2025/06/14 - 2025/06/14
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j3matuさん
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この旅行記のスケジュール
2025/06/14
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電車での移動
富士急行線 大月駅 9:16 → 十日市場駅 9:39
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蒼竜峡
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おなん淵
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電車での移動
JR鳥沢駅 15:50 →
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この旅行記スケジュールを元に
今年の4月、ミツマタの花が見たくて、山梨県の都留アルプスに出かけました。ついでに、周辺にある夏狩湧水群も見てまわりました。(→https://4travel.jp/travelogue/11970079)
その際に訪れた「おなん淵」の看板に、この下流には「蒼竜峡」と呼ばれる景勝地があると書かれていました。「蒼竜峡」…なんともロマンを搔き立てられる名前です。でも、おかしいな? この辺の見どころは全てチェックしたつもりなんだけど…??? 後ろ髪を引かれながらもミツマタ群生地に向かったのですが、どうにも気になり、家に帰ってから「蒼竜峡」について調べました。しかし、あまり公にしていない場所のようで、どうにも情報が少ない。おまけに、Gマップが示す位置と都留市のHPで示す位置と都留市観光協会のHPで示す位置がそれぞれ違うのです。仕方がないので、桂川沿いをGマップのストリートビューと航空写真で丹念に探しまくりました。そして見つけました、蒼竜峡の案内板! 情報がないので、今どうなっているのか、見ることができるのか、全く分からない状態ですが、とにかく行ってみることにしました。
時期は、前回見られなかった長慶寺の梅花藻が咲いている季節で、夏狩湧水群の勢いが増しているであろう梅雨の頃に行くことにしました。一人で出かけるつもりでしたが、私の前回の旅行記を見てくださったPHOPHOCHANGさんが夏狩湧水群に行きたいとおっしゃってくださったので、ご一緒しませんかとお誘いしました。PHOPHOCHANGさんとは以前からお互いの旅行記を通して、旅のスタイルとか、好きなものとかが似ているとの共通認識があり、そのため一度ご一緒したいと思っていたところ、今回その夢がかないました。
本日の歩行距離 8.8km、アップ 67m、ダウン 79m
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
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今年の4月に山梨県都留市を訪れたばかりなのに再訪することにしたのは、前回目にしたこの看板がきっかけでした。
桂川の「おなん淵」の案内板に、この下流に「蒼竜峡」という景勝地があると書かれていました。何、そのロマンを搔き立てられる名前の峡谷は? 行ってみたい! 見てみたい!
家に帰ってから蒼竜峡について調べてみましたが、情報がとても少ない上に、Gマップが示す位置と都留市のHPで示す位置と都留市観光協会のHPで示す位置がそれぞれ違うのです。仕方がないので、桂川沿いをGマップのストリートビューと航空写真で丹念に探しまくりました。そして見つけました、蒼竜峡の案内板! 情報がないので、今どうなっているのか、見ることができるのか、全く分からない状態で、とにかく行ってみることにしました。 -
4トラで知り合ったPHOPHOCHANGさんが、前回の私の旅行記を見て、夏狩湧水群に行ってみたいとおっしゃってくださったので、夏狩湧水群と蒼竜峡の旅にお誘いし、一緒に出かけることになりました。
8:58、JR大月駅に到着し、9:17発の富士急行線に乗車しました。ここでPHOPHOCHANGさんと合流できました。電車はNARTOのラッピング車両。かっこよくて、テンションが上がります。大月駅 駅
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9:39、十日市場駅に到着。無人駅ではありますが、IC読み取り機はあります。
今日の天気予報は午前中曇りの午後から雨。ハイキングは午前中の曇りのうちに済ませるつもりでしたが、こういうときの私はいつも雨に降られます。十日市場駅で降りた途端にポツポツと雨が振り出しました。十日市場駅 駅
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幸い雨はさほど強く降るわけではなく、このままハイキングは続行します。
東桂駅方面に向かって、しばらくは線路沿いを歩きます。 -
線路沿いには鮮やかなオオムラサキツユクサが咲いていました。
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お? 白いのも。
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ストリートビューで事前に確認していた通り、蒼竜峡団地の裏に、ひっそりと蒼竜峡の案内板がありました。10:03着。Gマップで「蒼竜峡」と示されている場所でほぼ合っていました。
蒼竜峡という名前は両岸が魚の鱗のようになっているところからつけられたようですね。学術的にも、景観的にも稀な景勝地だそうです。
写真を撮り忘れたのですが、この案内板の隣辺りのフェンスに扉がついていて、そこから出入りできるようになっていました。しかし、観光用に整備されているわけではなく、人が一人通れるような踏み跡があるのみ。その踏み跡のすぐ横は崖になっているので、踏み外さないように要注意です。(初対面のPHOPHOCHANGさんをいきなりこんなところに案内する私って…) -
崖の上から眺める感じなので遠い…
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そして、草木が邪魔…
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もう少し近くで見えないかなぁ…と思ったのですが、下に降りられそうなところが見つからず…残念!
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でもカメラで寄せて見ると、確かにすごいのです。
魚の鱗のように見える岸って、これのことかな? しかも、真ん中に真っ白な地層が走っているのも印象的! -
ここなんかも、鱗を持った竜が身をくねらせているように見えます。(私だけ?)
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更にこの部分を拡大すると…
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ここが一番すごい。幾重にも連なる鱗のよう!
これほどの奇観の峡谷を放置しておくなんて、勿体ないなぁ…。整備して、観光資源にすればいいのに…。 -
ちなみに、ここが都留市観光協会の地図で示された橋の近くからの眺め。先ほどよりやや上流に位置しており、鱗のような奇岩は見えませんでした。溶岩に覆われている様子は分かります。
都留市のHP上で示された位置は、先ほど見ていた場所の下流側になり、Gマップの航空写真で確認した感じだと、川に出られないのではないかと思うような場所になっていました。 -
次は「おなん淵」に向かいます。
途中で出会った生命力いっぱいな感じの巨木。 -
10:22、おなん淵に到着。
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おなん淵の滝上に来ました。
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アップにすると、ここも両岸が溶岩で覆われているのが良く分かります。
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先ほどの蒼竜峡ほどではないけれど、ここも十分奇観です。蒼竜峡と近いだけのことはあります。
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レトロ感のある橋と。
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10:48、夏狩湧水群の一番の見どころにやって来ました。太郎・次郎滝に向かう遊歩道沿い100mくらいがこうした段のある崖になっていて、あちこちから水が滴り落ちているのです。
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梅雨のせいか、4月のときよりも水量が多く感じます。
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川べりにはウツギの花。
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あ~、やっぱり水量が多いみたいですね。あちこちにミニ滝ができています。
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こちらも。
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夏狩湧水群は富士山からの地下水が湧きでたものです。これだけの水量が富士山から生まれてくるのですね。富士山は偉大だ。
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そして、こちらが太郎・次郎滝。次郎滝は繁茂する緑に隠れ気味だけど、やっぱり太郎滝が4月に来たときより水量が多く、迫力があります。
太郎・次郎滝 自然・景勝地
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太郎滝をアップで。
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太郎滝の上方。
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下方。
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こんなに素敵な場所なのに今日も人影なし。PHOPHOCHANGさんとおやつを食べながら、ややまったりと休憩をとりました。
住宅街のすぐ裏にありながら、崖で隔絶されていて、人もいないので、秘密基地に来たようなワクワク感があります。私のお気に入りスポットです。 -
次の湧水地に向かう途中には、都留市指定有形文化財の十二社神社の本殿がありました。案内板によると、中の彫刻が素晴らしいようなのですが、桟唐戸に鍵がかかっているので見られないみたいです…残念!
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11:24、夏狩湧水群の一つ、長慶寺の薬師霊命水の水源にやって来ました。長慶寺から50mほど離れたところにあります。
本日のお目当ての一つだった梅花藻が一面に咲いていました。すごい! -
梅花藻は綺麗な流水に咲く花だそうです。さすが富士山からの湧水です。
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アップにすると、とても可愛らしい花ですね!
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水は奥の方にある岩から湧き出てきているようです。
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長慶寺の境内に入りました。
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こちらの池の梅花藻はまばらな感じです。
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長慶寺の本殿。
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前回来たときは気づかなかったけど、お洒落な「寺Cafe」がありました。
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長慶寺を出た少し先の池には、ユキノシタと梅花藻。
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可憐な花の共演。
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わっ! ただの用水路にもこんなに梅花藻が咲いていますよ!?
…どんだけ水が綺麗な町なの? -
なんだか気になる建物があったので寄ってみました。戸塚醸造店というお酢の醸造所でした。売店などもなさそうだったので、建物だけ見て立ち去りました。
後で調べたところによると、こちらのお酢はとても美味しいと評判のようです。オンラインストアや「道の駅つる」で購入できるみたいですね。1か月前までに予約すれば蔵見学もできるそうです。 -
ゆらゆら揺れるキキョウソウ。
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水田のある風景…郷愁を搔き立てられます。
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PHOPHOCHANGさんと「何、この木は?」とびっくりした木。見上げるほど大きな木で、全体的にもっこもこ。後で調べたところによると、「スモークツリー」という木みたいですね。
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12:05、永寿院に到着。
こちらも夏狩湧水群の一つです。十日市場・夏狩湧水群 自然・景勝地
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池のそばにはユキノシタと…
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シランかな?
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こちらも岩から水が湧きだしているみたいです。
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永寿院を後にして、住宅街を抜けて行きます。
ただの用水路が本当に綺麗な町です。 -
12:16、田原の滝に到着。轟音を響かせる豪快な滝です。
田原の滝 自然・景勝地
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私は知らなかったのですが、松尾芭蕉はこの都留市に滞在していた時期があったのですね。この田原の滝についても句を詠んでいるのだそうです。
「勢ひあり 氷消えては 瀧津魚」
松尾芭蕉もこのダイナミックな滝を見て感じ入っていたのかと思うと余計に感慨深いです。 -
12:43、昼食にしようと、吉田うどんの名店「手打ちうどん 石井」さんに立ち寄りました。店の外に人が並んでいたので時間がかかるかと心配しましたが、回転が早いのと、相席当たり前のお店のようで、あっという間に入店することができました。
手打うどん 石井 グルメ・レストラン
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注文は机上にある紙に書いて店員さんに渡す方式です。私は肉つけ麵にしました。600円です。安い! ワカメや玉子を付け加えても、各50円とかなりリーズナブル。机上の大きな容器には天かすが入っていて、自由にかけてもいいようです。お肉は甘く煮た馬肉で、つゆの下に沈んでいました。麺は吉田うどんらしく歯ごたえがあって美味しかったです。支払いはペイペイ使えました。
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昼食後は5分ほど歩いて富士急行線の都留文科大学前駅へ。
蒼竜峡と夏狩湧水群をめぐるハイキングはこれにて終了ですが、まだ時間も早いので、電車で移動してもう1カ所、Gマップで偶然見つけた「古雑誌博物館」に行ってみることにしました。都留文科大学前駅 駅
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14:24、中央本線のJR鳥沢駅に到着。
鳥沢駅 駅
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博物館に向かって甲州街道を歩いていると、レトロな建物がチラホラとあって、なかなか楽しめます。
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途中で見つけた素敵なパン屋さんに寄ってみることにしました。普通のアパートみたいな階段を上がったところにお店はありました。シンプルな外観に反して、中はとても可愛らしい雰囲気。イートインコーナーもありました。
酵母パン屋 トゥルシー グルメ・レストラン
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こちらが販売していたパンのラインナップ。私は奥にある丸い「ヴィーナス・カンパーニュ」を購入。620円です。
ライ麦と乳酸菌を使ったカンパーニュで、翌朝食べてみたのですが、酸味があってとても美味しかったです。 -
鳥沢宿の趣が残るレトロな建物が連なっているところへやって来ました。
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その一番手前が2023年に開館したばかりの「古雑誌博物館」です。入館料は500円。
古民家を改修した建物内に比較的新しいものから明治のものまで、種々様々な雑誌を展示しています。開館は不定期なので、HP上で開館日を確認してから訪れるといいと思います。古雑誌博物館 美術館・博物館
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古雑誌の他に、日本中から集めたという牛乳びんも展示されていました。
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この辺の雑誌が私世代。
PHOPHOCHANGさんと「誰かと一緒に来ると年代がばれちゃうね」と笑い合いました。雑誌は自由に手にとることができ、「懐かしい!」と思いながら、パラパラと中を拝見しました。 -
最近、お亡くなりになった方のご活躍されていた時代の雑誌も…。感慨深いです。
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比較的新しいものも…。現代のヒーローがまだあどけなくてかわいいですね。
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歴史的価値がありそうなものも…。これらも手にとることができます。
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家庭料理の本に、野菜の飾り切りの仕方が載っていて、びっくり!
え? 家庭料理にそんなものを求められていたの? 絶対、この時代に主婦はできん! -
わっ! こんな本が出てたの!?
…という感じで、興味は尽きない感じでした。もっと時間があるときに再訪して、じっくり読みふけりたくなる場所でした。近くのカフェにも、こちらの雑誌の一部が置かれているそうです。 -
こちらがそのカフェ、「TORISAWA COFFER」です。看板は「小林畳店」ですけどね。どうやら畳店を改装して、オープンしたようですね。先ほどのパン屋さんといい、このカフェといい、鳥沢は初めて来たけど、なかなかセンスの良いお店が充実していますね。お店の雰囲気も良かったけど、コーヒーもすっごく美味しかったです。
TORISAWA COFFEE グルメ・レストラン
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鳥沢駅15:50発の電車に乗って、帰路につきました。
ハイキングの始まりに、天気予報より早く雨が降り始めたときはどうなることかと心配しましたが、小雨が時折パラつく程度で最後まで持ちました。何かとツイていない私とPHOPHOCHANGさんの旅の中では運がイイ方ではないかと思います。
普通の人には地味すぎるような旅でしたが、PHOPHOCHANGさんは好奇心たっぷりに面白がってくださり、一緒に楽しむことができました。また一緒に旅ができるといいな。
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この旅行記へのコメント (4)
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- 琉球熱さん 2025/06/30 00:35:22
- 面白い!
- j3matuさん、こんにちは
なんと!PHOさんとつながってましたか!
湧水群や滝の景観、こりゃ食指が動きますねぇ
特に蒼竜峡は奇岩ぞろい、PHOさんがいかにも好きそうな景観で(笑)
私はあの湧水群と梅花藻にピクピクしますね(笑)
富士急沿線にこんな穴場があったとは
過去に何回か登山で利用していたのに…
それに鳥山駅も扇山や倉岳山に登った時に利用しましたが、あの博物館は知らなかった!
街道沿いに古い家並みが残っていて歴史を感じますよね
ただ幹線道路で交通量が多くて・・・
今回の旅、決して地味じゃないと思いますよ
---------琉球熱--------
- j3matuさん からの返信 2025/06/30 12:47:53
- Re: 面白い!
- 琉球熱さん、こんにちは!
嬉しいコメントをありがとうございます。
お仲間がもう一人いましたねぇ(笑)
この渋すぎる湧水群や蒼竜峡の良さを分かってくださる人がいらっしゃって、本当に嬉しいです!
私も都留にこんな素晴らしい場所があるなんて、全然知りませんでした。ヤマレコでミツマタ群生地を知って、ついでに行く場所をGマップであれこれ探しているうちに見つけただけなので。どうも都留の人はアピール下手なのかな? 蒼竜峡も含めて、どこも胸を張れる名所だと思うんですけどね。
鳥沢の古雑誌博物館の方は2年前にできたばかりなので、ご存知ないのも無理はないと思います。
琉球熱さんもPHOPHOCHANGさんとお知り合いだったんですね! PHOPHOCHANGさんや琉球熱さんの旅行記を拝見していて、すごく惹かれるなぁと思っていましたが、やはり好みが似ている人同士は通じ合うものなのですね(笑)
j3matu
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- PHOPHOCHANGさん 2025/06/27 23:31:43
- 楽しかったぁ(⌒▽⌒)
- こちらこそご一緒していただき、ありがとうございましたm(_ _)m
行かれない~っ!は有っても(あるある)、雨はそれほど影響無かったし、最初から最後までウキウキ♪でした。ホント素敵なところを案内してくださって、うどんも安くて美味しかったし、ハッピーな1日となりました。
何しろ急遽決まった鳥沢でさえ思いがけず色々、
それも湧水群とは全く異なる趣きで、ダブルで楽しめました。
自分の旅行記は当分先になりそうですが、
また機会が有ったら是非ご一緒してくださいね。
- j3matuさん からの返信 2025/06/29 12:17:36
- Re: 楽しかったぁ(⌒▽⌒)
- PHOPHOCHANGさん、こんにちは!
コメント、ありがとうございます。
旅行記を書いていて、あらためて冷静に見ると、初対面のひとを連れて行くような場所じゃないよなと汗顔のいたり…。PHOPHOCHANGさんが「楽しかった」と言ってくださって、ホッとしました。
また機会があればよろしくお願いします。
色々情報交換もしていきましょうね!
j3matu
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
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