オーストラリア東海岸周遊旅　withゴエモン　Part6　続シドニーぶらり散歩

2024/10/08 - 2024/10/19

日本はやっと暑い夏が去り、次第に秋が深まりつつありますが、南半球のオーストラリアはこれから夏に向かうところ。日本から比較的近く、英語圏で何かと安心な国でもあります。ということで我家のマスコット、桜文鳥雛のぬいぐるみゴエモンと共にオーストラリアに行ってきました。オーストラリアは広く全部回るのは無理なので、今回はメジャーな東海岸のメルボルン⇒シドニー⇒ケアンズを回ってみました。自然あり文化遺産ありワイナリーありと多様な楽しみ方のできるオーストラリアの旅、何かのご参考になれば幸いです。

Part6も引き続きシドニーの町を散策します。

エリア シドニー(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

７日目の朝。
前日セブンイレブンで購入した、サンドイッチとおにぎりで朝食。

この少し大きめとはいえ、何の変哲もないサンドイッチが6.2AUD、おにぎりが3.7AUD。円安とはいえ日本のコンビニのありがたさを感じます。

ゴエモン「ちなみにこのスパイシーツナのおにぎりはいまいちだったらしいよ。」

メリトン スイーツ キャンベル ストリート ホテル

本日もシドニーぶらり散歩。最初の目的地は聖アンドリュース大聖堂。シドニーでももっとも重要な教会の一つです。

ゴエモン「写真を撮ったんだけど、どうもこっち側は裏口だったみたいだよ。goemonpの事前リサーチがなってないね。」

セントアンドリュース大聖堂 寺院・教会

竣工されたのは1868年。他のオーストラリアの教会と同じくゴシック・リバイバル様式で建築されており、やはり美しいステンドグラスもあります。

そして美しいパイプオルガンも。

聖アンドリュース教会の隣にあるシドニー市庁舎。
建設されたのは1889年。

ゴエモン「時計塔の高さは55メートルもあるらしいよ。残念ながら特別なイベントのある時以外は、内部には入れないみたい。」

タウン ホール 現代・近代建築

市庁舎から、道路を隔てて向かい側にあるクイーン・ヴィクトリア・ビルディング。建設は1898年。ヴィクトリア女王の即位50年を祝って建築された建物で、昔はコンサートホール＋店舗街だったらしいのですが、現在はショッピングモールとして使われています。

クイーン ビクトリア ビルディング 建造物

ゴエモン「ヴィクトリア女王の名前を冠するだけあって、建物の前にはヴィクトリア女王の銅像が飾られているよ。さすがに威厳ある銅像だね。」

ビクトリア女王像(QVB前) 建造物

内部はこんな感じで、なかなか豪華なしつらえです。長さは190メートルもあるとか。

天井から吊り下げられている時計は、ロイヤル・クロックという、大きな吊り時計。毎正時には、音楽に合わせて側面に英国の王室の歴史を示す人形のジオラマが出てくるらしいです。

ゴエモン「でかいなあ。落ちてきたら即死だね。」

そしてこちらはグレート・オーストラリアン・クロックという時計で、重さ4トン、高さ１０メートルもある世界最大の吊り時計なのだそうです。

ゴエモン「こちらの側面には、アボリジニ時代から植民地時代以降のオーストラリアの歴史をしめすジオラマが飾られているよ。」

ショッピングに特に興味のない我々は、QVBをとっとと後にし、歩いてシドニー旧造幣局へ。場所はハイドパークの北側、昨日訪れたThe Barrakのすぐそばです。

ミント （旧造幣局） 建造物

内部には、オーストラリアにおける貨幣鋳造の歴史を示す展示があります。入り口にいたボランティアと思われる、品のいいご婦人がガイドをつとめてくれました。いろんな説明が聞けるので、多少英語ができる人ならお願いしてみるのがよいと思います。まあいつもいるかどうかは分かりませんが。。。

こちらは当時使われていた機械らしいです。

ゴエモン「造幣局というから、もっと大きな場所を想像していたけど意外とこじんまりとしているよ。でもなかなか興味深いね。」

併設されているライブラリー＆研究所には、鋳鉄等を用いた美術品が展示されていました。

ゴエモン「前衛的過ぎて、鳥にはよく分らんな。」

ゴエモン「お次の目的地は、Parlament House。ニューサウスウエールズ州議会
の議事堂だよ。現役の議事堂なので、入館には荷物検査があるので気を付けてね。」

NSW州議事堂 博物館・美術館・ギャラリー

ゴエモン「議会の要人も出入りするので警察官が監視しているね。goemonpが不審人物として捕まらなくてよかったよ。」

確かに文鳥のぬいぐるみの写真をやっきになって撮っている中年男性は、不審人物かもしれないね。

内部はこんな感じで、落ち着いた雰囲気。残念ながらメルボルンの議会みたいに、議場にまで入れるわけではありません。

代わりに議場で使われている、あるいは使われていた道具や衣装等が展示されていました。

さて次なる目的地は、さらに北側にあるニューサウスウェールズ州立図書館。1826年に創建されたオーストラリア最古の図書館です。

ゴエモン「さすがに風格があるね。」

NSW 州立図書館 博物館・美術館・ギャラリー

ゴエモン「ここにもオーストラリアの大部分をはじめて周回した、フリンダース卿の銅像があるね。オーストラリアという国の名前を付けるにあたっても、大きな役割を果たした人なので、あちこちに彼の名にちなんだ地名があるよ。」

内部はガラス張りの天井で、メルボルンの図書館と比べるとぐっと近代的な印象です。シェークスピアの本だけを集めた部屋などもありました。

ここらへんでお腹がすいてきたので、歩いてサーキュラー・キーへ。さらに少し歩いて、The Rocksの一角にあるThe Rocks Cafeでランチをいただきました。

ザ ロックス カフェ 地元の料理

店内はこんな感じの、ごくカジュアルな雰囲気。

疲れたのでビールをいただきます。

英国文化圏に来たからには、ということで妻はフィッシュアンドチップス。イギリスのフィッシュアンドチップスというと、美味しくない食べ物の代名詞といった印象ですが、これはなかなか美味しいです。あ、もちろんイギリスでもそれなりのお店で、それなりのお金を出せば美味しいフィッシュアンドチップスは食べられますが。。。

こちらはgoemonp注文のハンバーガー。

こちらのお店には、ワーキングホリデーで働いている日本人のお嬢さんがいらっしゃいました。日本から行きやすいので、英語を学ぶかたがた、働いている人が多いようですが、最近は来たはいいけれど仕事にありつけない人もいるなんて話も聞くので、事前準備はしっかりした方がよさそうですね。

さてサーキュラー・キーに戻ってくると、本日は大型のクルーズ船が停泊していました。goemonp達が８月に乗船した、ダイヤモンドプリンセスにも匹敵するくらいの「パシフィック・アドベンチャー」という大きな船です。

ゴエモン「ニュージーランドあたりに行くのかしら。」

サーキュラー キー 観光名所

少し歩いて、The Rocks Discovery Museumに到着しました。西洋人がやってくる以前から現代までのRocks地区の歴史について学べる施設です。

ゴエモン「1844年に造られた当時の建物を、一部利用して作られた博物館なんだって。」

ザ ロックス ディスカバリー博物館 博物館・美術館・ギャラリー

内部には、当時使われていた用具や衣服、歴史についての説明が書かれたボードなどが展示されています。

受付では各国の言語で書かれた説明書きを貸してくれます。日本語もあるので安心です。

The Rocks Discovery Museumからサーキュラーキー方面に歩いていくと、初期植民地時代に建てられた石造りの建物があります。Cadman's Cottageと呼ばれるこの建物は、当初はもっと海寄りにあり、水上警察や水上交通を取り締まる役所として使われていたほか、水夫の宿舎などとしても使われていたようです。

ゴエモン「1972年に今の場所に移築されて、周囲を公園として整備したんだって。」

カドマンの家 建造物

シドニー湾のかつての姿を示す展示もありました。

さて、次の目的地はこれまたサーキュラーキーの近くにある、かつての税関跡。現在は博物館兼図書館として使われています。

この場所に初めて建設されたのは1845年のようですが、その後シドニーの街と貿易の発展と共に何度か拡張され、1917年にほぼ現在の姿になりました。1990年までは実際に税関として使われていたようです。

ゴエモン「内部にはシドニー市の立体模型があるよ。ほかにはそれほど面白いものはないので、外側から眺めるだけでもいいかもね。」

カスタムズ ハウス 建造物

トラムで一旦ホテルに戻り、少し休んだ後、また別のトラムで今度はダーリング・ハーバーへ。国立海洋博物館を訪れました。

ダーリングハーバー 散歩・街歩き

さすがは国立だけあって、かつて本当に使われていた駆逐艦や潜水艦、帆船など５隻の船に実際に乗船することができます。ただgoemonp達は入館時間が遅かったので、駆逐艦だけしか乗れませんでした。

オーストラリア国立海洋博物館 博物館・美術館・ギャラリー

こちらから駆逐艦に乗り込みます。その名も駆逐艦バンパイア。

ゴエモン「わくわく」

艦首からの風景。

ゴエモン「駆逐艦といえども、大きな大砲が付いていて強そうだな。」

艦内にも入ることができます。

こちらは給湯室でしょうか。

ゴエモン「これは食堂かな。エリザベス女王の写真が飾ってあるぞ。」

こちらは艦長のお部屋ですね。さすが上級士官には個室が与えられていたようです。

こちらは医務室。

ゴエモン「配管とかいっぱいあってなんだかごちゃごちゃしているな。」

シャワールームもありました。

ゴエモン「のぞいちゃやーよ。」

こちらは上級乗組員向けの娯楽室らしいです。

ゴエモン「軍艦にも少しは娯楽がないとやってられないもんね。」

こちらは食堂の配膳口のようで、上部には本日のメニューを書いた黒板が設置されています。

ゴエモン「ステーキとかハンバーガーとかなんか美味しそうだな。ま、当時本当に出ていたメニューかどうかは分からないけど。」

さて、この辺で雨が強くなってきてスコールのような豪雨になってきたので、駆逐艦を出て本館の屋内展示を見ることにしました。

はるか昔の時代から現代まで、海洋に関する展示がいろいろあります。

ゴエモン「このおじさんは誰？」

トラファルガー海戦でスペインを破ったイギリスの名提督、ネルソンらしいよ。

ゴエモン「なんでネルソンのすぐ上にヘリコプターがあるのかな。」

あまり時代の違いは考慮されていないようです。

こちらはおそらく、オーストラリア海軍あたりで実際に使っていたヘリコプターなのでしょう。

ゴエモン「落ちてきたら大変だ。」

世界で一番速い、オーストラリア製のスピードボートなるものも展示されていました。

ゴエモン「その名もスピリット・オブ・オーストラリア。なんとジェットエンジンを搭載していて時速511キロを達成したらしいよ。」

というわけでなかなか楽しい博物館でした。入館料は一人AUD25(2024年現在）ですが、できればゆっくり時間をとって見学してほしい場所です。

ゴエモン「これじゃなんだか僕がジンベイザメに襲われているみたいじゃないか。助けて―。」

さて海洋博物館の見学を終えた後は、妻のリサーチでピアモント橋というのが観光スポットだというので歩いて橋までやってきました。

ピアモント橋 建造物

しかしながら、ご覧の通りピアモント橋は何の変哲もないただの橋だったので、無理に来る必要は全くないと思われます。橋マニアの方はどうぞ。

ゴエモン「大してフォトジェニックでもないしね。」

雨が降り続いているので、雨宿りも兼ねて近所のThe　Starというすごそうな名前のついたショッピングモールにも行ってみました。

カジノも併設されているそうで、それなりに規模の大きなモールですが、平日のせいかあまりお客さんはいないようでした。

ゴエモン「僕の写真を撮るために来たようなものだね。」

ダーリングハーバーからホテルまでトラムで移動。ところが日本のようにすべての駅で車内アナウンスがあるわけではないので、うっかり一駅乗り越してしまい、セントラル駅まで来てしまいました。

ゴエモン「全くぼーっとしてるんじゃないよ。でもなかなか素敵な駅じゃないか。せっかくなので僕の記念写真を撮るぞ。」

セントラル駅は、メルボルン行きの鉄道なども発着する大きな駅です。この場所に駅ができたのは1855年ですが、現在の駅舎は1906年に造られたものです。

セントラル駅 駅

セントラル駅から歩いてホテルに戻り、本日のディナーはホテル近くのスペイン料理屋「Encasa」でいただきました。

サラダに。

スペイン風オムレツ。

外はしっかり中はトロトロというさすがはプロの技。

大変美味しかったです。

美味しい料理をいただけば、美味しいワインをいただきたくなるのは当然のこと。

オーストラリアではグラスワインは通常150mlのようですが、たっぷり250mlを提供しているお店もあります。

ゴエモン「で、たっぷり250mlを頼んだのだな。goemonp。」

〆はチョリソー入りのパエリア。

大変美味しゅうございました。

というわけでシドニー街歩き編は終了。

Part7ではブルーマウンテンに向かいます。