2020/02/22 - 2020/02/22
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たけむらあきとさん
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スイス最後の寄港地バーゼルかたヴィトラキャンパスへ。
建築とデザインの聖地はまさにArchitecture and Design Wander Land。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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昨日はブレゲンツから戻り、クールで2日目の夜を過ごしました。
ちなみに晩ご飯はどうしてるかというと、スーパーで買った鳥もも肉の丸焼きとビール。これがなかなか美味しくて経済的で悪くなかったですよ。一人旅だとなかなかレストランに入る勇気もなくて、いつも寂しい食事となりますが、スイスは物価も高いから、どこかでバランス取らないとね。と自分を納得させてます。。本当は食事も旅の醍醐味のひとつですよね。
さて本日は列車で約2時間半、ライン川が街の中心を流れるスイス第3の都市バーゼルに向かいます。(ちなみに1チューリッヒ、2ジュネーブだそうです)
昨日訪れたボーデン湖にもつながるライン川は、オーストリアからスイス、ドイツ、フランス、オランダへと流れており、私の今回の旅を導いてくれているようです。クール駅 駅
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午前中にバーゼルSBB駅に到着。
ここからトラムで約30分のヴィトラデザインミュージアムを目指します。
バーゼルはフランス、ドイツと接する国境の街。ヴィトラデザインミュージアムはヴァイル・アム・ラインというドイツ側の町にあります。
ちなみにクララ広場(Claraplatz)というところから55番のバスに乗ると、ミュージアム入り口のバス停に着きます。そのバス停はジャスパー・モリソンがけたものだそうで、今この記事を書くために後で知りました。見たかったなぁ。
ジャスパー・モリソンは私の好きなデザイナーのひとり。深澤直人氏らと「スーパーノーマル」というデザイン哲学を提唱し、シンプルで美しいプロダクトをたくさん世に送り出しています。バーゼル中央駅 駅
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ヴィトラデザインミュージアムはヴィトラデザインキャンパスというヴィトラ社の現役の工場、ショールームなどを内包する広大な敷地内にあって、世界の名だたる建築家がざまざまな建物を手掛けています。
またミュージアムの屋内外で名作家具やインテリアを見ることが出来、キャンパスを入ると早速イームズチェアがお出迎えしてくれました。ヴィトラ デザイン ミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー
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こちらがこの施設の起点ともなったフランク・ゲーリーのヴィトラデザインミュージアム。1989年完成で、彼の有名なグッテンハイム・ビルバオなどにも通ずる有機的なデザインが見受けられます。
当初ヴィトラ社は、長年にわたり収集して来た膨大な数の名作椅子や家具を一般公開するための保存、および展示を目的としたシンプルな格納庫のような建物を計画しました。しかしフランク・ゲーリーは自身のヨーロッパ初の建築としてそのプランを膨ませ、最終的にはデザインと建築の研究を一般の人々に広める目的をもった「ヴィトラ デザイン ミュージアム」を完成させました。
展示スペースは1、2階合わせ約700平米の広さがあり、建築・アート・文化に関連する大きな展覧会などが開催されています。ヴィトラ デザイン ミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー
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こちらはヴィトラの旗艦店「ヴィトラハウス 」。バーゼル出身で国際的に活躍する建築家ヘルツォーク&ド・ムーロンによる作品です。
世界中に彼らの作品があり、その特徴は変幻自在、特徴をもたないのが彼らの作品の特徴とでもいうかのように、常に真新しいデザインで作品を生み出しています。
日本でもガラスのファサードで覆われた「プラダ青山店」などが有名です。
さてではこのヴィトラハウスですが、12棟の切妻家屋を多方向に5層に重ねた構成で、外からは何階建てなのかわからないユニークな外観となっています。
実際には2~4階が家具のショールームで、展示されている家具と体感し、注文することができます。そして1階にはお土産などを販売するショップやカフェが併設されていて、広大なヴィトラキャンパスで英気を養う為たくさんの人で賑わっていました。ヴィトラ デザイン ミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー
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レンガが美しい「ショウデポ 」と名付けられたこちらの建物もヘルツォーク&ド・ムーロンによる作品。前述の通り、ヴィトラハウスとは全く違った外観で、同じ建築家の作品とは思えません。
元々は1989年にフランク・ゲーリーによって建てられたミュージアムが、ヴィトラコレクションを展示する建物となる予定でした。しかし現在はコレクションの展示ではなく企画展のスペースとして活用されている為、その膨大な家具や照明のコレクションが常設展示されたことがなかったようです。
よって、あらためて常設展示の場所として2016年にショウデポが誕生しました。ショウデポでの常設展では、1800年から現在までの400点以上の代表的な作品が展示されて、バーゼルやヴァイル・アムラ・インの人々が気軽に入れるよう常に無料公開されています。
名作家具、名作プロダクトがずらりと並ぶ内部は圧巻。深澤直人の壁掛け式CDプレーヤーや吉岡徳仁のハニカムチェアなども展示されていました。ヴィトラ デザイン ミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー
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続いて、こちらは安藤忠雄設計のカンファレンスセンター。
1993年完成で、彼の海外初作品となったようです。
建物の大部分が地下に埋められていて、その後の地中美術館などにつながる意匠を垣間見ることが出来ます。
安藤忠雄の代名詞ともいうべきコンクリート打ちっ放しの壁が美しいです。
手前は桜の木で、春には日本と同じようにその到来を彩ります。ヴィトラ デザイン ミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー
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こちらはイラク出身の女性建築家ザハ・ハディド設計の消防センター。
彼女も2004年にプリッツカー賞を受賞しており、のちに英国籍を取得し、世界的に活躍されていました。また残念ながら実現しませんでしたが、問題となった東京オリンピックの競技場コンペでの優勝も記憶に新しいところです。
しかし残念ながら2016年に、帰らぬ人となりました。ヴィトラ デザイン ミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー
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最後にご紹介するのはSANAA設計の配送センター。完成は比較的新しく2012年。
直径160メートルもある強大な円形の建物で、現役の工場としても稼働しています。
一見無機質でシンプルすぎるように思えますが、ローレックスラーニングセンターや金沢21世紀美術館に通じる有機的なものを感じるのは、建物を取り囲む波打つ外壁の意匠が、そうさせているように感じます。ヴィトラ デザイン ミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー
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以上、駆け足での紹介となりましたが、他にもバックミンスター・フラー、アルヴァロ・シザ、ニコラス・グリムショウなどなど、世界の名だたる建築家の作品がずらり。
ただし、場所によってはツアーに参加しなければ内部を見学することが出来ません。私も今回残念ながら安藤忠雄のカンファレンスセンターやSANAAの配送センターは外からの見学のみとなりました。
また訪れることがあるならば、ツアーに参加し、朝からゆっくり時間をかけて見学したいという思いを新たにし、ヴィトラキャンパスを後にしました。ヴィトラ デザイン ミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー
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