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ブリュッセルのマグリット美術館は、2009年3月にオープンした新しい美術館で、シュルレアリズム(超現実主義)の画家として有名なルネ・マグリット(Rene Francois Ghislain Magritte, 1898-1967)の作品が展示されています。<br /><br />マグリットの絵には特長があり、これまでは風変りな絵を描くアーティストだなといった程度の印象で、どこの国の画家なのか知りませんでした。今回、7月中旬にブリュッセル観光をした際に、マグリットはベルギーの画家で、マグリット美術館には彼の作品200点以上が所蔵されていることを知りました。<br /><br />美術館や博物館を自由に見学できるブリュッセル・カードを持っていました。折角の機会ですので、マグリットの作品をしっかりと鑑賞することにしました。<br /><br />

ブリュッセルのマグリット美術館を見学

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2024/07/18 - 2024/07/18

1759位(同エリア2954件中)

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AandMさん

ブリュッセルのマグリット美術館は、2009年3月にオープンした新しい美術館で、シュルレアリズム(超現実主義)の画家として有名なルネ・マグリット(Rene Francois Ghislain Magritte, 1898-1967)の作品が展示されています。

マグリットの絵には特長があり、これまでは風変りな絵を描くアーティストだなといった程度の印象で、どこの国の画家なのか知りませんでした。今回、7月中旬にブリュッセル観光をした際に、マグリットはベルギーの画家で、マグリット美術館には彼の作品200点以上が所蔵されていることを知りました。

美術館や博物館を自由に見学できるブリュッセル・カードを持っていました。折角の機会ですので、マグリットの作品をしっかりと鑑賞することにしました。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
4.0
グルメ
3.5
交通
4.0
同行者
カップル・夫婦
交通手段
レンタカー 徒歩
航空会社
JAL
旅行の手配内容
個別手配
  • 7月17日<br />乗り降り自由な観光バスでブリュッセル市内の見所を観光した(https://4travel.jp/travelogue/11925964)あと、美術館を訪れました。ここはベルギー王立美術館ですが、マグリット美術館の入り口でもあります。建物内部で2つの美術館は繋がっていました。

    7月17日
    乗り降り自由な観光バスでブリュッセル市内の見所を観光した(https://4travel.jp/travelogue/11925964)あと、美術館を訪れました。ここはベルギー王立美術館ですが、マグリット美術館の入り口でもあります。建物内部で2つの美術館は繋がっていました。

    マグリット美術館 博物館・美術館・ギャラリー

    超現実主義を代表する画家マグリットの作品が展示されている美術館 by AandMさん
  • 美術館建物の1階、真っすぐ進むと「オールド・マスターズ」が展示してある王立美術館に至ります。マグリット美術館は右側通路を進みます。

    美術館建物の1階、真っすぐ進むと「オールド・マスターズ」が展示してある王立美術館に至ります。マグリット美術館は右側通路を進みます。

    ベルギー王立美術館 博物館・美術館・ギャラリー

  • 案内に従って地階を進むと、マグリット美術館の入り口に着きました。<br />大サイズのマグリット作品「魅惑的なドメーヌ(II), Le Domaine Enchante II, 1953」が掲げられていました。係員にブリュッセル・カードを提示して、美術館に入ります。

    案内に従って地階を進むと、マグリット美術館の入り口に着きました。
    大サイズのマグリット作品「魅惑的なドメーヌ(II), Le Domaine Enchante II, 1953」が掲げられていました。係員にブリュッセル・カードを提示して、美術館に入ります。

  • マグリットの大きな写真前に木製の工作品が展示されていました。絵だけでなく、木工品なども手掛けていたようです。<br />鞄を模した作品で、木彫の鳩が目を引きます。鳩はマグリットが好んで作品に取り入れている題材です。

    マグリットの大きな写真前に木製の工作品が展示されていました。絵だけでなく、木工品なども手掛けていたようです。
    鞄を模した作品で、木彫の鳩が目を引きます。鳩はマグリットが好んで作品に取り入れている題材です。

  • 沢山の絵画が展示されていました。全てがマグリットの作品でした。<br /><br />1922年に描いた「女曲馬師 The horsewoman」、マグリットの初期作品です。

    沢山の絵画が展示されていました。全てがマグリットの作品でした。

    1922年に描いた「女曲馬師 The horsewoman」、マグリットの初期作品です。

  • 「真夜中の結婚式 Midnight Marriage」、 1926年作品<br /><br />絵には、マグリットのシュルレアリズム(超現実主義)がはっきりと表れています。シュルレアリズムとは「現実を無視した幻想的な世界観」を重視する絵の描き方を意味します。<br />合理的な理解を超越した表現ですので、分かり易い説明は困難。直感で、自由に感じ取って下さい、といった感じでしょうか?

    「真夜中の結婚式 Midnight Marriage」、 1926年作品

    絵には、マグリットのシュルレアリズム(超現実主義)がはっきりと表れています。シュルレアリズムとは「現実を無視した幻想的な世界観」を重視する絵の描き方を意味します。
    合理的な理解を超越した表現ですので、分かり易い説明は困難。直感で、自由に感じ取って下さい、といった感じでしょうか?

  • 代表作「秘密の遊戯者 The Secret Player」、1927年

    代表作「秘密の遊戯者 The Secret Player」、1927年

  • これもマグリットの代表作「帰還 The Return」、1940年

    これもマグリットの代表作「帰還 The Return」、1940年

  • 「2人の子供の肖像 Portrait of two Children」、1935年<br /><br />窓向こうにライオンやビリヤード台などが描かれていますが、意図不明です。マグリット独特の幻想を描いたと思われます。

    「2人の子供の肖像 Portrait of two Children」、1935年

    窓向こうにライオンやビリヤード台などが描かれていますが、意図不明です。マグリット独特の幻想を描いたと思われます。

  • マグリットの妻ジョルジェット(Georgette)と空に浮かぶ雲が描かれた本の下に、卵と葉が置かれています。1937年の作品

    マグリットの妻ジョルジェット(Georgette)と空に浮かぶ雲が描かれた本の下に、卵と葉が置かれています。1937年の作品

  • 「イレーヌ・アモワールの肖像 Irene Hamoir」、1936年の作品

    「イレーヌ・アモワールの肖像 Irene Hamoir」、1936年の作品

  • 「神は聖人ではない Dieu nest pas un Saint」、1935年の作品<br /><br />婦人靴と鳩が描かれていますが、神や聖人との関係は理解不能。幻想の領域です。

    「神は聖人ではない Dieu nest pas un Saint」、1935年の作品

    婦人靴と鳩が描かれていますが、神や聖人との関係は理解不能。幻想の領域です。

  • 太陽が描かれています。タイトルは「千夜一夜物語」、1946年の作品<br />絵のタッチはオランダの画家ゴッホ(1853-1890)と似ているように思います。

    太陽が描かれています。タイトルは「千夜一夜物語」、1946年の作品
    絵のタッチはオランダの画家ゴッホ(1853-1890)と似ているように思います。

  • これも絵のタッチがゴッホ的です。<br />「抒情性」と題する1947年の作品

    これも絵のタッチがゴッホ的です。
    「抒情性」と題する1947年の作品

  • 「微笑み The Smile」、1943年の作品

    「微笑み The Smile」、1943年の作品

  • 「初日 The First Day」、1943年<br /><br />屋外でバイオリンを弾く少年の膝上に小さなバレリーナ。バレリーナの初舞台が幻想的に描かれているようです。

    「初日 The First Day」、1943年

    屋外でバイオリンを弾く少年の膝上に小さなバレリーナ。バレリーナの初舞台が幻想的に描かれているようです。

  • 「The Intelligence」と題する1946年の作品<br /><br />インテリジェンスは「知性」のことですが、描かれているのは探偵。秘密情報を収集する「情報収集家」あるいは「スパイ」のようです。後方燭台の3人の女性像に意味が込められているように思われます。

    「The Intelligence」と題する1946年の作品

    インテリジェンスは「知性」のことですが、描かれているのは探偵。秘密情報を収集する「情報収集家」あるいは「スパイ」のようです。後方燭台の3人の女性像に意味が込められているように思われます。

  • 「素晴らしい考え The Fine Idea」、1964年の作品<br /><br />ユニコーンの角の代わりに塔、そしてユニコーンは雌のようです。森を背景に桃橙色のユニコーン、幻想的な絵です。

    「素晴らしい考え The Fine Idea」、1964年の作品

    ユニコーンの角の代わりに塔、そしてユニコーンは雌のようです。森を背景に桃橙色のユニコーン、幻想的な絵です。

  • 「幸運を祈る The Stroke of Luck」、1948年の作品<br /><br />豚が振り向きながら「幸運を祈る」と言っている絵ですが、豚の目つきは優し気ではありません。幸運より苦難が待ち受けているように感じます。

    「幸運を祈る The Stroke of Luck」、1948年の作品

    豚が振り向きながら「幸運を祈る」と言っている絵ですが、豚の目つきは優し気ではありません。幸運より苦難が待ち受けているように感じます。

  • 「血管の世界 The Blood of the World」、1925年の作品<br /><br />人体の動脈と静脈がサイケデリック(幻覚的)に描かれています。この絵に込められたマグリットの意図は分かりませんが、血管の構成に興味を抱いたと思われます。

    「血管の世界 The Blood of the World」、1925年の作品

    人体の動脈と静脈がサイケデリック(幻覚的)に描かれています。この絵に込められたマグリットの意図は分かりませんが、血管の構成に興味を抱いたと思われます。

  • 深緑の背景に枯れ木を描いたもので、幻想的で美しい絵です。

    深緑の背景に枯れ木を描いたもので、幻想的で美しい絵です。

  • 緑の葉を付けた樹木を画材とした絵で、幻想的で美しいと思います。

    緑の葉を付けた樹木を画材とした絵で、幻想的で美しいと思います。

  • コンクリートジャングルと巨大な枯木のように見える絵<br /><br />良く見ると、建物と木がブロック積で構成されています。枯木の右上の青色の四角は何でしょうか?超現実的な絵画です。

    コンクリートジャングルと巨大な枯木のように見える絵

    良く見ると、建物と木がブロック積で構成されています。枯木の右上の青色の四角は何でしょうか?超現実的な絵画です。

  • 「時間の反映 Reflections of Time」と題する1928年の作品<br /><br />”ciel&quot;はフランス語で「空」、&quot;canon&quot;は日本のカメラメーカである「キャノン」のことでしょうか。キャノンの創業は1937年ですので、マグリットは知っていたと思われます。

    「時間の反映 Reflections of Time」と題する1928年の作品

    ”ciel"はフランス語で「空」、"canon"は日本のカメラメーカである「キャノン」のことでしょうか。キャノンの創業は1937年ですので、マグリットは知っていたと思われます。

  • 「自然の恵み les graces naturelles」と題する1960年の作品<br /><br />鳩形の葉が描かれています。

    「自然の恵み les graces naturelles」と題する1960年の作品

    鳩形の葉が描かれています。

  • 山並を背景に、1枚の葉の中に樹木が描かれている作品<br /><br />葉と樹木はマグリットが好んで用いる画材。葉の葉脈として樹木が用いられているのが超現実的

    山並を背景に、1枚の葉の中に樹木が描かれている作品

    葉と樹木はマグリットが好んで用いる画材。葉の葉脈として樹木が用いられているのが超現実的

  • 「海水浴客 Bathers」と題する1921年の作品<br /><br />ブリュッセル市立博物館に展示されている彫像「3人の恵み神、The three graces」(https://4travel.jp/travelogue/11926267)と似ているように思います。「The three graces」はブリュッセルの街中にあった泉に設置されていたブロンズ像で、ルネッサンス期の1889年に造られたもの。

    「海水浴客 Bathers」と題する1921年の作品

    ブリュッセル市立博物館に展示されている彫像「3人の恵み神、The three graces」(https://4travel.jp/travelogue/11926267)と似ているように思います。「The three graces」はブリュッセルの街中にあった泉に設置されていたブロンズ像で、ルネッサンス期の1889年に造られたもの。

  • 「海水浴客 Bathers」と似ていますが、こちらの方はカラフルです。

    「海水浴客 Bathers」と似ていますが、こちらの方はカラフルです。

  • 「プリムヴェール Primevera」と題する1926年の作品<br /><br />絵の中に朱色文字で&quot;PEIMEVERE&quot;と書いてあります。女優さんの名前でしょうか?

    「プリムヴェール Primevera」と題する1926年の作品

    絵の中に朱色文字で"PEIMEVERE"と書いてあります。女優さんの名前でしょうか?

  • 「発見 Discovery」と題する1927年の作品

    「発見 Discovery」と題する1927年の作品

  • 「黒魔術 The Black Magic」と題する1945年の作品<br /><br />マグリットが描いた最良の裸婦像と云われ、美術館入口のパネルにも使用されていました。鳩もマグリット好みの画材です。

    「黒魔術 The Black Magic」と題する1945年の作品

    マグリットが描いた最良の裸婦像と云われ、美術館入口のパネルにも使用されていました。鳩もマグリット好みの画材です。

  • 「アンヌ・マリー・クロエの肖像 Portrait d&#39;Anne-Marie Crowet」と題する1960年の作品<br /><br />アンヌ・マリー・クロエをモデルにマグリットは多くの絵を描いています。ユニコーンの絵「素晴らしい考え The Fine Idea」のモデルもアンヌだそうです。

    「アンヌ・マリー・クロエの肖像 Portrait d'Anne-Marie Crowet」と題する1960年の作品

    アンヌ・マリー・クロエをモデルにマグリットは多くの絵を描いています。ユニコーンの絵「素晴らしい考え The Fine Idea」のモデルもアンヌだそうです。

  • 「小石 Pebble」と題する1948年の作品<br /><br />

    「小石 Pebble」と題する1948年の作品

  • 「磁石のための習作 Femme nue appuyee sur un rocher」、1941年<br /><br />マグリットは絵を描く前に幾つかのデッサンを行っており、これはその一例。美術館には沢山のデッサンが展示されていました。デッサンを見るとマグリッドがどのように絵の構想を描いていったのか、過程を知ることができるように思います。<br /><br />

    「磁石のための習作 Femme nue appuyee sur un rocher」、1941年

    マグリットは絵を描く前に幾つかのデッサンを行っており、これはその一例。美術館には沢山のデッサンが展示されていました。デッサンを見るとマグリッドがどのように絵の構想を描いていったのか、過程を知ることができるように思います。

  • 「ランベリーのための習作 Femme nue a la cobmbe」、1941年

    「ランベリーのための習作 Femme nue a la cobmbe」、1941年

  • 「ニッケルの足」と題する1948年の作品<br /><br />これ本当にマグリットの作品・・と、彼の作品であるのが疑われる程、異質の作風で描かれた作品。漫画風のユーモラスな絵も描いていたとは、驚きです。

    「ニッケルの足」と題する1948年の作品

    これ本当にマグリットの作品・・と、彼の作品であるのが疑われる程、異質の作風で描かれた作品。漫画風のユーモラスな絵も描いていたとは、驚きです。

  • 「凱旋行進 The Triumphat March」と題する1947年の作品<br />前に掲げた漫画的作品「ニッケルの足」と似た感じのユーモラスな絵です。これも超現実的(シュルレアリスム)な絵ですが、温かさが感じられます。<br /><br />美術館にはマグリッドの作品が100点以上展示されていた、と思います。短時間の見学でしたので、全てをじっくり眺めることはできませんでしたが、彼の作風概要を掴めたように感じました。何故か裸婦像は比較的写実的に描かれ、植物や動物を扱った作品は幻想的に描かれている場合が多いようです。マグリットが活躍した時代の人々からの要請と期待が、作風にある程度の影響を与えていたのではないか、と思います。<br />シュルレアリスム画風を代表するマグリット作品を纏めて観ることができた今回の美術館訪問、面白くて有益でした。

    「凱旋行進 The Triumphat March」と題する1947年の作品
    前に掲げた漫画的作品「ニッケルの足」と似た感じのユーモラスな絵です。これも超現実的(シュルレアリスム)な絵ですが、温かさが感じられます。

    美術館にはマグリッドの作品が100点以上展示されていた、と思います。短時間の見学でしたので、全てをじっくり眺めることはできませんでしたが、彼の作風概要を掴めたように感じました。何故か裸婦像は比較的写実的に描かれ、植物や動物を扱った作品は幻想的に描かれている場合が多いようです。マグリットが活躍した時代の人々からの要請と期待が、作風にある程度の影響を与えていたのではないか、と思います。
    シュルレアリスム画風を代表するマグリット作品を纏めて観ることができた今回の美術館訪問、面白くて有益でした。

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