
2024/06/20 - 2024/06/21
37位(同エリア822件中)
akikoさん
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旅の2日目、午前中は『ラ・カスタナチュラルヒーリングガーデン』を訪れ、午後は『安曇野ちひろ美術館』と『大王わさび農場』を訪問。
安曇野ちひろ美術館では、優しいタッチで描かれたかわいらしい子どもの絵が好きで、いわさきちひろの絵も見たいと思っていましたが、美術館の館長も務める黒柳徹子さんが、幼い頃のことを綴った『窓際のトットちゃん』の世界が再現された「トットちゃん広場」があると知り、訪問をとても楽しみにしていました。
そのあと、早春賦の歌碑を見たあと、大王わさび農場へ。安曇野は北アルプスの雪解け水が湧水となり水が豊富で、涼しげな水辺の風景が見られるところとして知られ、私もわさび農場や水車小屋の心癒される風景がずっと見たいと思っていました。
この日宿泊する「安曇野穂高ビューホテル」では思いがけないうれしい計らいがあって、ご機嫌な滞在をすることができたのでした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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ラ・カスタナチュラルヒーリングガーデンをあとにし、安曇野ちひろ公園にやって来ました。公園の第一駐車場に車を停め、外に出ると、周囲には北アルプスを望む広大な公園が広がっていました。
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安曇野は、信州出身の両親を持つ絵本画家・いわさきちひろさんが幼いころから親しんだ心のふるさとでした。なかでも、美術館のある松川村は、戦後、両親が開拓農民として暮らした土地で、ちひろさんは折りにふれてこの地を訪れていたのだそうです。そして1997年、この地に『安曇野ちひろ美術館』が開館。
館長は今でも活躍されている黒柳徹子さん。ちひろ美術館のことを調べていて、ふと目にした館長の挨拶の中に、"今も世界には戦火や貧困にさらされる子ども、豊かさのなかに暮らしながら暴力にさらされている子どもがたくさんいます。こんな時代だからこそ、ちひろさんや世界中の絵本画家が描いた「やさしさ」「美しさ」を、子どもたちの真っ白な心に、そして、大人の心に伝えていけたら、こんなうれしいことはありません" という言葉が胸に響き、さらにこの美術館に来てみたいと思ったのでした。 -
入館料は1,200円で、館内に入ると、右にミュージアムショップがあり、展示室1と2、そして絵本カフェなどがありました。
この受付のある建物は『ちひろ館』で... 展示室では次の内容のものが!
[展示室1] ちひろの仕事
ちひろの代表作や絵本の原画、初期童画、油彩などを展示
[展示室2] ちひろの人生
ちひろゆかりの品々、素描やスケッチ、影響を受けた画家の作品などを展示
淡い水彩画で描かれたちひろの作品は、どの作品からも優しさが感じ取れ、昔からとても好きでした。子育ての中で何冊も手にした絵本は、大人が見ても素敵で、色の滲みを利用した優しいタッチの挿絵を見て、ほのぼのとした優しい気持ちになれたものです。そのようなちひろ作品が一度でたくさん見られるのはとても貴重な機会でした。 -
別棟に『世界の絵本館』がありました。
展示室は原則撮影不可で、写真は撮れませんでしたが、別棟の展示室3は撮影可のマークがあるものはOKだということでした。 -
渡り廊下を通って『世界の絵本館』の方へ!
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こちらには、展示室3、4、5があり、展示室4は「世界の絵本画家」が、展示室5には「絵本の歴史」に関連した作品が展示されていました。
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同じエリアに展示室3があり、この時は、谷川俊太郎の「ひとり ひとり」という詩をテーマにちひろの作品や関連した展示が... 。(ここは撮影可でした)
『ひとりひとり』は、谷川俊太郎の詩とちひろの絵を重ねた絵本で・・・ -
ひとりひとり
簡単にふたりにならない
ひとりひとり
だから手がつなげる
という部分には、ちひろの "買い物かごを持つ少女" という作品と一緒に展示。 -
展示されていた「ひとりひとり」から始まる、谷川俊太郎の詩は、それぞれが同じようでいて、皆違うんだよという個々の大切さを教えてくれていて、最後の2行で、"同じ地球にいるもの同士みんな仲良く暮らそう" というメッセージが隠れているように感じました。
ひとりひとりどんなに違っていても
ひとりひとり ふるさとは同じこの地球 -
近くに、参加型のメッセージコーナーがありました。
「あなたの「ひとりひとり」のつづきは?」という問いに対して、皆さんが自分なりの思いを書き、それが見られるようになっていました。そのいくつかを紹介。
◎ひとりひとり ー ちがってあたり前
ひとりひとり 一 一生懸命生きる(平和を求めて)
◎ひとりひとり 一 個性があるよ
ひとりひとり 一 生き方があるよ
◎ひとりひとり 一 ひとりではできないけど
ひとりひとり 一 協力して平和な世界を未来の子供達へ -
世界の絵本館を出ると「トットちゃんの道」があり、再び安曇野ちひろ公園に出ました。足元には子供の白い足形がプリントされていて、まるで子供たちが通った道筋が示されているようでした。
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花壇にはこの時季、あまりお花が咲いていませんでしたが、「みんないっしょだよ」というプレートがありました。
この先に、黒柳徹子さんの子ども時代が書かれた自伝書「窓ぎわのトットちゃん」の世界を再現した『トットちゃん広場』があり、そこでは徹子さんが小さい頃通ったトモエ学園のことが紹介されていたのでした。このプレートもその学園の校長先生の言葉を紹介したものでした。 -
「みんな、いっしょだよ」
トモエ学園には体に障害のある子が、何人もいたけど、校長先生は、「助けてあげなさい。」とは一度もおっしゃらなかった。いつも「みんな、いっしょだよ。いっしょに、やるんだよ」だけ、だった。
その当時からインクルーシブ教育を、当たり前のことのように実践されていたんなんて...。 -
イチオシ
広場には小さな池もあり、この時は誰もいなくて静かでしたが、水辺で子供たちが楽しく遊んでいる姿が目に浮かびました。
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イチオシ
「この木何の木気になる木~♪」で出てきそうな大きな木の下には子供の椅子が3つ。ニコッと笑顔になる風景でした^ ^
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こんな大きな木もありました。何やら、花も咲いている模様。さて、何の木でしょう?
これは栗の木なんだそうです。そして白く見えているのが、栗の花!!栗は白いクリーム色の花を咲かせます。ふさふさと長い房状のものは雄花で、雌花は、この雄花の基部に咲いているのだとか。9月になると実が成熟して、イガがはじけて中身がはみ出し、地面に落ちるそうです。 -
公園案内図がありました。この案内図で位置関係がよくわかりました。
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トットちゃん広場が見えてきました。この広場では『窓ぎわのトットちゃん』の世界が楽しめるようになっていました。
まずこの広場のアイコンの電車が!トットちゃんが小学生の頃に通ったフリースクールの『トモエ学園』は電車の車両が教室でした。 この関西でいう阪急電車のマルーン色の電車は長野電鉄から譲り受けたものなんだそうです。 -
学校の外から、大きな「はやし歌」が聞こえてきた。
「トモエ学菌、ボロ学校!入ってみても、ボロ学校!」
よその学校の男の子たちは、逃げ始めた。
このとき、トットちゃんの口から歌が出た。
「トモエ学園、いい学校!入ってみても、いい学校!」 -
電車は2両編成になっていて、この1両目は、地域の図書館として使われているそうで、うしろの1両はトットちゃんの教室が再現されていました。
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<電車の図書室>
トモエ学園では、電車の車両を教室にしていましたが、その1両は図書室だったそうです。そこは、誰でもいつでも、好きなときに入って本を読むことができ、校長先生は、「とにかく、本をたくさん、読んでください。」と言われたとか。 -
~読書スペース~
窓際のトットちゃんの絵本や手に取ることができるキュートなぬいぐるみなど、子供が喜びそうな可愛いものが置いてあり、荷物を置く網棚は昔の懐かしい網棚が再現されていました。 -
これは、2両目の車両で再現されていた<電車の教室>です。
セーラー服が掛けられている席がトットちゃんの席だとか。それぞれの生徒の机の上には絵を描く画材、理科の実験道具や顕微鏡や虫眼鏡、そろばんなど、個々に違うものが置かれていて、ひとりひとりが好きな勉強をしていたことがわかるようになっていました。 -
黒柳徹子さんと同年代ではないですが、懐かしく思われるものがたくさんあって、それらを紹介。
まず、網棚の上から垂れ下がったランドセル。当時はスウェード革が使われていたんですね! -
昔の映画や「火垂るの墓」などに出てきたアルミの水筒。私はこんな水筒を使ったことがありませんが、なぜかとても懐かしさが感じられました。
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トットちゃんの席には、「弟のおたんじょう日」という作文が!
内容を少しだけ...
「あしたは、おとうとのおたんぢゃう日です。私はあした、とてしうれしいのです。私は、うれしくて、ねむれないのです。私は、あさくらいうちから、めをさましました。どうしてそんなにうれしいかといいますと、うんどうかいで、しぶやのとおよこにいくのです。・・・」
「私はかけっこでいっとうをとりました・・・」とも綴られ、活発な子であったことが文面からもわかりました。 -
当時の絵の具入れは、木製の入れ物だったのですね。レトロな絵が描かれたケースも可愛い☆彡
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黒板にはこの日の時間割が!教科内容は漢字とカタカナが使われています。電車が教室って何だか楽しい。。。
この電車の教室は、実際、「勉強しながら、いつも旅行しているみたい」な感覚にさせてくれる場所として子どもたちがのびのびと育っていったんだそうです。 -
車両の一番後ろでトットちゃんが見守るように座っていました。このイラストはちひろの作品「こげ茶色の帽子の少女」で、「窓際のトットちゃん」の表紙にもなっていました。(いわさきちひろの没後に製作された本ですが、徹子さんの希望で、遺されたちひろの絵のなかから選んだのだそうです)
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電車の横にあった建物は「トモエの講堂」でした。
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建物の前に可愛いお花が!これは初夏にピンクや白の小さな花をつけるシモツケですね。
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優しい色のバラも咲いていました♪
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これは講堂の内部で、講堂はトットちゃんたちがテントを張って野宿をしたり、リトミックの授業をしたり、お弁当の時間にも使っていたとか。
ここは無料で入れて、写真も撮ってよいそうです。スタッフの方は以前、私の住んでいる近くに住んでおられたそうで、とても良くしてくださいました。 -
真ん中のテーブルには一輪挿しに野花が飾られていて目を惹きました。
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トモエ学園の前にトットちゃんが通っていた尋常小学校ではフタつきの机が使われていました。好奇心旺盛なトットちゃんは、フタがついていることが珍しくて、授業中に何度も開けたり閉めたりしたそうです^ ^
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トモエ学園のことが書かれた説明板がありました。
「トモエ学園は、手塚岸衛が作った自由が丘学園を引き継ぎ、小林宗作先生が1937年、東京都目黒区自由が丘に作ったが学校と幼稚園。子どもが生まれながらに持つ個性を見つけ、伸ばすことを大切にした小林先生は、リトミックと呼ばれる音楽教育や散歩などを取り入れた独創的な授業を行いました。1945年5月、トモエ学園の小学校は空襲によって校舎を失い、8年間の短い歴史を閉じました」とのことです。 -
外に出ると、「青空図書館」がありました。本はどこで読んでもよくて、読んだ本はここに戻してね、ということでした。
こんな学校に通いたかった!もう遅いですが...。 -
広場の向こうに、また建物がありましたよ!
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これは、体験交流館なんだそうです。ここでは、体験農園の野菜や、松川村の食材を使って地域の方と一緒に郷土食づくりなどの体験ができるんだそうです。
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縁側には案山子人形のような老夫婦がいて、玉ねぎがぶら下がっていました。
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交流館の中には、地域の魅力を描いた絵も展示。
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これらの絵には安曇野の伝統行事が!素敵だったので許可をとり、撮影させてもらいました。どの絵もほんわかするとても魅力的な絵ですよね~~
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体験館の入口に貼ってあったポスターでした。ちひろ美術館のある松川村って、このような景色が見えるところだったんですね。日常にこんな風景が見られたら...。
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広場の端に道祖神がありました。安曇野は道祖神の宝庫といわれているそうで、道祖神は、村の守り神として、多くは村の中心、道の辻、三叉路に立っています。村人たちが「五穀豊穣」、「無病息災」、「子孫繁栄」を祈願するもっとも身近な神として、具体的な男女像を安曇人独特の知性とユーモアで造り上げたものなのだそうです。
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このような安曇野の風景を眺められるウッドデッキもありました。遠くに山々が見えて、のどかな風景が楽しめますね。
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これも公園から見える風景でした。公園の脇を流れる清流・乳川(ちがわ)も少しだけですが見えていて、遠くに小さく民家が並んでいるのが見える、とてものどかで素敵な風景でした。
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ちひろ公園をあとにし、次に向かったのは「大王わさび農園」でした。わさび農園に行く途中に、有名な唱歌『早春譜』の歌碑があると知りました。その紹介写真には北アルプスが屏風のよう広がる景色を背景に3つの歌碑が美しく並んでいたのでした。
ちょっと見てみたい気がし、車のナビにおよその住所を入れたところ、狭い道を次々と通らされ、穂高川の堤防沿いの土手道へ誘導されたのでした。 -
対向車とすれ違うのにギリギリの狭い道でヒヤヒヤしましたが、しばらく走った先に、ありました!!!
「春は名のみの風の寒さや…」安曇野の遅い春を待ちわびる心を歌ったという『早春賦』。作詞の吉丸一昌氏は、大正の初期に何度か安曇野を訪れ穂高の雪解け風景に感動してこの歌を作ったのだとか。 -
3つ並ぶ碑。天気が良ければ、後ろに北アルプスが見渡せ、春になると桜が咲いて、とても絵になる風景になるんだとか。
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この石碑には「早春賦」の歌詞が書かれていました。
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これには、作詞者 吉丸一昌氏と、作曲者 中田章氏の肖像彫刻と、その横に太陽電池内臓のソーラーオルゴールがありました。
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歌碑が立つ後方には、わさび田が延々続いていたのでした。安曇野市は "湧水の郷" として知られているそうで、北アルプスの雪解け水が伏流水となって、1日約70万トンの湧水が至るところで湧き出していて、水温は真夏でも15度を超えることはないそうです。
次は、目的の「大王わさび農園」へと向かいました。 -
車で10分とかからないところに「大王わさび農場」がありました。
この農場は、創始者 深澤勇市氏が大正6年に湿地帯を切り開き開墾を始め、十数年かけ昭和10年に完成。日本一広大なわさび田になったそうです。
そのわさび田が今ではミシュラン・グリーンガイド1つ星を獲得した観光農園にまでなっているんだとか。 -
観光はあとにし、まずはお昼ご飯にしようと、レストラン「オアシス」に向かいました。すでに時間は午後2時前だったので、店内はガランとしていました。
ここはわさび飯が名物だと聞いていたので、「信州そばと本わさび飯」のセットを注文。夫は美味い蕎麦が食べたいと、ざる蕎麦メインをオーダー。 -
『本わさび飯』の食べ方を書いたシートがテーブルに置いてありました。
アツアツのご飯にわさびの茎の甘酢漬け、鰹節、きざみねぎ、海苔をトッピング。最後に醤油をかけて、すりおろした生わさびをたっぷりのせたら本わさび飯の完成。 -
まずこれは、わさびの茎の甘酢漬けをご飯にのせたところで、本わさびをする作業が残っていました^ ^
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わさびはそのまま茎のままかじっても美味しくないそうです。擦ることによって、苦味が辛味になるそうで、甘さも感じられるようになるんだとか。一生懸命擦って、やっとわさびご飯にのせる量ができました!
それを、甘酢漬けに鰹節、きざみねぎ、海苔をトッピングしたご飯にのっけて、いただきました。
初めて「わさび飯」を食べましたが、すりたてのわさびは、辛みがそこまで強くなく、清涼感のある香りと少し甘さが感じられる辛味が口の中に広がり気に入りました♪ -
食事の後は、農場内を散策。わさび田を見に行くと、何やら一面が真っ黒な布で覆われていました。
わさび田を覆う黒い布の正体は「寒冷紗」というネットで、もともと山間の樹陰に育つわさびは直射日光が苦手で、流水の水温を15度以下に保つためのものだとか。寒冷紗は気温が高くなる5月から10月初旬までわさび田一面を覆い、太陽光を遮断し最適な水温を保っているそうです。緑のわさび田を見たかった~~(>_<) でも仕方がありません! -
巨大なわさびのモニュメント!!!フォトスポットですね。
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奥に進んで行く途中に、黒いカバーを外して中を見られるようにしてくれている場所がありました。これがわさびなんですね!
現在長野県はわさびの生産量(根茎と葉柄)が全国1位で、その9割を占めるのが安曇野産だそうです。そして日本のわさびの全国生産量の約10%が大王わさび農場で生産されているんだそうです。 -
進んで行くと、「大王神社」の鳥居がありました。大王って???調べてみると、安曇野に伝わる伝説上の人物で「八面大王」というナンバーワンのスターヒーローだったとか。その伝承話とは...
全国統一を目指した大和朝廷は信濃の国を足がかりに、東北に侵略を進めていました。この地の住民たちは、朝廷軍に沢山の貢物や、無理難題を押し付けられて大変苦しんでいました。
安曇野の里に住んでいた魏石鬼八面大王は、そんな住民を見るにみかねて、立ち上がり、坂上田村麻呂の率いる軍と戦いつづけました。多勢を相手に引けをとることなく戦った大王でしたが、山鳥の尾羽でつくった矢に当たり、とうとう倒れてしまいました。
大王があまりにも強かったため、息を吹き返すことを恐れた朝廷は、大王の身体をいくつかの場所に分けて埋めました。その胴体が埋められていたという塚が農場の中にあったことから、この地は大王農場と名付けられ、その塚は後に大王神社として祀られているんだそうです。 -
大王神社前にあったこどもたちの像。北アルプスの方を見ているとか。
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土手に沿って作られた規則正しい曲線のいくつもの筋。黒い寒冷紗のシートは無ければ良いと思ったけど、それらがつくり出す模様は美しいですね。
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「幸いのかけ橋」という橋がありました。わさびの花言葉は"目覚め" "うれし涙" そして"幸せを運ぶ" というのもあるらしく、カップルに人気なんだそうです。
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渡った先に、「大王窟・開運洞」と呼ばれるところが!
左の石窟は大王が住んでいたと言われる有明山の麓、宮城の岩屋をここに再現。右が開運を願う石窟で、奥に七福神の像があり触れると幸運を授かるのだそう。 -
これは岩が積みあげられた築山で、「大王さまの見張台」なんだそう。
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見張り台の上には、大王わさび農場を見守る「太陽」を表現した大きな球状の石が置いてありました。見張り台からどんな景色が見えるのかと期待しましたが、それほどでもなく残念!(笑)
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桜の季節は農場の奥も行く価値があるそうですが、それ以外はあまりこれといったものがなさそうで、お店やレストランがあるところに戻ってきました。
大きなわさびのチューブのモニュメントがあるお土産ショップに入り、いろいろ見てまわりました。 -
ショップの中に、わさび園の写真が紹介されていました。目を引いたのは『わさびの花』でした。わさびの花って白くて可憐なんですね。厳しかった冬が終わる3月ごろ、わさび田には白くて可憐な花が咲くんだそうです。
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わさびの販売所もありました。小さいもので550円から、大きなものは2,600円まで。買おうと思いましたが、1、2本買うのは気が引けて今回はパスしたのでした(^^ゞ
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イチオシ
最後に、大王わさび農場の中でも一番人気のフォトスポット『水車小屋』までやって来ました。ここは旅行記でも何度も見たことがあり、ぜひ見てみたいと思っていました。横を流れるのは蓼川(たでがわ)だそうで、新緑の木々が川まで枝を延ばし緑のトンネルを作っていました。
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この水車小屋は1989年に黒澤明監督の映画『夢』のロケ地で使われ、撮影のために建てられたのだそうです。雰囲気のある風景ですね!
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これはスマホで撮影した画像です。水が清らかで透明度が高いのがわかると思います。奥に流れるのは万水川で、手前の川は湧水100%の蓼川。水質が全く違う川が細長い島をはさんで流れる珍しい風景なんだそうです。そして2本の川は、この先で合流しますが、水温などの違いからしばらくは混ざることなく流れ続けるのだとか。
この美しい川をクリアボートに乗って楽しむことができるそうですが、この時は運休になっていました。 -
そして予定していた観光を終え、この日宿泊する「安曇野穂高ビューホテル」へ向かいました。
途中、大きな2つの高原ゴルフ場を通り、山道を上がってきて、自然豊かなところにやって来たという実感が...。 -
そして、この日宿泊する「安曇野穂高ビューホテル」に到着!
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このホテルは雄大な北アルプスの麓にあるリゾートホテルだとのことで、宿泊するのを楽しみにしていました。
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フロントでチェックインした時、対応してくれたスタッフの方はとても感じの良い方でした。この日はツインルームを予約していたのですが、「本日は、少し広い部屋にしておきますね」とうれしい言葉と、ロビーラウンジで使えるワインサーバー用コインを4枚つけてくれたのでした。
これはフロントの先にあるロビーラウンジ「ジャスパー」でした。 -
3階のお部屋に行くと、静かな角部屋で、調べてみると「デラックスコンフォートルーム」洋室 4ベッド55㎡にアップグレードしてくれていたのでした。夫と「すごいね!」と大喜び。
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お部屋から新緑が美しい『穂高の森』が見え、居ながらにして森林浴をしている気分になれました。
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備品のことですが、テーブルの上には電源不要のスマホスピーカーがありました。このスピーカーは安曇野の天然アカマツが使われたもので、スマホをのせるだけでスピーカーになる優れものでした。
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バスルームはいたって普通でしたが、温泉があったので使いませんでした。洗面所には雪肌精のミニセットがありニンマリ^ ^
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夫が夕食まで部屋でゆっくりするというので、私は1時間ほどホテルの庭や、森林浴や森の散策ができるという『烏川渓谷緑地の森林エリア』を覗きに行くことに!
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まず、お庭に出てみました。お庭を眺められるチェアーが並び、その前には「北アルプスの名水」が飲める水場もありました。
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レストランにはテラス席もあり...
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お庭の一角に、皇后雅子さまが皇太子妃の時に植えられた記念樹のハナミズキがちょうど満開で薄紅色の花がとてもきれいでした。
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これは敷地の奥にあったグランピング施設でした。野外のこのようなところで泊まるのも楽しそうです♪
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お庭から見たホテルの建物
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次に、ホテルを出て『烏川渓谷緑地の森林エリア』を少し歩いてみることに。
烏川渓谷緑地は約33.9haの広大な自然散策路だそうで、やさしい園路(苔の道)はアップダウンが少ない遊歩道になっているんだそう。 -
「やさしい園路」の入口まで少し歩いて行き、このような遊歩道を下っていきました。
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途中、このような階段もありましたが、どこに行くのか不明なのでスルーして...
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「みんなで作る森」方面へ
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どんどん進んで行きましたが、なかなか辿りつかないので、諦めて引き返すことにしました。この森は熊に遭遇する可能性があると聞いていたので、ホテルで借りた鈴つきの杖を持っていましたが、無理はしないことに^ ^
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野草を見ながら歩けるこのような木道もあり、誰かと一緒に森を散策するのも楽しそうでした。
ほぼ1時間、ホテルの庭と烏川渓谷で森林浴をちょっとだけ楽しんでホテルの部屋に戻りました。 -
お部屋でゆっくりしたあと、夕食前にロビーラウンジにやって来ました。この日の夕食は午後7時15分からで、少し早い目に下りてきたのでした。
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夕方から夜にかけて、落ち着いた癒しの空間『安曇野ヒュッゲスタイル』が開催されるそうで、冬季は暖炉の炎を眺めながら、心地よいBGMが流れるなかワインなどを飲みながら癒しのひとときを過ごせるとのこと。この時はまだ時間が早いためか、人もほとんどいなくて、BGMも流れていませんでした。
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奥にはバーカウンターのようなところがあり、ちょっと素敵なお花も飾られていました。
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私たちは、窓際のソファーに座ることにし...
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そばにあった信州ワイン&リンゴジュースのコイン式ワインサーバーで、いただいたコインを使ってドリンクをゲット!ワインが好きな方は、海外のコンクールでも高い評価を受けている「NAGANO WINE」の飲み比べができるんだそうです。(コインはフロントで1枚500円で購入可)
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夫は赤ワイン(マスカット・ベリーA)を私はりんごジュースをグラスに注ぎ...
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テーブルに並べてみました(^^)♪
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大きな窓からお庭の景色が見えていて、とてもくつろげる空間でした。りんごジュースは、さすが本場のフレッシュなもので、夫のワインも食前酒として楽しめたようでした。
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そろそろ夕食の時間になり、レストラン シャモニーの中へ入りました。
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夕食は2部制で、午後7時15分からお食事される方は少なく、ゆっくりお食事ができる雰囲気でした。(これは食事が終わり、ほとんど人がいなくなった時に撮影したものです)
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ディナーは、安曇野産の野菜を使用したフレンチ Monte Rosa Dinner で、窓際の席に案内されました。
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まずはビール(安曇野クラフトビール)とジンジャエールをいただいき、<アミューズ>は、信州産鹿肉のジビエと茄子のコンフィ マイタケソースでした。鹿肉は臭みが全くなくて、真空調理されていたためか、とても柔らかくて美味しかったです。茄子は安曇野産だそうで新鮮でこれも美味でした。
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<オードブル>は、サーモンマリネと夏野菜のグレープフルーツジュレ・アブルーガキャビア・ジェノベーゼソース。
サーモンは安曇野産の養殖ますが使われているとのことでしたが、下の爽やかな風味のグレープフルーツジュレと、トッピングされているキャビアと一緒に食べると、「よくこんな組み合わせを考えたよね~」と思わず言葉が出るほどのお味でした。ジェノベーゼソースをつけるとまた違った味が楽しめました。 -
このパンは地元の人気店のものだそうで、特にフランスパンは、もちもち過ぎてなかなかちぎれなくて、夫と苦笑い。思わず「う~ん」と声が出そうになりました(笑)でも、オリーブオイルをつけて食べると、お味はとても美味しかったです^ ^
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<スープ>は、ポテトと地葱のクリームスープでした。じゃがいもの冷製スープ・ヴィシソワーズをもう少しコクを出したようなお味で美味しかったので、スープ皿をひきにきてくれたスタッフの方に「とても美味しかったです」と伝えると、、、
シェフもすることがあるという方で、「そうなんです。冷製はごまかしが効くんですが、温かいスープはそうはいかず、じっくりネギを炒めてコクを出すためにとても時間がかかるんです。そう言ってもらえてありがたいです」と笑顔でお返事。
このあとのお料理についても、詳しくお話ししてくれ、おかげで楽しくお食事ができきました。 -
お肉料理は、牛フィレ肉のソテー・安曇野アスパラガス・コーンのクリーム煮ジャポネーズソースでした。
牛フィレ肉は、肉質が柔らかく赤身の味をしっかり味わえるもので、ソースにお醤油が隠し味で入っているとかで、これもとても美味しかったです。お肉の下に、コーンのクリーム煮が敷かれ、単独で食べても美味しかったですが、お肉と合わせて食べると味変が楽しめ、こんな食べ方も断然「あり」だと思いました。つけ合わせの地元産のアスパラガスや焼きナスもイケました^ ^ -
デザートは、グレープフルーツとブラッドオレンジのシトラスゼリー。
さっぱり美味しいデザートをいただき、コーヒーで締めくくったディナーは、どれも美味しくて満足できました.:*☆*:. ごちそうさまでした! -
食事を終え、庭に出るとすっかり暗くなっていて、焚き火を楽しんでいる人たちがいて、朗らかな笑い声が聞こえてきたのでした。
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グランピング施設にもライトがつき、いい感じでした。
少し庭で過ごしたあと...
お部屋に戻り、私は天然温泉へ!
この温泉は北アルプスの秘湯から引き湯した効能たっぷりの温泉だそうで、私は露天風呂が好きなので、露天風呂に直行し、お湯に浸かってみると、そよぐ風が気持ち良く、虫の鳴き声があたりから聞こえ、上を見ると木々の間から月が見えていました。
翌日は、ずっと行きたいと思っていた白馬に行くことになっていました。お天気だけが心配で、お月さまに"雨だけは降らないように"と願ったのでした。~続く~
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