
2025/02/18 - 2025/02/22
2059位(同エリア5900件中)
アザゼルさん
2025年2月、東南アジアを2週間かけて旅行しました。
マレーシア→タイ→カンボジア→ベトナム
最初のマレーシア、クアラルンプールです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【初っ端から5時間の遅延、夜中に到着】
初めてのマレーシア。クアラルンプールにJALで飛びます。夜の到着は女子一人旅には危ないので、夕方着便を選びます。他より高かったけどJALにしよう。
…と、思うじゃん?
5時間の遅延により、マレーシアのイミグレを通過した時にはもう夜中の1時。
オォン。
【飛行機が遅延したら~JALの場合】
前日の夜に、JALから遅延連絡が入りました。
メール、またJALのアプリの通知で遅延を知らされます。
今回心配なのは「遅延のせいで、空港から宿までの足がタクシーしかないこと」
とりあえずフライト前日にオンラインチェックインを済ませ、当日JALのカウンターで
・クアラルンプールの空港電車KLIAは夜の0:05が最終便であること
・タクシー代を出してもらえるのか
を尋ねたところ、成田ではわかる方がいないとのことで、現地で職員に尋ねてほしいとのこと。
その後、ちゃんと申し送りがされており、クアラルンプールの空港で職員の方がちゃんと書類を準備して待っていてくださいました!
素晴らしい。さすがJAL。
今回のケースでは、タクシー代は全額出してもらえるとのことで、必ずレシートを期日までに書類と共に提出が必要とのこと。
こちらは後日対応したところ速やかに対応していただけました。
重ねて素晴らしい。
なお、タクシーはアライバルゲートの外の声掛けだとレシートを出してもらえない可能性があるため、税関とアライバルゲートとの間にあるタクシー会社のカウンターに行き、事情を説明してレシートを出してもらいました。
カウンターの方はスーツを着ており(※マレーシアはイスラムの国なのでネクタイはしていません)ここからは英語で対応することになります。
タクシーカウンターはとてもしっかりした対応でした。
宿が空港から遠かったため、全部で1万円越えでした。ちゃんとJALにお願いして良かったです。 -
とりまバックパックを預けたら7キロでした。
これから2週間、お土産含めてこれで間に合った不思議。 -
飛行機遅延のためかJALから1,500円の食事券頂きました。
空港のお店いくつかで使えるとのことでお寿司。
飛行機に乗る。7時間ほどでクアラルンプール着。もう夜中だよ。
夜中着のダメなところ。
・レートの良い両替は閉じてる
※税関より内側であれば夜中でも両替は開いています。レートは悪い。税関出ちゃうと両替できるところはないのでATMを使うしか手がない
・街中に向かう電車は終わってる
・公共交通機関用のカードを駅で買えない
夜中着のいい所
・イミグレ空いてる
・入国審査官の審査が少し適当になってる気がする
※自動ゲート利用可
マレーシアの入国には、事前にオンラインでアライバルカードMDACと呼ばれるものの登録が必要だそうです。
ガイドブックに書いてなかったので知らないで来たのですが、普通にその場で空港のWi-Fiを使い、入国できました。
事前登録しておけば、自動入国ゲートを利用できます。 -
前述の通り、タクシーで宿に向かう。宿はチョウキット Chow Kitという、活気はあるがローカルで夜は少し治安が悪い場所にあるので、女子も男子も1人で夜に歩いてはいけない。
前もって連絡しておいたお陰で、宿の旦那さんは、私を夜中の2時になっても待ってくれていた。
それどころか、「お腹減っただろ?」とカップラーメンを2つ持ってきてくれた!
や、優しい~~~(つд⊂) -
宿はホームステイ形式なので、一軒家の1つの部屋みたいな感じ。
冷房はバッチリ付いているし、換気扇もあるし、机も椅子もバッチリ。おまけに電気式の蚊取り線香まである(※このあと訪れたタイやカンボジア、ベトナムにはそこまでのサービスはなかった)。
トイレはシャワーと一緒。1番安い部屋だったので、私のシャワーは水しか出なかったが、次の日に別のお部屋が空くので、そこの給湯器付きのシャワーを使っても良いとの事。親切!
結論から言うと、昼間とても暑いので、夜にシャワー浴びさえしなければ、水シャワーでも問題なかった。 -
宿の見た目はこんな感じですね。ここに4泊しました。
ここに洗濯物干しておくと、スコールが降ると女将さんが屋根の下に洗濯物を移動してくれました。 -
ガイドブックにも出てくる、クアラルンプールのローカルエリア・チョウキット Chow Kit。
ジモティー向けの店が立ち並ぶ。どの店も安い。
中華系、インド系、そしてマレー系。それぞれ食堂があり、メニューがないがサクッと入って「何あります?」と聞いて適当に注文すればいい。気が楽。 -
MRTという地上線電車の各駅では、日本でいうSuicaみたいなカードが売っている。よっぽどの夜中でなければ窓口で買える。便利。
-
マレーシアはムスリムの国なので、女性専用車両がある。
たまに間違えてなってしまったおじさんが、開き直ってそのまま居座っていることがあるのがご愛嬌。 -
どこかの国のことを知りたくば、まず最初に行くべきは国立博物館。
国立博物館は国がスポンサーなだけあって、その国が何を一番伝えたいのかがよくわかる。
例えば、英語の表記がないと「外国人にも理解してもらおうという余裕がないんだな」って感じるし、固有名詞ばっかり羅列してて、さっぱりなんだかわからない博物館は「下手か」ってツッコみたくなる。
それでまず行くはクアラルンプールの国立博物館。
ここでわかるマレーシアの歴史。
貿易で儲けていた。
オランダがやってきた。
イギリスがやってきた。
日本がやってきた。
またイギリスが戻ってきた。
独立した。
そんな感じ。
面白かったのは、博物館のセルフツアー用のウェブサイトにつなげると、英語のマークがアメリカの国旗だったこと。イギリスの植民地だったわけだから、英語を示すにイギリスの国旗でも良いと思うのだけれども、ここであえてアメリカを選んでいるあたり、イギリスのこと嫌いなんだなぁって。国立博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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貿易で儲けていた時代。
右手に見えるは日本。
中国とインドを結ぶ海路の中間にあり、何世紀も前から西から東から交易品が続々とやってきていた。
マレーシアが一番ブイブイいわせていた時代。国立博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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こういう船でブイブイしてたわけですね。
国立博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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【マレーシアの歴史】
その後、マレーシアがどのようにいろんな国の植民地になっていったかを展示していたのだが、なかなか面白かった。
特にマレーシアは今でもそうだが各州に元首がおり、それぞれの独立色が強い。
日本で言うと、東北、関東、関西、九州、四国がそれぞれ別の州として独自の関所を残しており、往来にパスポートが必要な感じだ。
マレーシアはそんな性格もあって、国としての団結力が少し弱い。そんなところを当時植民地争いをしていたヨーロッパ各国に攻められて植民地化されてしまった。
この時代、マレーシアは独立をかけてヨーロッパ列強と戦ったわけだが、中には「他の州との兼ね合いで誰も元首になりたがらない」時代もあったようで、一時期どこかの州では白人のイギリス人が戴冠したこともあったらしい。この王は「白い王」と呼ばれているというのが印象的だった。
写真にあるように、一時期はマレーシアも日本の統治下に入ったわけだが、戦後イギリスの統治下に戻ってしまった。
この写真のプロパガンダポスターには「アジア人兄弟諸君」と印字されており、「学校で習った大東亜共栄圏って、これや~」ってなる。
最近のマレーシアは、ちょっと元気がない。
マレーシア航空が2機も落ちてしまって(2014年にウクライナ上空で撃墜された事件と、2015年に航空機が行方不明のままになっている事件)、マレーシア航空の人気はガタ落ち、挙句に政府の偉い人が「誰かがマレーシアを陥れようとしているんだ」と言ってしまうほど、不幸が続く。
でも来てみてわかったが、クアラルンプール(KL)はとても過ごしやすい。
KLに住む日本人の友人らと話したが、皆一様に「過ごしやすいことには過ごしやすい」と口をそろえていた。国立博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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【マレーシアの不思議なところ】
マレーシアには6-7割をマレー人が占める。彼らはムスリムであり、法律によって他の宗教への改宗が禁じられている。
理由は、イスラム系の議席を減らさないためだと言われている。
このほか、中華系やインド系、インドネシア人やネパール人がおり、多数派がマレー人といっても、全人口の6割というのは、少数派にあと少しで喰われそうな数字なのだ。
この辺の事情がお隣のインドネシアとはちょっと違う。インドネシアは圧倒的多数がイスラム教徒なので、法律で改宗を禁じる事はしていない。それだけ人数に余裕があるからだ。
逆に、致し方なくマレーシアから独立させられてしまったシンガポールは中華系が多すぎるのが理由の1つだった。
さらにお隣のブルネオ島には、マレーシアの国土の中に「ブルネイ・ダルサラーム」という別の国家も存在している。
そんなマレーシアの事情を知ろうと「マレー素描集」という小説を読んだ。マレーシア人によるマレーシアに関する小説だ。
その本によると、小学校に上がった時から、同じクラスには、異なる宗教、多様な人種、色々な言語の同級生がおり、それぞれ家庭の背景が異なることから、完全にお互いを理解し合うことができない。
あるマレーシア在住の日本人に言わせれば「これは本当にその通りで、だからマレーシア人は、突き詰めればお互いのことに興味関心がないため、深くわかりあえていない。」とのこと。
この写真を見てほしい。ドアの「押す」に相当する言葉が、英語、中国語、マレー語で記されている。
これらは全て国民のための言語であり、主要言語が3つにわかれているということだ。
言語は思想に直結する。
そりゃ、まとまらないわな。 -
マレーシアという国、知れば知るほど奥が深い。
日本のように島国ではないので、人の移動が多く、入れ替わるわ入れ替わるわ。
ということで満足したところでトイレ。
紙がない。
そうでした。
ここは東南アジアでした。
クアラルンプールという都市が予想以上に発達していたので忘れてました。
ということで、ホースデビューです。国立博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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トイレから出たらなんかいたわ。
国立博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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アイスも食べちゃう。80円くらいで安い安い~
国立博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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午前中に博物館に行った後は、ランチ。
正直博物館の周りはそこまで心そそられるご飯屋がなかったので、電車でチャイナタウンへ。
日本人には有名な「南香ナムヒョン」へ。南香飯店 (チャイナタウン店) 中華
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ここはカリッと焼いたチキンライスが有名です。
ミシュランに載ったらしく。
美味しかったのでこの店には2回行きましたが、夜より昼の方がいいです。
夜のお肉は、「それ何時間前に焼いたやつ?」って感じのお肉を提供されましたゆえ。南香飯店 (チャイナタウン店) 中華
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【ご飯シリーズ】
ここからは食べ物シリーズ!
東南アジアといえばフルーツ!ドリアンほんとに臭いw
その他、マンゴスチンやらドラゴンフルーツやらが炉端でゾロゾロ売っている。 -
炉端のフルーツはこんな感じでカットしてカップに入れたり、ビニール袋に入れてもらえたりする。
観光地でも売っているけれども、ローカルな場所に行くと1袋80円位で買える。とってもお得。暑い天気の中水分補給にちょうど良い。
こちらでは、甘さを強めるための粉をかけることがあるが、かけるかかけないかは自分で選ぶことができる。国立モスク (マスジッド ネガラ) 寺院・教会
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ココナッツはどこででも売っている。
観光地になるとこんな感じでちょっとおしゃれにディスプレイされている。 -
インスタ映えするカフェももちろんチェック。
別にインスタ映えしたいわけではなく、インスタ映えしたい人たちを観察するためである。
その国の若い人たちが、どういうものを好んでいるのかを知ることができるので、映えもそうバカにはできない。
これは「Kafe Kleptokrat」というプール付きのカフェ。現金支払いのみ。マレー人の若者が集まっている。
写真はマレーシアの朝ごはん「ナシレマ」の進化系。Kafe Kleptokrat カフェ
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プールの上にはブランコ。
ムスリムの、スカーフを被った女の子たちが乗って遊んでいた。Kafe Kleptokrat カフェ
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バクテーも食べに行きました。
バクテーとは、マレーシアの中華系の人たちの、豚煮込み料理。黒いスープだけど、しょっぱいわけではない。
ここで気になることが。
マレー人はイスラム教徒である。一方、このバクテーと言う料理は豚肉である。イスラム教徒は豚肉を触ってはいけない。しかしマレーシアでは、イスラム教徒であるマレー人を就職の際に優遇する決まりがあるため、中華料理屋においても、中華系よりマレー人が働いていることが多い。
さて、厨房の中には何人がいるのか知ることはできない、イスラム教徒であるはずのマレー人のウェイターたちが、堂々と禁忌であるはずのバクテーをテーブルまでサーブしてくれる。
いいのか。
きっと、大人の事情。 -
こちらはローカル色満載な、チョウキット Chow Kitの中華系食堂。メニューは一応奥に貼ってあるが、あまり参考にならない。隣のテーブルのおじさんと同じのくださいって注文してみたら、不思議な感じの麺類が来た。
美味しかった。120円だった。安すぎる。 -
なお、現在世界中で日本ブームなこともあり、クアラルンプールもその例にもれず、多数の日本食レストランが市内に存在する。ありがたいことに、なんちゃっての偽物な日本食レストランだけではなく、本物の和食が食べられるお店も多い。
もし和食が懐かしくなったらショッピングセンターに行けば、大抵は和食レストランがあるので、活用するのもいいかもしれない。 -
【もっとインスタ映えの話】
さて、話をチャイナタウンに戻そう。
チャイナタウンから細い道路を一本渡った所にある鬼仔巷。読み方わかんないですよね、「クワイ・チャイ・ホン Kwai Chai Hong」だそうです。広東語?
私は読めなかったので「鬼畜」を意味する中国語「鬼子」の「港」なのかと盛大に勘違いし、地元の友人に「鬼子港(鬼畜の港)みたいな名前の所に行ってきたんだけど~」と堂々と間違えて言いふらし、大いに首を傾げられました。鬼仔巷 (Kwai Chai Hong) 散歩・街歩き
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この場所は、レトロ中華を懐古して作られた最近のエリアです。アーティストたちがセンスを駆使してこの小さな区域を、映えなエリアに仕上げてくれました。
おかげさまで、若者で賑わっています。ボヤボヤ歩いていたら、地元の学生さんから「今10人撮影チャレンジをしてるの!あと1人足りないからあなた入って!」と突然声をかけられながら、半強制的に写真撮影に参加されました…。
あ~きっとこの、私が狼狽えた顔をしている写真は、どこかの誰かのインスタにでも載ってるんだろうなぁ…鬼仔巷 (Kwai Chai Hong) 散歩・街歩き
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提灯は夕暮れ時が映える
鬼仔巷 (Kwai Chai Hong) 散歩・街歩き
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アイスクリーム屋さん「青青Pandan Republic」に行く。「青青」は「ちんちん」と読みます。はい。
今回インスタ映えの場所を探すために「小紅書(シャオホンシュー)」という中華アプリをフル活用した。
地球の歩き方を書いているのが日本のおじさんたちだとしたら、小紅書は映えに命をかけている(?)心が若い乙女たちが写真やビデオを投稿している。
中国語で検索する必要があるが、情報量が日本と比べパないので大いにおすすめする。鬼仔巷 (Kwai Chai Hong) 散歩・街歩き
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この場所は落書きのようなウォールアートも多い。フリーレンや五条先生がいた。日本のアニメ好きなんだね。
鬼仔巷 (Kwai Chai Hong) 散歩・街歩き
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かわい子ちゃんに出会った
鬼仔巷 (Kwai Chai Hong) 散歩・街歩き
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【タクシーアプリGrabについて】
お昼を食べ終え散策も終えたので、マレーシア・イスラム美術館に向かう。
初めてタクシーアプリGrabを使う。
結論から言うと超簡単。
日本にいる間にダウンロードしておいたがその場でダウンロードでもよい。
クレジットカードを登録しておくと、配車~下車後に自動でお金が支払われるので、現金を全く使わずに値段交渉もなしにタクシーに乗ることができる。
便利すぎて10回以上使った。何よりタクシー料金をボラれないというのが1番の利点。
おまけに、タクシードライバーの評価制度があるので、普通にタクシーを道端で呼ぶ時よりサービスが良い。
注意点としては、タクシードライバーが今どこにいるか常にアプリ表示されるのと、もし会えなかった場合、ドライバーから電話がかかってくるなど対応が必要な場合があるので、必ず外でもそれなりのインターネット環境が必要。 -
マレーシア・イスラム美術館。
イスラム教徒でなくても入ることができる。
説明は主に英語。
写真は、耳なし芳一のように呪文を全体に記された、お守りの下着。夫が戦争から無事に帰ってくることができるように、妻が作らせたものだと言う。マレーシア イスラム美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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イスラム教は偶像崇拝を禁止しているため、肖像画と言うものが存在しない。そのかわり、文字に対しては、異常な熱量の熱意を持ち、文字装飾に関しては、どの宗教に対しても引けを取らない。
こちらは、欄間。ドアと天井に設けられる装飾的な木彫りのパネル。
こんな細い文字を、時間をかけて掘ったんですね。 -
ドームの内側
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ドームの外側
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手のひらよりも大きい櫛
どう使うんだ -
天文観測のためのアストロラーベ。
化学や天文学はイスラム教世界で発展し、その後ヨーロッパに輸入された。
化学を意味するケミストリー chemistry に、アラビア語の定冠詞 al をつけるとアルケミスト alchemist、つまり錬金術師という意味になる。 -
こういうおしゃれなランプも、もしモスクに飾られていたとしたら、当時は、きっと男性しかその目で見ることができなかったのでしょう。
女性と男性とは別の部屋で区切られて礼拝をしなければならないのですが、男性用のお部屋が豪華絢爛なのに対して、モスクの中の女性のお部屋って大抵小規模なんですよね。マレーシア イスラム美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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マレーシア・イスラム美術館の近くにはクアラルンプール Kuala Lumpur 駅がある。
街の名前そのままじゃん。
東京に東京駅があるのって、実は世界的にそんなにメジャーなことはなくて、ロンドンにはロンドン駅はないし、ニューヨークにもニューヨーク駅はない。パリ、ローマ、ベルリン、シドニー。みんな「街の名前と同じ駅」は存在しない。
だから、この駅名を地図で見かけた時、行ってみたくなった。
ここに向かうのがまた大変で、車道のラウンドアバウトに歩行者用の信号がなく、観光客が何人と道端で右往左往してはどうやって車道の向こう側に行こうかと迷っていた。
なんとか駅まで着いてわかったのは、この駅は地下鉄駅ではなく、東京駅のように新幹線乗り場や東海道線乗り場みたいなものだということ。
近郊線と遠距離線のガッツリ電車が30分に1本くらい止まる、ガチの鉄道の駅だった。
とはいえ、Suicaみたいな交通カードを使えるし、40分くらい電車を待ったけど、みんなまったりしていて全然苦痛ではなかった。クアラルンプール駅 (旧クアラルンプール中央駅) 駅
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今回のお土産。アーティストによるピンバッジ。カピバラちゃん。
現在世界中でカピバラがブームなのはご存知だろうか。そしてそのカピバラブームの火付け役が日本の伊豆シャボテン公園であることもご存知だろうか。
カピバラは齧歯類ゆえ、たくさんの子供産むため、日本で生まれた子供たちが世界中の動物園に送られているらしい。
そして株の売買をやっている人なら聞いたことがあるかもしれないが、このカピバラ産業には、いわゆる仕手屋が絡んでいるらしい。
むかーし、新宿歌舞伎町で起きた火事で死傷者が出たことがあったが、それと関係するらしい。
闇を見た。
だがしかしカピバラに罪はない。 -
宿に帰ると、宿に住み着いている猫ちゃんが絡んできた
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翌日、何の気はなしにブルーモスクに行くことにした。モスク自体に興味があるのではなく、ふとバスを使いこなしてやろうと思ったのである。
ブルーモスクには実はチャイナタウンからバスで1本で行けるのである。地元民情報。しかしガイドブックにはタクシー利用と書かれている。
確かにバスで行くと渋滞のため1時間以上かかってしまい、さらにバス停から15分ほど歩くらしいが、それもまあ良かろう。
ということでチャイナタウンのあるPasar Seni駅から1時間に1~2本しかないバスでブルーモスクまで向かう。
この日は金曜日だったので、多分礼拝のせいで閉まっているだろうなと思ったが、ガイドブックには「金曜日でも礼拝後の3時以降は入場できる」と書いてあるので信じてみることにする。パサール スニ駅 駅
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金曜日なので、道端のモスクには人、人、人。
ホント、男しかいない。
大変失礼だが、こういうのを見かけるたび、女性として、イスラムの国に生まれなくて本当に良かったと心から思う。
何せムスリムの祈りの中には(派閥によるが)「私を女に生まれさせずにありがとうございます」という謎の感謝の言葉があるらしい。
…あん? -
ブルーモスクに着いた。着いたときにすでに、観光客と思わしき人たちが反対方向からやってきていたので、「あ、これは閉まってるな」と察し。
眉間にしわを寄せた、入口のおばさんに聞いたところ、案の定、金曜日の開館時間は最近になって変更になったとのこと。
開館時間については公式ウェブサイトにも記載がなく、
最新のガイドブックでも、情報が追い付いていなかったと見える。
私が見た2025年2月時点では、金曜日は朝から11時までしか開いておらず、それ以降は閉めるようになっていた。
おばさんが「外なら歩いていいよ」というので外側だけ散歩。スルタン サラフディン アブドゥル アジズ シャー モスク (ブルーモスク) 寺院・教会
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さて、ブルーモスクを観光できなかったので時間が余ってしまった。どうしようか。
Google Mapを開くと、道の途中にピンがあった。
「小紅書」で教えてもらった、コミュニティーガーデンだった。ここに行ってみようと思い、バスに乗る。どしゃぶりのスコールにふられるが、数十分でやんだ。
コミュニティーガーデンに向かう道すがら、ジモティーも歩かないのか、このように道に穴が開いている。
携帯見ながら歩いていたら即、死。 -
コミュニティーガーデンは、クアラルンプールの地元の人たちのための小さな農園である。
外部の者も入場できるが、寄付をすることもできる。
公共交通機関でのアクセスがよくないことと、あまり人に知られたくない場所でもあるので、どうしても行きたい方はこちらの写真に載っている庭園名で検索をかけてほしい。 -
ガーデン内には、市民が好きに植えたフルーツや花、木がそこら中で元気に育っている。
写真はパパイヤの木。 -
植物だけでなく、山羊や亀、鳥などの動物がウロウロと放し飼いにされている。
-
花の種類も豊富。
漫画「地獄楽」に登場するような、歌舞いた不思議な花もあちこちで咲いている。
写真は池に咲く蓮。
池があるということは、蚊がすごいということ。
案の定ほんの数十分の間に過去最高に刺されてしまった。 -
翌日、この度2か国目となるタイのバンコクに飛ぶ。
窓から、このムルデカ118という名前のビルを眺める。
このビル、建設途中で、建設が終われば世界第2位の高さになると言われている。
Google Mapでこの建物を見ると、「クアラルンプールを訪れるたびに少しずつ高くなっていてワクワクします!」だの「とってもユニークな形の建物で、美しい。完成したら絶対に見に行きます!」だの期待を膨らませたコメントが並ぶ。
日本の東京タワーもこんな感じでみんながウキウキと完成を見守ったんだろうか。開戦1年目の1939年生まれの親父も、東京タワーが1958年に完成した時、世田谷から自転車で見に行ったと言っていた。
ギリギリ昭和生まれの自分としては、東京タワーといえば、ゴジラに壊されたり、CLAMPの漫画「X」のアニメのオープニングで毎回折られたりと、「ビル=壊されるもの」のイメージが定着していたので、「ビルを建てる」という行為がこんなにも人の心理にポジティブに影響するとは知らなんだ。ムルデカ118 観光名所
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KLIAエクスプレスを使って、クアラルンプール国際空港T2まで向かう。
KLIAエクスプレスのチケット、実は「空港→KLセントラル(街中)」という、空港行きとは逆方向のチケットしかもっていなかったのだが、なんと、普通にこれで空港まで行けてしまったw
KLセントラル駅、みんな素直にエスカレーターを降りるとまっすぐにプラットフォームに向かってしまうのだが、実はエスカレーター降りてすぐ左手に曲がると、ほぼ使う人がいない改札があるのである。
空港では国際線の場合手荷物検査が2回あるので注意。私は1回目の手荷物検査のあと飲み物を買ってしまい、2回目の手前で頑張って飲み干した。
さて、バンコクに向かうはAirAsia。写真の通り、ミストが充満している。
特に遅れもなく、バンコクへ!
タイはバンコク・アユタヤ編への続きます!クアラルンプール国際空港 (KUL) 空港
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