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*自分の旅行の記録として書いていますが、インターネットで情報を引き出していますので、皆様のお役に立つところがあれば幸いです。<br />*ブータンはツアーでしか訪れることができず、会社に任せるしかありません。また、食事もすべて込みの価格になりますので、現地での買い物もほとんどありませんので、本編に書くことはほとんどありませんが、一応備忘録としてまとめました。<br />*以下、自分の考えを勝手に書いていますが、あくまで1回旅行に行っただけの素人の個人的な感想と考え、軽く受け流して下さい。<br /><br /><br />かつては幸福度が世界1と言われ、2011年に国王が訪日し一躍有名な国になりましたが、インターネットが解禁されその順位を大きく落としており(2019年の調査では95位)、何が起こっているのか自分の目で見てみたいという思いもありました。しかし、距離的にいつでも行けそう、高額、そして何より観光地としての魅力をそれほど感じない、というのがあり、行かずじまいになっていました。<br />しかし日本と同じ稲作の国ということで、梅雨の時期に行ってみるかということで、ブータン旅行を思い立ちました。(ブータンでも標高の高い地域では稲作はできず、イモや麦を作ってます。)<br /><br />団体ツアーなら安くなるかと思いましたが、公定料金制のため、特にそういったわけでもなく、また、団体ツアーだとティンプー、パロ、タクツァン僧院に行くくらいで終わりというものばかりでした。<br />ということで現地ツアー会社を探し、とあるD社さんで見つけた7泊8日ツアーからタクツァン僧院の一日を省いて、6泊7日にしてもらうことにしました。閑散期はブータンへのフライトは割引をしているそうで、ロイヤルブータン航空の航空券代が3割くらい安くなっていました。<br />経由地は何かと便利なバンコクとすることにしました。バンコクまでの航空券は特典で入手しました。往路は中部ーバンコクに空きがありましたが、復路は成田便しか無し。成田から中部はJALの特典を入手。先日アフガニスタンに行った際、ビザ取得地まではワンワールドのエアラインで行っており、そのマイルがありました。<br /><br />ということで、全体の日程は以下の通りです。<br /><br />6月14日(土) TG645 1100-1500 NGO-BKK、バンコク宿泊<br />6月15日(日) KB153 0500-0700 BKK-PBH、ティンプー観光<br />6月16日(月) ポプジカへ移動、ポプジカ観光<br />6月17日(火) ブムタンへ<br />6月18日(水) ブムタン観光<br />6月19日(木) プナカへ<br />6月20日(金) プナカ観光後、パロへ移動、パロ観光<br />6月21日(土) KB152 PBH-BKK 1320-1730. TG642 BKK-NRT 2330-0810<br />6月22日(日) JAL3083 NRT-NGO 1030-1140<br /><br />■参照書籍<br />コロナ前に購入した「地球の歩き方 ブータン 2018-2019」<br />古いですが、これ以上は更新はされておらず、最新版です。<br />会社が学研に代わってから、ヨーロッパ、北米、東南アジア、オセアニア以外は全く更新されなくなりました。。。<br /><br />■通貨<br />ブータンの通貨はニュルタム(Nu)。出発頃に調べたレートは1Nu=1.7円で、地球の歩き方でも1.7円と書かれています。こんな国なので固定相場制をとっているのかなと思っていましたが、なんとUSDではなくインドルピーに対して1:1の固定相場でした。<br />そのため、ブータンではルピーでも支払いができます。Nuで支払うとルピーでおつりがくることもあります。<br /><br />国の予算は半分程度外国からの寄付にたよっており、その半分以上はインドからのものとのこと。中国のチベット弾圧のようなことはありませんが、実質はインドの属国のような構造のようです。<br /><br />ティンプーで一度水を買いましたが、1Lで20Nuでした。500mlのコーラなどジュースの値段を見ましたが、60と書かれており、輸入品はやはり高いようです。<br /><br />■両替<br />余ったお金の再両替には、両替の際にもらうレシートが必要なようですので、なくさないようにしましょう。私は余ったNuをチップに使いました。<br /><br />■チップ<br />基本的にチップの習慣はありませんが、ガイド、ドライバーへは渡す習慣があるようです。他の国で現地ツアーを利用する場合、チップの目安を言われますが、今回は気持ち程度で結構ですとしか言われず、悩ましいところでした。<br /><br />■持ち物<br />〇ヘッドランプ:停電に備えて。ポプジカなどではオグロヅルがやって来るのに邪魔にならないよう電線を地下に埋めていますが、そのため雨が降ると停電しやすいようです。<br />〇バッテリー:停電に備えて。<br />〇薄めのダウンジャケット、ヒートテックのシャツなど:高度が高い場所では雨が降ると、この季節でも相当冷えそうなので。この時期とはいえ、実際に冷えます。<br />〇酔い止め:車での移動が長いため。道路は舗装はされているが、山道が多いです。<br /><br />■ブータンの観光<br />ブータンはチベット仏教の一派であるドゥク派(英語表記ではDruk、発音はドゥルクとなります)が独立してできた国です。チベットとの戦い、長い内戦状態からゾンと呼ばれる要塞が各地に築かれます。<br />ゾンは現在は役所と僧院として使われ、その他はラカンと呼ばれる寺院、あとは民家という3種類の建築物しかなく、基本的にはゾン、ラカンを見学し、大仏や壁画の説明を聞くことになりますが、結局はどこでもお同じ話を聞くことになります。何度、ブッダの一生、六道、四天王、などの話を聞いたことか。。。<br />あとは自然を楽しむ、のんびりする、現地の文化を体験するということになります。一人で街をウロウロしても問題ないようです。<br /><br />■インターネット事情<br />現地でSIMを購入してもらい使っていましたが、山で電波が途絶えたりするのを除き、快適に使えました。ホテルにはWifiもありますが、速度がいまいちなので、現地でSIMを購入するのが一番いいです。僕が購準備してもらった物は、基本料金400Nuで、100Nuで1GB程度追加できるというものでした。今は特に検閲等もなく、問題なくインターネットに接続できました。<br />町中では若い人からお坊さんまでスマホを見ています。支払いの電子決済も進んでいるようです。<br /><br />■ブータンの感想<br />ブータン国王が訪日し、国民総幸福量(GNH)という考え方が有名になり、かつては世界一幸福な国と呼ばれるていました。<br />観光客とみていている分には、国民はつつましく幸福に生きているように見えます。ブータンは金銭的にもある程度豊かな国と思っていましたが、実際はまともな産業は農業、観光くらいしかなく、一人当たりのGDPは世界130位程度のようです。車も製造できないので、当然車の修理すらまともにできないようです。<br />経済と宗教という2つの指標で考えた場合、ブータンは宗教に全振りをした国だと感じました。国王が宗教上、どのような立場になるかはよくわかりませんが、寺院には大僧正の写真と並んで国王の写真が飾られており、宗教上の偉大な方と位置付けられているようです。町中にも国王の写真が飾られていたり、国王のバッジを胸に付けている人も見かけました。国のアイデンティティは保たれているものの、経済がからっきしという状況と感じました。<br /><br />情報規制があった時代はともかく、インターネットで国外の情報が自由に手に入るようになると、やはり若い人を中心に世界に目が向き、お金が欲しくなるのは普通なことで、若者がティンプーやパロに集まり、集合住宅の建築ラッシュが続いています。そして買い物にバンコクへ行くようです。そりゃあ幸福度は下がるわけだなと思いました。<br />今回お世話になったガイドさんの息子さんもオーストラリアで医療系の資格の勉強をしているようです。もちろんブータンには戻ってこないと思います。<br /><br />ということでこれから先、難しいかじ取りにせまられそうだなあと感じました。

202506 ブータン(準備編)

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2025/06/14 - 2025/06/22

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どらみ

どらみさん

*自分の旅行の記録として書いていますが、インターネットで情報を引き出していますので、皆様のお役に立つところがあれば幸いです。
*ブータンはツアーでしか訪れることができず、会社に任せるしかありません。また、食事もすべて込みの価格になりますので、現地での買い物もほとんどありませんので、本編に書くことはほとんどありませんが、一応備忘録としてまとめました。
*以下、自分の考えを勝手に書いていますが、あくまで1回旅行に行っただけの素人の個人的な感想と考え、軽く受け流して下さい。


かつては幸福度が世界1と言われ、2011年に国王が訪日し一躍有名な国になりましたが、インターネットが解禁されその順位を大きく落としており(2019年の調査では95位)、何が起こっているのか自分の目で見てみたいという思いもありました。しかし、距離的にいつでも行けそう、高額、そして何より観光地としての魅力をそれほど感じない、というのがあり、行かずじまいになっていました。
しかし日本と同じ稲作の国ということで、梅雨の時期に行ってみるかということで、ブータン旅行を思い立ちました。(ブータンでも標高の高い地域では稲作はできず、イモや麦を作ってます。)

団体ツアーなら安くなるかと思いましたが、公定料金制のため、特にそういったわけでもなく、また、団体ツアーだとティンプー、パロ、タクツァン僧院に行くくらいで終わりというものばかりでした。
ということで現地ツアー会社を探し、とあるD社さんで見つけた7泊8日ツアーからタクツァン僧院の一日を省いて、6泊7日にしてもらうことにしました。閑散期はブータンへのフライトは割引をしているそうで、ロイヤルブータン航空の航空券代が3割くらい安くなっていました。
経由地は何かと便利なバンコクとすることにしました。バンコクまでの航空券は特典で入手しました。往路は中部ーバンコクに空きがありましたが、復路は成田便しか無し。成田から中部はJALの特典を入手。先日アフガニスタンに行った際、ビザ取得地まではワンワールドのエアラインで行っており、そのマイルがありました。

ということで、全体の日程は以下の通りです。

6月14日(土) TG645 1100-1500 NGO-BKK、バンコク宿泊
6月15日(日) KB153 0500-0700 BKK-PBH、ティンプー観光
6月16日(月) ポプジカへ移動、ポプジカ観光
6月17日(火) ブムタンへ
6月18日(水) ブムタン観光
6月19日(木) プナカへ
6月20日(金) プナカ観光後、パロへ移動、パロ観光
6月21日(土) KB152 PBH-BKK 1320-1730. TG642 BKK-NRT 2330-0810
6月22日(日) JAL3083 NRT-NGO 1030-1140

■参照書籍
コロナ前に購入した「地球の歩き方 ブータン 2018-2019」
古いですが、これ以上は更新はされておらず、最新版です。
会社が学研に代わってから、ヨーロッパ、北米、東南アジア、オセアニア以外は全く更新されなくなりました。。。

■通貨
ブータンの通貨はニュルタム(Nu)。出発頃に調べたレートは1Nu=1.7円で、地球の歩き方でも1.7円と書かれています。こんな国なので固定相場制をとっているのかなと思っていましたが、なんとUSDではなくインドルピーに対して1:1の固定相場でした。
そのため、ブータンではルピーでも支払いができます。Nuで支払うとルピーでおつりがくることもあります。

国の予算は半分程度外国からの寄付にたよっており、その半分以上はインドからのものとのこと。中国のチベット弾圧のようなことはありませんが、実質はインドの属国のような構造のようです。

ティンプーで一度水を買いましたが、1Lで20Nuでした。500mlのコーラなどジュースの値段を見ましたが、60と書かれており、輸入品はやはり高いようです。

■両替
余ったお金の再両替には、両替の際にもらうレシートが必要なようですので、なくさないようにしましょう。私は余ったNuをチップに使いました。

■チップ
基本的にチップの習慣はありませんが、ガイド、ドライバーへは渡す習慣があるようです。他の国で現地ツアーを利用する場合、チップの目安を言われますが、今回は気持ち程度で結構ですとしか言われず、悩ましいところでした。

■持ち物
〇ヘッドランプ:停電に備えて。ポプジカなどではオグロヅルがやって来るのに邪魔にならないよう電線を地下に埋めていますが、そのため雨が降ると停電しやすいようです。
〇バッテリー:停電に備えて。
〇薄めのダウンジャケット、ヒートテックのシャツなど:高度が高い場所では雨が降ると、この季節でも相当冷えそうなので。この時期とはいえ、実際に冷えます。
〇酔い止め:車での移動が長いため。道路は舗装はされているが、山道が多いです。

■ブータンの観光
ブータンはチベット仏教の一派であるドゥク派(英語表記ではDruk、発音はドゥルクとなります)が独立してできた国です。チベットとの戦い、長い内戦状態からゾンと呼ばれる要塞が各地に築かれます。
ゾンは現在は役所と僧院として使われ、その他はラカンと呼ばれる寺院、あとは民家という3種類の建築物しかなく、基本的にはゾン、ラカンを見学し、大仏や壁画の説明を聞くことになりますが、結局はどこでもお同じ話を聞くことになります。何度、ブッダの一生、六道、四天王、などの話を聞いたことか。。。
あとは自然を楽しむ、のんびりする、現地の文化を体験するということになります。一人で街をウロウロしても問題ないようです。

■インターネット事情
現地でSIMを購入してもらい使っていましたが、山で電波が途絶えたりするのを除き、快適に使えました。ホテルにはWifiもありますが、速度がいまいちなので、現地でSIMを購入するのが一番いいです。僕が購準備してもらった物は、基本料金400Nuで、100Nuで1GB程度追加できるというものでした。今は特に検閲等もなく、問題なくインターネットに接続できました。
町中では若い人からお坊さんまでスマホを見ています。支払いの電子決済も進んでいるようです。

■ブータンの感想
ブータン国王が訪日し、国民総幸福量(GNH)という考え方が有名になり、かつては世界一幸福な国と呼ばれるていました。
観光客とみていている分には、国民はつつましく幸福に生きているように見えます。ブータンは金銭的にもある程度豊かな国と思っていましたが、実際はまともな産業は農業、観光くらいしかなく、一人当たりのGDPは世界130位程度のようです。車も製造できないので、当然車の修理すらまともにできないようです。
経済と宗教という2つの指標で考えた場合、ブータンは宗教に全振りをした国だと感じました。国王が宗教上、どのような立場になるかはよくわかりませんが、寺院には大僧正の写真と並んで国王の写真が飾られており、宗教上の偉大な方と位置付けられているようです。町中にも国王の写真が飾られていたり、国王のバッジを胸に付けている人も見かけました。国のアイデンティティは保たれているものの、経済がからっきしという状況と感じました。

情報規制があった時代はともかく、インターネットで国外の情報が自由に手に入るようになると、やはり若い人を中心に世界に目が向き、お金が欲しくなるのは普通なことで、若者がティンプーやパロに集まり、集合住宅の建築ラッシュが続いています。そして買い物にバンコクへ行くようです。そりゃあ幸福度は下がるわけだなと思いました。
今回お世話になったガイドさんの息子さんもオーストラリアで医療系の資格の勉強をしているようです。もちろんブータンには戻ってこないと思います。

ということでこれから先、難しいかじ取りにせまられそうだなあと感じました。

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