2024/01/16 - 2024/01/16
128位(同エリア4228件中)
Siniさん
この旅行記スケジュールを元に
カスバ街道の終点ワルザザートに宿泊後、カスバ(要塞)•タウリルトを見て、ワルザザートを出発。
ワルザザートは人口5万強の町ながら、映画ロケ地として注目されている地で映画スタジオなどがあります。
世界遺産「アイット・ベン・ハッドゥ」へ行き、かつての要塞村などを散策。
そしてアトラス山脈を超えます。
途中、アルガンオイル店でショッピング。併設のレストランでランチ。
その後マラケシュへ向かいますが、その前までがこの旅行記になります。
写真は世界遺産アイット・ベン・ハッドゥの山頂。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
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-
朝はバタバタしていて朝食撮り忘れ。
このホテルにはどうやら同じような行程で回っている10名ほどのアジア人グループが宿泊していました。(モロッコは右回りまたは左回りで周遊するコースで旅程が組まれます)
中国語を話しているけれど台湾か、本土か、香港か不明。この日ロビーで、チェックアウトの間に聞いてみたら、まず英語が話せないので香港の方ではない。次に聞いた方は少し英語ができて北京からの団体で2週間の旅とのこと。Hotel le Fint ホテル
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まだ本土は団体旅行が許可されていないので、どうやらガイド兼通訳の女性による個人旅という感じです。アラブ人のドライバーを含め11人乗りの小さなバンなので、走行距離のあるモロッコを走るのはかなりくたびれそう。
しかもレストランでは大声で騒々しくて、フェズのウェイターさんからは「中国人は嫌い」と言われていました。 -
カスバ・タウリルト。ワルザザートの町外れ、ほぼ、ホテルの隣りでした。ムハンマド5世通りに面してます。非常に良く維持管理保存されているカスバで、かつてはマラケシュの司令官が住んでいたところ。
カスバ テラウィト 史跡・遺跡
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まだ8時なので陽は登ってません。ま、外観だけです。
カスバ(要塞)は基本的にどんなに大きくても1人の司令官などだけが住んでいた建物だそうです。 -
次に現れたのは、映画スタジオのゲート。アトラススタジオらしい。
ワルザザートは世界中の映画関係者がロケ地として注目している場所の一つとか。 -
映画「アラビアのロレンス」のロケ地(次に訪問するアイット・ベン・ハッドゥ)となって以来、モロッコでも映画産業が盛ん。
ゲートがカチンコなのはすぐわかってイイね。 -
ゲートからずっと奥に見えるのが撮影所です。
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砂漠の中を約30キロほど走ると、
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どうやら、到着のようです。
アイット・ベン・ハドゥの集落 史跡・遺跡
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7世紀にアラブ人がモロッコ北部を征服したので、先住民族ベルベル人はアトラス山脈を越えてオアシスにカスバ(要塞)を築いて移り住みました。
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その中でも最も美しいクサル(カスバ化した村)と言われているのが「アイット・ベン・ハッドゥ(村)」(世界遺産)です。
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手前の白い花は早咲きのアーモンドらしいです。アーモンドの花の季節は2月から。花の頃はツアーも満員です。
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世界遺産の全景が見えるところにはカフェがいくつか。
グループの中にはここで川を渡らずに、お茶をしながら待っていている人たちもいます。無理をしないのは大事。 -
ほとんど干上がっている川を渡って行きます。
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世界遺産の説明。1987年に登録。
この村の創設者はベン・ハッドゥで、彼の名前に因んで名付けられたらしい。しかも757年の話し。 -
振り返って川の水、少ない。
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早速村へ入ります。はい、モロッコの犬が案内してくれます(笑笑)
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現在でも3~4世帯が暮らしているそうです。
その他は観光客向け土産屋さんが結構あり、大体10時頃になると対岸の村から出勤してきて店を開けます。 -
日干しレンガ(土に藁を混ぜた泥壁)の村。
そして道は迷路のように急なカーブ、階段や道が続く。 -
上に登ると対岸の村もよく見えてきます。
手前の塔は穀物庫兼見張り台らしいです。たくさんありますね。 -
途中で何やら絵描きさんの周りに皆で集まります。何?何かしら?
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ここでバースデーサプライズがありました!
参加者のお一人が誕生日でした。奥様の方が感激してました。 -
対岸の村。
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この世界遺産の向こう側あたりで「スターウォーズ」の撮影がされたとか。
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「ソドムとゴモラ」「ナイルの宝石」他たくさんの映画のロケ地となっだそうです。うーん、観たことない映画ばかりで、、、
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当初から頂上にポツンとあって目立っていたのは食物貯蔵庫。壊れて使っていない模様。
この村の修復作業は現在も進めてられています。 -
岩と橋、そして川の対岸の村が見えます。橋が下の方に見えます。
すごい景色!絶景(全然違うけれど、絶景度が山の上にあるサン・マリノ共和国の要塞から下界を見た感じと似てる) -
観光客が多いのでしょう。トイレ(水洗、洋式)もたくさん有りました。
ここからオート・アトラス山脈を越えて行きます。 -
次にティシュカ峠あたりで写真タイム。
オート・アトラス山脈の最高高度にある峠だそうです。
ここで、急にオート・アトラス山脈とか出てきてすみません。この辺で突然判明した事が、、、 -
ティシュカ峠は標高2,260mにある峠です。
実は今まで全く理解していなかったんですが、モロッコには北からリフ山脈とアトラス山脈があります。
さらにアトラス山脈は、オート・アトラス山脈、モワイエン・アトラス山脈、アンチ・アトラス山脈と三つの塊があります。え?そうなん?イミフ。説明は後ろにて徐々に。 -
峠を過ぎて降りてくるとところどころにお土産屋さん。
ここが本日の目的地の一つです。
女性たちだけによるアルガンオイルの工場兼販売店です。こういう工場がいくつかあります。販売所には英語、フランス語、アラブ語などを話せる通訳の女性、会計をする女性などと、見るからに貧しくつまらなそうに作業をしている女性がいます。 -
入り口から奥へ向かって、女性たちが工程を順番にデモンストレーションしています。
この工場の女性は撮影OKとのことでした。 -
これが、モロッコにしかない木、アルガンの木の実。
この工場は今だに貧しく自立できない女性たちによって経営されています。貧しいのはイスラム教徒だからではなく、さまざまな理由で教育を受けられなかったから、とガイドさん。 -
手でカワを剥いています。
機械で剥くと余分に剥いてしまい、貴重なオイルが減少してしまうので手で剥きます。(言ってることは正しいですが、多分機械化する費用がない) -
左が皮付き。右が手剥きしたアルガン木の実。
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石臼でオイルを絞り出す。昔ながらの抽出方法です。
機械で抽出すると非常に簡単ですが、温度が高くなり、本来のオイルの栄養価が下がる(特にビタミンE)と言われています。だから今も手作業。 -
オイルの説明をしてくれます。
もちろん高価なのは1番最初に絞ったオイル。色も綺麗です。美容用→食用→石鹸などの製品用となっていきます。
ここでアルガンオイル入りの胡麻のジャムみたいな物の味見。抗酸化ジャムですよね。美味でした。 -
いろいろな種類のアルガンオイルが有ります。純粋にオイルだけだと無臭です。
エッセンシャルオイルを加えて良い香りをつけたオイル。これは買いやすい価格です。
因みに最も高価だったのは最近抽出に成功したサボテンオイル。180~200mℓくらいで30,000円。手が出ません!!
非常に貴重、抗酸化物質含有量はオリーブオイル→アルガンオイル→サボテンオイルと高くなり、その効果は絶大とか。 -
アルガンオイルを購入。ガラス瓶入りのにしました。プラスチックの容器では酸化してしまうので。使用した感想は、とても良いです♪♪
買い物後は併設のレストランでランチです。 -
飲み物にはカフェオレを頼んでみました。
隅にすごくうるさい一団がいて、見たら今朝一緒だった本土のツアー客でした。
ここでも若いウェイター君が、「日本人は静か、中国人はうるさい、だからすぐわかる。本当にイヤになる」と言ってました。(いや、君、それは違う。私たちはへとへとで喋る元気がないだけなのよ) -
スープが異様に大きいカップでたくさん出されました。飲みきれませんでしたよ。
「それに中国人はコースで注文しない(から、儲からない)」(だから、私だってこんなに食べられないけれど、時間がないからワガママ言わず出されたものを食べてるだけ。毎回残しちゃって本当に申し訳ない) -
ハンバーグみたいな料理が出ました。
(この愛想のない盛り付けはなんとかならないのか?とか言いたいけれど、こんな砂漠のような砂の瓦礫の山の中、文句は言えない。食べ物でも少しはお金を落とさないとねー) -
先ずはサフランライス。
(それにしても量が多すぎる。貧しい女性たちの立場を聞いた後だけに食べ物を残す=捨てるのはマジ申し訳ない) -
次にこの旅で初めて出て来た本場の「クスクス」。肉と野菜をたくさん(だから、こんなに食べられないって)
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その上に汁をかけて出来上がり。
たっぷり汁をかけていただくと美味しいクスクス。その汁が別物で作ったってどーゆーこと?(野菜や肉の旨みのでてないスープでイマイチ!!!怒) -
レストランから見ると外は幹線道路、そしてこれが、実は山脈の中なのよねー。え?山って木があるものと思っていた。ここでやっと気付いた!
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北上(下降)するにつれて砂の砂漠がどんどん岩の砂漠になって行きます。
この頃になってやっとずーっとアトラス山脈の中を走ってきたことを納得。脳が山脈という現実を受け入れてなかったようなのです。 -
そしてところどころに緑が。水があるということです。
幹線道路は比較的良い。そして2日前にフェズからイフレン、ミデルト、エルフードと南下(登って二つの峠を越えて下ってきた)してきたのはずっと広大な木のない丘かと思っていたけれど、アトラス山脈の山中だった事がよくわかりました。 -
つまり、あまりに壮大な山脈の中だったのと緑がない事で山脈越えを認識出来なかったのです。
アトラス山脈はチュニジア、アルジェリア、モロッコにわたる巨大な山脈でその全長は2400キロ!横幅の広いところは400キロ! -
幹線道路は比較的よく維持管理されています。
道は左手は山(岩肌)で、右手は見えないけれど恐らく小川又は浅い谷です。
しかしこのゴツゴツした感じ。アトラス山脈の最高峰はモロッコのトゥブカル山(4,165m)。 -
ところどころに小さな集落があり、バス停に人が待っていたりします。
この幹線道路を(スクール)バスが通っており、子供たちが通学してます。しかし家がバス停に近い子供又は村人はわずかと思われます。ほとんどが幹線道路まで1~2時間は岩山を歩かなければならない、、としたら、年間どのくらい通学できるでしょう? -
山脈の中なので道はカーブばかり。
そんな過酷な通学の中で少女たちが教育の機会を逃してしまうのは容易に想像がつきます。イスラム教でも離婚できるそうで、離婚率は倍増中。益々貧しい女性たちが増えて、その子供たちも貧しく育ち、、と国民の民度が下がる悪循環。 -
途中にコンクリートの立派な家が。道路から見える家の子はラッキー。大人だってラッキー。
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トイレ休憩です。
観光客のための施設は整っているけれど、一般の人はどうなのか?特に人口の35%を占める砂漠の民、ベルベル人の何%かはテント生活だし。(テント生活が悪いわけではないけれど、結局人生の選択肢が少なくなってしまう) -
前の旅行記でも少し書きましたが、バスの後部乗降口。階段が6段とかなり車高の高い、ドイツ製大型バスです。(ドイツ製のバスに乗れるモロッコ人はどのくらいいるのか?)
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すごく控えめなドライバーさん。ネクタイをしめて、休憩には必ず喫煙してました。今は電話中。
観光客が通る幹線道路は管理されているけれど、、、 -
中国、カザフスタン、キルギスにわたる「天山山脈」は全長約2,400キロ。
チュニジア、アルジェリア、モロッコにわたる「アトラス山脈」も全長約2,400キロ。
日本で言うと、青森市から那覇市までが約2,600キロ。(弓なりの測定です)
ひぇー!そんな巨大な山脈で木がほとんどない岩山ですよ!考えた事もなかった!
アトラス山脈はギリシャ神話の巨人アトラスから。プロメテウスの兄弟。世界の西の果てで天空を双肩で支える罰を与えられた巨人神。古代の人にとってもどんなに大きな山に見えたことか!
アトラス山脈をバス越えするのは、ヒマラヤ山脈を飛行機から見るのとは訳が違いました!(ヒマラヤ山脈はそりゃ、すごかったけどさ)
つづく
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