2024/05/04 - 2024/05/05
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この旅行記のスケジュール
2024/05/04
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ラ フィラ広場
-
Restaurant Cal Borrasca
-
Mirador del Castell
2024/05/05
-
サン・ビセンス教会
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この旅行記スケジュールを元に
2024のゴールデンウィーク、スペインはカタルーニャにショートトリップにいってきました。
バルセロナの近くに中世のお城に泊まれる素敵なお宿があるらしい?そんな話を聞きつけて、いってみたいと盛り上がったのがきっかけです。
カルドナはバルセロナから車で約2時間。モンセラート修道院に寄り道した後、9世紀に築造された古城を改装したパラドール「パラドールカルドナ」に着きました。
【旅程】
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<0>2024/5/2 (THR)
QR4851 22:50HND ----- 04:40DOH
<1>2024/5/3 (FRI)1st Day
QR145 08:50DOH ----- 14:40BCN
17:00
*Hotel Porta Fira 4* Sup チュウウシャジョウコワイ
*Barri Gotic オールドナマチ
*Mercat del Pi オイシイチーズトクッキー
*Kathe Wohlfahrt カガネルゲット!
*Carrer dels Banys Nous Ber.Sus ナイスシングスホシカッタ!
*Basílica de Santa Maria del Mar ヨウシタンレイバシリカ
*bubo チョコオイシイ
*La Colmena ステキティンボックス
*Catedral de Barcelona シャボンダマカワイイ
*Hotel Porta Fira 4* Sup ツカレタヨー
<2>2024/5/4 (SAT)2nd Day
7:30 Check out and Move to
*Santa Maria de Montserrat Abbey スゴイカンコウチ
*Parador de Cardona ←イマココ
*Historic Centre of Cardona
*La Volta del Rector
*Restaurant Cal Borrasca
<3>2024/5/5 (SUN)3rd Day
QR142 23:00 BCN ----- 06:10 DOH
<4>2024/5/6 (SUN)4th Day
QR4850 07:15 DOH ----- 23:55 HND
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
モンセラートからBP1121を降りて、昔の映画で見たスペインの山を走るバスが落っこちる映像が思い出されるようなグネグネ道を抜けて走ります。
モンセラット 山・渓谷
-
そのままC55のバイパスに入り、カルドナへはだいたい50分です。
-
旦那が田舎のスタンドで給油方法を確認しておきたいと言い出して、ガソリンに余裕はあるのですけどスタンドに入りました。
「大概の国だと、そこのお店でガソリン買ってこりゃいいんだが…」
「スペインでもそうなのかしら」
「入れるガソリンが何かとかも教えて貰ってくる」 -
お店のカウンターで6番のスタンドにいるのをお伝えして、20ユーロ分をお支払いして、ガソリン入れるのにお店のスタッフさんにレクチャーして貰うことになりました。
「ありがとう!色々教えて欲しいんだけど、まずどのガス入れればいい?」
「いいかい。まず給油口のフチのところにどのガスが適用か書いてあって、旦那の車は緑のコレだ」
「ふんふん」
「だからここの緑のノズルを給油口に入れればOK」
「なるほどなるほど、オッケーありがとう」
緑のフチを確認して、同じ緑のノズルを挿そうと、教えたもらった通りに給油しようとしたところ、給油口が開きません。
「あら?これどうやって開けるんだっけ」
「開かないの?」
「あ!思い出した!昔に乗ってた車がそうだったの忘れてたよ。これ鍵挿して開けるんだった」
鍵を挿してからグリグリっと回すと、ちゃんとあきました。
無事に給油完了して、スペインのやり方も覚えました。基本的には他国と大差ないですが、親切なスタッフさんのおかげで助かりました。 -
モンセラート→カルドナの間は、道は立派ですが、低山の間を走る感じでけっこう山々しいです。
-
途中の車窓からの風景は、色々と興味深いです。
バイパスから遠く、巨大な採掘場のような白い山が見えたり。独特の地層を間近にみることができたり。その地層がむき出しの山の上にカタルーニャの旗がはためいていたり。
調べる間もなく通り過ぎてしまいますが、いったいなんなんだろう?今度来るときは立ち寄ってみたいねと、話も弾みます。そうこうするうちに、車の窓に、山上の大きなお城が見えました。これがもしやカルドナのお城…? -
お城がすぐ近くになり、走っているとロードサイドにパラドールの看板があるので、ぐーっと山を登って、石垣と大きな門柱の跡を過ぎると、カルドナ城の駐車場です。
-
ビックリしたのは駐車場が満車なことです。観光客もたくさんきていて、思ったよりはるかに人気の観光地でした。車を停めて最後は坂道。スーツケースを転がしていくのが大変です。
「まあ…お城の入り口なんだから楽に入られたら困るよな」
「そうね。お城だものね」
ガラガラ言わせながら、坂を登っていきます。 -
登り切ったところにPの看板がある建物が見えてきました。
山の上の迫力ある古城ホテル by トゥーバーズさんパラドール デ カルドナ ホテル
-
見渡せば、周りの景色が一望できます。
-
パラドールのPでしょうか?
パラドールは、スペインの国営のホテルで、文化財を改装した宿泊施設です。カルドナ城もパラドールとして活用されていて、誰でも宿泊することができます。
レストラン、カフェテリアと書いてあってもホテルとは書いてないとこが不安です。 -
すぐ横の壁にお城の全体図がありました。
左下の方から坂道を上がってきて、右下の角までが駐車場。そこから右上に向かう辺が坂道で、今に至る感じです。 -
お城の入り口の空間の中庭に入ります。左手にレセプションがあるようです。
-
レセプションの看板の先に、木製の踏段が作ってありますので、そこから中に入ります。
-
時間は15時30分程です。建物の中に入るとレセプションのカウンターとテーブルセットがおいてあります。
レセプションのお姉さんに声をかけて、チェックインをすませます。地図を見せてくれながら、詳しい説明をしてくれます。
「じゃあ、これが鍵ね。レストランは4階フロア、ここのことね。出た先の向かい側にあるんだけど…今日は生憎予約でいっぱいなの」
「そうなんだ?」
「カルドナの街のレストランで食べてきてね。その後6階のバーなら予約なしでも入れるわよ」
「お酒飲まないから。でもありがとう」
「お部屋は3階、一つ下のフロアね。そこのエレベーターで降りていけるわ。他に何か質問はある?」
「大丈夫、グラシアス!」
鍵をもらってお部屋に向かいます。今日はせっかくヨーロッパの古城ホテルベスト10に選ばれたこともあるパラドールに泊まるのだからと、スイートルームを予約しているので、どんなお部屋なのか楽しみです。 -
3階に降りて、さらに階段を降りて、お部屋の前に辿り着きました。
「古い建物だからバリアフリーもへったくれも無いのはいいとしても…こりゃ穴倉だな」
「やっぱり窓とか小さいのかしら」
「どうだろうね…お姫さま感のある部屋じゃないみたいだけど」
「はやく、開けてみましょ」
カードキーを挿し込んで、カチッと音がして、鍵があきました。 -
扉を開けると広々としたリビングルーム。そして思ったより明るいお部屋が広がっていました。
「「おお~っ」」
「広いし、落ち着いてていいじゃない」
「そうだね。気に入った?」
「そうね。入り口みた時はどうなることかと思ったけど」
「お化けでも出そうな入り口だからね」
「そう言えばそういう話もあるよね?まさか」
「ここの部屋じゃないよ、興味あるなら探検してみる?」
「冗談でしょ。いかないわ」 -
お部屋を繋ぐアーチを抜けるとベッドルームです。壁の分厚いところが、雰囲気あります。
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大きいベッド!お姫様ベッドという感じではありませんが、これはこれで良い塩梅です。
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足元の板のスペースがすごく便利。ちょっとした荷物やミニバッグをヒョイッと広げて使えます。
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”お金持ちガウン”もおいてありました。ベッドはしっかりした感じで寝心地抜群。気持ちよかったです。
5月は夜は寒いくらいでしたので、夜は窓際のヒーターのスイッチを入れて過ごしましたが、暑すぎず寒すぎず、ちょうど過ごしやすくて良かったです。 -
窓は木の扉で開閉できて、数があるので開けると部屋が一気に明るくなります。
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お風呂は大理石で広々!清潔ですし、湯船もありますし、お湯もどんどん出ます。水の質もお肌あたりが良かったです。
お部屋に荷物も運び入れたので、まずはお城の様子を見て回ることにしました。 -
フロントから出ると、中庭に繋がっています。
-
井戸があって、その向こうがレストランの入り口という話でしたが…
-
オリーブの木の向こうがそうみたいです。
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中庭の向こうに、お城のなかにある古い教会「サン・ビセンス・デ・力ルドナ教会」があります。今は扉が閉まっていますが、中庭に教会の説明や平面図のボードがありました。
サン・ビセンス教会は11世紀のカタルーニャ建築で、初期ロマネスク様式や、ロンバルドロマネスク様式で建てられました。教会はカルドナ公の後援のもと、1040年に参事会教会としてスタートしたのだそうです。
カルドナは、フランスから聖ヤコブの聖遺骸があるサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう三大巡礼路のルートにあり、サン・ビセンス教会の初代修道院長は、柱に支えられた地下室を聖ヤコブに捧げる地下祭壇として、巡礼者を呼び込んでいたのだそうです。巡礼の旅はカルドナで川を渡る必要があり、特に冬季にはとても危険で、川が荒れて橋を流してしまうことさえあったそうです。14 世紀に「悪魔の橋」として知られる橋がカルドナ郊外に建設され、結局未完成でしたが、珍しい構造のアーチのうち 2 つは今でも見ることができるのだそうです。
火曜日と日曜日にガイドツアーがあるそうですから、明日もう一度伺ってみたいと思います。 -
イチオシ
奥に列柱の回廊があり、アーチの向こうに教会の聖堂があります。
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中庭から出て、お城の周りにある木製のテラスを散策します。
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壁面に小さな入口を見つけました。裏口感がいい感じです。
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木製テラスから、あたりを一望できます。
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古い屋根瓦と壁の間を縫うようにお城の向こう側までテラスは続いています。
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イチオシ
黄色というかオレンジというか。瓦って、土から作るものなので、土地の色になるのかしら…シエナ色というかなんというか。かわいい色です。
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バルセロナもすごかったですが、カルドナの空も飛行機雲がすごいです。あっちからこっちから航跡がきているのはヨーロッパらしいです。
テラスから色々な方向を眺めてみましたが、古い橋が川にかかっているのが見えました。看板にあった「悪魔の橋」じゃないでしょうけど…?
それと別方向の景色で気になったのは、左下の農地です。段々になった段丘から、ゆるやかに高地から低地へと続いていく畑…素敵な景色です。 -
裏の城壁に、スペイン継承戦争でのカルドナの戦いについて書かれたボードがありました。継承戦争でのカルドナは、バルセロナが包囲され陥落するなかブルボン家の軍隊を相手に1711年11月、1713年10月、1714 年9月の3度の攻撃に徹底抗戦。カタルーニャ最後の防波堤として、最初の攻囲の後カルドナ城はすでに食料も弾薬もないなかで同盟諸国にも見捨てられたにも関わらずバルセロナ降伏後もさらに1週間抵抗を続け停戦に応じたのだそうです。
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イチオシ
お空がとても綺麗。ほんとに飛行機雲が気になって…
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城壁の周りに咲いていた赤いポピー。
ホテルのレストランが満席ですから今晩のご飯を考えなければなりません。そこで、外に出たついでに、街のレストランに予約をしに行くことにしました。一軒「La Volta del Rector」というレストランが気になっていたこともあり、明るい間に一度カルドナの市街地に足を延ばします。 -
カササギが羽を休めているのを見つけました。
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駐車場の先に、石垣に突き出すように見張り塔があって、縦に長い窓から覗くようにカルドナの街が一望できます。
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イチオシ
ちょうど角度が旧市街の入り口を向いていて、綺麗に切り取れます。
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お城から歩ける距離ですが、アップダウンが億劫なので車で出かけました。競争率高いのですが、お城の真下のツーリストインフォメーションの近くにある駐車場が便利です。
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お城の下のアーチの中にカルドナ旧市街のツーリストインフォメーションがあります。ここのインフォメーションでは旧市街とカルドナ城の2つのツアーをセットで申込める他、スタッフ常駐でアドバイスも貰えますし、英語版・スペイン語版・カタルーニャ語版と至れり尽くせりなパンフレットも各種取り揃えておられて便利です。
観光案内所 (カルドナ) 散歩・街歩き
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道端にポストを見つけました。初めての国に行くとポストの色と形気になりますよね。
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フィラ通りからカルドナの旧市街に徒歩で入ります。
「旧市街をプラプラするとして、チェックしてたのなんてレストランだっけ?」
「えーと、確かLa Volta del Rector」
「広場の少し奥まったところか」
「この道まっすぐで広場でしょ?」
特になにをするわけでなくプラプラ歩きますが、レストランだけはどこかしら予約しないと晩ごはん難民になってしまいます。 -
ヒストリックなお部屋のベランダにお花を飾ってありました。旧市街ならではの風情で、こういうのつい見てしまいます。
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古い建物に囲まれたような細い路地は、基本一本道で広場まで続きます。道はまっすぐなのですが、途中、建物の一階が抜けれるようにアーチで繋がっていたり、他にも古そうな石組積の小さな教会の入り口があったり、スペインっぽい顔立ちの笑顔の妖精ディスプレイに盛り上がったり…色々と楽しめます。
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広場の手前にあるサンミケル教会。旧市街で目立つ建物ですが、14世紀のゴシック建築なんだとか。
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同じ教会の裏側の出入り口です。こっちのファサードの方がゴシック様式っぽいです。
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ラ フィラ広場は高台のテラスになっていて、周りにはレストランや小型のスーパーマーケット、カフェなどが集まっていて、展望台もあります。
「あれーおかしいな。広場来ちゃったけど、La Volta del Rectorさんあった?」
「見なかったね?」
Googleさまで検索してみたところ、なにやら一本北の通りへ抜けたところみたい。 -
言う通りについていくと、半地下の建物の下を繋ぐ古いトンネルを抜けていきます。
-
怖くない?と思いましたが、サインもあって「エズグレジア通り」というみたい。
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レストランLa Volta del Rector、ようやく探し当てました。
「あった!このお店じゃない?」
「でもシャッター閉まってる…オープンするのかな」
「貼り紙に営業時間書いてある8時00分~17時30分って、もう17時30分よ。閉まっちゃった」
「夜やらないレストランとはね。明日のお昼に来てみる?」
「日曜休みよ。うーん…仕方ないわ」
残念なことに夜は営業しておらず、閉まっていました。
それは仕方ないとしても、問題は今晩のご飯をどうするかです。 -
とりあえず街をプラプラお散歩続行です。
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広場をぐるっと回って、仕込みをしているレストランや開いているカフェを見て回りますが、中途半端な時間なので、カフェくらいしか開いていません。今一つ刺さってくるものがなく、どうやらご飯難民になりそうです。
ベンチで休んだり小さいスーパー(La Fira supermercado)をチェックした後に、今度は一本北のカンブレス通りを抜けて戻ります。 -
カンブレス通りは石畳の通りで、フィラ通りより雰囲気あります。この旧市街は基本北に向かって高くなっていて、平行して走るストリートと南北の階段でできている感じです。
-
見るからに子供用の雑貨屋さんがありました。お店の前にバイクと電車の遊具が置いてあって目立ちます。
-
ショーケースはキャラクターもののカバンやリュック。何気にスーパーマリオがいました。
-
古い石畳の緩やかな坂道が続きます。
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だいぶ戻って来たところで、仕込みをしている小さなレストランを見つけました。看板を見るとRestaurant Cal Borrascaさんです。
「ここ開いてるわ」
「なんのお店?」
「貼り紙見る限りはレストランよ、ここ」
「え?そうなの?」
「Cal Borrascaっていうお店ね。ほら、ENTRANTS…SEGONS、POSTRESってメニュー表だもの」
「じゃあ、ご飯ここにする?聞いてみよう」
扉を開けて挨拶したところ、奥の厨房から仕込みの気配が。女将さんが顔を出してくれて、今日の予約を聞いたところ、21時から入れるとのお話でした。
「できれば20時が嬉しいんだけど…」
「ごめんなさい、21時からなのよ」
「じゃあ21時にくるね!よろしくね」
「美味しそうなお店が見つかって良かったね」
幸運にも隠れ家的なお店が見つかって、いったんお城に戻ります。 -
表通りと繋がる角のところにあるパン屋さん、Flequers de Cardonaさんにも立ち寄りました。シナモンロールを購入して、あとはお菓子や乾物を見て回って、お城に戻ります。
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晩ごはんの予約もできたし、お部屋のソファで一休みです。
「日没が20時50分。予約が21時だからちょうど夕暮れかな」
「ご飯を食べた後にロケーション選んで夕暮れを迎えたかったんだけど…」
「でもタイミングはちょうど良いじゃない。夕方のお城、見れるといいね」
「そうだね。きっとピンクで綺麗だと思うよ」
「まだ18時30分だし、かなり時間あるから、お茶でもしよう」
「ティーバッグが色々置いてある。どれがいい?」
「ハーブティーがあったよね。お茶請けある?」
「昨日買ったラ コルメナさんのクッキーもあるし、さっき買ったシナモンロールもあるよ」
「いいね~」山の上の迫力ある古城ホテル by トゥーバーズさんパラドール デ カルドナ ホテル
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さっき買ってきたFlequers de Cardonaさんのシナモンロールを開けて食べてみます。粉糖がリッチで、ハーブの香りが少ししておいしかったです。それと昨日買って移動の車の中から少しずつ食べているラ コルメナさんのクッキーもホテルでならお皿に開けて食べられるので、ここで開いていただきました。
食べた後は、ベッドでゴロゴロしたらのんびりとリラックスして過ごしました。 -
20時40分頃にもう一度お城を出て、カルデナの旧市街に向かいます。お昼に停められた駐車場は夕飯の時間帯は満車で、思ったより時間がかかります。
少し下がったところの駐車場から急いで歩きました。ふと見上げると、街の向こう側にお城が聳え立っています。 -
イチオシ
旧市街に向かう途中に見えたお城。目論んだ通り、ちょうど良くピンク色に染まってきています。
「ロケーション変えたいし、もう10分くらい待ちたいけど…」
「ダメよ。お願いして予約したのに、遅れられないでしょ」
「そうだね。ここからでも綺麗だよね!」 -
街の街灯に火が入って、昼間とはまた違う雰囲気の中、テクテクと急ぎます。
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ライトアップされたアーチを抜けて、Cal Borrascaさんまではもう少しです。
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「こんばんは~」
「予約してるんですが、座れますか?」
声をおかけしたところ、奥からシェフが来られて、ようこそ!とお席に案内してくださいました。 -
白に青のパターンが入った壁紙。
チェックのテーブルクロス。
ホワイトのテーブルにチェア。
奥のお部屋に入ってみたら、かわいいインテリアのレストランでした。 -
お水はスパークリングのを頼んだら、ヴィッチーカタランというカタルーニャのお水が出てきました。
塩味があって、まろやかな微発泡。飲むとしょっぱいのですが、料理のお味を引き立てます。パッケージがかわいいです。 -
2人でシェアして2皿を注文しました。まずはチーズの生パスタ。クリーミーで薄塩な味付けで美味しかったです。
-
こちらは豚肉でカタルーニャ産山羊のチーズを巻いた、山羊チーズの包み焼き。ソースが甘くて、こちらも美味しかったです。
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デザートはレモンシャーベット。上に乗ってるのはほろ苦いカラメルです。これまたさっぱりしていて満足できました。旦那の頼んだほうは、チョコレートのトリュフ。クリームの土台に濃厚なチョコで贅沢なお味でした。
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「ごちそうさま~!」
「美味しかったです!ムイ リコー!」
「グラシアス!」
たまたま立ち寄ったお店でしたが、お値段もお手頃でお味も良くて。アタリでした。 -
すっかり日が暮れて、お城がライトアップされています。キリスト教徒の姫と異教徒の悲恋物語が残っているというミニョーナの塔がオレンジに浮かび上がっていました。
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塔しか映らないので、角度を変えて聖堂側です。
山の上の迫力ある古城ホテル by トゥーバーズさんパラドール デ カルドナ ホテル
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昼間の景色とはまた違うカルドナの夜景です。
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お腹も膨れて幸せな気持ちいっぱいでお城に戻ります。中庭もライトアップされていました。ご飯も食べたし、今晩はゆっくりと休みます。
-
翌朝。日曜日の早朝から車でカルドナ市街の展望台にやってきました。ここからのカルドナ城が綺麗に見えるという話で、本当は昨日のレストランがもう少し早く予約できていたら、食べた後に寄るつもりでいたスポットです。この旅で初めて市街地での縦列駐車で車を停めて、少し歩きます。
位置的には昨日歩いた旧市街から、階段を何筋も北にあがって高台まできたかたちですが、車でだと市街地の周りをぐるっと回り込んであがっていきます。 -
イチオシ
日の出のカルドナ城を見にきましたが…位置的にここは夕陽スポットなんでしょうね。やっぱり。思いっきり逆光の影絵です。
-
ベンチに腰かけて朝の空気とカルドナ城の景色を楽しみます。朝日に照らされる街をみている時に、ふと気がつきます。
「あの木ってイチジクじゃない?」
「えー?」
「ほら、実もなってるよ」
「あんなに大きくなるんだ」
展望台の崖下に大きなイチジクが育っていました。こういう木で取れた実をジャムにしたり干して売ってるのかしら?古い品種みたいですし、味が気になります。 -
朝もやのなか、これはこれで幻想的です。
-
しばらく朝日のお城を見学して、朝ごはんに戻ります。この高台あたりは建物も新しいですけど、中にはこんな素敵なお宅もありました。
-
カルドナ城への帰り道。高台から降りる途中に塩山を一望できるポイントがあります。
「この塩鉱山も観光できるのよね?」
「見てるといってみたくなるよね。独特」
「後でいってみる?」
「そうね。今日日曜だけど開いてるんでしょ?」
「開いてたはずだよ」 -
今日はパラドールをチェックアウトした後、サン・ビセンス教会の中を見学するところまでは予定を決めていましたが、その後はいくつかオプションがあって…
1.山中の遺跡Castell de Boixadorsに日曜日13時からだけのガイドツアーがあるので参加してからバルセロナを目指す。ここは面白そうですし…
2.帰り道にある川沿いの小さな街Suriaの旧市街をプラプラしてバルセロナを目指す。この街の旧市街もコンパクトで面白そうですし…
3.モンセラートのフリーマーケットに立ち寄る
ここも楽しそうです。
正直どれもやりたくて決めかねていましたけれど、これで塩鉱山に決まりました。 -
お城に戻ってレストランに行く途中に、鳥さんを探してみました。城壁に遊びに来ていた子です。スズメじゃなさそうですが…?
-
この子はヨーロッパを代表するコモンバードのクロウタドリちゃん。とてもかわいく撮れました。朝方に餌をとりに降りてきていました。
-
イチオシ
目の光もバッチリ。
-
この子も最初の子と同じ種類みたい?スズメより小さい感じです。
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鳥さんもモンセラートで2種類、ここで3種類で5種類撮れました。クロウタドリもかわいく撮れたので、ごきげんで朝ごはんにレストランへ向かいます。
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穴蔵のような扉ですが、開けると素敵空間でした。
この先にテーブルが設えてあります。 -
朝食はバイキングにプラスして卵料理などお品をオーダーできるスタイルでした。
バイキングはチーズやハム、フルーツ、パンやケーキなど盛りだくさんです。それとオレンジ絞り機を使ったフレッシュオレンジジュースもいただけました。 -
嫁はスパニッシュオムレツをオーダーして、フルーツ盛り合わせ。
-
旦那はハムとチーズを中心に持ってきています。オーダーはソーセージと豆の煮物。ソーセージは特産なんだそうです。朝から美味しくいただきました。
-
少しだけ早めにチェックアウトして、荷物を車に積んだ後に、サン・ビセンス教会の見学に向かいます。教会堂の前にあるアトリウムの天井と壁には、12世紀に描かれたという壁画が残されています。アトリウムの 3つのアーチ型天井に跨っている大作です。
-
壁画のあるアトリウムのうち真ん中の一つの下が扉になっていて、そこから教会堂に入場できます。午前中は11時から14時までが拝観時間。午後は15時から17時までの2時間が拝観時間です。
ちょうど11時に鍵が開きます。ガイドツアーで、グループ申し込みの方が待っておられたので、一緒に教会に入ろうとしたところ、係の人から止められました。
「え?泊まってるんだけど、入っちゃダメなの?」
「ええ、入る前にインフォメーションで申し込んできて」
「そうなんですか?」
慌ててインフォメーションに行き、お申し込みをして入場します。 -
ガイドツアーの方を追いかけるように教会堂に入りました。追いかけてみたものの、カタルーニャ語ではさっぱりわかりません。ガイドは諦めて、自由に建物の中を探検することにしました。
-
天井の高いドームが広がっています。
-
イチオシ
ドームの天窓から空が見えます。昔はステンドグラスが入っていたんでしょうね。天蓋の穴がお気に入り。
-
教会堂の入り口の脇から入れそうな階段を見つけました。どうやら2階のテラスに登れるみたいです。
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2階のテラスの手すり越しに下のフロアを撮ってみましたが…わかりにくい?
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2階からの景色です。最初の写真と視点の高さが違っていて、祭壇の上の窓が正面に見えます。
-
2階のテラスからだと、反対側の主祭壇にかかっている十字架に後光のように光が入ります。
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左右一対で階段になっているので、反対側からテラスを降りました。
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主祭壇の横から主祭壇の下の地下祭壇に入れるのに気がつきました。
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イチオシ
潜ってみると、たくさんのアーチで支えられて天井の低い地下空間が広がっていました。看板にあった聖ヤコブの祭壇がここにあったのでしょう。
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地下祭壇、クリプトというみたい。
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主祭壇に上がって十字架をよく見ると、青の入ったカラーリングが印象的です。主祭壇の脇の壁面には、歴代カルドナ公のお墓も残されていました。
大きい方が、2代目のジュアン1世のお墓…ですが、彫刻がバキバキに割れています。小さいほうは、フェラン1世と奥さんのフランチェスカさんが眠るお墓なのだそうです。他に床にもお墓らしきものがありますが、こちらは誰のものかはわかりませんでした。 -
サン・ビセンス教会がヨーロピアンフィルムカルチャーのトレジャー認定を受けた記念碑も設置してあります。こちらの教会は、1964年のオーソン・ウェルズ作の名画「CHIMES AT MIDNIGHT」のロケ地なのだそうです。その近くには断面の模型も置いてありました。これも興味深い展示です。
また、真ん中ほどに置いてある唯一の装飾?が、この金属の柵です。この渦渦の渦巻き柄が教会堂の雰囲気にマッチしていて気に入りました。 -
一通り見学したので、教会堂を出て、バルセロナに向けて出発します。教会堂から出て、駐車場に行く途中の中庭の角に、大きな岩塩が置いてありました。
「思ったより時間かかったね」
「そうだね、もう12時近いよ」
「こんなところにも塩があるんだね」
「特産なんでしょ?これから塩鉱山も行くんだよね」
「日本は岩塩じゃないし、地形が面白いよ、きっと」
「時間大丈夫なの?今日帰りの飛行機に乗るんだよ」
「23時の便だし、21時に車返せば余裕だよ。空港まで2時間かからないし」
「じゃあまだ大丈夫ね。あとはスーパー寄るくらいでしょ?」
「日曜で開いてるところが観光地かスーパーくらいだろ。今日は基本その予定」 -
イチオシ
カルドナ城で中世気分を満喫して、バルセロナへ!
離れてから改めて岩山のうえの古城を眺めると、絵になるお城です。
滞在時間は残すところおよそ1日。
滞在最終日編に続きます。山の上の迫力ある古城ホテル by トゥーバーズさんパラドール デ カルドナ ホテル
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この旅行記へのコメント (4)
-
- KRNさん 2025/07/12 10:54:30
- 今更ながら
- このパラドールがヨーロッパの古城ホテルベスト10に入ってるということを知りましたー
懐かしい写真がいっぱいでした!
もっと散策すればよかったです。
- トゥーバーズさん からの返信 2025/07/13 00:54:41
- Re: 今更ながら
- KRNさま
こんばんは~
こちらでもコメントありがとうございます。
ヨーロッパにお城ホテルなんてごちゃまんとあると思うのですが、カルドナ城がランクに入ることもたまにあるみたいです。
聖ヤコブの祭壇もあるので、昔はきっとサンティアゴ・デ・コンポステーラに繋がっていくバルセロナからのカミーノの一部(起点はモンセラートみたいですが)だったんでしょうね。ロマンです!
-
- Tomさん 2024/06/19 18:20:42
- 短期間でバルセロナ近郊を良く周遊しましたね、若いですね・?
- 小生は約20年前(2006年前頃)に仏CDG空港から南下し地中海沿岸を西に向かい、スペイン国境を超えると、あの秘儀で有名なダリ美術館を見学しバルセロナ観光し、更に地中海沿いのタラゴーナ方面にローマ遺跡水道橋を国道沿いにあるので観光容易で、その後、北上し古城ホテル”カルドナ”の丘ホテルの宿泊しました、貴方のホテル寝室写真は近代的ツインベッドですが、20年前の寝室はイスラム王室の寝室風でベッドがフラットで無く、少し円形上でベッドの上も華やかなカーテンで仕切れ300~500年前?の映画に出てくる寝室でした。 この様なパラドール系列で古風なホテルは巡礼地サンティアゴ・コンポやレオン市のカテドラル、修道院跡を修復したホテルとし多く存在し、歴史を感じるホテルでも宿泊料は米国に比べても安価ですね。この古城ホテルから更に北上し、アンゴラ国を通過し、再び、仏国のツールーズに移動しました。
約1ヶ月間程度を周遊しパリ北駅で車をDrop--offし、REP電車でCDG空港迄戻り帰国です。 古城ホテルなら仏国内のロワール河川にAll inclusive (シャンペン、ワイン、デザート全て含む)ホテルに宿泊しましたが、当時(20年前で二人で500 Euro程度)素晴らしい雰囲気とお洒落な気分で過ごせました。現在あるか不明ですがあれば非常に高額宿泊料金でしょうね・・
- トゥーバーズさん からの返信 2024/06/20 20:16:35
- Re: 短期間でバルセロナ近郊を良く周遊しましたね、若いですね・?
- こんにちはTomさま。
コメントありがとうございます。
はい、短い時間で行ってきました!できればもう一日欲しかったんですが、無ければないなりに頑張りました。そんなに若くはなくなってきましたけど、若いと言われるのは嬉しいです。
20年前のパラドールデカルドナは今とは随分と内装が違ったんですね。勉強になります。
旅行記拝見しましたが、Tomさまは、冒険家で、歴史も好きなんですね。アクティブで驚きました。それに南米にも行かれていて、羨ましい限りです。南米行ってみたいんです、遠くてなかなか行けませんけれど。でも私はバイクは無理ですかねえ…カッコいいと思いますが、乗れる気がしません。
うちはあまり大した冒険はできませんが、またぜひ見に来てください。
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パラドール デ カルドナ
3.73
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旅行記グループ HOLA!カタルーニャ!モンセラート&カルドナ城への旅
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