1992/09/01 - 2022/02/01
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きんさん
まず阙とは日本で言えば神社の前の鳥居のように, 古代中国で寺社や屋敷或いはお墓のような建物の前に建てられた 左右二本から成る石積みの構造物です。内, 前後漢に作られたものが漢阙です。中国においては地下に埋まっていた (いる) 墳墓石室以外では数少ない地上に遺った保存の良い約 2000年前の上物建造物で非常に貴重な文物です。ほぼ30年前に初めて出会ってから, まだ 4箇所しか訪ねていませんが保存環境が良くなったり, 積極的に公開する傾向になっているので, これからも機会があればまた(一度行ったものの再訪も含め)探しに行きたいものです。
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私の中国の第二のホームタウンである綿陽市にある立派な漢阙です。この写真は2006年ころでしょう 。32年前に最初にここへ来た時 はまだこの遺跡が全てレンガの壁で隠されていて管理人さんを探さないと見る事ができませんでした。友人がこの存在を知っていて案内してくれました。なので私には兵馬俑や万里の長城よりも一番心に残る文物と なりました。
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漢阙は保存状態良く残されているのは中国全土で僅か24箇所であると説明され, その殆どが何故か四川省に集中。若い頃に四川省に縁があった私がこれに惹かれた理由です。
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四川省以外では河南省登封に3つ立派なのがかたまって遺っています。2005年頃に探しに行き内2つにはたどり着きましたが, ひとつは管理人さんを見つけて中を見せて頂いたものの, もうひとつは小さな窓から暗い室内に静かに立っているのを遠目に見ることしかできませんでしたが。もう一度会いに行きたい。
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少し話がそれますが, 2021年の5月連休は都会のリズムから離れるために綿陽市出身の知人の実家(おじいさんとおばあさんだけのガチンコの零細農家)に単身で乗り込んで2泊3日のホームステイで農村体験をさせてもらった。農作業を手伝わせて貰う変わりに3食昼寝付きと好条件 (笑)。
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おうち。農家の建物は機能的です。生活や作業の時間割も知恵が詰まっていました。インスパイアされることの多い体験だった。
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肥やしを運んだり, 田植えしたり, 仕事は豊富にありますが, 細切れの作業にして少しずつやります。写真はおじいさん。寡黙で最初は僕を完全客人扱いして, お仕事をさせてくれませんでしたが
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途中から慣れてくると, 牛の散歩とかもさせてもらえるようになりました 。おじいちゃんいつまでもお元気で, また農作業手伝いに, お酒もって行くからね。
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番犬もやっと吠えなくなる頃には, もうお別れでした 。
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という訳で楽しい農村体験の帰りに綿陽の市街地にある漢阙と再開しました。今回は保護用の屋根まで出来ていて, 夜なのにライトアップで良く見えるようになってました 。
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今, 綿陽市の漢阙は博物館の前に野外展示されています (場所は元の場所で, 後ろに博物館を建てた) 。
ここの博物館の見ものは, やはりマネーツリーかな? 昔も今も金が好きなんですね。みんな嬉しそうな顔で参観していますね 。 -
綿陽市と言えば, 三国志にもゆかりが深い。諸葛孔明, 蒋碗, それから...なんか4人いますね 。因みに蒋碗のお墓はここ綿陽市の西山公園の中腹にあります。
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これも三国志 。富楽山公園の像。武将たち強そうでかっこいいですね 。黄忠, 趙雲, 関羽, 張飛... むむむ 。あと一人は誰でしょうか。三国志は実はあまり詳しくないのです。
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また時間が飛びます。2022年の春節に熊猫と峨眉山と楽山大仏の旅という事で同僚と旅をしました。
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雅安という田舎都市の野趣溢れる民宿 に 2泊 しました
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春節は湯元が振舞われます
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ゆっくり朝食したら, 熊猫基地に行きましょう 。雅安の熊猫 基地はおすすめです。我々がいった時 には貝貝(ベイベイ) という熊猫が元気いっぱい小走りで動き回って来れました。日本 から最近帰った子も今はここにいるのではないかと思います 。
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そして熊猫基地の帰りに漢阙訪問という段取りです。同僚はふーんという感じでしたが, 私は大感激でした
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物語彫刻がきれいに遺っています。隣接の展示室のパネル展示を見れば, 彫刻の元になっている寓話神話の類の意味が説明されています
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屋根部分の落ちたパーツ。四川省は最近地震 が多いですので, こうした古い構造物 が崩れることもあるそうです
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真ん中の落書き(?)は いつの時代のものでしょう 。ちょっと下手ですね
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漢阙は素晴らしいです。
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