2023/12/30 - 2023/12/30
123位(同エリア235件中)
norijiroさん
- norijiroさんTOP
- 旅行記136冊
- クチコミ2件
- Q&A回答0件
- 179,084アクセス
- フォロワー19人
この日は南部の町・ゴールを訪ねることにした。セイロン島の南端に近い場所にあり、オランダ人が建築した城塞都市である。1988年には世界遺産に指定された。
ゴールはコロンボから南へ約120km、東京から房総半島南端の館山あたりまでとほぼ同じ距離感である。交通手段としては、鉄道、バス、あるいはチャーター車などがあるという。このうち、鉄道は海沿いを走っており、なかなか気分がよさそうだ。ということで、深く考えずに鉄道を選んだが、これがあまりにも大きな過ちであった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 1.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
この後に待ち受ける試練も知らず、のんきにやってきたコロンボ・フォート駅。白い木造のデザインがなかなかおしゃれ。西部開拓時代、という感じもする。
-
切符は懐かしの硬券である。子ども用の切符は用意されていないようで、大人用がその場で半分に引きちぎられて子ども用に転用された。ゴールまでの運賃は500ルピーと激安である。
-
フォート駅の内部。ゴール方面の列車は8:35発らしいが、出発案内などは皆無であり、改札時に駅員と交わした「ゴール?」「ファイブ!」という簡潔なやり取りが情報のすべてである。少々不安になりつつも、ほぼ無人の5番ホームで待つ。発車時間が近くなると、幸か不幸か多数の乗客が集まってきた。
-
待っている間も、他のホームには次々と列車がやってくる。ローカル列車に空調などはないようで、窓全開、扉も全開である。われわれの乗る列車は一応「Express」となっている。空調くらいは期待したい。
-
列車はほぼ定刻どおりにやってきた。まず絶望したのは、混雑率200%の激混み列車であったことである。フォート駅は始発ではないのである程度は仕方ないものの、土曜日の朝一からこの混雑とは...。
そして、次に絶望したのは、空調が天井の扇風機のみであったことである。中部のキャンディ方面にいく電車だと、観光客用の快適な空調つき1等車が連結されているらしいが、午前中のゴール方面はExpressといえども100%のローカル仕様。この暑さのなか扇風機を回したところで、たいした涼を感じられるわけもない。
そして、さらに絶望したのは、列車の速度が遅い、という問題である。ただでさえ普通に走ってもだらだらと遅いのに、駅でもないところで意味なく止まったりする。 -
以上、「きつい、暑い、遅い」という三重苦のなか、相当に年季の入った列車でゴールへと向かうことになった。ところどころにあった空席に子どもを座らせることはできたが、私は客車にいることができず、開けっ放しの扉付近の床に直接座り、なんとか居場所をつくった。線路は江ノ電以上の海沿いに敷かれており、インド洋を一望できる景色は確かに素晴らしい。気晴らしに海でも見てないとやっていられない。
-
ゴールには約2時間半で着くことになっている。が、1時間経過してもまだコロンボ近郊をダラダラ走っており、いったいゴールに着くのはいつになることやら。そして、車内の混雑も暑さも一向に解消されない。コロンボ市内を抜ければスムーズに走るのでは、という期待もしたが、それもない。
-
南部に近づくと、ヤシの木なども見えてすっかり南国ムードである。が、ムードだけでゴールはまだはるか遠い。
-
12時を越えたあたりで、ようやくゴール駅に到着した。長かった。1時間以上遅れたことになる。なお、列車には2等車と3等車があった。3等車は昔の東海道線のようなボックスシート、2等車は特急列車のような左右2列ずつのシートだが、正直なところどちらも相当にボロく、そして蒸し暑く、そこまで快適性に差はない気がする。等級にかかわらず少しでも空いている車両を選んだほうがよいだろう。
-
客車を引いてきたディーゼル機関車と思われる車両。こちらも客車同様に年季が入っている。
-
つらかった悪夢の列車は忘れ、町へ出よう!
-
なかなか素敵な路地。ぶらぶらと散歩するにはもってこい。
-
1640年に建造され、1755年に改築されて現在の姿になったというオランダ改革派教会。
オランダ教会 寺院・教会
-
青色の天井が特徴的である。右のオルガンは1760年に製造されたものという年代物だ。
-
教会を出ると、町を練り歩くビーフ一行と遭遇した。スリランカ南部はヒンドゥー教徒が少ないため、一行は「神様の神聖な乗り物」ではなく、「食材」と見なされる危険性が高いのでは...と思いきや、仏教も基本的には肉食を禁じているため、牛肉はあまり食べないらしい。よかったな
-
こちらはオール・セインツ教会。オランダからイギリス統治に代わった後の1781年に建てられた。
オール セインツ教会 寺院・教会
-
ステンドグラスが美しく、なかなか荘厳な雰囲気である。
-
上のステンドグラスのフォルムが某ネズミっぽい。ディズニーから著作権使用料を請求されないことを願う。
-
立派な建物が立ち並ぶ一角。海外貿易の拠点として栄えたかつての賑わいぶりがしのばれる。
-
そろそろお昼でも、と思って目に止まった店頭のメニュー。香辣牛肉...。そうか。中華があったか。さっきのビーフ一行、気をつけられたし。
-
そこらを歩く野良のクジャク。なかなか珍しい。
-
海岸まで到達し、海を望む。潮風が心地よい。
-
南国にはヤシの木がよく似合う。左はゴール旧市街のランドマークとなっている時計台。こちらはコロンボの時計台とちがって動いてはいるが、時刻は合っていない。
時計塔 建造物
-
昼食はシーフードの「Elita」へ。マグロのステーキ。香ばしく焼いた身に柑橘系のソースがよくあう。
-
イカの何か。本当は最初、別の店に入ったのだが、メニュー検討中に停電が発生し、まったく復旧の見込みがなかった。そのため、電気のついていたこの店に移ってきたという経緯がある。停電はスリランカ全土でそこそこ頻繁に発生する。
-
食後にやってきたのが、昔の町の入り口にあたる「オールド・ゲート」。紋章の中央に見える「VOC」の文字を組み合わせたロゴは、オランダ東インド会社(Verenigde Oost-Indische Compagnie)のものである。
-
そして門をくぐり、反対側の上部にあるのがこちら、イギリスの国章である。この町の統治者がオランダからイギリスに代わる過程には、フランスがからんでいたりしてややこしいのだが、この2つの紋章に列強の覇権争いをみるようだ。
-
コロンボにもあったダッチ・ホスピタル。ゴールの旧市街で最古の部類に入る建物で、こちらは2階建て。同様にショピングセンターとして改装されている。かつて、オランダ人が熱帯に進出した際、風土病に罹患するケースが多かったようで、各地の大きく立派な病院はそんな当時の状況を示しているのかもしれない。なお、現在もスリランカはデング熱の流行地域であり、年末年始は年2回あるというピークの一つ。われわれも強力な虫除けを念入りに塗布して最大限の注意を払う。
-
旧市街の南端までやってきた。1938年につくられた灯台がそびえ立つ。
ゴール灯台 建造物
-
海岸には石垣が積まれ、砦感があった。旧市街はだいたい見たし、一雨きそうな気配なので、そろそろコロンボに帰ろうか。
-
帰りの交通手段をどうするか。鉄道はさすがに避けたい。そこで長距離バスを探したがバス停らしきものは見当たらず、どこから発車するのかよくわからなかった。コロンボ直通のバスはなく乗り換えが必要なようで、予習なしでは少し難易度が高い。もう仕方ない。あの地獄へ、ふたたび。
-
地獄の門はさっそく駅のトイレに開いていた。もちろん水洗ではないうえに、個室のほうの設備は、閉まらない扉、穴、壁に古い蛇口、壊れたバケツ。以上。宇宙の果てまで届くような臭気を放っており、よほど待ったなしの状況でないかぎり、利用するのは厳しい。
-
帰りの列車がやってきた。行きより快適ということはなかったが、幸いにそれほど混んでいなかったので、その点だけは救われた。が、暑いのと遅いのは変わらない。
-
地獄のお供として精神的支柱となったのが、売店で買ったお菓子・レモンパフである。レモンペーストはあっさりさわやか、ビスケット部分の塩気も絶妙で、日本でも売れるような気がした。レモンパフを口に、つらい移動を耐え忍ぶ。
-
客車の壁に貼られた注意書き。一番上のシンハラ文字がカエルっぽくてかわいらしい。
-
車窓からながめる夕日。さすがに疲れた。ぐったりしながら、ただコロンボ到着を待つ。
-
往路と同様に、長大な時間をかけてコロンボ郊外まで来て、あと一踏ん張り、と思っていた。そこに現れた一組の男女。携帯用のスピーカーを持っている。するとおもむろに客車中央付近で立ち止まり、ありえないくらいの大音量で音楽を流し始めた。さらにカラオケまで歌い始める始末である。おいおい。声は林家パー子風の超ハイトーン、音程も見事に外しており、完全に不快電波の垂れ流し。なんなんだ。
となりの乗客のスリランカ人と目が合うと、向こうも苦笑している。おそらく迷惑商法の一つで、金を払えばやめてやる、といったものなのであろう。もちろん誰も金など出さず、魅惑のパー子オンステージに皆でじっと耐える時間が続いた。ジャイアンリサイタルに動員されたのび太の苦悩が理解できた気がする。ただでさえ疲労困憊のところ、これはつらい。10分ほど歌い、金を取れないことを悟るとようやく出て行ったが、となりの車両でも同じことをしている。地獄の音痴責めだ。 -
フォート駅についたころには、体力というよりも精神力が尽きていた。すでに夕食の時間。ホテルに戻ったところで、またレストランに並ぶのはつらい。そこで、駅から高級ショッピングモールの「ワン・ゴール・フェイス・モール」へ向かった。ここはスリランカ最新最大級のショッピングモールであり、こう言ってはなんだが、最低の場所から最高の場所へ直行したようなものである。高級モールにふさわしく床からなにからすべてピカピカで、全身で滑り込みたい。冷房もモールのすみずみまで効いており、そういえば朝ホテルを出て以来の空調であった。
-
地下には大規模なフードコートがあり、和洋中その他もろもろ、ありとあらゆる店が揃っている。シンガポールみたい。
-
高級そうなスーパーマーケットもあった。
-
フードコートのカレー店でエビカレーを注文。これが辛かった。なんで?というくらい辛い。ホテルなどは外国人向けに、かなり辛味がマイルドになっているというが、これがスリランカ人向けの辛さなのだろうか。
こうしてゴールへの日帰り旅は終わった。ゴール自体はエキゾチックな街並みで面白かったが、もしまた行くことがあれば、鉄道だけは決して使わないだろう。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2023年子連れスリランカの旅
-
前の旅行記
2023年子連れスリランカの旅(1)〜 いざ、初の南アジアへ
2023/12/28~
コロンボ
-
次の旅行記
2023年子連れスリランカの旅(3)〜 文化三角地帯で仏教文化にひたる
2023/12/31~
アヌラダプーラ
-
2023年子連れスリランカの旅(1)〜 いざ、初の南アジアへ
2023/12/28~
コロンボ
-
2023年子連れスリランカの旅(2)〜 鉄道と云うは死ぬことと見付けたり
2023/12/30~
ゴール
-
2023年子連れスリランカの旅(3)〜 文化三角地帯で仏教文化にひたる
2023/12/31~
アヌラダプーラ
-
2023年子連れスリランカの旅(4)〜 ナイタイの悲劇ふたたび? シギリアロックへ
2024/01/02~
シギリヤ
-
2023年子連れスリランカの旅(5)〜 聖地キャンディで初詣
2024/01/03~
キャンディ
-
2023年子連れスリランカの旅(6)〜 遺跡ときどき動物、ところによりインド洋
2024/01/04~
コロンボ
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
ゴール(スリランカ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ゴール(スリランカ) の人気ホテル
スリランカで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
スリランカ最安
579円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
旅行記グループ 2023年子連れスリランカの旅
0
41