2024/07/22 - 2024/07/22
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AandMさん
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レンタカーでアムステルダムからローテンブルグに移動する途中で、ケルンに滞在しました。豪壮な大聖堂を見てみたいのがケルンを宿泊地に選んだ主な理由です。
大聖堂前に、ヨーロッパ近代美術品を収蔵しているルートヴィッヒ美術館があります。1900年以降に流行した表現主義、新即物主義(New Objectivity)、シューレリズム、キュービズムをリードした芸術家達の作品が多数展示されていることで知られ、特にピカソ作品数はヨーロッパ最大級だそうです。
ピカソやマチスなど知っている芸術家だけでなく、知らなかった画家達の見事な作品が沢山展示されていました。作品を一通り見学することで、近代美術発展の歴史がある程度理解できたように感じました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ケルン大聖堂に隣接する場所にあるルートヴィッヒ美術館、滞在していたホテル(Hilton Koln)から徒歩数分で到着しました。
ピカソ作品が多数展示されている美術館 by AandMさんルートヴィヒ美術館(ケルン) 博物館・美術館・ギャラリー
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美術館ロビーです。次々と入場者がいましたが、混みあうほどではありません。列に並ぶことなく、チケット購入ができました。
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入場料は大人12 Euro (約2000円)。
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建物は新しく、内部は広々としています。
天井から吊り下げられたイガイガ形状の物体は、芸術作品です。 -
イガイガ物体の下に展示されていたブロンズ像
スコットランド生まれの抽象画家ピーター・ドイグ(Peter Doig, 1959-)の「こうもり衣装を纏った男、Mann Dressed as Bat」と題する2008年の作品です。 -
壁に絵が掲げられていました。像よりは、絵の方が見て理解しやすい感じです。
Erich Henkel (1883-1970), Canal in Berlin, 1912 -
ドイツ人画家オットー・ミューラー, Otto Muller (1874-1930), が1913年に描いた作品「2人の女の半身像, Half-Length Portrait of Two Nude Women」.
オットー・ミューラーは、20世紀初めにドイツで流行した「表現主義」を代表する画家の一人。表現主義では、感情を作品に反映するのが特徴で、この絵も写実性よりもモデルの個性が優先されているように感じます。 -
絵の近くに「Otto Muller」と書かれたソーセージのオブジェが展示されていました。Paval Agailar (1989-)が2022年に発表した作品。関連説明が台座パネルに記されていましたが、ドイツ語なので良く分かりませんが、オットー・ミューラーのイメージを具象化したのでは、と想像します。
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「表現主義」主要メンバーであったマックス・ペヒシュタイン, Max Pechstein (1881-1955), の1909年の作品.
「部屋に横たわる2人のフランス人ヌード, Two French Nudes in a Room」 -
マルク・シャガール, Marc Chagall (1887-1985), 1924年の作品「黄色い家 Yellow House」
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ハインリヒ・ホーレ, Heinrich Hoerle (1895-1936), の作品「憂鬱な少女 Melancholy Girl, 1930」
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これもホーレの作品、画風が似ています。
Heinrich Hoerle (1875-1935), Portrait of Trude Alex, 1933 -
オットー・ディックス, Otto Dix (1891-1969), は「新即物主義」の画家で、この作品は「ホンズ・コッホ博士の肖像, Portrait of Dr. Hons Koch」、1921年に描いています。
写実的で、分かり易い絵だと思います。 -
20世紀最大の風刺画家と評されているジョージ・グロス, George Grosz (1893-1959)の作品, 「若いスペインの少女, Young Spanish Girl, 1927」
ジョージ・グロスは「新即物主義」の画家で、社会批判や風刺の姿勢を貫いたそうです。 -
ドイツ人画家ゲオルグ・シュリンプフ, Georg Schrimpf (1889-1938),の作品「豚野郎, Swineberd, 1923」
太った子供と豚が対比的に描かれた面白い作品です。 -
オーストリア生まれの画家オスカー・ココシュカ, Oskar Kokoschka (1886-1890), の作品、「異教徒, The Heathens, 1918」
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ロシア生まれの女性画家ナタリア・ゴンチャロワ, Natalia Gontcharova (1881-1962), の作品「オレンジ売り, The Orange Vendor, 1916」
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ナタリア・ゴンチャロワ, Natalia Gontcharova (1881-1962), の作品「Rusalka (Marmaid), 1908」
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ロシア生まれの画家ミハイル・ラリオーノフ, Michail Larionov (1881-1964), の作品「ザリガニのある静物, Still Life with Crayfish, 1908」
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「表現主義」のドイツ人画家エミール・ノルデ, Emil Nolde (1867-1956), の作品「家族, Family (Bonnichsen), 1915」
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カール・シュミット=ロットルフ, Karl Schmitt-Rottluf (1884-1976), の作品「ノルデに宜しく, Regards to Nolde, 1936」
絵に描かれているのはエミール・ノルデ, Emil Nolde, のようです。カール・シュミット=ロットルフは「ドイツ表現主義」の画家ノルデを尊敬していたようです。 -
少し変わった絵がありました。
説明に、Ursula (1921-1999), Demon Minuet, 1996、と書かれていました。
ウルスラ(Ursula)はキリスト教の聖女で、その伝説はケルンが発祥の地とされています。Ursulaと名乗っていたのはドイツの女性画家のウルスラ・シュルツェ=ブルーム, Ursula Schultze-Bluhm, 1921-1999)で、彼女はアウトサイダー芸術の代表的な画家です。この作品は1996年に描かれた「悪魔のメヌエット」。 -
ウルスラ, Ursula (1921-1999), の作品「部屋で歩く頭 A Head Going for a Walk at Room, 1961」
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これもウルスラ, Ursula (1921-1999), 作品「蝶の思い出 The Memories of a Butterfly, 1962」
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フランス生まれの画家フランシス・ピカビア, Francis Picabia (1879-1953), の作品「花嫁, The Bride, 1929」
ピカビアは、その画風が時代とともに、印象派、ダダ、抽象と変わっていった画家でもあります。 -
ロシア出身の画家ワリシー・カディンスキー, Wassily Kandinsky (1886-1944)は抽象絵画の創始者として知られます。この作品は、彼が1924年に描いた「鋭くて静かなピンク, Sharp-Quiet Pink, 1924」。
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シュルレアリズムの画家ルネ・マグリット, Rene Magritte (1886-1967), の作品「ガンテック, The Gantecs, 1929-1931」
左下に描かれている小さな人物が女性を見上げている構図、マグリットらしいと感じます。ブリュッセルに彼の作品を集めて展示しているマグリット美術館があり、今回の旅行で見学していたこともあって(https://4travel.jp/travelogue/11928707)、すぐにマグリット作品と分かりました。 -
有名な哲学者と同名のフランシス・ベーコン, Francis Bacon (1909-1992)はイギリス生まれの画家。これは彼が1971年に描いた作品「1946年の絵画、第2バージョン1971年、Painting 1946, Second version 1971」。
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シュルレアリズムの代表的作家であるサルバドール・ダリ, Salvador Dali (1904-1989),の作品「 ペルピニャン駅, The Station of Perpignan, 1965」
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マックス・エルンスト, Max Ernst (1891-1976), はダダイズムを経験した後に超現実主義の画風に移行したドイツ人画家。これは「3人の目撃者の前で子供のキリストを懲らしめる聖母, The Virgin Chastising the Christ Child before Three Witnesses, 1926」と題する作品。
キリスト教徒が大部分を占めるヨーロッパで「聖母がキリストを懲らしめる画」を描くのは、時代や世間の雰囲気を超越しているように感じます。 -
マックス・エルンスト,Max Ernst (1891-1976), 作品「友人達のランデブー, The friends' Rendezvous, 1922」
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これもマックス・エルンスト,Max Ernst (1891-1976), 作品で「貝殻の花, Shell Flowers, 1929」と題する作品。
思想性が省かれた美しい絵です。 -
マックス・エルンスト,Max Ernst (1891-1976), 作品「月を唄うバッタ達の歌, Grasshopper's Song of the Moon, 1953」
良くみると、月光に照らされた沢山のバッタが描かれています。 -
パブロ・ピカソ, Pablo Picasso (1881-1973), の絵、像、絵皿などの作品が沢山展示されていました。ピカソ作品の圧倒的な数に驚かされました。
これは「キス, The Kiss, 1969]、モノクロの絵ですが、一目でピカソ作品であることが分かります。 -
ピカソ作品「メロンを食べる人々, The Melon Eaters, 1967」
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剣を持つ銃士, Musketeer with Sward, 1972
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鳥と横たわるヌード, Reclining Nude with Bird, 1968
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銃士とキューピッド, Musketeer and Cupid, 1969
カラフルで見て楽しめる絵です。 -
芝生上での昼食, Lunch on the Grass, 1961
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パリのノートルダム景観, View of Notre-Dame de Paris, 1945
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朝鮮アザミを持つ女, Woman with an Artichoke, 1941
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マンドリン、果物ボウル、大理石の腕, Mandolin, Fruit Bowl, Marble Fist, 1925
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緑のガウンを纏った女, Woman in a Green Dressing Gown, 1922
ピカソ作品としては、抽象的でなく写実的な絵です。描いたのは1922年で、芸術家として活動し始めた頃です。初期には、写実的な絵を結構描いています。 -
これもピカソが初期に描いた作品「掌を重ねたハリエクイム, Harlequim with Hands Folded, 1923」、写実的な絵です。
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ピカソの陶芸作品も沢山展示されていました。
これは「フクロウ, The Owl, 1952」 -
楕円形上の皿に景観と座る女性が描かれています。
Oval Dish with Seated Woman in a Landscape, 1947 -
座る女性が描かれた1947年の作品
Oval Dish with Seated Woman, 1947 -
楕円形皿に静物とハサミ、葡萄が描かれています。
Oval Dish with Still Life with Scissor and Grapes, 1947 -
牡牛と太陽が描かれた楕円形皿
Oval Dish with Bull and Sun, 1947 -
闘牛場面が描かれた皿
Oval Dish with Bull-fighting Scene, 1947 -
手と顔が描かれたツボ
Jang with Face Resting on Hands, 1952 -
「女性の頭部」と題する1948年の陶芸作品
Head of a Woman, 1948 -
「カール状の髪の顔」が描かれた四角い皿
Square Dish with Face with Curly Hair, 1968/1969 -
「ロバとフルート吹き」が描かれた四角い皿
Square Dish with Donkey and Flute-Player, 1961 -
装飾を施された楕円形の皿, Oval Dish with Ornamental Borden, 1951
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素晴らしい牧神が描かれた四角い皿, Rectangular Dish with Fine Fauns, 1956」
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これは工芸作品
「女性の胸, Bust of a Woman, 1962」 -
ここからは、皿や陶芸品ではなく再び絵画です。
「眠る女, Woman Sleeping, 1960」 -
「読書する女の頭部, Head of Woman Reading, 1953」
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銃士とキューピッド, Musketeer and Cupid, 1969
この他にも多くのピカソ作品がありました。この美術館のピカソ作品の数と質の高さには圧倒されます。 -
フランス生まれのフェルナン・レジェ, Fernand Leger (1881-1955)は太い輪郭と単純な形や色彩を好んだ画家で, これは「ピクニック, The Picnic, 1954」と題する作品
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同じくフェルナン・レジェ, Fernand Leger (1881-1955)の作品, 「The Pink Tug, 1918」
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以前どこかで見た記憶がある絵がありました。
ポップアートを得意とするドイツの女性画家, Christa Dichgans (1940-2018), の作品で「緑のアヒル, Green Ducks, 1969」
可愛らしいアヒルの行進、子供達に好まれそうな絵です。 -
ポップアーティストで米国生まれのウイリアム・コプリー, William Copley (1919-1996), の作品「Brownie Camera, 1971]
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カール・オットー・ゲッツ, K. O. Gotz (1914-2017), は躍動感のある抽象画を得意とするドイツの芸術家
この抽象画作品は「9月14日の絵, Painting of September 14, 1954」 -
ドイツの抽象画家ゲルハルト・リヒター, Gerhard Richter (1932-), は「ドイツ最高峰の画家」と呼ばれています。ケルン大聖堂のステンドグラスも彼が製作しています。
「ベッティ, Betty, 1977」と題するこの絵は、写真のようなタッチで極めて写実的に描かれています。彼の作品群の中でも珍しい作品だと思います。 -
ゲルハルト・リヒター, Gerhard Richter (1932-), の作品「階段に立つヌードのエマ, Ema-Nude on a Staircase, 1966」
写真ピントがボケているように見えますが、実際、幻想的なボヤけたタッチで描かれています。 -
イエルク・イメンドルフ, Jorg Immendorff (1945-2007), はドイツの画家
「ドイツのカフェ1, Cafe Germany 1, 1977/1978」と題する作品、抽象画の技法が取り入れられていますが、写実性もあって分かり易い良い絵だと思います。 -
美術館に日本人芸術家の作品がありました。
植田正治, Shoji Ueda (1913-2000), は鳥取県出身の前衛写真家で、これは絵ではなくて写真です。「行進する影絵, Silhouette Procession, 1978」と題する作品で、鳥取砂丘で撮影されたことが説明されていました。 -
絵画や陶芸品の他、彫像なども沢山展示されています。
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木彫のモダンアート作品
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絵が幾つか展示されていたウルスラ, Ursula (1921-1999), が製作した彫像「Head of Object, 1971」、彼女の絵と類似した品性が感じられる立派な作品です。
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輪郭がはっきりした工芸作品、フェルナン・レジェの絵と似ている感じです。
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このような作品が壁に絵が掲げられている部屋に置かれています。
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入り口近くの展示されていた作品
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美術館の壁に肖像写真が沢山掲げられていました。
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掲示されていた肖像写真の一つに、マックス・プランク, Max Planck (1858-1947)と書かれています。マックス・プランクは、芸術家ではなく物理学者で、ノーベル物理学賞の受賞者。
ここに掲げられている肖像写真は、ドイツの発展に貢献した方々と思われます。 -
美術館の2階の窓から眺めた光景、木々が多く整備の行き届いた庭があり、その先にライン川が流れています。前方に見える橋は、ホーエンツォレルン橋です。逆側はケルン大聖堂ですので、ルードヴィッヒ美術館はまさにケルン中心部に建てられていることがわかります。
美術館に展示されていた作品群をじっくりと鑑賞しました。良く知られているマチス、ピカソ、ダリ、マグリッドなどの作品だけでなく、これまで私があまり知らなかった芸術家達の作品を、系統的に見ることができ、ヨーロッパおける近代芸術の発展の過程が、少しは理解できたように思います。
入場料12 Euroは、展示物の充実度に比べて、格安だと感じました。ケルンの便利の良い場所にあるルードヴィッヒ美術館、近代芸術に関心のある方に、超お勧めの美術館です。ピカソ作品が多数展示されている美術館 by AandMさんルートヴィヒ美術館(ケルン) 博物館・美術館・ギャラリー
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