2024/04/12 - 2024/04/14
193位(同エリア262件中)
れむさん
神峯寺から唐浜駅に戻り、土佐くろしお鉄道に乗って、のいち駅へ。のいちでちょぅと寄り道、丘の上にある井上ワイナリーで、ワインのテイスティング。その後は、第28番 大日寺へ参拝。
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午前9時10分、神峯寺を出発。唐浜からの列車の時刻を調べたところ、9時58分発があり、その次は11時5分。あまり余裕がないが、下りなので45分で行けるだろうと、9時58分発を目指す。
下りでは、徒歩で登ってくるお遍路さん数名とすれ違い、挨拶を交わした。 -
左右の遍路道の分岐。往路は向かって左手から来たが、復路は右手の道で。お遍路道案内の看板も、次の大日寺は右、と表示されている。
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徒歩の遍路道を下りて一旦車道に出てしまえば、その後はのどかな山間部を歩く。この山の方角に今訪れた神峯寺があり、視界には見えないがどこかに佇んでいるのであろう。
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こちらの道は広域農道で、二車線の広い道である。車で走るには明らかに快適だが、徒歩での遍路となると、やはり往路の旧道のほうが趣がある。
とは言えこちらの方が距離は短いので、案内板どおり、往路が旧道、復路がこちらの道というのが良さそうだ。 -
この辺りは数百万年前の新世紀に土佐湾に堆積した砂礫の層が分布しており、貝化石が出土するようだ。これらの地層は見学できるように整備されていると共に、一部は自由に発掘もできるようになっている。
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広域農道沿いにそうした発掘できる場所があり、家族連れがハンマーを叩いていた。我が子を連れてきたら喜びそうなところだが、発掘していたのは一家族だけだった。
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無事、列車が来る5分前くらいの9時50分過ぎに唐浜駅に到着。定刻に列車はやってきて、高知方面へ戻る。
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温暖な気候の高知なので、野菜類の栽培なども盛んなのだろう。ビニールハウスが並ぶ。太平洋を眺めながら、列車は西へ。
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この区間では海沿いの堤防部分が遍路道となっている区間が多く、時折車窓から、歩いているお遍路さんを見かける。通しで歩いているのか、区切りで歩いているのかわからないが、この区間は37.5kmあり、歩かれている方には頭が下がる。
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空いていた電車も高知に近づくに連れて乗客が増えてくる。
1時間ほどの乗車で10時52分、のいち駅に到着。ここでも多くのお客さんが待っていて、次々と乗車していった。 -
のいち駅のキャラクターはピエロ。のいちんどんまん、という名前で、近くで毎年開かれる、ちんどんコンクールに由来しているようだ。
駅前は交通量のある通りに面していて銀行や商店などもあり結構にぎわいのある地域である。 -
第28番 大日寺までは真っ直ぐ行けば徒歩20分ほどだが、その前に少し寄り道。右手の山の方へ向かう。遠くの山の上にお城のようなものが見えて気になったが、どうやら昔のテーマパークみたいな施設の廃墟のようだ。
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目指すのは遠くの山の上ではなく、すぐそこの山の上に建つ建物。INOUE WINERYの文字が見える。
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のいち駅から距離的には遠くないのだが、山の上にあり車道がぐるりと回るので意外と道のりがあり、20分強歩いて井上ワイナリーに到着。視界も開け、ワイナリーらしい爽やかな雰囲気である。
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規模は大きくないが、ショップと、ワインや軽食を楽しめるカフェバーがあり、テラス席もあって楽しめそうである。
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ショップはワインのほか、ワインに合いそうな地元産のおつまみなど、魅力的なものが並ぶ。ワインはこちらのセラーのものを試飲する形で、30ml300円。
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ロゼ、白、赤ワインいずれか2種類試飲で500円になるセットもあったので、ロゼ2種類のセットをオーダー。それにシャルキュトリ&チーズプレート950円。
テラス席に座れば風も気持ちよく、日曜日の昼下がり、とても優雅な気分になる。 -
ロゼ2種60mlはあっという間に飲んでしまい、白ワインと、赤ワインの試飲セットもオーダー。もう1種類あったロゼワインもサービスしていただき、合計5種類のワインが並ぶ。白、ロゼ、赤と並び、なんかテイスティング会みたいで豪華である。
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丘の上からは太平洋も望むことができ、とても気持ちの良い場所である。合計7銘柄もいただいたが、ひとつ30ml、合計210mlなので、ワインボトル換算で1/3弱ほど。
最後に持ち帰り用にロゼワインを1本購入し、12時10分、ワイナリーを出発。 -
すぐ近くにはのいち動物園があり、家族連れで賑わっていた。動物園の脇の道を降りて、大日寺へ向かう。
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ワイナリーから20分ほど歩いて、大日寺の入口付近へ。最初入り口がわからず、写真の普通自動車用の登り口に来てしまった。徒歩の入り口は少し戻ったバス専用駐車場の奥にあった。
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のいちは高知に近いので、大日寺もなんとなく平地にあるものと思っていたら、またも石段である。
たしかにワイナリーや動物園も山の中にあったので、その並びにある大日寺も山の中腹にあってもおかしくなかったのだが、また登らないといけないのか!と思ってしまった。 -
とは言っても、大日寺は標高数十メートル程度の高さではあるので、石段を少し頑張って登れば到着である。ワイナリーからは25分歩いて12時35分に到着。
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のいち駅からも近くアクセス面もよいためか、参拝客は結構多い。鐘楼は建て替え工事中で鉄骨と幕の中だった。
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本堂に納められた大日如来のご本尊は、聖武天皇の命を受けた行基によって彫像されたとのことで、先ほどの神峯寺と同様である。本堂は平成9年の再建。
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大師堂は本堂のすぐ脇に建つ。こちらは昭和59年の再建とのこと。大日寺も明治になった際の神仏分離令で一度廃寺になり、その後復興した歴史があるようだ。
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もうひとつ、本堂、大師堂から奥の院へと続く小道がある。弘法大師が爪で彫ったと言われる薬師如来像、爪彫薬師が納められているとのこと。
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少し歩いたところに奥の院はある。右上が爪彫薬師が納められている奥の院、手前は弘法大師が杖をついて湧水を出したと言われる大師御加持水。土佐名水40選にも選ばれているとのことなので、ちょうど空いたペットボトルに汲んで、この後の遍路歩きの水分補給用にした。
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最後に納経所で御朱印をいただく。(右)奉納、(中)大日如来を表す梵字(ぼんじ)バンの下に、大日如来、(左)大日寺、とあるようである。
この後は9キロ先の第29番 国分寺を目指す。
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