2025/02/21 - 2025/02/21
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プロムナードさん
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2025年2月~3月のネパール→インド→パキスタンの旅を記録します。インドのデリー2日目です。
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深夜、道路工事が始まったような爆音で目が覚める。ぼんやりした頭が、相部屋のインドのひと(たぶん)の怪獣めいたイビキだと理解する。ワイヤレスイヤホンの音楽で相殺しようと試みるも、ほぼ眠れないまま朝を迎える。インド、初日から安らげない。
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それならと、朝の静かなうちに散歩に出る。デリーにも犬がいっぱいいる。
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「ネパールから来たのか?」
早朝の道端で声をかけられる。基本無視するのだが、まさにネパールから来たところなので虚を突かれる。
男はクマルと名乗り、友人が結婚するからデリーに来たと話す。チャイでも飲もうぜと言うので警戒したが、ふつうに10ルピー(約17円)のストリートチャイを一緒に飲むだけだった。チャイは砂糖たっぷりで美味しい。 -
男は別れ際に、鉄道のチケットをとるなら政府観光局だと言って近くのツーリストオフィスを紹介する。なかに入ると、いかにも公務員らしい服装と愛想の良さのある男たちが現れる。道端の客引きとまるで違う。
とはいえ勧められるのは高額なトラベルパスばかり。200ドル300ドルと、私の旅の水準ではあり得ない金額なので(それだけで1週間は過ごせる)、笑って帰ってきた。
後で知ったところでは、これはデリーの有名な旅行者詐欺らしい。もちろん政府ともまったく関係がないとのこと。 -
ホテルへ戻る途中、また別の男が話しかけてくる。
「ネパールから来たのか?」
「俺は妹が結婚するからデリーに来たんだよ」
「名前はクマルだ」
完全に最初の男と同じことを言っている。テンプレなのはわかるが、名前くらい変えればいいのに。日本人と呼ばずネパール人とあえて間違ってみせること、デリーには用事で来ただけだということ、名乗ること、どれも道端の客引きはしないことだし、つい警戒レベルを下げてしまう。詐欺とはそれなりに洗練されるんだなと思う。そのために誘い役はセリフを覚え、公務員役を配置したオフィスをつくる。もうコントの領域だ。昨夜の偽Uber(たぶん)といい、朝の散歩といい、デリーでは絶えることなく罠が待ち構えている。安らぎがない。 -
宿にはゲストハウスならではの談話スペースがある。ドミトリーで同室になった日本人Kさんから話を聞く。彼はインド→パキスタン→アフガニスタンまで行って帰ってきたところで、これからパキスタンへ向かう私にとっては貴重な情報ばかり。
私から提供できる情報はなかったが、Kさんはチベットにも関心があるとのことで、はるかむかしに陸路でチベットを横断したときの方法などを伝える。こういうやりとりはバックパッカーらしい。話をしているうち欧米人の個人旅行ものたちも集まってくる。バックパッカー、絶滅してなかったんだな。
◎アフガニスタンはタリバン政権下で政情不安にあり、現在避難勧告が出ている。ただ私は、Kさんも通ったペシャワール→ジャララバードのカイバル峠越えルートに憧れがある(アレクサンドロスも玄奘も越えた道)。予算と時間の関係で今回は行けそうにないが……。 -
デリーは通過点であって興味はなかったが、せっかくなので観光地のひとつラール・キラー(通称・赤い城塞)へ出かけてみる。
トゥクトゥクに乗り込み、クラクションと排ガスを全身に浴びながら向かう(150ルピー)。 -
外から赤く長大な城壁を眺めると、この向かうにどれほどのものがあるのかと想像してしまう。迷ったが、600ルピー(1000円)を払って入ってみる。
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なかは庭園。遠景のビジュアルはかっこいいものの、細部は粗い感じがする。
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写真映えはするが……
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まあインドらしい巨大な建築空間を体験できるとは言える。私はあまり王宮や庭園に関心がないし、家族連れで賑わう観光地に安らぎは感じられない。
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デリーの電気街のような空間があったのでふらふら入ってみると、九龍城みたいな狭いコンクリ路地に迷い込んでしまう。
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チャンドニー・チョウク(月光通り)は、色んな宗教建築と積層住居が左右に連なる。観光地になっている庭園よりこっちのほうが面白い。ラール・キラーの広大さとチャンドニー・チョウクの高密度さが、王と庶民とで対照的だ。
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通りはリクシャ、バイク、車がぎゅうぎゅうになって走っており、だんだんつらくなってくる。しかしこの海をいまさら引き返せないので歩き続けるしかない。
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帰りのトゥクトゥクを拾うタイミングを逃し、しかたなくクラクションと排ガスと人混みのなかを数キロ歩いて帰る。目と耳と全身とが、激しい喧騒にさらされて麻痺するのを感じる。
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夕食は宿近くの店でパラタを食べる。生地のなかに野菜やらなにやらの具材が細かく練り込まれている。右のは豆スープで、パラタとペース配分しながら食べるといいと言われた。インドの軽食ではこういうのがつくことが多い。味は濃いが悪くはない。腹持ちが良さそう。
このところこうした軽食しか食べておらず、ずっと一日二食だ。なぜかお腹が空かない。今日はクラクションと排ガスの大喧騒に頭まで浸かって心身が疲弊しきっているが、これで明日回復できるだろうか。不安だ。 -
昨夜は爆音のせいで眠れなかったので早めに休みたかったが、次の目的地へ向かう鉄道チケットが取れないという新たな問題が発生していて、さらに不安を上乗せしてくる。鉄道のチケットの取り方がさっぱりわからない。
この街に癒しはない。安らぎがほしい。
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