2025/05/31 - 2025/05/31
9位(同エリア750件中)
旅猫さん
旅の二日目は、今回一番の目的である大野亀に咲くトビシマカンゾウを観に行く。そして、後半は、妙宣寺の五重塔と佐渡国分寺跡を巡る予定である。
(2025.06.14 投稿)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝風呂を使った後、朝食を頂く。鯵の干物も玉子焼きもあり、夕食より、こちらのほうが好みである。
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食後、湖畔に出てみる。初日は晴れていたが、この日は朝から雲が多く、天気予報では、午後から雨が降るようだ。今日は大野亀に行くので、午前中は何とか雨にならないで欲しいものである。
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宿の車で両津港まで送ってもらい、9時15分発の『カンゾウライナー』に乗車。このバスは、トビシマカンゾウが咲く季節の土日だけ、年に四回のみ運転される臨時便である。混んでいるだろうと思っていたのだが、乗り合わせたのは九人だけであった。
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バスは、内海府と呼ばれる海岸線を走って行く。天気はいま一つなのが残念であるが、景色は悪くない。海の向こうに見えているのは、本州の海岸線だ。
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一時間ほどの乗車で、二ツ亀に着いた。ここで降り、海岸沿いの遊歩道を歩いて大野亀に向かう。急な階段を降りて行くと、二ツ亀が見えて来た。二匹の亀がうずくまっているように見えることから名づけられたそうである。引き潮時には、砂州で陸地と繋がり歩いて行くことが出来るのだが、この時は満ち潮であった。佐渡随一の透明度を誇る海で、夏には多くの海水浴客で賑わうそうである。
二ツ亀 自然・景勝地
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その浜辺に降りて西を眺めると、これから向かう大野亀が見えていた。
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遊歩道を歩き始めると、すぐに浜昼顔に出会った。
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鋭く尖った葉が特徴の浜薊も咲いている。
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浜辺ではお馴染みの浜豌豆は、大きな群落を作っていた。
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淡い紫色の可愛い花が咲いていた。浅葱のようだ。その名のとおり葱の仲間であり、薬味として使うのが普通だが、酢味噌和えにしても美味しい。
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道は細くなり、少々寂しくなってきた。日差しが無い上、歩いている人もほとんどいないので、余計に淋しい。
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海浜植物らしいハマボッスの白い花も可愛い。
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道は、岩場に設けられた石畳となった。そこにある石を使って整備されているので、景色に溶け込んでいる。
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20分ほど歩くと、賽の河原に出た。そこは、洞窟内に仏像や小さなお地蔵さまが無数に置かれている。
賽の河原 名所・史跡
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その先に、洞門のようなものがあり、遊歩道はその中を通っている。
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そこから先は、浜萱草の大きな花が増えて来た。そこかしこに、特徴的な百合のような花を咲かせている。
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道の脇にあった洞窟内に、施願観音と言う小さな御堂があった。佐渡西国三十三観音のひとつだが、徒歩でしか来ることが出来ない場所である。
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両津港では散り始めていた浜茄子も、まだ綺麗に咲いていた。
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大野亀の手前にある願集落が見えて来た。
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願集落を過ぎると上り坂が続く。その途中に、大野亀遊歩道と書かれた看板があった。手持ちの地図には記載されていなかったが、大野亀に出るのだろうと入ってみる。すると、思ったよりも整備されていて歩きやすい。
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そして、道は大野亀のすぐ近くに出た。その手前には、簡素な鳥居が立っている。幟には、諏訪大明神とある。この日は風が強かったのだが、ここまで来ると、さらに強くなり、吹き飛ばされそうである。
大野亀 自然・景勝地
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鳥居を潜って大野亀へと向かう。細い道が、大野亀の上へと続いているので、登ってみることにする。
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登り始めてみると、さらに風が強くなった。大野亀は、周囲が断崖絶壁なので、吹き飛ばされたらお仕舞いなので、途中で引き返すことにした。降り始めると、遠くに、先ほどまでいた二ツ亀が見えていた。
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左手を見ると、白波が立つ岩場が見える。切り立った崖と共に、離島らしい景色である。
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大野亀から降り、手前の遊歩道を歩く。その辺りが、トビシマカンゾウの群生地となっているのだが、今年は開花が遅れているのと、先の暴風により、花芽が多く折れてしまったため、黄色い絨毯とはなっていなかった。
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ここには、約50万株のトビシマカンゾウが自生し、最盛期には、100万以上の花が咲き誇る。残念ながら、花は疎らであるが、そこそこ綺麗だ。
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緑が多く、花が少ないので少々寂しい。
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それに、観光客の姿も思ったよりも少ない。一台来ていた観光バスが去ってしまうと、かなり寂しくなった。
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大野亀と向かい合う低地にも、トビシマカンゾウが咲いている。そこそこ咲いているようだが、やはり一面とまではなっていない。
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トビシマカンゾウの群生地越しに大野亀を望む。よく見る写真では、手前の草原がトビシマカンゾウの黄色い花で覆われているのだが、ほとんど緑色である。
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トビシマカンゾウ(飛島萱草)は、ニッコウキスゲ(日光黄菅)の変種と言われ、日本海に浮かぶ飛島と、ここ佐渡島にしか自生していない植物である。そして、その最大の自生地が、大野亀なのである。
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トビシマカンゾウを観た後、時間があったので、バス停近くの大野亀ロッジでソフトクリームを購入。これがなかなか美味しかった。
大野亀ロッジ グルメ・レストラン
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12時30分発の『カンゾウライナー』に乗り、両津港へと戻る。両津港では乗り換え時間があるので、フェリー乗り場にあった食堂でお昼とした。食べたのは、『のりばのカレーライス』と言うもの。小にしたのだが、思ったよりも量が多かった。最近、凝ったカレーを出す店が多く、昔ながらのカレーライスを食べるとほっとする。
のりば食堂 しおさい 両津店 グルメ・レストラン
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両津港から、14時12分発の新潟佐渡交通南線のバスに乗り、次の目的地である妙宣寺を目指す。乗客は、僅かに三名であった。
カンゾウライナーとバス乗り放題dayパス by 旅猫さん路線バス (新潟交通佐渡) 乗り物
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佐渡島は広い。見所も点在している上、路線バスの本数も少ないため、結構不便である。妙宣寺バス停まで、50分近く掛かった。バスを降りると、雨が遂に降って来た。とりあえず、茅葺の仁王門の下へと逃げ込んだ。
妙宣寺 寺・神社・教会
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傘を差し、境内へ入ると、すぐに五重塔が見えた。文政8年(1825)に建立されたもので、国の重要文化財に指定されている。新潟県内に現存する唯一の五重塔だそうだ。その姿は簡素ながらも優美さもあり、侘び寂びすら感じさせる。これは、一見の価値がある。
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五重塔の前を通り、さらに進むと、『雑太城跡』と書かれた史跡案内板があった。戦国時代には、本間氏の居城であったそうだ。上杉景勝の佐渡侵攻により落城し、直江兼続によって妙宣寺が移されたそうである。現在でも、土塁や空堀の一部が残っている。
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山門を潜ると、御堂が緑に包まれ点在している。何とも言えない風情があり、爽やかな美しさも感じる境内だ。文久3年(1863)に再建された本堂は、島内最大の堂宇だそうだ。
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本堂の脇にあった祖師堂には、日蓮宗門最古の宗祖の木造が安置されているそうだ。その御堂に繋がる回廊も趣がある。
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今回の旅では、佐渡一宮と佐渡国分寺などを訪ねるため、御朱印帖を持参するつもりでいたのだが、うっかり忘れてしまった。妙宣寺でも御朱印を頂こうと、茅葺屋根の庫裡でお願いしたのだが、書置きは無いとのことであった。残念である。
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戻る途中、山門の脇に立派な墓があった。説明版は色褪せて文字が消えていたが、境内の案内図を見ると、かの日野資朝の墓であった。鎌倉幕府により、倒幕の陰謀を疑われ佐渡島に流罪となった公卿で、元弘の乱の後に処刑されている。その元弘の乱で捕らえられ、鎌倉葛原ヶ岡で処刑された日野俊基とは同族である。
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妙宣寺から、雨の降り続く中、坂を登って佐渡国分寺へと向かう。とりあえず、国分寺の前を通り過ぎ、かつての国分寺跡を観に行く。聖武天皇の詔を受け、764年に建立されたそうである。現在は、礎石だけが往時を伝えていた。
佐渡国分寺跡 名所・史跡
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そして、現在の国分寺を拝観。仁王門を入ると、正面に茅葺の御堂が見える。瑠璃堂と呼ばれ、寛文6年(1666)に建立されたものだそうだ。堂内には、国分寺跡に立っていた旧本堂に祀られていた国重文の木造薬師如来坐像が安置されていたそうだ。
佐渡国分寺 寺・神社・教会
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現在の本堂は、瑠璃堂手前の東側にあった。この寺の庫裡も茅葺屋根である。御朱印をお願いすると、快く書置きのものを授与していただいた。
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国分寺バス停から、16時3分発のバスに乗り、今宵の宿へと向かう。バスは、20分ほどで八幡温泉前バス停に着いた。宿は、バス停の目の前にある『八幡館』である。入口から玄関まで、広い赤松林の中を歩いて行く。
佐渡随一の源泉かけ流し八幡温泉 八幡館<佐渡島> 宿・ホテル
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建物は、年季の入った観光ホテルのようである。ロビーも広く、団体客で賑わった往時が窺える。
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部屋は薄暗く、全体的に古びていた。
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とりあえず、温泉を使う。湯船はそこそこ広く、開放感もある。小さいながらも露天風呂もあった。湯は、やはり淡いコーラのような色合いだが、昨夜の温泉より、ぬめり感は弱い。貸切でのんびり浸かっていると、お年寄りの集団がどっと入って来た。また、三組のツアー客と一緒であった。
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一泊朝食付きで予約したのだが、雨が降っている上、近くに店も無いようなので、両津港の売店で買って来たつまみと、館内で売っていた新潟工場限定の『風味爽快ニシテ』で晩酌とする。
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その後、再び売店に行き、地元小畑酒造の『真野鶴 本醸造 朱鷺カップ』と、佐渡産の『あじのこんがり焼き』を買い求め、文庫本を読みながら寛いだ。今回持参したのは、『街道をゆく 第三巻 陸奥のみち 肥薩のみちほか』である。明日は、佐渡一宮と宿根木を訪れる。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- nimameさん 2025/06/19 07:15:03
- トビシマカンゾウ(^^♪
- 旅猫さん・おはようございます(^^)
トビシマカンゾウ・表紙の写真綺麗な色で素敵ですね♪
でもその花が一面に咲いていた・・・とは中々いきませんね
遥々遠くから出かけるから余程条件が合わないと・満開には出会えませんよね!
良くパンフレットの花などは満開で素晴らしい景色ですが・
そんな写真は粘って粘って最高の条件で写してますよね。
漠然と大野亀のトビシマカンゾウ見たい・・・と思っていましたが・日によっては凄い風が吹くのですね!
鳥居の旗を見たら凄い風・・・と思います。
遥か昔を思い出しました。
山登りも突風のような風が吹いて・下山した記憶がありますが・・
山は何時も穏やかとはなりませんね!
旅猫さんの読んでいて何となく雰囲気が解りました。
バスも土日に出ているそうで!
そして佐渡の名所・史跡・感心して読ませて貰いました。
さすが旅猫さんですね(*^-^*)
nimame
- 旅猫さん からの返信 2025/06/19 22:12:44
- RE: トビシマカンゾウ(^^♪
- nimameさん、こんばんは!
書き込みありがとうございます。
トビシマカンゾウは、ニッコウキスゲの仲間ですが、色が少し濃いように感じました。
でも、一面の黄色とはいかず。。。
まあ、自然が相手なので、こればかりは運ですね。
紹介されるような写真は、それこそ数年に一度の一斉開花とかでしょうね。
それでも、とても綺麗でした。
それにしても、風が凄かったです。
大野亀の上まで登りたかったのですが、吹き飛ばされそうで諦めました(^^;
昔、大雪の黒岳の頂上に、這って登頂したことを思い出しました(笑)
大野亀は、佐渡島の北の外れにあるので、交通はとても不便です。
でも、6月初旬ごろの土日だけ、バスが走っています。
観光バスなので、快適でした。
他の場所も、路線バスで巡るには大変でした。
面白かったですけど(^^)
旅猫
-
- ポテのお散歩さん 2025/06/16 05:07:09
- トビシマカンゾウ群生地
- 旅猫さん おはようございます。
歩かれた所は、昔から大きく変わっていないと思われる
景色が広がっていますね。
大野亀は鳥居が立っているので、神様がいらっしゃる場所なのですね。
まだ手付かずの自然のままなので、条件が良ければ
トビシマカンゾウの黄色い絨毯が一面に見られるのですね。
その光景からすると少ないかも知れませんが
黄色の花があちこちに咲いて、陽が差すと鮮やかです。
『のりばのカレーライス』は、あの量で『小』ですか?
『中』なら『大』の量ですね(^^)
妙宣寺は観光に縁の無い、地元と共にあるお寺ですね。
ですがお庭も手入れされ、お寺の方の姿勢がうかがえます。
こちらの温泉も、少し褐色なのですね。
広々していて気持ち良さそうです(*^-^*)
ポテ
- 旅猫さん からの返信 2025/06/17 08:07:27
- RE: トビシマカンゾウ群生地
- ポテさん、おはようございます。
いつもありがとうございます。
佐渡島でも、大野亀や二ツ亀は北の外れになります。
なので、北海道のような風景が広がっていました。
それでも、対馬暖流のおかげで、どこか北の外れっぽくない明るさもあります。
そこに咲くトビシマカンゾウは、とても綺麗でした。
花数が少なかったのが残念でしたけど。
お昼に軽くと思い、小カレーを頼んだのですが、その『のりばのカレーライス』は、どうみても『小』ではなく、しっかり普通のカレーライスでした。
普通の量を頼まなくてよかった(^^;
妙宣寺は、五重塔で知られる名刹ですが、金山や大野亀、たらい舟、砂金採り、朱鷺などの主要な観光とは違い、興味のある人しか訪れない場所です。
おかげで、静かな中で拝観することが出来ました。
この日の温泉も、やはり薄いコーラ色でした。
ぬめりは初日よりは少なかったです。
次回、猫さんが登場します!
旅猫
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