バングラデシュ(9)間一髪！の出国劇／ダッカ

2025/05/03 - 2025/05/12

弾丸コックスバザールから首都に舞い戻り、代打アシフがとっておきの場所に連れてくよ、と。

満ち足りて翌朝呑気に街歩きなんてしてる場合じゃありませんでした。事態の深刻さに気付いた頃には危うく手遅れに。毎回何か起きるけど、誰かが何とかしてくれる、そんなバングラデシュ。

エリア ダッカ(バングラデシュ)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自転車 タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: ビーマンバングラディシュ航空 タイ国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ダッカ空港の国内線ターミナルを出ると、タクシーやリキシャの壮絶なる客引き合戦。交渉役を名乗り出てくれたアシフに一任し、左の待合室（正しくは恐らくお祈りのスペース）で涼んで待ちます。

シャージャラル国際空港 (DAC) 空港

ダッカは一晩寝るだけなので、空港そばの Grand Vistana へ。車で数分の距離だし、何が起きても翌日便に遅れる事はないわな、と完全に油断していました。

仕事で途中離脱のハッサンに代わってダッカまで送り届けてくれたアシフがチェックイン完了後に「さあ、行こう！」。

初ダッカの時に泊まったグルシャン界隈まで足を運んで豪華めホテルのアマリに到着です。

アマリ ダッカ ホテル ホテル

外国人の利用も多い高級宿ゆえ、ちゃんとルーフトップにバー完備！

暗めではありますが、四方に夜景を望みつつ。湖と称する溜め池みたいなのが多いエリアでも、高層階なので蚊の心配無用です。

あった！バングラデシュ唯一のご当地ビール「ハンター」！前夜のコックスバザール以来、一日ぶりの再会です。謎のお姉さんたちが交代で話しかけに来て「もっとお喋りしたかったら〇〇タカ」とか言われましたが、バングラデシュでビール飲めてるだけで十分幸せなので。

ハンター２本でハッピーになったところへ、「次はハピネス！」とリキシャで。

アシフとハッサン、幼馴染二人がよく通うという（ダッカらしからぬ）お洒落な Happiness Cafe で。

この数日後にハッサンから「一緒に行きたかったよ」と同カフェでの自撮り画像が届き、ムスリム男子あるあるの愛すべき暑苦しさに見舞われる。

昼過ぎのフライトに備えて早起き後は宿の周辺の散策に。いつもと違う種類の喧騒に「何事？」と大通りに出たら、物々しい男子の群れが次々と。

いつ来ても全ての車線をオンボロバスやCNGが埋め尽くしてクラクションの絶えない目抜き通りが…警察車両に封鎖されています。

アシフと「よくあるデモだよね」と苦笑いしてから、リキシャで散策出発です。この時点では、「よくあるデモ」は数十分で終わるものと思い込んでいたわけですが。

学生さんたちの通学風景。やはりサイエンスの研究を続けているアシフの話を聞かせてもらいながら。

野菜や果物など。アシフ曰く「今はパイナップルが美味しいよ」。

ぎっしり行き交うのに正面衝突とか見た事がない（ごりごり擦るとかは日常茶飯事）。

お馴染みルンギは筒状の布を腰で縛っただけ。バングラ男子は基本的にパンツ穿く習慣が無い（断言）ので、高温多湿でもスースー快適だそう（ハッサン談）。

魚介類も並びます。ここでもう一度お伝えします。バングラ男子は圧倒的多数がノーパン派ゆえ、しゃがんでるオジサンとか見かけると心配になるけど、慣れたもので絶対に事故は起きません。ダッカ100％。

どうしても連れていきたい店がある、というアシフ。寝坊中の店主を電話で叩き起こして呼び出しちゃいました。

ヘビメタやロックバンドをモチーフにしたTシャツ専門店でした。前夜にフレディ・マーキュリーの話で盛り上がったので「クイーンのシャツをプレゼントしたい」とか、さすがアシフもムスリム男子。熱い。

余裕をもってフライト３時間前に宿へ戻って「では空港に向かいます」とフロントで挨拶したら宿の皆さんが顔を見合わせ「…それはまずい」。

かつて有罪判決を受け収監されていた（後に恩赦）元首相のカレダ・ジアが治療先の英国から帰国し、歓迎する支持者が大集結（と知るのは後のこと）。

幹線道路の封鎖は終わりが見えず。本来は車で右折すれば５分で空港なのに歩こうにもスーツケースを引く空間すら。途方に暮れていたら「こっちだ！」とアシフ、リキシャで逆方向へ。

しばらく走った先の交差点で下車したら、歩行者天国と化した反対車線をUターンして空港方面を目指す事に。元首相の車列が通る側の道は通行禁止だけど、こちらはまだ歩けます。

熱狂する人々の隙間を縫ってひたすら競歩。程なく封鎖が解除されたのでCNGに飛び乗ったら、おり悪く元首相の車列と接近してしまい再び足止め…マイペースの運転手にアシフが「その隙間に割り込んで右折！！」と指示してくれたおかげで、空港に滑り込めました。

ありがとう、アシフ！冷や汗と脂汗込みの汗だくでハグしたら慌ててチェックインカウンターに。

カウンターのTG職員も教えてくれませんが、出国カード（いつも柱の周りに積み上げてあったのに、今回は搭乗券チェックしているオジサンから直接ゲット）に必要事項を書き込む必要があります。

以前は缶ビール（ハイネケン）しかなかった免税店もえらく充実。

シャージャラル国際空港 (DAC) 空港

空港ターミナルに入るためにパスポートや搭乗券を入念にチェックする割に、ラウンジ階にはなぜか猫。

大都会バンコクまでは２時間強。「また来てね」と送り出してくれるみんながいる限り（何ならまた増えた）きっと近々またバングラデシュ。