2024/03/17 - 2024/03/17
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公共交通トラベラーkenさん
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この旅行記のスケジュール
2024/03/17
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バスでの移動
津田沼駅~サッポロビール園 サッポロビール園シャトルバス
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SHIRASE 5002
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バスでの移動
サッポロビール園~津田沼駅 サッポロビール園シャトルバス
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電車での移動
津田沼~船橋 JR総武線快速
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船橋駅周辺散策
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電車での移動
大神宮下~国府台着 京成本線 京成上野行
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散策 日本福音ルーテル市川教会【国登録有形文化財】~広池千太郎記念館
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市川市木内ギャラリー(旧木内別邸洋館)
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稲荷神社(真間)
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真間万葉顕彰碑
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散策 旧京成電鉄社員倶楽部~いちかわ西洋館倶楽部【国登録有形文化財】
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この旅行記スケジュールを元に
2024年3月17日(日)に日帰りで千葉県に出かけました。
メインの観光スポットはSHIRASE5002(南極観測船しらせ)の見学と船橋・市川の街歩きです。
東京のすぐ近くということでわざわざ観光で訪れることは少ないエリアですが、調べてみると古代から近代まで様々な歴史スポットがたくさん残されていて、街歩きの好きな人にとっては大変魅力的な場所でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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JR総武線津田沼駅から本日の散策はスタートです。
津田沼駅 駅
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東京湾に面した京葉食品コンビナートにあるサッポロビール千葉工場に向かう無料のシャトルバスに乗って移動します。
千葉ビール園 グルメ・レストラン
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以前はビール工場の見学ツアーもあったようですが、現在は千葉ビール園という大型ビヤレストランの営業のみとなっているようです。
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ビール工場の隣、コンビナートの南岸壁に最初の観光スポット、SHIRASE 5002が接岸されています。巨大な船体が見えてきました。全長 134mもあります。
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見学には事前予約が必要です。
ガイド付きのプレミアムコースとガイドなしのベーシックコースがあります。私たちはベーシックコースを申し込みました。1人500円です。 -
SHIRASEは1983年から2008年にかけて日本と南極の間を25往復した南極観測船です。退役後はスクラップになることが決定していたところを、気象情報会社ウェザーニューズが買い取ることで保存されることになり、現在一般公開されています。
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初代南極観測船「宗谷」は現在お台場の船の科学館に展示されています。2代目「ふじ」は名古屋港で一般公開されています。3代目「しらせ」がここで公開されているので、歴代の南極観測船は全て一般公開されていることになります。
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この日は強風が吹いていたので、海側の通路にでることはできませんでした。
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南極に関しても、船に関しても詳しい知識を持っていないので、この観測船がどれくらいすごいのか正直よくわかりませんが、とにかく大きくて迫力があることはよくわかります。
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艦橋からの眺め。
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艦橋内部の操舵装置。
ほとんど現役当時のまま保存されているようです。 -
何だかよくわからない機器がいっぱい並んでいます。すべて手動でダイアルやスイッチを操作するようになっているのがなんだかレトロな感じです。
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南極観測隊の道具なども展示されています。
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ペンギンの卵。
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観測隊員の部屋。
以前お台場で宗谷を見学した時に見た部屋より少し広いような気がします。 -
ヘリコプターが離着陸する甲板と格納庫。
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SHIRASE5002の見学終了です。解説ガイド付きの見学に参加すればもっと詳しく教えてもらえるのでしょうが、私は自由に艦内をブラブラするくらいがちょうど良かったです。
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シャトルバスで津田沼駅に戻って来ました。駅前の広場ではイベントをやっているようです。
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駅前のバーガーキングで昼食にします。日曜日のお昼時でレジの前は大混雑です。
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20分くらい待ってやっとハンバーガーにありつけました。バーガーキングは初めて入りましたが、大変美味しいハンバーガーでした。
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食後は船橋駅に移動して散策を続けます。駅を出るとすぐにゴチャゴチャした飲食店街が広がっています。
船橋駅 駅
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路地を歩くと古臭いお店がいくつか残っていて面白いです。
いなか亭 グルメ・レストラン
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町中の神社。
グーグルマップで見ると八坂神社と船橋本町稲荷神社の表示があります。 -
狐様らしき像があったので、こちらは稲荷ですかね。
どうやらここは、この後訪れる意富比神社(船橋大神宮)の飛地末社になっているようです。 -
この辺り一帯は夜の街のようです。
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雑然とした雰囲気が歴史を感じさせてくれます。
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路地の一番奥に無料案内所もありました。
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猿田彦神社庚申堂。
こちらも意富比神社(船橋大神宮)の飛地末社となっています。庚申信仰は神道ではサルつながりで猿田彦神社と結びつくことが多いようです。 -
飲み屋街と風俗街と歴史を感じさせる神社がゴチャゴチャに混ざり合っているのが船橋駅前の魅力ですね。
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仲通り商店街の路地に入ります。
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飲食店がひしめき合っています。
夜になるともっとにぎやかになりそうです。 -
たぶん中華食材などを扱っているお店なのでしょうが、この日はお休みでした。
華洋物産 グルメ・レストラン
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若い人達が多い商店街でした。
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本町通りを歩きます。古い建物がいくつか残っていて、しかも今でも営業中です。
こちらは森田呉服店てというお店。 -
廣瀬直船堂(ひろせちょくせんどう)。
創業300年を超える和菓子店です。廣瀬直船堂 グルメ・レストラン
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厳島神社。
特に面白いものはないようです。 -
本町通りから1本奥に入った御殿通りにある御蔵稲荷神社
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ここには飢饉に備えて穀物を蓄えたり、年貢米を一時保管するための郷蔵があったそうです。
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海老川橋を渡ります。ここは船橋地名発祥の地ということで、橋の真ん中に舟の舳先が飛び出したようなモニュメントがあります。
この川に船を並べて橋の代わりにしたことから船橋という地名がついたそうです。 -
船橋大神宮 意富比神社に到着。
意富比神社 (船橋大神宮) 寺・神社・教会
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社伝では、景行天皇40年、日本武尊の東征の折に当地で東国平定の成就を祈願したのに始まるとされていて、大変古い歴史を持つ神社であることがわかります。
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階段を登ると末社の船玉神社が建っています。社殿が船の形をしているのが面白い。
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ここからたくさんの摂社や末社が続きます。
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かわいらしい狐様もいました。
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あまり見たことがないタイプの狐です。
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素朴な感じでいいですね。
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意富比神社 神門。
中は撮影禁止になっていました。 -
大鳥神社。祭神は日本武尊。
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船橋大神宮灯明台。千葉県指定の有形民俗文化財になっています。1880年(明治13年)に設置されました。高台にあり近くまで登ることはできないようです。
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大鳥神社の奥にある常磐神社。日本武尊・徳川家康公・徳川秀忠公を祭神としています。
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カラフルでとても派手な社殿です。やっぱり家康公を祀る神社は見ごたえがあります。
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灯明台を正面から見上げるとこんな感じ。
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下の塔の部分もかなり丁寧な造りになっていて、なかなか気合の入った建物です。
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もう桜が咲いていました。
これで船橋散策は終了です。次は京成本線の大神宮下駅から国府台駅に移動します。 -
国府台駅下車。ここはもう市川市になります。東側を流れる江戸川を渡れば東京都になります。
国府台駅 駅
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駅名からもわかる通り、大化の改新以降、この地には下総国国府が置かれ、下総国の政治や文化の中心として発展してきた歴史があります。
駅からまっすぐ北に歩くと、江戸川から分かれ東京湾に注ぐ真間川にぶつかります。古くは、真間の入り江といって、この低地部分まで海が入り組んできていたとのこと。 -
ルーテル市川教会。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ晩年の作品のひとつです。滋賀旅行でたくさん見学したヴォーリズ建築ですが、市川市にも残っていたとは知りませんでした。 -
真間という地名は傾斜地、崖線、地形の崩れを指す上代日本語以来の日本の古語から来ているそうです。崖下の低地から国府台と呼ばれる台地に続く斜面を登って行きます。
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坂道を登ると弘法寺というお寺の境内に続いています。
崖の上からの眺めがなかなか素晴らしいのですが、木が生い茂っているのでよく見えません。 -
お寺の敷地の向こう側にオシャレな洋館が建っているのが見えますが、塀に仕切られていて近づけません。
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とりあえずお寺の建物を見物します。こちらは弘法寺真間道場(旧書院)。
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太刀大黒尊天。
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日蓮聖人が比叡山で修行時に、右手に太刀をかざし、左手に小槌を持っている珍しい大黒天像を感得され、仏師に命じて作らせた像があるらしい。
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里見龍神堂。
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戦国武将の里見家の姫の霊を祀っていると伝えられる竜神堂です。
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朱雀門。
真間山弘法寺で最も古く500年の歴史があると言われているそうです。 -
弘法寺の敷地を出てフェンス沿いに続く細い道を歩きます。
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先ほど境内から見えた洋館がありました。広池千太郎記念館という施設らしいですが、一般公開されているのかどうか、よくわかりません。ネット上でもあまり情報が見つかりませんでした。
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市川市木内ギャラリー(旧木内家別邸洋館)に入ります。
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入り口がどこかよくわかりません。(建物横のスロープを上がると簡単に玄関にたどり着けるのでした。)建物の周りの遊歩道をぐるりと回り込んでみます。
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結構大きな木が立つ林の中を歩いて行きます。
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頭上ではカラスの大群が私たちを警戒して大声で鳴き続けています。
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やっと入り口にたどり着きました。
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旧木内別邸は明治後期から大正前期にかけての近代建築様式(和洋折衷様式)を残した価値の高い建造物で、当時貴族院議員であった木内重四郎により、国府台の丘陵に位置する約1万坪の敷地に洋館と和館を併せ持つ別邸として建築されたものです。
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1914(大正3)年竣工で老朽化が激しかったため、洋館部分を元の部材を生かしながら復元・再築し、2004年に市川市木内ギャラリーとして開館しました。
暖炉周辺や天井などの意匠がとても美しくて見ごたえのある建物でした。 -
弘法寺に戻って来ました。本殿、客殿、祖師堂と一列に並んだ建物を眺めながら進んだ先に立派な鐘楼堂がありました。
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仁王門の仁王様。
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かなりの迫力です。
よくわかりませんが、ここの仁王様は相当レベルが高いと思います。 -
高台の上に建つ立派な寺院でした。
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急な階段を下って、崖下の方に戻ります。
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階段の途中、一つだけ湿った石があります。
多分これが涙石と呼ばれる石だと思います。 -
真間の地形がよくわかります。
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手児奈霊神堂に向かいます。
手児奈霊神堂 寺・神社・教会
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手児奈というのは奈良時代以前に真間に住んでいたとされる女性の名前です。大変な美女で、数多の男性から求婚された挙句、思い悩んで自殺してしまったそうです。
現代人の感覚ではよく理解できない心情ですが、この伝説は万葉の人々の琴線に触れたらしく、万葉集にも詠まれています。 -
手児奈霊神堂の境内にやって来ました。
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先ほど訪れた弘法寺も、奈良時代に行基が真間の手児奈の霊を供養するために建立した求法寺がはじまりとされています。
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境内の端にある稲荷神社。
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向かい側の建物には立派な御神輿が保管されていました。左下の立て札に「浅子周慶 市川市本行徳」の文字が見えます。以前行徳観光に行ったときに、市川市行徳ふれあい伝承館(旧浅子神輿店店舗兼主屋)を訪れて、神輿を作っていたお店の中を見学したことがあります。浅子周慶の神輿はてっぺんの鳳凰の羽根が開いた状態になっているのが特徴だとその時に教えてもらいました。
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「つぎはし」という場所に来ました。往古、この辺りは「真間の入江」で、砂州が広がっていました。下総の国府があった国府台へ向かうための、砂洲を中継地点として複数の板橋を架け渡してあったことから「継橋」と呼ばれました。万葉集にも詠まれており、歌枕として知られた存在だったそうです。今は川は枯れてしまっています。
真間の継ぎ橋 名所・史跡
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ずいぶん歩き回ったので少し休憩します。オザキクレープというお店に入ります。
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細長い店内です。すでに数名の先客がいました。
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店内で食べることもできます。ラムレーズンと台湾パイナップルのクレープを注文しました。
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どっちも大変美味です。クレープの生地がしっかりしていて食べ応えがあります。
なかなかの人気店らしく、私たちが食べている間にも次々とお客さんが入ってきてちょっとした行列になっていました。手早く食べて店を出ます。 -
糖分補給で元気が出ました。もう少しだけ歩きます。京成本線市川真間駅のすぐ近くにある、旧京成電鉄社員倶楽部。昭和4年に建てられた木造2階建ての建物です。現在は個人の住宅として使用されているらしい。
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自然幼稚園の前にある公園を通り抜けます。京成線とJR総武線で挟まれたこのあたりは「市川砂州」呼ばれる、太古の海の流れが運んできた砂が積もってできた地形になっています。南北の湿地を避ける形で、砂州の中央を千葉街道(現在の国道14号線)が通っています。
舗装された道ではわかりませんが、公園など地面がむき出しの場所では砂州の名残の砂地を見る事ができます。 -
国道14号線の歩道にポツンと残された青面金剛碑。庚申塔などはどこにも見当たらなかったので、区画整理などで撤去されてしまったのでしょう。
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いちかわ西洋館倶楽部【国登録有形文化財】。
東京の実業家のゲストハウスとして建てられた洋館で、現在はコンサートホール等として活用されているそうです。外観のみ見学させてもらいました。 -
JR総武線の市川駅までやって来ました。
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アイ・リンクタウンというビルの屋上の展望施設が無料で入れるので登って見ます。
市川市アイ リンクタウン展望施設 自然・景勝地
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この日は1日中風が強くて少し雲がありました。展望施設も外のテラスに出ることはできませんでした。
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先ほど歩いてきた方向を眺めてみます。真間と国府台の様子が良くわかります。
これにて千葉の日帰り散策は終了です。
東京から近すぎてあまり観光で訪れることがない地域ですが、歴史的にはとても面白い地域だと思います。観光用に歴史や地理を紹介をしているサイトもたくさんあるので、事前に予習しておくとブラタモリ的な楽しみ方ができるコースでした。
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