2024/08/12 - 2024/08/12
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カナダ東部、ニューファンドランド・ラブラドール州の島であるニューファンドランド島(=ニューファンドランド州)を周遊しました。その過程で、ヴィンランド・サガに記されている、11世紀のバイキングが上陸し生活した跡地と考えられている島の最北端の遺跡「ランス・オ・メドー」を訪れました。
★1978年に世界遺産第1号に認定された遺跡「ランス・オ・メドー」へ。
★そのついでに、近くにあったヴァイキング集落アトラクション「ノーステッド」へ。
【ニューファンドランド島 周遊計画】
・1日目:空路でアトランタ→ディア・レイク
・2日目:以降レンタカーで、セント・アンソニー
◆3日目:ランス・オ・メドー ※世界遺産
ポート・オー・チョワ
・4日目:ウェスタン・ブルック池、テーブル・ランズ
(グロス・モーン国立公園)※世界遺産
・5日目:ノリスポイント
・6日目:エリストン、ボナビスタ
・7日目:セント・ジョンズ
・8日目:ミステイクン・ポイント ※世界遺産
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- エアカナダ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ディア・レイク空港から空路でニューファンドランド島に入り、レンタカーで島の最北端まで400km強を走り、セント・アンソニーという町に前泊したのちに遺跡へと向かいます。こちらが泊まったホテル。
Grenfell Heritage Hotel & Suites ホテル
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町を出る前に、スーパー・マーケット「フードランド(Foodland)」に立ち寄り。
Foodland (St. Anthony) スーパー・コンビニ
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今後の島の周遊で必要となる水やお菓子(ポテチなど)を調達。こういった物資はガソリンスタンドに付属しているコンビニでも買えますが、価格が高いですからスーパーの方が良いです。
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リカーショップが併設されていましたのでカナディアン・バーボンを調達。アメリカもそうですが、アルコール度が高いお酒はスーパーでは売っていません。バーボンはクルマのリヤトランクにしまっておきます。
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そして、ランス・オ・メドーへ向かいます。セント・アンソニーの町からランス・オ・メドーまではおよそ40km。
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この遺跡に来ることを思い立ったのは、幸村誠氏が原作のコミック「ヴィンランド・サガ」のアニメ化作品を観たことがきっかけでした。
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アメリカに赴任してからは、ヨーロッパに比べて建国の歴史が浅いながらもその歴史に興味が湧き、どちらかというと日本からアプローチしにくい北米大陸の南部と東部を中心に旅してきました。
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大西洋を渡って北米大陸にたどり着いたヨーロッパ人は、15世紀のクリストファー・コロンブス(イタリア・ジェノバ出身)が最初だと思っていました。ところが、先述の「ヴィンランド・サガ」をきっかけに、北ヨーロッパのノース人(バイキング)が10世紀頃にニューファンドランド島にたどり着いていた…ということを知ったのです。これがNew found land(ニューファウンドランド=新たに発見された地)という島名の由来なのでしょう。
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「ヴィンランド」は当初は伝説(サガ)でしかなかったのですが、1960年にランス・オ・メドーで見つかったヴァイキング様式の建物跡や古代スカンジナビア風の工芸品、出土品の放射性炭素による年代測定や太陽嵐の痕跡などから、バイキングが入植したと確認されたそうです。
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中世アイスランドに伝わる文献史料「ヴィンランド・サガ」(「グリーンランド人のサガ」と「赤毛のエイリークのサガ」の二大文献史料)によると、最初に島に到達したのがレイフ・エリクソンで、続いて移民を引き連れて定住計画を進めたのがソルフィン・ソルザルソン(トルフィン・カールセフニ・トールズソン)。ともに、コミック&アニメ化された作品にも登場します(史実に忠実かどうかは不明ですが)。
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彼らが目指した「ヴィンランド」とはどのような場所だったのか?…それは置いておいても、10世紀ごろという大昔に、ヨーロッパ人が北米大陸に到達した歴史とその証を見てみたいという思いが湧いてしまったのです。ビジターセンターの駐車場に到着。
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それ以外にも、カナダの大自然や動物たち、素朴な街並み、シーフード…などを目当てにニューファンドランド行きを決めたわけですが、ここランス・オ・メドーが最も大きなファクターでした。
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1960年にこの遺跡を発見した、ノルウェー人の探検家ヘルゲ・イングスタッド氏と、その妻で考古学者のアン・スタイン・イングスタッド氏の像。
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こちらがビジターセンターです。ここを通って遺跡に向かうのが基本の様です。
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ビジターセンターで入場料(13.25ドル)を支払い、まずはセンター内の展示を見ます。
L'Anse aux Meadows Visitor Centre 散歩・街歩き
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この地域の先住民は「イヌイット」。以前は“エスキモー”と呼ばれていましたが、カナダではこれは差別用語と位置付けられ、先住民の言葉で「人々」を意味するイヌイットに代えられたらしい。
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サガによると、10世紀後半に植民地を求めグリーンランドを発見した「赤毛のエイリーク」の息子であったレイフ・エリクソンが、11世紀にニューファンドランドにたどり着き「ヴィンランド(ブドウの 土地)」と名付けたとのこと。
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ランス・オー・メドーの建物跡の模型。
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ビジターセンターの裏口を出ると、ランス・オ・メドーに続く草原が広がります。
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ニューファンドランド出身のルーベン・ボイコフ氏とスウェーデンの彫刻家リチャード・ブリクセル氏のコラボレーション彫刻作品「2つの世界の出会い(Meeting of Two Worlds)」。アフリカからアジアを経由して北アメリカに入った人類と、アフリカからヨーロッパから船で北アメリカに到達した人類の出会いを表しているらしい。
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すぐそばにはアイランド湾が広がります。
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センターからランス・オ・メドーまでは500~600m、徒歩10分足らずといったところ。
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かつての建物の跡地と思しき場所で、ガイドツアーの団体が道を塞いでいました。でも私達に気付くとすぐに道を開けてくれました。
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建物跡地。存在したのが11世紀頃となると、ほぼ何も残っていません。
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そして、海に近い場所にランス・オ・メドーの集落が現れます。ランス・オ・メドーとは「草原の入江」を意味するらしい。
ランス・オ・メドー国定史跡 史跡・遺跡
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これらは先ほどあったようなバイキング住居跡を元にした復元住居群です。
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この場所からは8つの建物跡が発見され、その後の調査で80~100人のバイキングが住んでいたとされています。
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内部もしっかり復元。
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ベッドとか…
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…トイレらしきものまで…
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ヴァイキングが暮らしてるっぽい演出まで…
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ランス・オ・メドーは1978年に世界遺産第1号に指定されました。(ガラパゴス諸島やイエローストーン国立公園など、他の11件とともに)
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外にもバイキングが…
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アイランド湾の入り江に出てみましょう。
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ここからバイキング船で上陸し、この一帯が船着き場の集落になった様です。小さな港町ですね。
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海岸から集落を望みます。レイフ、そしてトルフィンは、どんな思いでこの地に足を踏み入れたのでしょうか。
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なおこの場所は、バイキングにとって中継地だった可能性や越冬地だった可能性も指摘されていて、居住地として使われたのは2~3年でその後放棄されたとも。先住民との抗争や悪天候がその理由とも推測され、ヴィンランドは彼らが求めていた理想郷にはならなかったのかもしれません。
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また、この周辺はトレイル・コースにもなっています。
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実際、トレイルしている方がいました。風がちょっと強いけど気持ちよさそうですね~。…が、時間の関係もありますのでトレイルは断念、この辺でランス・オ・メドーをあとにします。
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続いて向かったのは、ランス・オ・メドーから北東へ2kmほどのところにある施設へ。
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それがコチラ、「ノーステッド(Norstead)」。
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ここは、バイキング時代の集落を再建したアトラクションです。
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エントランス兼お土産店の建物。
Norstead 史跡・遺跡
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ここで入場料(14.4ドル)を払います。
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歩道を通って集落へ。ちなみに、ここはさきほどのランス・オ・メドーとは異なり、遺跡から集落を復元したわけではなく、単に集落を再現したアトラクション的な施設となっているようです。
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こちらはボートハウス。
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中にはこのように船が置かれていて、係員(左)が説明してくれます。
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この船は、1998年にグリーンランドからランス・オ・メドーまで9人の乗組員で航海したという「ナール(Knarr)」(バイキング船)のレプリカ船ということです。
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つまり、レイフ・エリクソンがランス・オ・メドーにたどり着いた航路を実際に9世紀当時の船で航海してみた…ということなのでしょう。
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バイキングが船でこの地に到達できたことを証明する研究の一環だったのかな?
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広場にはそれっぽいモニュメントが建ち、広場を囲んで建物が造られています。
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雰囲気的には、ランス・オ・メドーと同様にバイキング様式の家屋。
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教会らしきものもあります。
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10世紀のヴァイキングにキリスト教は布教されていたのか?…という疑問が生じましたが、スカンディナヴィアの人々に対しては8世紀のデンマークへの宣教師の到来でキリスト教の布教が始まり、12世紀までに一応布教活動は区切りがついていたようです。
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こちらは何かと思いきや…
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鍛冶屋さんでした。
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実際に鉄を熱して打っている実演アリ。
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ニワトリまで飼っていました。ノーステッドに歴史遺産価値は無いのでしょうが、当時のヴァイキングの営みを再現した“アトラクション”としては一つの見どころです。
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ノーステッドは、バイキングのヴィンランド到達1000周年を記念してその年に開催された一連のイベントの中心的存在だったそうで、2000年に州のアトラクション・カナダ賞の「ベスト・ニュー・アトラクション」を受賞したそうです。
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…ということで、ノーステッドを見終えたところで、島の最北端エリアをあとにします。
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殺人罪で追放刑に処せられたノルウェー・バイキングの赤毛のエイリークが、安住の地を求めて航海し「ヴィンランド」と呼ばれる肥沃な大陸を発見……中世アイスランドに伝わる「赤毛のエイリークのサガ」に記された場所であろうとされるこの地は、北米における最初のヨーロッパ人による入植地が築かれた痕跡が残る伝説的なオーラが漂う場所でした。
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ニューファンドランド島の旅は、まず島の北端であるグレート・ノーザン半島の先端エリアを巡りました。次に半島を南下し、途上の町を経由しつつ世界自然遺産のグロス・モーン国立公園エリアを巡ります。
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