2024/07/13 - 2024/07/14
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熊野古道をドライブしました。
出発地は東京。
もっとも熊野古道と言っても寄り道の方が多いですが。
東京からだと、公共交通機関でも車でもアクセスに時間がかかる場所ではあります。
今回、4日間の旅のうち、2日は往復にあて、中2日は現地でのんびりしました。
急ぎ足なら2泊3日でメインの場所は見られるかな、という感じです。
1日目 東京→奈良県五條市
2日目 五條の街並み、五新鉄道、八瀬の吊り橋、湯泉地温泉、果無集落
3日目 那智大社、本宮大社、和歌山県の飛地、酷道
4日目 名古屋→東京
ここでは1~2日目の五條市の旅を記します。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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東名→新東名→伊勢湾岸道→東名阪道→名阪国道→西名阪道→京奈和道を経由。
多摩地域南部から東名を利用する場合、横浜青葉IC、横浜町田IC、あるいは圏央道経由といろいろ選択肢があります。
東名の混雑具合で変わって来るんですね。
今回、グーグルマップは横浜町田を利用せよ、と指示してきました。
そのとおりにすると、お馴染み大和トンネルのあたりまで渋滞気味でしたが、あとは車は多いものの流れてました。
これが東名の渋滞が激しくなると、圏央道を経由せよ、と案内されることがあります。
写真は名阪国道の伊賀ドライブイン。
サービスエリアとはちょっと違う雰囲気が漂います。
そんな名阪国道は面白い。路面凸凹で走りづらいけど。無料だと仕方ないのかね。伊賀ドライブイン 道の駅
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にんにん
伊賀ドライブイン 道の駅
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名阪国道高峰SAからの奈良盆地の眺め。
今から向こうに見えている盆地に降りていきます。
ようやく目的地に近付いたな、と少し感激します。
昔の人ならなにか歌を詠んだりしたのかな。自分にゃそんな能力はありませんが。
今日の宿泊地は奈良県五條市。
京奈和道は途切れていて、一般道で渋滞にはまりました。高峰サービスエリア下り線レストラン グルメ・レストラン
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16時過ぎ五條市に到着。
宿に入る前に街を見てみましょう。
写真の「まちなみ伝承館」に駐車場があります。まちなみ伝承館 美術館・博物館
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着いたから気がついたのですが、開館時間は16時まで。
退出しようとしたら、館のおじいさんが解説をしてくださいました。
おそらくおじいさんも帰り支度をしていたでしょうに。
こうなると聞かざるを得ません。まちなみ伝承館 美術館・博物館
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よし、明日は五條の街を見てみよう。
実は明朝はすぐに出発しようとも思ってましたが。
おじいさんの解説が私を引き留めました。 -
案内
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街並み
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街並み
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街並み
…と、向こうに不思議な構造物が見えます。
見てみましょう。 -
これは鉄道の未成線(計画されたが開通しなかった線)の跡です。
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解説。
幻の五新鉄道
明治未期、五條市から新宮市までを結ぶ「五新鉄道」の連設熱が高まりました。
昭和12年(1937)から着工され、吉野川横断の橋脚、生子トンネルの貫通まで至りましたが、太平洋戦争が始まり資材不足等の理由で、工事は中断されました。
戦後、工事が再開され、昭和35年(1960)に五条城戸間の路盤工事が完成し、軌道施設等の工事を残すのみとなりましたが、経済社会情勢等の変化によって、五新鉄道の夢は叶うことなく、工事は終了となりました。
その後、跡地の一部は路線バス専用道路や、大学の研究機関により宇宙線授選所として利用されていました。また、平成9年(1997)にカンヌ映画祭カメラドール賞を受賞した映画「前の朱雀」では、五新鉄道と西吉野の大な自然等が物語の舞台になり、平成20年(2008)に上映された映画「花影」では、ロケ地になりました。
五條市 -
半円が美しい。
明日は五新鉄道の跡をもう少し見る予定です。 -
街並み
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街並みのすぐ裏は吉野川。
明日明後日はあちらに見えている山に挑みます。 -
今日の宿、「大和五條藤井館」。
連休の奈良県の宿はどこも高めの値段を付けてました。
その中で割安感があったのがこちら。大和五條 藤井館 宿・ホテル
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懐かしい感じの宿です。
古いですが清掃は行き届いています。
宿の人は奈良の言葉でゆっくりと案内してくれます。
トイレとお風呂は共用。
廊下を歩くとぎしぎし音が。
そこを受け入れられれば大丈夫でしょう。
あと共用スペースに本やコミックがいっぱい。 -
夕食に出かけます。
これはまことちゃん地蔵。踏切にあります。
町並み伝承館のおじいさんに教えてもらいました。
でもなぜまことちゃん!?
夕食は、うどん屋の「大和本陣」へ。
カツオ出汁らしき出汁が強い!
私は満足しました。 -
次に入浴。
「金剛の湯」へ。ホテルに併設された施設ですが、日帰り入浴も可能です。
ちょっとぬるぬるの湯がよかったです。
露天風呂から月が見えました。あ~いい気持ち。金剛の湯 温泉
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「柿の葉すし本舗たなか」で購入した柿の葉すし。
さばが2つあるって?
本当は金目鯛が入ってほしかったのですが売り切れだったのです。
柿の葉すしは日持ちがします。
3つつまんで残りは明日いただきます。
ちなみに全部徒歩圏内でした。
賑やかな街ではありませんが車なしで宿泊してもどうにかなるでしょう。
そう言えば奈良に宿泊するのは修学旅行以来かな。柿の葉すし本舗たなか 五條本店 グルメ・レストラン
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おはようございます。
宿の朝食です。 -
窓。
この鍵、分かります?
くるくる回すやつです。 -
チェックアウトして街歩き。
これから歩くところはすべて徒歩圏内です。
「明治維新 発祥の地」って…ちょっとツッコミ入れたくなるw
こんな看板が立つ理由をこれから見ます。 -
その前に…こんなものを見かけてしまいました。
五條史跡公園 公園・植物園
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8620形。
和歌山線を走った蒸気機関車とのこと。 -
解説
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こんな解説も。
999はC62なんて豆知識もありましたね。 -
五條市民俗資料館(旧五條代官所長屋門)へ。
民俗資料館(長屋門) 美術館・博物館
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天誅組…
偉そうに旅行記を書いている自分ですが、歴史の勉強は試験前の一夜漬けのようなものでした。そんな自分の中では記憶の端っこに追い込まれていた名前です。
幕末~明治維新の中では悲劇の側の組織でしょうか。
ちなみに天誅組が襲撃した代官所の周辺は、今でも市役所、裁判所、法務局になっています。 -
街歩きを続けます。
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街歩き
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街歩き
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酒屋さんのようです
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街歩き
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「五條新町まちや館」へ。
吉田茂内閣の法務大臣などを歴任した木村篤太郎の生家とのこと。五條新町まちや館 美術館・博物館
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解説
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「鉄道模型や」とあります。
覗いてみると、店主さんから「どうぞ」と声がかかりました。
店主さんは、店内の鉄道模型を動かしてくれました。
五新鉄道の同人創作物のようなものがあったのでお土産に購入。 -
高台からもう一度五新鉄道の高架を見ます。
五新鉄道は向こうに見えている紀伊半島の山地に挑もうとしたわけです。
そして自分もそちらに向かいます。 -
さあ国道168号を新宮に向けて南下します。
このルートは五新鉄道のルートとも重なります。グーグルマップや国土地理院の地形図からなんとなく五新鉄道跡が読み取れます。
そのうち何ヶ所かに寄ってみます。
お、踏切跡がありました。
こういう場合、一時停止は必要なんだろうか。
と余計なことを考えてしまう。 -
これが未成線でありバス専用道跡です。
写真は五條方面。 -
こちらは新宮方面。
なにやら注意書きがいっぱい。
さてこの道を通っていいのでしょうか?悪いのでしょうか?(笑)
と、考えていたら地元のナンバーの車が結構なスピードで走って行きました。 -
もう一枚
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国道を南下します。
山間部に入りました。
また五新鉄道跡に寄り道します。
写真の場所はバス停跡。
向こうは五條側。
近くに民家がいくつかありますが、私が見たものは空家でした。
ちなみに国道からここに至る道への交差点は激しく曲がりにくいです。 -
新宮側。
トンネルが見えます。
いよいよ山岳地帯に入るわけです。 -
覗いてみました。
wikipediaによれば、生子トンネル 832.0mとあります。 -
さらに南下。
専用道城戸とあります。
鉄道駅の予定地だった場所であり、鉄道になるはずだった場所を走ったバスの終点でした。 -
こんなのが。
五新鉄道トレインパークとの名前がついています。
いろんな企画をやっているようです。
https://goshin-railway.net/index.html -
案内
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wikipedia五新線より(参照2024年7月24日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E6%96%B0%E7%B7%9A
(引用開始)
五条 - 城戸間は国鉄・JRバス専用道路として国鉄・西日本JRバスが路線バスを運行していたが、鉄道でなくバスであったために、五条駅での乗り換えの煩わしさがあったこと、並行する国道168号の改良が進み、バス専用道路の優位性がなくなったことから、開業時は続行運転をしていたほどの乗客もほとんどなくなり、2002年(平成14年)10月1日にJRバスは撤退。
その後は、地元自治体の委託を受ける形で奈良交通の路線バスが運行された。しかし便数は減少の一途をたどり、2008年(平成20年)3月時点では、土休日は早朝の1往復だけとなっていた。さらに衣笠トンネルの状態の悪化など、バス専用道路施設の老朽化も進んだことから、2014年(平成26年)9月30日に運行を終了し、翌10月1日に廃止された[4]。なお代替として、並行する国道168号経由便を増便している。
(引用終了) -
ちょっと未成線を歩いてみましょう。
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五條方面に進みます。
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いかにも鉄道っぽい雰囲気
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振り返ってパチリ。
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トンネルがありました。
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トンネルの向こうはトンネルでした。
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工期 1958-5 - 1959-3
東京オリンピック(1回目)や東海道新幹線開業の前。
地方の公共交通機関(特に鉄道)の整備に期待と希望が持たれていた時代でしょうか。 -
橋の向こうにまたトンネル。
立ち入り禁止せずにこうやって歩けるようにしてくれているのがありがたい。 -
端からの眺め。
鉄道が開通していたらこんな車窓が楽しめたわけです。
ちょうど、大きな鳥が螺旋状に舞い上がっていきました。
羽を広げていますが、せわしなく羽ばたくようなことはありません。
こういう時、上昇気流を利用していると聞いたことがあります。 -
トンネルを覗いたところで引き返します。
最近のスマホのおかげで明るく見えますが、実際はトンネルは暗いです。
案内ではライトの持参を推奨していました。
また、水が天井から滴ってます。多少濡れてもいい格好で行きましょう。 -
さらに南下。
だいぶ険しくなってきました。
あと少し十津川村に入ります。
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