佐渡金山廃墟の昼と夜

2024/04/23 - 2024/04/25

佐渡のイメージは、たらい舟、トキ、金山・・が一般的だと思う
行ってみてわかったのは、それ以上に魅力的なところがあるということ

妙高赤倉観光ホテルに泊まった後、直江津から小木港へフェリーで渡り、レンタカーでの２泊の佐渡旅行
帰りは両津から新潟へ

旅程（順不同）
トキの森公園
トキテラス
佐渡金山
尖閣湾揚島遊園
北沢浮遊選鉱場跡
小畑酒造

宿根木
たらい舟
SADO NATIONAL PARK HOTEL OOSADO泊

トキレンタカー
小木港で借り、両津港で返し

エリア 佐渡島(新潟)

• 旅行の満足度: 4.0

• 交通手段: レンタカー 新幹線

佐渡と言えばトキなんだけど、そのあたりを歩いていてトキに遭遇することは期待しないほうがいい
トキに確実に会いたいのならトキの森公園へ
学名ニッポニア・ニッポン
日本産のトキは、2003年キンを最後に途絶えた
中国からのつがいが贈呈され、保護により今は推定約480羽のトキが佐渡にいるという

トキの森公園 公園・植物園

トキの牛乳パック、こんなかわいいのがあったら絶対買いたい
後ろにはトキのキャラ、サドッキー、お腹には山や海が描かれている

トキは白っぽい身体
顔と足が赤い
くちばしは黒く、先は赤い
牛乳パックのデザインもその通りとなっている、当たり前だけど

佐渡おけさの笠をかぶって、トキとこんな写真も撮れる

トキに実際会えることは会えるのだけど、ストレスを与えないために、かなり遠くからの観察になってしまう

一番よく見えるのは、ふれあいプラザ観察室から
双眼鏡ごしに、ちょうど雌は巣で卵を温め、雄が羽繕いしている様子がよくわかる

頭と足が真っ黒の黒トキ

郵便ポストも白地に赤いトキ模様
足まであるよ

公園内は海棠の花が満開

トキのテラスにも行ってみた
トキの森公園とは少し離れている

トキのテラス 名所・史跡

サギは結構いたけどトキは見当たらなかった

観察棟へ

トキの生息しそうな田園風景が見られる
トキのために農薬を抑制した取り組みが行われている
結局野生のトキは見当たらなかった

水田が微妙な高さの違いで連なり、とても美しい光景

有名な酒造へ
このあたりは真野新町、静かな雰囲気のある通り
佐渡島のくびれの左のあたり

小畑酒造
佐渡の有名な酒蔵元

尾畑酒造 名所・史跡

入口あたり
真野鶴の蔵元
真野は地名だというのはわかったけど、鶴と名付けるなら朱鷺（トキ）にしなかったのが不思議、佐渡ではなんでもトキに結びつけそうなのに
真野朱鷺みたいな

国内外の有名人が訪れている写真や賞状がずらり
ヨハネパウロ2世も・・日本酒好きなんだ

真野鶴（大吟醸）はエールフランスのファースト、ビジネスで供されている日本酒
美食の国フランスはさすがにお目が高い

（景虎は違う場所であらかじめ買っておいたお酒）

その真野鶴大吟醸をたっぷり使った酒ケーキも購入

パッケージも立派で、お土産にもらったら絶対喜ぶ

包みを開けると大吟醸の豊潤な香りがふわっと香る
しっとりとしたキメの細かい生地にお酒の風味
お酒好きも甘党もトリコになる美味しさ

ここでしか売っていない、酒粕どら焼きも

お昼に入った回転ずし
のどぐろのメニューがあるのが北陸らしい
言うまでもなく、新鮮で脂がのって美味しかった

佐渡 廻転寿司 弁慶 佐渡本店 グルメ・レストラン

佐渡金山
2024年7月27日、「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録された
行った当時は登録される3か月前

写真は道遊の割戸、山を真っ二つにして掘るとは大胆な

史跡 佐渡金山へ
ミュージアムのようになっていて、どのように金脈から小判にするか、江戸時代からの方法をわかりやすく案内してくれる

人形が掘削作業の様子を説明してくれる
これは鉱脈を探し当てて喜んでいる場面
壁の白っぽいのが鉱脈

金の小判
これは24金なのか？

江戸時代の佐渡の町の様子を生き生きと表わしている
ここでも人形、フィギュアが大活躍

江戸時代の佐渡は金銀山でうるおい、にぎわっていたんだろうね

北沢浮遊選鉱場跡に行ってみた
入口には味のあるレンガ造りの建物を桜が飾っていた

北沢浮遊選鉱場 名所・史跡

規模としては東洋一の選鉱場
きれいに整備された青い芝生の上に建つ廃墟、このコントラストも奇妙な感じ

意外と複雑な形状の建物

なんかスゴイ規模だなぁ　手前に３人組が見える
1937～1940年に整備された当時東洋一の規模といわれた

朽ちたコンクリートの遺構に蔦が絡まる様子がラピュタの世界観に似ているともいわれライトアップもされるほど人気の観光スポットである北沢浮遊選鉱場跡

ツタのような植物が絡まって年月を感じる
奥の方に動物が住んでいそうな雰囲気だ

右手にはまるでローマ遺跡のような廃墟
50mシックナーと名付けられている

左手上の木は、いつか倒れてきそう
京都三年坂の枝垂れ桜が倒れ、死傷事故が起きたことを思い出した

ところで宿泊したHOTEL OOSADOではナイトライトアップツアーがあるので参加した
ライトアップされると、この廃墟がまるで別物のようになっていた

ライトアップ
色とりどりのライトで照らされ幻想的

昼間の陽光で見るのとは、全然印象が違う、まるで別物

暗闇に浮かびあがるローマ遺跡・・といっても納得してしまう
こちらはモノクロなので見ていて落ち着く

さて海岸線を少し走ってみよう

国道沿いには水田の向こうに日本海が見え独特の風景

瓶のフタのように見事に収まっている面白い光景
弁慶のはさみ岩
県道45号線沿い、下相川の浜にあり、駐車場も浜に降りていくところにある

崖の両側に、楔形の岩が挟まっている
どうしたらこんなようになるのか・・・

弁慶のはさみ岩 自然・景勝地

下から見上げた岩
佐渡弁慶と鬼が力比べをした際に、弁慶が投げ飛ばした岩が飛んできたという、豪快な話

佐渡の美しい海を見るのなら尖閣湾揚島遊園

尖閣湾揚島遊園 名所・史跡

入場するだけで500円かかる

変化に富んだ西海岸線が見える

この日は強風で海が荒れていた

荒れていてもその透明度の高さがわかる
穏やかな海の時は海中透視船が出る、乗ってみたかった

日本海の断崖と荒れた海は迫力がある
しばらく見とれていた

ここの施設にドクターフィッシュがいた

手を洗って水槽に手を入れると、待ってましたとばかりにすごい勢いで一斉に食いついてきた
ほとんどお客さんがいないので飢えているのかな
くすぐったい不思議な感覚

両津港行く手前にある加茂湖、海のようにとても広い

加茂湖 自然・景勝地

湖のほとりには可愛らしい黄色い花

佐渡は海だけでなく、山トレッキングもでき花も豊富
まだ4月は雪が残っているので、もう少し暖かくなったら行ってみたい
佐渡といえば金山、トキ、たらい舟というイメージだったけど
個人的にとても印象的だったのは、ノスタルジックな宿根木の町並み、ダイナミックな景観の尖閣湾がとても良かった

直江津→佐渡小木港
佐渡両津港→新潟港　という旅程で、帰りは新潟で1泊して新潟を観光
こちらにもとても良いところがあった