2023/12/31 - 2024/01/01
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norijiroさん
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スリランカ内陸中央部のアヌラーダプラ、ポロンナルワ、キャンディの3つの都市を結んだ三角形の内部は、文化三角地帯と呼ばれている。いずれも歴代の王朝が築かれた都市であり、この地域を中心にスリランカの仏教文化が栄えた。われわれも仏教徒の端くれとして仏様のお慈悲に触れ、やれ飯が食えないだの、やれ鉄道は勘弁だのという煩悩わがままから解き放たれたい。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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旅立ちの朝。ホテルの朝食にカレーのおかずは多いが、なぜか白飯がない。この後に宿泊した別のホテルも同じで、どこも朝に白飯の用意はなかった。カレーは何と合わせるのが正解なのだろうか。ということで、本日のメインはエッグホッパー。ホッパーとはお椀型のクレープで、底の部分は厚めでしっとり、外側はサクサク、ほんのりとココナッツミルクが香るあっさり味で、朝の定番メニューだという。
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離れた都市や遺跡を公共交通機関で回るのは相当に難しく、また時間も余計にかかるため、この日から大型ワゴンタイプのチャーター車を利用した。3日間で約58,000円と値は張るが、効率よく見所を回るには圧倒的に便利である。まずはコロンボから三角地帯最北のアヌラーダプラへ向かった。鉄道でも行けるというが、これまでの反省から鉄道には乗らずの誓いを立てている。空調の効いたチャーター車ほど快適なものはない。ローカル感あふれる道のりを進んでいく。
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線路を歩く牛。
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町が続く沿岸部から内陸部へ入ると、一帯は森に田んぼ、沼という感じに変わってくる。道端に猿の一家が集まっていた。
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餌を求めて車に近づいてきた母猿。子猿がかわいくしがみついている。
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道を渡る水牛の群れ。水草のような植物が体についており、風呂上がり感がある。
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ヤギの群れが道路脇で渡る機会をうかがっている。車を一顧だにせず道を渡る水牛よりは賢いということだろうか。野生動物が観察できるというウィルパットゥ国立公園に近い場所だが、公園に行かずとも数多くの動物が見られた。
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あまり道路状況がよくないため、コロンボから約200kmの道のりに4時間半ほどかかり、ようやくアヌラーダプラへ到着。
まずはスリー・マハー菩提樹を見学した。お釈迦様が悟りを開いた場所はインド・ブッダガヤの菩提樹の下とされているが、その菩提樹を紀元前3世紀ごろに分けて植樹したもので、それが現在まで続いている。なんと貴重な。本家インドの菩提樹は、5世紀の仏教迫害の過程で切り倒されてしまったというから、ますます貴重である。スリー マハー菩提樹 自然・景勝地
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というわけで推定の樹齢は2,300年以上。枝は細いが葉が元気に茂っており、聖なるパワーを感じさせる。
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ムーンストーンと呼ばれる半月型のレリーフ。寺院や仏塔の入り口に置かれており、輪廻転生が描かれているという。
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続いて、隣接するルワンウェリ・サーヤ・ダーガバへ。紀元前2世紀に建てられた高さ55mの仏塔である。スリランカの寺院は靴を履いて入れないため、参道を靴下履きで歩く。屋外のため靴下がデロデロに汚れるが、裸足だとさすがに熱い。
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参道の日陰部分に待機する猿たち。彼らも裸足で炎熱ブロックの上は熱いのだろう。
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仏塔に到着。台座部分にはたくさんの象が並んでいる。
ルワンウェリ サーヤ大塔 寺院・教会
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白さが目にまぶしい仏塔。現在のものでも十分に大きいが、完成当時は倍の110mの高さがあったという。現在でいえば30階建てのビルに相当するもので、紀元前にその建築技術は驚くべきものだ。建築年数からいえば、十分すぎるほどに遺跡の範疇に入るのだが、いまだに丁寧に手入れされて現役の宗教施設として使われているのもすごい。
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仏塔のまわりには大小さまざまな仏像が置かれている。色や形、表情もさまざまで見ていて飽きない。涼やかな表情に暑さも忘れる……ということはなく、そのまま成仏できそうなほど暑い。
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次に訪れたのは、イスルムニヤ精舎である。国内最古の仏教寺院で、本堂は紀元前3世紀に建てられた。
イスルムニヤ精舎 寺院・教会
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宝物館に展示されているレリーフ「恋人の像」(撮影禁止のため、写真は英語版ウィキペディアより)。こちらにピースサインをしているようで、ガイドブックには「愛こそすべてよ!」という勝手なセリフつきで掲載されていた。一般的には王子と女性の身分違いの恋を表現しているとされているが、その他諸説あるようで、なかにはそもそも恋人ですらない、という説もあるという。複雑な関係である。
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寺院は小さな岩山を利用して建てられており、裏の岩山に登ることもできる。
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岩山山頂からの眺め。白亜のルワンウェリ・サーヤ・ダーガバの存在感が際立っている。さすがは町のシンボル。
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またもや現れたインチキ日本語カー。「日本の国内市場」とは一体なんなのか。よく見ると国の玉が王になっている。また、前輪左には、昔話題になった「日本人だけが読めないフォント」まである。誰かこの車のコンセプトを教えてください。
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まだ多少時間があったので他の遺跡も回ろうとしたところ、ドライバーより「他はもっとお金がかかるがよいか?」というようなことを言われた。いまだに料金システムがよくわからないのだが、基本的に当地の遺跡群を見学するには1人あたり25ドルかかるらしい。ただ、これまで回った場所は無料、もしくは500ルピーの別料金なので、25ドルはかからなかった。さらに広範囲に見ようとすると、この「25ドルルール」に抵触するというのである。メインともいえる菩提樹や仏塔がタダ同然で、その他が25ドルというのが謎だ。
まあ、そういうものだと思って25ドルを了承すると、ドライバーがどこかに電話をかけ、程なくして元気なおっちゃんガイドが颯爽と登場。まさかの専属ガイド付きである。
写真はブッダの右鎖骨が収められているというトゥーパーラーマ・ダーガバ。菩提樹とならぶ聖地とされている。トゥーパーラーマ ダーガバ 寺院・教会
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ガイドさんとともに訪れたのが、この古墳のようなアバヤギリ・ダーガバ。高さ75mと域内最大の規模で、かつては大乗仏教の総本山とされていた。以前はもっと草木におおわれ、ほとんど山のようになっていたようだが、修復をへて現在の茶色い姿になったようである。
アバヤギリ大塔 寺院・教会
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境内の涅槃仏。きちんと枕があり、右手は添えるだけ。
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ガイドさんに連れられて周囲の遺跡も見学。かつて、アバヤギリ・ダーガバの周囲では5,000人もの修行僧が生活していたようで、その名残である。
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象の池と呼ばれる巨大な人工池。修行僧たちの生活用水の供給などに使われていた。現在でも貯水・灌漑用途で機能しているという。
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宮殿跡の「ラトゥナ・プラサーダ」には、スリランカ一の美しさと評される守護神像が残されている。左手に吉祥を表す壺、右手に繁栄を表す花を持つという縁起のいい王様のお姿。8世紀のもので、野ざらしのわりに細かい装飾がきちんと見える。
ラトゥナ プラサーダ 史跡・遺跡
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最後は、林の中に鎮座する仏像「サマディ・ブッダ」。瞑想中という穏やか表情が印象的である。
サマーディ仏像 史跡・遺跡
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すっかり遅くなってしまったが、アヌラーダプラの見学を終えて、次の宿のあるシギリヤへ急ぐ。宿はコテージ風の独立した建物が客室になっている「NIVADOO RESORT」(なんて読むのだろう)。
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周囲はジャングルで店などないため、朝食のほかに夕食もついている。メニューにはチキンやカレーに加えて、隅のほうにはなぜか中華も。こんなスリランカの奥地で中華ねえ...と思っていたが、これが想像以上の「ガチ中華」であった。かつて上海の学食でさんざん食べた「蕃茄炒蛋」は本場にまったく引けを取らぬ出色の出来。その他の料理も花椒などの香辛料がばっちり効いており、中国の下町食堂をそのまま持ってきたレベルである。いったい誰が作ったのだろうか。残念ながら、中華があったのはこの日だけだったが(大晦日特別メニュー?)、なかなか面白かった。
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翌朝は予報どおり豪雨であった。新年早々、篠突く雨、というやつである。ホテルのロビーには雨合羽を着込んで観光に出かけようとする剛の者もいたが、さすがにこれで外出は厳しい。ということで、前日の長距離移動の疲れもあったので、これ幸いと午前中は完全休養にあてることとした。
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新年おめでとうございます。
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お昼頃には雨もあがった。シギリアのメインストリートには店がちらほらある程度で、基本的には何もない。
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人も車も少ないため、公道で象に乗れる。タイやラオスではちゃんと背に椅子のようなものがあったが、ここでは裸馬ならぬ裸象。ワイルドである。が、女の子の目がまったく笑っていない。たぶん怖いと思う。
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遠くに見えるシギリアロック。明日は登ってみよう。
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この日は文化三角地帯の一つ、ポロンナルワへ行くことも考えた。が、かなり時間がかかるらしく、半日では厳しそう。そこで、ミンネリア国立公園で象見学をすることにした。屋根なしのジープで公園内を巡るツアーである。
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公園内は、午前中の豪雨で泥濘の悪路と化している。そんななか、上下左右に激しく揺られながら進んでいくのが面白い。ジープでの悪路踏破だけでも十分金が取れるだろう。
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クジャクを発見。羽を広げてほしかったが、それは基本的にメスに対する求愛行動であるらしく、残念ながらその機会はなかった。うちの妻では不足であったか。おかしいな。
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水辺の象を発見。
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さらに象が集まってきた。近い!
ジープの運転手の兄ちゃんは、Tシャツ短パンに足下はビーサンと、その辺のコンビニにでも行くようなラフスタイルだが、運転の腕は実に確か。象を見るポジションは早い者勝ちのため、他のジープをかき分けて見やすい場所に躍り出るテクニックが必要なのだが、この争いを制して何度もポールポジションに陣取った。 -
さらに接近。間近でたくさんの象が見られて大満足であった。野生の象と動物園の象の一番の違いは鳴き声のような気がする。動物園の象は比較的大人しく鳴くが、野生の象はこちらがおののくほどの魂の咆哮、絶叫という感じで、迫力がまったく違う。野生の叫び、という表現がぴったりだ。
明日はシギリアロック登頂をめざす。
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