を結ぶ橋の総称。瀬戸内海に浮かぶ島々を縫って10の橋で繋がっています。
瀬戸大橋 (香川県) 名所・史跡
-
瀬戸大橋を過ぎたら、
-
すぐに塩飽本島。塩飽諸島で最大の島で、かつては塩飽水軍の本拠地でした
-
10:00 本島泊港で下船
本島レンタサイクル 乗り物
-
12:35発のフェリーで丸亀に行くので、それまで2時間半で島を観光します
-
汽船待合所には便利なレンタサイクル。1日500円、電動は1500円
本島レンタサイクル 乗り物
-
塩飽本島は周囲16.4km。主目的は島の北東にある重伝建の笠島集落ですが、その前に港の周辺をすこし見ていきます
-
Vertrek「出航」(作:石井章)
瀬戸内海の島々を会場に3年ごとに行われる瀬戸内国際芸術祭の作品の一つ。日本で初めて太平洋を往復した咸臨丸の乗組員の多くが塩飽出身だったことを顕彰した作品 -
海に向かって建つ木烏(こがらす)神社は江戸時代初期の建立
-
神社の境内にある千歳座
塩飽水軍の末裔たちは造船や大工の分野で高い技術を発揮しました。千歳座は塩飽大工によって文久2年に建てられた芝居小屋。基礎には島特産の花崗岩が使われています -
イチオシ
雰囲気ある路地を歩いていたら、
-
家の軒先に芸術祭作品「漆喰・鏝絵かんばんプロジェクト(作:村尾かずこ)」
-
島に残る昔話を島民から聞き取り、漆喰鏝絵で図案化しています
-
ここにも
-
咸臨の家(作:眞壁陸二)
咸臨丸の水夫の生家を大胆にペインティング。青と白は太平洋の大海原をイメージしたもの? -
10:38 これから重伝建の笠島集落へ向かいます
-
これでも島内のメイン道路
-
あちこちでアートを感じます
-
公共施設が集まる島の中心。診療所と
-
小、中学校は同じ校舎
-
校庭から放送と音楽が聞こえます。運動会らしいが生徒は数える程度
-
塩飽勤番所跡
-
塩飽諸島では江戸時代から、入札(選挙)で選ばれた年寄がここで政務を執っていました
-
所縁の品を陳列
-
塩飽諸島は大小全部で28、本島はその中の最大の島。島民は塩飽水軍と呼ばれました
-
織田信長の朱印状
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と治世が変わるごとに朱印状を得て、船主、乗組員の船方衆650人全員が1250石を共同領有する自治権を持ってました -
水軍と聞くと勇猛な海賊のようですが、彼らは操船や造船に優れ造船、海運で富を築きました。後に廻船権が大阪商人に移ると、それまでの船大工の技術を生かし家大工や宮大工へと転身し、塩飽大工と呼ばれました
-
幕末に咸臨丸が太平洋を横断した際、乗り組んだ水夫の7割を塩飽出身者が占めたそうです
-
塩飽勤番所前に海から引き込んだ水路。ここで荷揚げをしていたのでは
-
さらに走ると「善根湯× 版築プロジェクト(作:斉藤正 × 続・塩飽大工衆)」
-
土を突き固めた壁を使った建物は、塩飽に優秀な船大工や宮大工がいたことを示すもの
-
ここから真っ青な海と白い瀬戸大橋が見えるはずが、生憎の曇り空で視界悪し
-
この先の上り坂はきつかった
-
長い坂道を上り切った岬に「幸せの鐘」。こちらは島民の方々の手作りだそうです
-
11:10 重伝建笠島集落の駐車場に到着
-
イチオシ
自転車を置いて集落内へ
-
黒い焼板を使った木造家屋に
-
白い漆喰の塀や海鼠壁が混じり落ち着いた家並
-
真木邸
塩飽諸島を統治する年寄を務めた家柄で江戸時代の建物。笠島まち並保存センターとして公開されています -
この家屋は笠島集落の典型的な造りになっています。入るとすぐに「ニワ」と呼ばれる土間
-
その横が釜場で左は台所
-
外にはつるべ井戸
-
塩飽大工による建物は堅牢さと美しさがあります
-
上がり框に先に和室が3間
-
2階は格子窓が付けられ
-
昔の道具類が展示されていました。
-
真木邸の向いは旧真木邸で、ふれあいの館として公開
ふれあいの館(旧真木邸) 名所・史跡
-
笠島集落のジオラマ
北に海が開け、三方を山に囲までた200m四方の緩やかな傾斜地の中に、塩飽大工による100棟余りの伝統的建造物が残っています -
島で採れる花崗岩の切石が基礎に使われている点にも注目
-
塩飽大工による舟
-
イチオシ
笠島集落には東西のマッチョ通りと、南北の東小路という2本の通りがあります。まずマッチョ通りを東へ
-
建物の基礎には島で切り出された花崗岩が使われています
-
真木邸の裏側
-
マッチョ通りは直ぐに突き当り
-
重厚な家屋
-
突き当りから小道を集落の外へ
-
この辺りは農家風の建物。幼い頃の記憶に残る懐かしい田舎の風景
-
先程自転車で来た海岸沿いの道に出たので
-
来た道を戻ります
-
マッチョ通りを戻っていたら
-
気になる路地が
-
イチオシ
家屋の裏側の壁は
-
黒い焼板が使われています
-
イチオシ
マッチョ通りから左折して今度は東小路へ
-
この通りに並ぶのは1階が格子の出窓、2階は塗屋に格子窓といった町家建築
-
イチオシ
それにしても静か。さっきから観光客はおろか住民とも会ってません
-
この家の祖先は咸臨丸の水夫だったようです
-
建物の表側は茶色に塗られています
-
入口には世帯主の名前を書いた白い暖簾。1年前に訪れた恵那市岩村町では、青の暖簾に主婦の名が染め抜かれていました
-
石畳の道
-
民宿「やかた船」
-
文書館藤井邸。平入が多い笠島集落の中で珍しく妻入り
-
藤井家は年寄の下で事務を執った年番の家柄
-
当時の古文書が陳列されていました
-
来た道を引き返し
-
今度はマッチョ通りの西半分を歩きます
-
吉田邸。伊藤若冲の鶏図を所蔵し、築100年の建物には塩飽大工の技が随所にみられるそうです
-
マッチョ通り
-
イチオシ
マッチョ通り
-
裏通りに入ると
-
ここにも塩飽大工の技が見られます
-
しばらくは当てもなくブラブラ
-
11:55 笠島集落の街歩き終了
-
最後に港を見て帰ります
-
現在の港はかっては海岸線に遠浅の砂浜が広がり、船を修理するための蓼場があったそうです
-
帰り道で出会ったアート作品
-
12:20 泊港に戻ってきました。これから停泊中のフェリーに乗って四国丸亀に行きます
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- pedaruさん 2026/02/10 05:30:42
- おや?見たことがあるぞ
- 万歩計さん おはようございます。
ご無沙汰しております。先日久しぶりに書き込みましたが、手違いで消去されてしまい落ち込んでおりました。
この度、島の中の重伝建を拝見し、懐かしく思いました。特に私の印象に残ったのは焼き板の家々です。関東では珍しいですよね。
解説が要を得て読み易く、豊富な知識に裏付けられて、私の知らないことや、行けなかったところ、休館だった所などを余すところなく、伝えて下さい
ました。
旺盛な好奇心に動かされて、欧州の旅ぷらす、国内の重伝建、見どころ満載の旅行記です。行動力も半端でなく、ファンの一人として、さらに期待しております。
pedaru
- 万歩計さん からの返信 2026/02/11 08:07:14
- Re: おや?見たことがあるぞ
- pedaru さん、おはようございます。コメントありがとうございます。
pedaru さんの旅行記をもう一度読み直しました。やはり冒頭の書き出しが素晴らしいです。この旅行記が今回の香川・徳島の重伝建巡りのきっかけの一つになりました。写真に度々登場する美しい女性は、旅に同行してくれた娘さんでしょうか。
さて重伝建地区ですが、見事に人がいませんでした。会ったのはまち並保存センターの受付のご同輩と、まっちょ通りで玄関前を掃いていた老婦人のみ。島の学校の運動会で見た生徒数からして、働き盛り人はごく少数のはず。重伝建は生まれ故郷の町並に愛着を持つ老人よって守られているのが分かります。
瀬戸内国際芸術祭の作品をいくつか見ることが出来たのも良かったです。4トラでも度々アップされる芸術祭ですが、島の魅力にはまって移住する芸術家も稀にいるようです。
万歩計
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
もっと見る
坂出・瀬戸大橋周辺(香川) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
99