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 現在でもバックパッカーのバイブルとして通じる『深夜特急』は、作家の沢木耕太郎氏による紀行小説です。発行年は1986年と1992年の2回に分けられますが、実際に旅行された時期は1974年から1975年にかけてです。<br /> 丁度、私も1975年にユーラシア大陸横断旅行に出かけて、ローマからニューデリーまでの区間は「深夜特急」とほぼ同じルートを辿りました。<br /><br /> 今回、その「深夜特急」の全ルートで、まだ通っていないバンコクからシンガポールまでのマレー半島を、2泊3日の弾丸旅行で縦断して駆け抜けることを計画しました。<br /><br /> 旅行の主な日程は次の通りになります。訪問記は3回に分けて紹介し、今回は①の記事になります。<br /> 1バーツは約4.4円、1マレーシア·リンギットは約33.8円、1シンガポールドルは111.5円の為替レートでした。<br /><br /> なお、細かい日程、訪問地は、一緒に載せているスケジュール表でご確認ください<br /><br />① 1・2日目(関空・バンコク~タイ国境付近)<br /> ・「深夜特急」のプロローグ<br /> ・関西国際空港<br /> ・ドンムアン国際空港<br /> ・チャトゥチャック市場<br /> ・ワット·ポー<br /> ・寝台列車<br /><br />② 3日目(タイ国境付近~クアラルンプール)<br /> ・タイとマレーシアの国境(パダンベサール)<br /> ・クアラルンプール セントラル駅<br /> ・チャイナタウン<br /> ・ペトロナスツインタワー<br /><br />③ 4・5日目(クアラルンプール~シンガポール・関空)<br /> ・TBSバスステーション<br /> ・マレーシアとシンガポールの国境<br /> ・リトルインディア<br /> ・Garden by the Bay<br /> ・チャンギ国際空港<br /> ・神戸三ノ宮駅界隈<br /><br />(「深夜特急」のプロローグ) <br /> それ程、旅慣れていない若者でも「深夜特急」の全ルートを走破できた年代(1974年~1978年)がありました。1970年代の初めは、ユーラシア大陸のシルクロードは、日本人にとって、まだ未知の世界で旅の情報は僅かしかなく、訪れる人は殆んどいなかったと思います。<br /> しかし、 『アジアを歩く』(深井聰男著,山と渓谷社)というガイドブックが、1974年7月に出版されました(※注1)。<br /> この本の影響を受けてヨーロッパからインドまで陸路で旅行する若者が、その時以来、少数ではありましたが、急増したものと推察します。<br /><br /> 私はこの名著(※注2)を読み、目からウロコが落ちたような気持ちになりました。そして、まだ20歳前で、それまで韓国と台湾しか旅行したことがなかった(※注3)私も、ユーラシア大陸を横断してみようという気持ちになりました。<br /><br /> ただ、残念なことに、この旅行の後、1979年のソ連によるアフガニスタン侵攻以来、アフガニスタンは自由に旅行できない状況がずっと続いています。<br /> また、イランでは、1978年にパーレビ国王が祖国を追われてイスラム革命が起こりました。以来、この地で以前のような自由な往来が難しくなリました。<br /><br />注1)<br /> 因みに、『地球の歩き方』の米国版が世の中に出たのは1979年になってからです。そして、インド版が出たのは更に、もっと後のことです。よって、最初のバックパッカー用のガイドブックと言っても差し支えないと思います。<br /><br />注2) <br /> この幻の名著はインターネットの古書店でも、殆んど売られていなく、僅かに取引きされているものには、かなりの高値が付いています。<br /> <br />注3)<br /> 当時は韓国も台湾も、今とは違い「近くて遠い国」でした。その当時の雰囲気や感覚は、たまたま見つけた次の旅行記(そして、この旅行記へのコメントも読んでくだされば)に上手く表されています。<br />https://4travel.jp/travelogue/11615995<br /><br />

2025/02 マレー半島縦断旅[2泊3日]①(バンコク~タイ国境) 「深夜特急」全ルートの走破を目指して

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2025/02/21 - 2025/02/22

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旅行記グループ 2025/02 マレー半島の縦断旅行

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放浪ラォレン

放浪ラォレンさん

この旅行記のスケジュール

2025/02/21

2025/02/22

この旅行記スケジュールを元に

 現在でもバックパッカーのバイブルとして通じる『深夜特急』は、作家の沢木耕太郎氏による紀行小説です。発行年は1986年と1992年の2回に分けられますが、実際に旅行された時期は1974年から1975年にかけてです。
 丁度、私も1975年にユーラシア大陸横断旅行に出かけて、ローマからニューデリーまでの区間は「深夜特急」とほぼ同じルートを辿りました。

 今回、その「深夜特急」の全ルートで、まだ通っていないバンコクからシンガポールまでのマレー半島を、2泊3日の弾丸旅行で縦断して駆け抜けることを計画しました。

 旅行の主な日程は次の通りになります。訪問記は3回に分けて紹介し、今回は①の記事になります。
 1バーツは約4.4円、1マレーシア·リンギットは約33.8円、1シンガポールドルは111.5円の為替レートでした。

 なお、細かい日程、訪問地は、一緒に載せているスケジュール表でご確認ください

① 1・2日目(関空・バンコク~タイ国境付近)
 ・「深夜特急」のプロローグ
 ・関西国際空港
 ・ドンムアン国際空港
 ・チャトゥチャック市場
 ・ワット·ポー
 ・寝台列車

② 3日目(タイ国境付近~クアラルンプール)
 ・タイとマレーシアの国境(パダンベサール)
 ・クアラルンプール セントラル駅
 ・チャイナタウン
 ・ペトロナスツインタワー

③ 4・5日目(クアラルンプール~シンガポール・関空)
 ・TBSバスステーション
 ・マレーシアとシンガポールの国境
 ・リトルインディア
 ・Garden by the Bay
 ・チャンギ国際空港
 ・神戸三ノ宮駅界隈

(「深夜特急」のプロローグ) 
 それ程、旅慣れていない若者でも「深夜特急」の全ルートを走破できた年代(1974年~1978年)がありました。1970年代の初めは、ユーラシア大陸のシルクロードは、日本人にとって、まだ未知の世界で旅の情報は僅かしかなく、訪れる人は殆んどいなかったと思います。
 しかし、 『アジアを歩く』(深井聰男著,山と渓谷社)というガイドブックが、1974年7月に出版されました(※注1)。
 この本の影響を受けてヨーロッパからインドまで陸路で旅行する若者が、その時以来、少数ではありましたが、急増したものと推察します。

 私はこの名著(※注2)を読み、目からウロコが落ちたような気持ちになりました。そして、まだ20歳前で、それまで韓国と台湾しか旅行したことがなかった(※注3)私も、ユーラシア大陸を横断してみようという気持ちになりました。

 ただ、残念なことに、この旅行の後、1979年のソ連によるアフガニスタン侵攻以来、アフガニスタンは自由に旅行できない状況がずっと続いています。
 また、イランでは、1978年にパーレビ国王が祖国を追われてイスラム革命が起こりました。以来、この地で以前のような自由な往来が難しくなリました。

注1)
 因みに、『地球の歩き方』の米国版が世の中に出たのは1979年になってからです。そして、インド版が出たのは更に、もっと後のことです。よって、最初のバックパッカー用のガイドブックと言っても差し支えないと思います。

注2) 
 この幻の名著はインターネットの古書店でも、殆んど売られていなく、僅かに取引きされているものには、かなりの高値が付いています。

注3)
 当時は韓国も台湾も、今とは違い「近くて遠い国」でした。その当時の雰囲気や感覚は、たまたま見つけた次の旅行記(そして、この旅行記へのコメントも読んでくだされば)に上手く表されています。
https://4travel.jp/travelogue/11615995

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この旅行記へのコメント (3)

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  • 放浪ラォレンさん 2025/04/10 12:38:37
     コメントをありがとうございます。
     mom kさん、こんにちは。
     やっと学生時代以来、幾らかの自由時間(今も、健康の為、軽作業の仕事はしていますが、、、)を持てるようになりました。後、5年位は、身体も動きそうなので(どちらか言えば、記憶能力の方が怪しいです)、若い時の夢の続きを見ようと思います。

     最近の旅には慣れていないので、今後とも旅の情報を宜しくお願いします。
  • mom Kさん 2025/04/10 09:51:52
    最初の二葉は
    貴重なお写真ですね、放浪ラォレンさん。タイからの寝台車も快適そう。もう今は随分軟弱旅になっている私です。”深夜特急”からは遠くなりました。
    でも、このような歴戦の”旅派”の活躍は、私を奮い立たせてくれます。感謝。

    放浪ラォレン

    放浪ラォレンさん からの返信 2025/04/11 13:15:04
    Re: 最初の二葉は
    mom kさん、コメントをありがとうございます。
     やっと学生時代以来、幾らかの自由時間(今も、健康の為、軽作業の仕事はしていますが、、、)を持てるようになりました。後、5年位は、身体も動きそうなので(どちらか言えば、記憶能力の方が怪しいです)、若い時の夢の続きを見ようと思います。

     最近の旅には慣れていないので、今後とも旅の情報やグルメの共有を宜しくお願いします。

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