さらば！最後の国鉄型電車特急「やくも」に乗りに行く旅　その3

2024/02/17 - 2024/02/18

まもなく引退となる381系「やくも」に乗りに行ってきました。
まだ引退まで1ヶ月以上ありますが、ガチな方々が来る前に、私のようなニカワ鉄はすみっこの方でコソコソ活動します。

私が381系を初めて見たのは1993年の冬。小学1年生の3学期と途中で長野にやってきた時でした。あれから30年以上の月日が流れ、381系を使用していた「しなの」は383系に置き換えられ、その383系すらも385系への置き換えが発表されています。
紀勢本線を走っていた「くろしお」も非振り子式のパンダに交代。気づけば「やくも」だけが381系で残っていました。
2024年4月、最後の国鉄型電車特急となった「やくも」も、いよいよ新型の273系に交代します。その前に381系「やくも」乗車しようと、出雲へ行ってきました。
このページでは上り「やくも12号」に乗車して東京へ帰ります。


2月17日
乗車券　東京都区内→出雲市　10,980円　往復割引適用

新幹線自由席特急券　5,930円
「のぞみ99号」品川（6時00分）→岡山（9時03分）

特急券　2,950円
「やくも7号」岡山（10時05分）→出雲市（13時11分）

レンタサイクル（電動自転車）830円
グリーンリッチホテル出雲8,700円相当（会社の福利厚生ポイント使用）

2月18日
乗車券　出雲市→東京都区内　10,980円　往復割引適用

自由席特急券 2,420円
「やくも12号」出雲市（9時34分）→岡山（12時39分）

新幹線自由席特急券　5,930円
「みずほ606号」岡山（13時33分）→新大阪（14時21分）
「のぞみ402号」新大阪（14時51分）→東京（17時21分）

エリア 出雲市(島根)

おはようございます。
「やくも12号」に乗車して東京へ帰ります。

9時28分、幡生方から「やくも12号」となる列車が入線してきました。
本日は基本編成だけの4両編成での運転で、自由席は岡山方の1両のみとなります。その1両が床下に主回路があるクモハ381なのです。

それでは乗車します。
あ...LEDの表示が思いっきり切れた...

車内に入りました。
乗車したのはクモハ381-502です。

山側の座席に着席しました。
9時34分、「やくも12号」は定刻通り出雲市駅を発車しました。
微かに床下で主回路が切り替わっている感覚があり、電車の鼓動を感じる事ができます。

出雲市駅を発車して、すぐに斐伊川橋梁を渡っていきます。

宍道駅に運転停車しました。
ここで下り「サンライズ出雲」と交換してから発車します。

宍道湖に沿って走っていきます。

10時01分、松江駅を発車します。

10時16分、安来駅に到着です。
駅に到着する前に大きな工場が見えましたが、かつては日立金属と呼ばれ、現在はプロテリアルと言う会社になった安来工場です。現在でも特殊鋼を生産しているそうです。

米子駅の手前で鳥取県へと入りました。何でココにしたの？って思うくらい無い何もないトコが県境なんですよね。
10時24分、米子駅に到着です。下り「やくも3号」と交換してから発車します。

米子駅を発車しました。
境線が分かれていきます。

日野川橋梁を渡って行きます。
奥に見える白い蒸気を上げているのは王子製紙米子工場です。

10時32分、伯耆大山駅を通過します。

お、EF64だ。愛知機関区所属のFE64-1047号機です。

伯耆大山駅を通過して山陰本線から分かれていきます。

伯備線へ入ると美しい大山が見えてきました。

列車は中国山地へと分け入っていきます。
振り子式の本領を発揮です。

根雨駅に運転停車しました。
ここでスーパーやくも色の「やくも5号」と交換してから発車します。

日野川に沿って走っていきます。

鳥取県と岡山県の県境である谷田峠トンネルへと入っていきます。

11時24分、足立駅に運転停車しました。
県境を超えて川の流れが列車と同じ方向に変わりました。

11時30分、備中神代駅を通過します。

11時32分、布原駅を通過します。

11時36分、新見駅に到着です。

新見駅を発車しました。側線には227系500番台「Urara」が居ます。初めて見ました。
と思ったら、バランラーが...

11時42分、ゆっくりと井倉駅を通過します。
日鉄鉱業の井倉鉱業所で、石灰石を掘っています。かつては専用線を有していたそうです。

11時47分、広石信号場を通過します。

11時51分、交換のために方谷駅に運転停車しました。
やってきた下り列車は国鉄色の「やくも9号」です。

私は381系「しなの」をライブで見ていたので、その姿が重なり懐かしいです。
やべっ。涙出そう。

ウトウトしていたら...
12時27分、倉敷駅に到着しました。

倉敷駅を出ると山陽本線を快走していきます。
あっ、バランラーが...

はい。山陽本線を快走していきます。

岡山電車区...ではなく下関総合車両所　岡山電車支所を見ながら、終点の岡山駅に到着します。

12時39分、「やくも12号」は定刻通り終点の岡山駅に到着しました。
このホームの骨組みに魅力を感じてしまいます。

「やくも12号」であった車両は、入換動力車標識を掲げて入換信号機が開通するのを待っています。

14時46分、入換が始まりました。

1982年7月の伯備線電化と共に走り出し、以来40年以上に渡り走った381系「やくも」。かつてはＬ特急指定であり、陰陽連絡の要となる路線で需要も比較的ある方ですが、振り子式と言う特殊な車両故に最後まで国鉄型電車特急として残ってしまったのでしょうか。

今回の更新に際して、北陸新幹線 敦賀開業で余剰になる681系・683系があるので、紀勢本線の「くろしお」のように非振り子とする選択肢もあったのではないかと思います。

新型の273系ですが、2024年3月16日のダイヤ改正時点では営業入せず、まるで2024年度に入ってから、それも平日を避けて土曜日を待つように4月6日から営業入りします。

「やくも」へ新型車両導入は、ダイヤ改正の目玉の一つなのですが、どんな大人の事情があるのかと勘ぐってしまいます。

やっぱ2023年度内に走り出しちゃうと、2週間しか使ってない車両の減価償却費がかかって、決算に響いてしまうのが事務方的に良くないんですかね。

まるでダイヤ改正と共に新型になるかのような案内をしてますが、コンプライアンス的にだいじょうぶなのか....

381系の走る姿を見るのは、これが最後だと思います。

「381系おつかれさまぁ～」と心の中で叫びました。
ほ、ほんとうに心の中だけで叫んだんですからね！

ちょうどお昼時なので岡山で途中下車してランチする事にしました。
今が旬（らしい）広島県産の牡蠣と海老の天ぷら定食（1500円）をいただきます。

13時20分、新幹線ホームに上がると所定12時20分発の「のぞみ22号」が23番線に停車中です。
岡山駅に進入する際に異音がして車両点検を行なっていたそうです。

13時24分、「のぞみ22号」は64分遅れで発車していきました。
このまま「のぞみ」で東京まで帰る事もできるのですが、新大阪でとあるミッションがあるのです。

続いて私が乗る「みずほ606号」が入線してきました。山陽新幹線に乗らないとN700系7000番台には乗れないですからね。
車両はJR九州のR9編成です。

山側の座席に着席しました。

13時33分、「みずほ606号」は定刻通り岡山駅を後にします。

13時38分、297km/hで全長約670mの吉井川橋梁を渡ります。
300km/hで走る山陽新幹線は早えぇ...

12時46分、相生駅を294km/hで通過します。

13時52分、姫路駅を発車します。

14時01分、西明石駅を通過します。

14時08分、新神戸駅を発車します。

14時21分、定刻通り新大阪駅に到着しました。

新大阪駅では、新幹線改札内にある蓬莱のチルドの肉まんと焼売を購入します。しかし、お店には長蛇の列.....結局、20分ほど並んで購入できました。

無事に購入できて14時51分発「のぞみ402号」に乗車します。乗車するのは自由席の3号車。車両はJR西日本のF24編成です。あれ？昨日、品川から乗った編成だな。

旅行記の下書きをしていました。
15時22分、米原駅を通過します。

15時41分、名古屋駅を発車します。
隣のホームには、先ほど岐阜羽島駅で待避していた「ひかり512号」が入ってきました。

16時24分、静岡駅を通過します。

17時02分、新横浜に到着しました。
名古屋から走りっぱなしで長かった...

武蔵小杉駅に停車している横須賀線の列車を追い越しました。（まぁ横須賀線じゃないんですけど。）

17時21分、終点の東京駅に到着しました。

翌朝、新大阪駅で買ってきた蓬莱の肉まんをいただきます。