2023/11/03 - 2023/11/05
200位(同エリア795件中)
mom Kさん
- mom KさんTOP
- 旅行記141冊
- クチコミ41件
- Q&A回答20件
- 128,931アクセス
- フォロワー73人
あの日から3年半、舟森集落跡まで歩くために再び小値賀町にやってきた。
前回は、野崎島の自然塾に宿泊。
小値賀島は、港周辺を歩いただけだった。
雨の場合を考えて、帰りのフェリーの予約せずに旅を始めた。
全ては、舟森集落跡に立つために。
おぢかに滞在し、笛吹郷を心ゆくまで歩き周り、黒島に出会うことができた。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 船
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
青方バスターミナル発 11:45 港までは、歩くには少し距離がある。
《フェリー太古》中通島 青方港発12:15→小値賀島 小値賀港着13:00
小値賀港ターミナル内のツーリズムコーナーで、明日の詳細レクチャーを受け、4400円を支払う。
青方郷の快晴が嘘のように、突然の天候激変。風と雨が激しい。ターミナル出口でひたすら空を見ていた。
午後1時45分、止みそうになく傘を差して出る。スニーカーが浸み始める。
一度歩いた道の記憶をたどり、役場前の”ちとせ”さんに到着。
女将さんが、すぐに2階の広い角部屋に案内してくれた。
シェスタタイムが、すっかり寝入ってしまう。
中通島で早朝からよく歩いたせいかもしれない。
カーテン越しに夕日が入って、目が覚める。心身爽快。
空はすっかり晴れていた。 -
落ち着いた暮らしの気配が漂っている。
小値賀の小路から小路へと歩き周る。 -
こんなにも早く再びこの島に来れるとは、あの時思ってもいなかった。
-
そうそう、この軒の細工をもう一度見たかったのだ。
佐渡の宿根木にあなたの親戚がありましたよ。 -
そうでしたか。3年前は、フエリーの時間を気にしながらの散策だったから。
-
お魚の処理する洗い場は、ここも外ですね。
-
野崎島を見に行こう。
-
真ん中のあたりが、船着き場のはず。歩くのは、そこから右の突端部分まで。
いよいよ明日です。 -
地図で見ると、小値賀島より端から端までは長い距離があり、面積もさほど変わらないように見える。
-
家並みが揃っているところは、新旧問わず減少しているような気がする日本。
とげとげしい気持ちを育むのも街並みのせいと思うなあ。 -
この辺りに確か入りたかったローカル食堂があったはず。時間がなく訪れることができず、残念だったお店。
こんなに新しくはないはず。地図にも見当たらない。 -
あのお寺にも行ってみよう。
-
ずっとずっと誰にも会わない夕暮れ時。
-
静けさの中に身を置くことは、とてもとても大切。
-
私、贅沢してる。
-
ここも今回訪れたいと思っている。明日か明後日に必ず。
-
休館日と開館時間を確認。
-
5時33分。
港を歩いて、 -
夕暮れを味わって、
-
まだ歩いていない小路を選んで、
-
時々立ち止まって、
-
うっとりし、
-
無くなったおうちの姿や往時の賑わいを想い浮かべる。
-
7時夕食。女将さん、お一人の姿しか見ない。
カマスの干物、いさぎの煮つけ、ポテトサラダ、ひじき煮
卵&ハムフライ、香の物、ご飯
と、これだけでも多いのに、 -
ヒラスのお刺身が運ばれてきた。
カメラに収めて、戻してもらった。
そういえば、一昨日中通島で小値賀出身というおまわりさんに出会った。何処に泊るか聞かれた。”ちとせ”さんですと応えたら、♂「お料理の評判いいと聞いているよ。」と、教えてくれていた。
女将さんに「多すぎます。減らしてください。」とお願いしてみたが。 -
明けて11月4日、決行日の朝食。う~ん、やはり私には多い。
-
舟森集落跡からは案外早く、11時ちょうどに自然塾に帰館。旧野首教会のそばでもゆっくり過ごせ、3時半のお迎え町営船で小値賀に戻って来れた。
船着き場でガイドのS氏にお礼を言ったら、同行男性となんとなく同じ方向に歩きだし、二人で歴史資料館へ向かうことに。
で、そこでも素敵な出会いが待っていました。二人で訪問してよかった。
その後、ここで今日の充実を語りあったわけです。お互いの旅の安全を願って別れました。喫茶 タートル グルメ・レストラン
-
二日目の夕食
ホイル焼きには、白身魚とキノコなど。
どれから、どこから、う~ん。
眺めていると、女将さんがご飯とお吸い物を運んできてくれました。 -
三日目、帰る朝。
6時45分 -
”こじこじパン”さんは、もう開いている。ショーケースは、まだ整っていない。
ベーコン&玉ねぎパンとカレーパンを予約した。
博多港までの太古船内でのお楽しみ用。 -
本日、日曜日でお休み。
昨日の楽しかったひとときを思い出す。 -
行き先は決めていた。
-
地図で知った黒島へ。
-
昨夜 小倉のホテルを予約しておいた。”昭和館”の進捗状況を確かめたい。
今日のフェリーは、欠航どころか、海は穏やかでいい船旅になることだろう。 -
-
○野さんが泊まっているのは、この辺りと教えてくれていた。
朝のお散歩に出ていないかなあ。
彼はジェットフェリーで長崎に渡って、帰途に着くという。
三年前は、私もそのルートだった。 -
向こうが黒島。地図でも見ていたが、今は橋でつながっている。
この頃思う。”隔たり”も大切ではないかと。 -
風がない、静かな海。この季節は、特別なんだろうか。
-
集落全体が整っている感じがする。
-
立派な木と見事な石垣が一体。
-
駐車ならぬ駐船。
-
土の色が赤くて柔らかそう。砂地ではない。
-
とても小さな島なのに、耕地部分が広い。集落エリアと分けられている。
-
黒島の最も高いところへ階段が続いていた。
-
見張り台のようです。
-
そばの神社でミドル世代二人がお散歩中に出会った。
-
何も人工物が置かれていない手入れだけが行き届いている公園。
-
舟森集落の最後の人々はそろって野崎島を出たという。
ここに移り住んだ人もおられたかもしれない。
この場所に立って、ときどき眺められたかもしれない。 -
先ほどの二人が展望台に上がられたので、私はゆっくり戻ることにする。
-
顔がほころぶ
-
男女年配者同士が垣根越しにおしゃべりしているのに出会った。
挨拶をしたら、にっこり顔を向けてくれたので尋ねた。
橋は、50年ぐらい前にできたこと。それまでは、通学船は手漕ぎ船だったと教えてくれた。船が並んでいると、歩きつたって小値賀に渡れたらしい。 -
またここに立ち止まり、向こうに行くかどうか迷ったが、お宿の朝食時間が気になり、帰ることにする。
-
7時39分
-
JFの意味に気づいた。JAから連想で。
なるほどね。他の土地で見かけた記憶なし。
7時55分帰館。
朝食のテーブルの向かいには、年配男性二人に挟まれて若い男性一人。
三人ともお仕事着で、静かに食事をされている。
昨夜は、隣の部屋にはお客さんが入っているとは分かったが、三人も泊っているとは思えないかすかな物音だったから、驚く。
9時。帰りの乗船券購入に港ターミナルの窓口に行くが、グリーン寝台券の発行は、太古が青方を出るころに受付から問い合わせての電話予約とのこと。 -
”ちとせ”さん、二食二泊分 12600円。
10時半、再びターミナルへ。
朝、終始うつむいたまま食事をしていた若い男性のお仕事組と会った。
挨拶をする。年配の社長さんらしい人が、「日本語話せないんですよ。」と
教えてくれた。研修生かもしれない。 -
チケット入手のために再々ターミナルに戻ると、彼らは、外の軒下に仲良くすわって乗船を待っていた。小さくはないリュックを担いだおばちゃんに、笑顔を返してくれた。彼とも話せた。
ミャンマーからの男性と知り、タイ難民キャンプで奔走しているコレットさんを思った。ミャンマー語の「ありがとう」を教えてもらい、覚えられなくてノートに書き留めた。 -
小値賀で宅配便開業した日の記念碑。
-
11時半。心残りの資料館を再訪。
昨日は〇野さんと、まず舟森集落の資料が展示されている部屋に入った。白い十字架が建てられたいきさつも分かった。そばに館長さんが来られ、おはなしが始まるや聞きほれる内容。青年時代のアジア彷徨に先日の中上健次の会のための上京のことまで。私達は楽しく拝聴。ここで、中上健次ですかあ。
で、その部屋だけの見学で閉館時間になったのです。
こちらのお座敷エリアに初めて上がって、ゆっくり小値賀の歴史に会います。2階にも展示品多く、見応えあります。
館長さんは本日お休みで、年配の男性が受付に座っておられた。私一人心置きなくの見学になりました。
地元の女性が友人を案内しての二人連れと会ったきりでした。小値賀町歴史民俗資料館 美術館・博物館
-
今朝歩いていたので、展示品を見ながら、黒島で出会ったお二人の話が一層リアルになりました。
-
小値賀の歴史と精神性に触れられ、この島に再訪でき、つくづく幸運だと思った。こじこじパンさんでパンを受け取る。これも三年前は叶えられなかったから、嬉しい。
-
ちとせさんの玄関先に置かせてもらっていたバックパックを取りに戻り、お気に入りの小路を通って、港ターミナルに向かった。
帰る日に快晴とは、ありがたいなあ。
もうここを訪れることはないだろう。大事に大事に歩いた。 -
笛吹郷を見治める。
小値賀は、資料館のF館長さんのお話が一番の思い出。
そして、黒島の朝の散歩。
南来のおとうさん、同じ名前のこちらの黒島も素敵ですよ。
五島列島の、北のそのまた外れの小さな小さな島を私は忘れないと思う。 -
1時26分船室へ。
17時70分博多港着の昼行のためか、このブロックは他客無し。
サロンエリアで、こじこじパンを味わって、シェスタタイムに入った。
旅は、まだ続く・・・・・
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (3)
-
- mom Kさん 2024/05/22 18:40:22
- 訂正
- pedaruさん、お気づきと思います。アレックス・カー氏です。昔、祖谷のことで知り、
京都周辺で活動されていたのが、三年前、ついに小値賀で。もうびっくりでした。
カーンという名は、惚れ惚れだったドイツのキーパーの彼の名でした。恥ずかしい。
-
- pedaruさん 2024/05/22 04:55:36
- 黒島
- mom Kさん おはようございます。
写真は不思議なもので、物の形を映すだけでなく、空気感迄切り取るのですね、と言っても今日この旅行記を見て知りました。
>落ち着いた暮らしの気配が漂っている。
小値賀の小路から小路へと歩き周る。
これですよ、これ、気配が漂っているのがわかります。ごく平凡な小道、そこを歩く幸せ感まで伝わってきました。
pedaru
- mom Kさん からの返信 2024/05/22 06:55:51
- 嬉しくて
- pedaruさん、半年以上前のことなのに、黒島がひょいと心に浮かぶのです。どこにも誰にも登場しない、五島の北の小さな島につながった小さな小さな島。少しお散歩しただけなのに、”あの落ち着いた暮らしの気配”は、何なんだろう。思い出だけで愛しさをおぼえます。
先週、友人が5月5日付の日経日曜版五島特集記事を送ってくれました。そこには、私が感じていたことの正体が書かれているだけでなく、名前がなくても、あの半泊教会の守り人と思われる女性が写真に登場。福江の宿の女将さんに半泊教会のことをあとで聞いていたので、イメージだけは持っていました。
少しためらった旅日記掲載ですが、書いてよかった。せめてトラベラーさんたちに、「こんな島ありますよ」と伝えたかった。pedaruさんが、こんなにも私の気持ち以上に受け止めてくださってうれしいです。
小値賀は、カーン氏もプロデュースに入られて全国的に有名になりつつありますね。よそ者の勝手な言い分ですが、黒島だけはあのままでいて欲しいと思います。
pedaruさん、ありがとう。今日もよい日を!
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
この旅行で行ったグルメ・レストラン
五島列島(長崎) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
3
63