2023/05/02 - 2023/05/02
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bunbunさん
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北海道大学植物園は、知る人ぞ知る観光名所ですが、私はここを毎日のウォーキングコースにしております。この植物園内に様々な花々を含めた植物や博物館等がありますが、特に花は開花期間が短いので、約10日おきに撮影した5月~7月分の写真を順番にご報告します。今回は5月2日分です。
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JR札幌駅から徒歩約10分で、北海道大学植物園の正門前にやってきました。
右が入口、中央が出口となります。 -
出口。
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「入園ゲート」から入って料金を支払い、入口から園内に入ります。
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植物園の説明板。
正式には「北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園」というながーい名称がついています。
ポイントは1886年に現在の原型が完成し、面積は13.3 ha、植物の種類は約4000種といったところですかね。 -
料金表、開園期間・時間等の情報です。
北大関係者は無料で入れます。
開園が4月29日からということで、園内にたくさんあるミズバショウは花が散って葉だけになっており、残念ながら花は見れません。 -
入園してまず目に入るのは、関東・中部地方から東北地方の山地・亜高山帯に分布するアズマシャクナゲ(ツツジ科、ツツジ属)です。
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アズマシャクナゲ、接写。
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「植物園の地形と植生」の説明板。
ポイントは、この植物園が、豊平川の造った扇状地の末端に位置し、湧水が豊富な肥沃な土地にあることです。 -
園内地図。
右側が北で、現在地は左下の赤いマークで示した正門から入った所です。 -
見学ガイド。
1つ上の園内地図に示されたアルファベットの位置の説明です。 -
入口左側にある植物園門衛書
明治44年(1911)竣工 設計者 新山平四郎
切妻造の主体部を半八角形の張り出しを作り、正面(北面)として出入口を設けています。外壁の腰を竪板張り、その上を下見張り、小壁をたすき形に桟を入れて飾り、妻は飾り吊り束を用いてアーチ形に作られています。内部は半八角形の部分を板敷の見張り書、主体部を畳敷きの休息所としています。
―説明板より― -
温室にやってきました。
この温室は北東側のA棟と南西側のB棟からなり、各棟はさらに小さな部屋に分かれていて、テーマごとの直物が植栽展示されています。
まずは、A棟の熱帯・亜熱帯植物エリアにやってきました。
説明板です。 -
アフリカと地中海沿岸の植物。
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オセアニアの植物。
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アジアの植物。
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南米の植物。
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有用植物。
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次にシダ植物エリアに入ります。
シダ植物の説明板。 -
外国のシダ(右)、小笠原のシダ(中央奥)、琉球のシダ(左奥)。
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小笠原のシダ。
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琉球のシダ。
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北海道~九州のシダ。
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A棟を出てB棟に向かいます。
その通路上の植物。
ここにもアジアの植物があります。 -
アフリカと地中海沿岸の植物。
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B棟にやって来ました。
ここにはラン科植物、食虫植物、多肉植物が植栽展示されています。
まずはラン科植物の部屋です。
ラン科植物の説明板。 -
ソフロレリオカトレヤ・ラブキャッスル“ハピネス”(Sophrolaeriocattleya LoveCastle “Happiness”)。
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ソフロレリオカトレヤ・ラブキャッスル“ハピネス”。
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オンシジウム・スラセラタム(Oncidium sphaceratum)。
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オンシジウム・スラセラタム。
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オンシジウム属の説明板。
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チシス・チェルソニー(Chysis chelsonii)。
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チシス・チェルソニー
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チシス・チェルソニー
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サボテンの部屋にやって来ました。
オプンチア・ブルガリス(Opuntia vulgaris)。
園芸名:単刺団扇
サボテン科
ブラジル~アルゼンチン -
オプンチア・ブルガリス。
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オプンチア・レウコトリカ(Opuntia leucotricha)。
園芸名:銀世界
サボテン科
メキシコ -
オプンチア・レウコトリカ
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ユーフォルビア・ミリィ スプレンデンス(Euphorbia milii var. splendens)。
園芸名:花麒麟
トウダイグサ科 -
ユーフォルビア・ミリィ スプレンデンス
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温室を出て、その西に広がる高山植物園入りました。
高山植物園に説明板。 -
ケナシヒマラヤユキノシタ(Bergenia ligulata、ユキノシタ科、ヒマラヤユキノシタ属)。
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ケナシヒマラヤユキノシタ。
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池に架かった橋を渡ります。
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橋の上から見たエンコウソウ(Caltha palustris var. enkoso、キンポウゲ科、リュウキンカ属)。
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エンコウソウ。
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キクザキリュウキンカ(ヒメリュウキンカ、Ficaria verna、キンポウゲ科、キクザキリュウキンカ属)。
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キクザキリュウキンカ(ヒメリュウキンカ)。
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プリムラ・デンティキュラータ(タマザキサクラソウ、Primula denticulata、サクラソウ科、サクラソウ属)
ヒマラヤ原産。 -
プリムラ・デンティキュラータ
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ここにもアズマシャクナゲがある。
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ここにもケナシヒマラヤユキノシタ。
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チングルマ(Geum pentapetalum、バラ科、ダイコンソウ属)。
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キジムシロ(Potentilla fragarioides ver. major、バラ科、キジムシロ属)。
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キジムシロ
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キジムシロ
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イワヤツデ(タンチョウソウ、Mukdenia rossii、ユキノシタ科、タンチョウソウ属orムクデニア属)
中国東北部~朝鮮半島原産。 -
エゾムラサキツツジ(Rhododendron dauricum、ツツジ科、ツツジ属)。
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クロフネツツジ(Rhododendron schlippenbachii、ツツジ科、ツツジ属)。
シベリア東部、朝鮮半島、中国東北部に自生。日本には江戸時代初期に朝鮮半島から渡来しました。 -
クロフネツツジ。
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ミツバツツジ(Rhododendron dilatatum、ツツジ科、ツツジ属)。
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ミツバツツジ。
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エゾノチチコグサ(Antennaria dioica、キク科、エゾノチチコグサ属)。
北海道北部に自生するほか、ユーラシア北部、アラスカにも分布します。 -
エゾノチチコグサ。
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左のまだ葉が出てない木は、ハルニレ(Ulmus davidiana var. japonica、ニレ科、ニレ属)。
北海道ではエルムとも呼ばれます。 -
ドイツトウヒ(Picea excelsa、マツ科、トウヒ属)。
ヨーロッパトウヒとも呼ばれ、北ヨーロッパに広く分布する常緑の針葉樹で高さ30 m、直径に1 m位になる。
北海道には明治の中期に導入され、主に鉄道防風林に用いられた。枝はいかにも地吹雪を防ぐように下向に垂れている。
用材としてもさまざまに使われ、パルプにも用いられる。
―説明板より―
ドイツの黒森{Schwarzwald}の主要樹種はこのドイツトウヒです。 -
ドイツトウヒの枝。
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ドイツトウヒの球果
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博物館(右の建物)に向かいます。
左の建物はバチュラー記念館です。 -
イチイ(Taxus cuspidata、イチイ科、イチイ属)
「北海道から本州中部の山地まで分布する常緑針葉樹。かなり丈の高い太い大木になるが、しばしが刈り揃えられて庭園樹や生垣に使われる。秋に赤い実(仮種皮)を付ける。北海道では普通オンコと呼ばれる。イチイの名はこの材から神主の持つ笏(シャク)が作られ、正一位を送られたことによるという。
材は堅く、器具材や各種細工物に用いられる」
―説明板より―
秋の赤い実はhttps://4travel.jp/travelogue/11728726をご覧ください。 -
博物館に近づいて来ました。
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博物館入口横に有ったヨーロッパクロマツ(Pinus nigra、マツ科、マツ属)。
学名のnigraはラテン語で「黒い」の意味です。ラテン系の国々で話されるロマンス諸語では、形容詞は名詞の後に来ます。 -
博物館入口まできました。
脇にあった博物館の説明板。 -
入口から見た博物館内部。
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博物館に入りました。
動物の剥製がたくさん展示されています。 -
エゾヒグマ(Ursus arctos yesoensis、クマ科、クマ属)。
「このクマ(雄)は1980(明治23)年4月に牧場を襲い、札幌手稲駅(軽川)付近で琴似屯田兵に射殺されたものである。」
―説明板より―
「ヒグマ*)はわが国最大の陸生哺乳類であり、北海度の自然を象徴する動物である。しかし、明治以降の開拓期において、ヒグマによる人や家畜の犠牲は数しれず、その存在は大きな脅威であった。そのためヒグマは長らくほとんど無制限な捕殺の対象とされ、その状態が1990年ころまで続いていた。
北海道のヒグマはかっては全道一円に広く分布しており、1960年代においても石狩平野の南部において東西の個体群の交流は切れていなかったらしい。しかし、その後の道路網の発達、平野部の利用密度の増大に伴い北海道のヒグマの分布は道南渡島半島部、石狩西部、および石狩低地帯以東の3個体群に大きく分断され、さらにそれぞれの地域内において個体群の細分化が進行している。このような個体群の細分化と平行して生息数も急速に減少しているため、各地方個体群の絶滅の恐れが高く、適正な保護管理が必要である。**)」
―説明板より―
著者注
*) ヒグマは日本では北海道のみに生息し、その種はエゾヒグマです。
**) 北海道のヒグマの個体数は1990年頃には、約5,000頭でしたが、銃猟が禁止されてから増え続け、現在では約12,000頭と市民生活を脅かす事態となっており、道は従来のヒグマ対策の見直しに踏み切ろうとしています。 -
エゾオオカミ(Canis lupus hattai、イヌ科、イヌ属)。
左:雌 1881年 札幌豊平
右:雌 1879年 札幌白石
「1887(明治20)年ころまでに絶滅したエゾオオカミの剥製は、この博物館に残されているもののみである。」
「エゾオオカミはなぜ絶滅したか?
絶滅したエゾオオカミについて、その生態や絶滅の原因などについては残された数少ない資料よりうかがい知るほかないが、少なくとも、明治に入って以降の北海道の急速な開発がその大きな原因となったことは確実である。そりに伴いエゾオオカミの生息域は大いに狭められた。一方で開拓使はシカ肉の缶詰工場を設けてシカの大量捕獲を行ったことから、エゾオオカミの餌である全道のシカは著しく減少し、また、明治12年の大雪によりシカの数が激減したことも絶滅に拍車をかけたとされている。一方、各地でオオカミによる家畜に被害が頻発し、その対策として毒殺などの駆除が奨励された。このような原因のほか、当時、飼犬と共に侵入したジステンパーのような伝染病も、群れを作るオオカミのような動物に対しては大きな影響があったものと思われる。しかしながら、現在においても絶滅の真の原因は不明のままで、これらがふくごうされたものであろう。」
―説明板より― -
「本州の動物たち」の展示ケージです。
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ムササビ(Petaurista leucogenys、リス科、ムササビ属)
日本の固有書で、本州、四国、九州に生息しています。 -
ニホンテン(Martes melampus、イタチ科、テン属)。
日本の固有亜種で、本州、四国、九州に生息しているほか、北海道にも導入されています。 -
イタチ(Mustela itatsi、イタチ科、イタチ属)。
学名は元来ニホンイタチを示し、日本全国に生息します。 -
「北海道の動物たち」の展示ケージです。
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エゾリス(Sciurus vulgaris orientis、リス科、リス属)。
北海道の平野部から亜高山帯の森林や林に生息します。
生きたエゾリスの写真はhttps://4travel.jp/travelogue/11885514をご覧ください。 -
エゾクロテン(Martes zibellina、イタチ科、テン属)。
日本の固有亜種で、道北と道東に生息しています。
絶滅危惧種です。 -
エゾシカ(Cervus nippon yesoensis、シカ科、シカ属)。
日本の固有亜種で、北海道全域に生息しています。 -
「サハリンの動物」の展示ケージです。
「サハリンには、トガリネズミ類やリス類、ミュビゲラやキンメフクロウなど北海道と共通する動物が多く生息しています。しかし、これらに加えて、ジャコウジカやオオライチョウ、クズリなど北方性の強い種、大陸系の種が生息しています。
また、ミュビゲラやコモチカナヘビなど北海道では分布の南端であるため希少な種も、サハリンでは普通に見ることができます。」
―説明板より― -
樺太犬タロ
「1956年第一次南極地域観測隊にそり犬として参加した樺太犬は、調査活動で活躍したが、1958年1月。隊員交代のため派遣された宗谷丸が天候不良のため接岸できず、犬15頭が無人の基地に取り残された。翌1959年1月、1年ぶりに再訪した隊員によってタロとジロの生存が確認された。ジロはその後越冬中の1960年7月に昭和基地で死亡した。タロは4年余りを南極で過ごしたのち、1961年5月に帰国し、その後は14歳7カ月の老衰で死亡するまで、9年余りの間、当博物館で飼育された。なおジロの標本は東京の国立科学博物館に保存されている。」
―説明板より― -
「北海道で観察される鳥」の展示ケージです。
「北海道では、渡り鳥などで季節的に訪れるものを含めて、およそ250種の鳥を観察することができます。この博物館では1877年の創設以来鳥類標本の収集・保存を継続していて、現在約12,000点の標本を所蔵しています。この中には生息数が減少し、現在ほとんど確認することができなくなった種の標本も含まれています。また、収集を継続してきたことにより、スズメやシジュウカラのような一般的な種であっても、100年前、50年前に収集された標本が現存することで、その時代変化を追うための材料が残されているという特徴もあります。
このコーナーでは、所蔵標本のうち、おもに北海道で観察される鳥を紹介しています。
展示キャプションでは、和名、英名、学名とおおよその分布、絶滅が危惧される種について、そのランクを示しています。」
―説明板より― -
「北海道で観察される鳥」の展示ケージ。
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「北海道で観察される鳥」の展示ケージ。
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オオワシ(Haliaeetus pelagicus、タカ科、オジロワシ属)。
「アジア極東部に分布する大型のワシで、ロシアのオホーツク海周辺域で繁殖するものが冬期に北海道に多数渡来する。北海道で越冬する個体数は近年では1,500前後と推定されている。北海道の越冬条件の悪化や、ロシアでの繁殖成績が近年悪化しているため、個体数が減少傾向にある。
(天然記念物、絶滅危惧II類)」
―説明板より―
分布地域:北海道、東北地方、日本海北岸、サハリン。 -
オジロワシ(Haliaeetus albicilla、タカ科、オジロワシ属)。
「日本では北海道でのみ繁殖が確認されている大型の海ワシで、現在は150つがい程度が確認されている。冬季にはロシアの繁殖集団の一部が渡来し、近年では700~900羽が確認されるなど、ゆるやかな増加傾向にある。しかし。工事などの人為的影響による営巣地の減少や、風力発電用風車への衝突事故の急増など、絶滅の恐れがある種として指定されている。
(天然記念物、絶滅危惧II類)」
―説明板より―
分布地域:北海道沿岸部、東北地方。サハリン、ロシア、朝鮮半島等。 -
「日本の希少動物」の展示ケージ。
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北海道で出土した土器。
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北海道と本州の文化史の比較。
「縄文文化
北海道では、およそ8000年前から紀元前後まで縄文文化が発展間展開されていました。この文化は、本州の縄文文化と同様に。縄目文様を持つ土器の制作と使用が指標となっています。石器、骨角器などが併用されていましたが、金属器の使用はなかったと考えられています。
北海道の縄文文化は、本州の影響を色濃く受けていますが、地域によっては「石刃鏃文化」など、北方からの影響を受けていたことが明らかにされています。」
「続縄文文化
続縄文文化は、紀元前後から7,8世紀にかけて展開した北海道独自の文化です。
本州各地で弥生土器の指標とする弥生文化が展開した後も、北海道と東北地方北部では土器の形式や石器、骨角器の使用、また狩猟・採集中心の経済など、縄文文化期の伝統が維持された文化が展開していました。縄文文化との相違点は、弥生文化圏から金属器が恒常的に供給されていたことがあげられています。
この時代の土器の形式は地域差・時代差が大きく、恵山式、江別式。後北式。北大式など様々な名称が用いられています。」
「オホーツク文化
オホーツク文化は、5,6世紀から11世紀ごろにオホーツク海沿岸を中心とした北海道島北部、千島、サハリン南部に展開した漁撈・狩猟・採集を基盤とした文化です。粘土紐を貼り付けた浮文や沈文などの装飾を施すオホーツク式土器、石器・骨角器、金属器の使用がこの文化の特徴です。
この文化期の遺物からは、大陸系の金属器が多く発見されていて、大陸との関係の深さをうかがうことができますが、本州で使用されていた鉄器などの所有しようも確認されていることから、広い交流を行っていたことが考えられます。」
「擦文文化
北海道から東北地方北部において。7,8世紀から13世紀ごろに展開された文化が擦文文化です。本州で用いられた土師器の制作技術の影響を受けた擦文土器が指標とされます。続縄文時代まで存続していた石器類の使用がほぼ消滅し、斧や矢じり、農具などに鉄製品が使用されました。
擦文文化の遺跡は、河川沿いや河口などに多く確認されていて、」後世のアイヌの集落形態と似ていることからアイヌ文化の原型とも考えられていますが、直接的なつながりははっきりしていません。」
―説明板より― -
「開拓使の博物館から札幌農学校へ
この博物館は、開拓使の博物館として設置されたため、開拓使が収集した資料が数多く所蔵されています。
北海道の地質調査のために開拓使に雇われたB.ライマンが収集した岩石試料や、輸出資源として見込んでいた缶詰、明治初期から中期にかけて開催されていた内国勧業博覧会関連資料などがよく知られています。
これらの資料は北海道の歴史を語る上で欠くことのできない資料として位置づけられています。」
―説明板より― -
「高島祝津*)の鰊漁の図
1883年に東京上野で開催された水産博覧会に出品するために、札幌県が制作したものと考えられる。「石狩川河口の鮭漁の図」と共に当時の漁法を伝える重要資料である。」
―説明板より―
著者注
*) 祝津は小樽市の北部に位置し、にしん御殿があることでも知られています。祝津の高島岬からは、この絵のような景色が望めます。 -
「登録有形文化財北海道大学農学部、植物園博物館。
バチュラー記念館
明治31年(1898)竣工
昭和37年(1962)北海道から寄贈・移築
アイヌ民族の教育・文化の向上に意を注いだ、イギリス人宣教師J.バチュラー博士が、離日する1940年まで居住していた邸宅です。当時は北3条西7丁目にあり、木造2階建の屋根の中央には煉瓦造りの煙突が二本備え付けられ、十字架も掲げられていました。
昭和37年、北海道から寄贈を受け、植物園内に移築しました。移築後は民俗資料室として公開しておりましたが、現在は同氏の遺品を収めた記念室を2階に設置し、建物は収蔵施設として利用しています。」
―説明板より―
左の小さな建物は以下で説明します。 -
「重要文化財 北海道大学農学部植物園・博物館
博物館事務所 附属博物館便所
明治36年(1903)竣工 設計者 中條精一郎
大正7年(1918)移築
明治15年現在地に2坪の便所が建てられましたが大正7年に取り壊され、現在の北海道大学農学部の位置に明治36年に建てられた便所を現在地に移築しました。
外部は下見板張り。天井は網代天井で屋根に臭気抜きが設けられています。」
―説明板より― -
「重要文化財 北海道大学農学部植物園・博物館
博物館事務所 附属博物館便所
明治34年(1901)竣工 設計者 中條精一郎
正面(北側)中央に切妻形の庇をつけた出入口を設け、基礎は煉瓦積み、床下換気口はアーチ形で鋳鉄製のグリルをはめ、外壁は腰を堅板張り、上を下見板張りとしています。小屋組はキングポストトラスで、建物内部は三室からなり、壁面天井とも漆喰仕上げで、各部屋には天井中心飾があります。媽祖は外側を上げ下げ、内側を開き戸とする二重窓となっています。室内の机・棚も新築当時の設備品として重要文化財に指定されています。」
―説明板より― -
「重要文化財 北海道大学農学部植物園・博物館
博物館倉庫
明治18年(1885)現博物館事務所位置に竣工
明治33年(1900)現地に移築
初めは現在の博物館事務所がある位置に平屋建切妻造りとして建てられましたが、事務所新築に伴い現在地に移築され、その後マンサード型の二階建てに改められました。」
―説明板より― -
「重要文化財 北海道大学農学部植物園・博物館
博物館事務所 附属博物館鳥舎
大正13年(1924)竣工
初めは孔雀を飼うために建てられた施設で。南面全体に斜材桟を入れたガラス戸を入れ、櫛形の明かり窓をつけています。また、壁は真壁で、外側に下見板を張るなどデザインが考慮されています。」
―説明板より― -
自然林にやって来ました。
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自然林の説明板。
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バラ園にやって来ました。
植物園のマップです。
現在地は左中ほどの赤丸です。
バラはまだ咲いていないので、他の花を撮影していきます。 -
キバナカタクリ(Erythronium grandiflorum、or Erythronium ‘Pagoda’、ユリ科、カタクリ属)。
日本原産のカタクリより若干大きく、1つの株に複数の花をつける特徴があります。
原産地は北米西部の亜高山帯です。バンフ国立公園で撮影したキバナカタクリの群生はhttps://4travel.jp/travelogue/11265529をご覧ください。 -
キバナカタクリ。
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北方民族植物標本園にやって来ました。
説明板です。 -
オオバナエンレイソウ(Trillium camschatcense Ker Gawl.、シュロソウ科、エンレイソウ属)。
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ニリンソウ(Anemone flaccida、キンポウゲ科、イチリンソウ属)。
1本の茎から花が2つ咲くことが、名前の由来になっています。
アイヌ民族が若い茎葉を食用にしていました。 -
ニリンソウ。
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北方民族植物標本園の中央にある花壇。
周縁部に少し花が咲いていますが、まだこれからですね。 -
プリムラ・ブルガリス(プリムローズ、Primula vulgaris、サクラソウ科、サクラソウ属)。
ヨーロッパからコーカサス地方に自生する原種のサクラソウです。 -
プリムラ・ブルガリス。
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北方民族植物標本園を出て、北に移動してきました。
エゾノウワズミザクラ(Padus padus、バラ科、サクラ属)。
アイヌ民族は、この木が放つ強い芳香が病魔を追い払うと考えており、樹皮を煎じて薬用としたり、枝をお粥に入れて炊き療養食として用いたり、疫病の流行時に枝を戸口に立てかけるなどして用いました。 -
エゾノウワズミザクラ。
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エゾノウワズミザクラ。
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植物園のマップです。
現在地は左上の赤丸です。 -
シラネアオイ(Glaucidium palmatum、キンポウゲ科、シラネアオイ属)。
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シラネアオイ。
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ここにもあった、ニリンソウ。
群生だね。 -
ニリンソウ。
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南に移動して、池に架かっためがね橋を東に渡ります。
橋の上から見た北方。
池一杯に生えている植物はミズバショウです。花の季節は終わり、大きな葉だけになっています。花の季節に来ればさぞかし見事な眺めだったでしょうが、その時期はまだ植物園は開園しておりません。 -
今渡った、池に架かる煉瓦のめがね橋です。
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東に進んで、サクラ林エリアにやって来ました。
手毬(Prunus lannesiana ‘Temari’、オオシマザクラ系園芸品種、栽植、バラ科、サクラ属)。 -
手毬.
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手毬.
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以下のサクラは説明板がなかったので、サクラとだけ書きます。
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サクラ
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サクラ
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サクラ
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サクラ
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サクラ
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サクラ
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サクラ
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サクラ
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シダレザクラ
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シダレザクラ
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シダレザクラ
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シダレザクラ
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シダレザクラ
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ここにもあった、ニリンソウの群生。
エゾエンゴサクも混じってるねえ。 -
ニリンソウの群生。
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ここにもあった、エゾノウワズミザクラ。
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エゾノウワズミザクラ。
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エゾノウワズミザクラ。
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宮部金吾記念館西面。
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「宮部金吾記念館」説明板。
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宮部金吾記念館南(正)面。
「登録文化財北海道大学附属植物園庁舎
宮部金吾記念館
1901(明治34)年 竣工
1942(昭和17)年キャンパスより移築
札幌農学校キャンパスで動植物学講堂として用いられてきた建物の東半部植物学教室部分を移築したものです。1988年まで植物園庁舎として利用されていましたが、1991年に北側半分を取り壊し、初代植物園長の宮部金吾博士の遺品を展示収蔵する記念艦として利用されることになりました。
博物館旧事務所および便所と同時に、中條精一郎による設計の建築と考えられ、明治末の札幌農学校の建築様式を居間に伝えています。」
―説明板より― -
宮部金吾記念館前の花壇。
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ムラサキヤシオ(ミヤマツツジ、Phododendron albrechtii、ツツジ科、ツツジ属)。
北海道~本州中部に分布。 -
ハナモクレン(Magnolia denudata、モクレン科、モクレン属)。
中国中部原産、中国東南部から性内イブに分布。 -
ここにもあったクロフネツツジ。
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クロフネツツジ。
さっき見たものより色が薄いですねえ。
出口手前まで来ました。
今日はこれで終わりです。
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