2023/05/01 - 2023/05/01
167位(同エリア493件中)
やまたまさん
この旅行記スケジュールを元に
東京にはかつての巨大な城郭、江戸城がありました。
城の中心部が現在の皇居になっているのは良く知られていますが、旧江戸城の範囲はそれにとどまりません。
城の中心部を囲むように大名屋敷や町人街が配置され、さらにその城下町全体を広大な外堀が取り囲む「総構え」と呼ばれる造りでした。
外堀沿いには当時の遺構が結構残っているとのことなので、かつての面影を探しつつ、外堀跡に沿って飯田橋~四ツ谷まで歩いてみました。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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本日の散策はJR飯田橋駅からスタート。
ホームにおり立つと、さっそく江戸城外堀に関する解説板があるじゃないですか!今までは意識がなかったので、気づきませんでしたね。
飯田橋駅周辺にはかつて「牛込見附」がありました。見附は番兵を置いた見張り施設のこと。
平成29年のホーム移設工事において、牛込濠と飯田濠の間の堰の一部の石敷が発掘されたとのこと。その遺跡は今もこのホームの下に眠っているそうだ。飯田橋駅 駅
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ホームから線路脇にある牛込見附跡の石垣も見えるんですね!都心の街中に、こんなにしっかりと遺構が残っているとは。スタートからちょっと驚きだった。
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飯田橋駅西口駅前には、江戸城外堀に関する説明板が色々とありました。何やら石まで陳列されていますね。思えば西口って初めて降りたかも。
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これから外堀を歩こうって者には有難い、「江戸城外堀跡 散策案内図」があった。こちらで外堀概要についておさらい。
江戸城外堀は、現千代田区の雉子橋(きじばし)門から時計回りに始まり、一橋門・神田橋門・常盤橋門などの諸門をめぐる。
そして呉服橋門から虎ノ門、溜池から四谷門・市谷門・牛込門をへて、現在の神田川に入る。さらに小石川門から浅草門をへて隅田川に至ったのが、外堀の全貌となる。
最後は東京湾につながっているのですね。 -
牛込見附の堰に使われてた石の展示もあった。
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駅前にある牛込橋は、牛込濠と飯田濠の境目に架かる橋。
草に覆われ分かりづらいですが、向こう端の両脇にかつての「牛込門」の石垣が綺麗に残っています。牛込橋 名所・史跡
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そして石垣に接近。う~む。人通りの多い東京の街中に、まだこんな立派な江戸時代の石垣遺構が残っていたんですね。
牛込見附跡 名所・史跡
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イチオシ
門台の隅は、直方体に加工した石を短辺と長辺が一段ずつ交互になるよう組み上げられた、算木積み(さんぎづみ)と呼ばれる積み方。
黄色っぽい巨石は、瀬戸内産の花崗岩だと思われます。 -
中央部は打ち込み接ぎ(うちこみはぎ)と呼ばれる積み方。
石の角や面をある程度平たく整形して積み上げ、石同士の隙間に間詰石(あいづめいし)と呼ばれる小石が打ち込まれています。
石の隙間が少ないほど安定性がでてよじ登りづらくなるが、ここはちょっと荒い積み方に見える。 -
横から見た櫓台。
当時はこの石垣には高麗門が架かっており、その先には枡形門と呼ばれる石垣などで囲われた四角い空間がありました。直進すると行き止まりとなる形状で、城内に通じる渡櫓門は右手にありました。
枡形は侵入した敵に勢いをつけて直進させないための、防御の仕組みです。 -
近くの交番の脇に石垣石の展示があった。これは門の基礎として地中に設置されていたものとのこと。
「阿波守内(あわのかみうち)銘の石垣石」と案内板にある通り、阿波徳島藩の藩主・蜂須賀忠英(はちすかただてる)による築造を裏付ける銘記がある石です。
普請した藩の印を石にマーキングするのは良く聞きますが、名前を彫っちゃうパターンもあったのですね。 -
牛込橋から南側の牛込濠を望む。この濠沿いを市ヶ谷方面に向かって歩いてみます。
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牛込濠の外側を通る外堀通り側からの景観。
かつての土塁跡が結構綺麗に残っているのが分かります。こうして見ると、JR中央線・総武線の線路って随分外堀のキワに敷設されているんですね。 -
イチオシ
飯田橋駅と市ヶ谷駅の中間地点にある「新見附橋(しんみつけばし)」から飯田橋方面を望みます。
新見附橋は明治時代に造られた橋。架橋によって堀は分断され、牛込橋寄りは牛込濠、市ヶ谷橋寄りは新見附濠と呼ばれるようになりました。
新見附橋の内側には、法政大学の市ヶ谷キャンパスがあります。新見附橋 名所・史跡
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新見附橋からは堀の内側を進んでみます。堀沿いに続く土塁跡は「外濠公園」の名称で、遊歩道として整備されていました。
木陰があるので、晴天の暑い日はこちらが歩きやすいですね。ただし堀側にも木があるので、視界が開けている外堀通りの方が堀は良く見えます。外濠公園 公園・植物園
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JR市ヶ谷駅が見えてくると、新見附濠の終点になります。
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外濠公園の終点には「市ヶ谷門跡」の案内板と橋台の一部だった石垣石があった。門の石垣は明治時代に撤去されています。
江戸城三十六見附といわれているとおり、江戸城の主要な見張り番所は36か所ありました。馬込見附やここ市ヶ谷見附もその一つです。 -
市ヶ谷橋は、かつて市ヶ谷門に向かって架かっていた橋。
現在あるのは昭和初期に架設されたコンクリート製の橋で、橋を越えた先の右手にJR市ヶ谷駅が見えます。
この辺はすっかり都市化しており、江戸城の遺構的なものはなさそうですね。。。 -
と思いきや、実はこの橋の下にはかつて土橋を支えていた石垣が今も残っているんですよ!
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だいぶ草に覆われており確認しづらいですが、石垣はこんな感じ。積み方は打込み接ぎのようですね。
まさに隠れた遺構だ。 -
市ヶ谷橋の西側は、市ヶ谷濠と呼ばれます。
JR市ヶ谷駅のホームも、あらためて見ると市ヶ谷濠の水面にかなり近いですね。市ヶ谷駅 (JR) 駅
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そして市ヶ谷で是非立ち寄りたい歴史スポットは、実は地下にあります。それは、地下鉄南北線・市ヶ谷駅の構内の、ミニ博物館的な「江戸歴史散歩コーナー」です。
市ヶ谷駅 (地下鉄) 駅
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イチオシ
おおー、地下鉄構内に石垣があるよ、これは凄い!
あたかもこの場所から石垣が出土されたような雰囲気ですが、これは実際に出土された石材を使った復元です。
内部の構造が見れるのも貴重。石垣石は奥に長い形状のものが積まれているんですね、なるほど。
その奥には飼石(かいいし)・裏込(うらぐり)と呼ばれる小さな石が詰められ、水捌けを良くする工夫がされています。水が溜まっちゃうと石垣は崩れやすくなるんですって。 -
石を割る工程の説明があります。
■割りやすいように、石の目にそって石切ノミで矢穴を掘る。
■矢穴に矢と呼ばれる楔(くさび)と、その両側にせりがねと呼ばれる薄い鉄板を差し込む。玄翁(げんのう)で矢を叩いて割る。
なるほど、そういう工程で切り出すのですね。 -
パネルによる情報も豊富で思わず見入ってしまいます。
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最後にやってきたのが四ツ谷駅。飯田橋駅から2駅分歩きましたが、距離的には2km強で散策には程良い距離ですね。
写真奥が四ツ谷駅の駅舎で手前がご覧の通りホームですが、こうして見ると駅が谷底にあるのが良くわかります。
ここは外堀の一つである「真田濠」が埋め立てられた場所なんですね。真田濠は上田藩主・真田信之らにより開削された外堀です。
現在堀の跡地は北半分が四ッ谷駅で、南半分が上智大学のグラウンドになっています。四ツ谷駅 駅
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駅の北口にまわると目に入ってくるのが「四谷門枡形石垣」。ここにも見事な石垣遺構が残っていました。
甲州街道沿いにあった四谷門は、町人や物資が行き交う交通の要所にあたる場所でした。 -
石垣の奥には、遊歩道として整備されている土塁跡が続きます。
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駅の北口脇には、四谷門石垣を構成していた石材が陳列されていました。
江戸城外堀築造では堀や土塁は東国大名を中心に、石垣は西国大名を中心に築かれたとのこと。
石垣を担当した肥後国熊本藩・細川家では、寛永13年の外堀普請では計13,452石を運び出したそうですよ。もの凄い数の石が海を越えて来たのですね!
そんな諸国大名が苦労して運んできた石垣を、本日は沢山見れて良かったです。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
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