2023/07/28 - 2023/07/31
412位(同エリア531件中)
arcstudioさん
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いい山に登りたい。多少遠くても、その魅力には敵わない。
でも、折角はるばる出掛けるのだから、山だけではつまらない。周辺の町や観光名所も訪れたい。
今回は盛岡を起点として「早池峰山」、「秋田駒ヶ岳」、「八幡平」を巡る、花を楽しむ山旅を挙行した。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
東京の自宅から新幹線で、昼少し前に盛岡に着いた。
折角、盛岡に来たのだからと、冷麺で有名な駅近くの「盛桜閣」へ。
焼肉も一緒に食べたが、どちらも美味しく、かつリーズナブルだった。盛楼閣 グルメ・レストラン
-
初日は登山の計画が無く、街中を散策するだけ。
駅前ビルの最上階から展望を楽しむ。
南を望むと明日登る早池峰山が微かに見える。 -
駅前で、この4日間利用するレンタカーを借りる。
盛岡には何度か来ていて、主な見どころは知っていたので、今回は知らないところに足を伸ばす。
先ず訪れたのは盛岡八幡宮、なかなか立派である。 -
八幡宮の近くの、らかん児童公園。
羅漢が子供たちを見守っているが、元々は寺院があったところらしい。 -
らかん公園から北上川に向けて進んで行き、古い街並みが残るエリアへ。
目についたのは、火の見櫓のような「もりおか町屋物語館」。
建物見学が出来、お土産類も売っていた。 -
内部は結構なスケール。
北上川の水運で栄えたという。
飛騨高山の商家に似ている。 -
昔ながらの家並みが続く。
どの家にも朝顔が植えられていて、清々しい。 -
共同の水場が今でも残っている。
実際に使われているのは驚きだ。
これも盛岡の魅力の一つだろう。 -
立派な看板建築。
2階建ての木造の家を、3階建てのビルのように見せている。
隣の家が無くなったのでバレバレだが、どこか微笑ましい。 -
散策していると、また共同の水場。
絵馬が掛かっている。 -
このエリアには寺院も点在している。
ここは「大慈寺」、いかにも中国風。
黄檗宗の門下だと聞いて納得した。 -
寺院の境内も見事だ。
ここには凶刃に倒れた平民の宰相・原敬が眠っていた。
人材の面でも盛岡は奥が深い。 -
小学校の脇を通ると、何やら人だかり。
どうも大人が祭りの練習をしているようだ。
多分、盛岡「さんさ踊り」だろう。 -
少し時間があったので、市内の北にある三ツ石神社まで足を伸ばした。
鬼の手形があるというが、「さんさ踊り」の由来の一つにもなっているらしい。
人々を苦しめていた鬼が三ツ石の神に退治され、降参のしるしに石に手形を残したものを喜んだ人々が、石のまわりで「さんさ、さんさ」と踊ったというもの。 -
ホテルは駅近くのダイワロイネット。
夕食をどこにするか、散策しながらお店を探す。
小粋な和食店を見つけ、明日からの登山成功を祈念。 -
2日目
ホテルを7時前に出て、車で1時間ほどで早池峰山のバス発着口へ到着。
週末はバスで登山口まで行けるが助かる。
バスを降り、少し歩くと岩山が見えた。
これが早池峰山か!早池峰山 自然・景勝地
-
聞いてはいたが、蛇紋岩の塊のような山だ。
樹木が殆ど無く、眺めは良いのだが、兎に角暑い!
朝から東斜面を登るので、特に厳しい。 -
大分登ってきたが、まともに休憩する場所が無い。
岩の影に入って小休止。
影に入っても岩の輻射熱のせいか暑い。 -
暑い中でも目を楽しませてくれたのが、高山植物。
黄色の花はミヤマキンバイか。
沢山咲いていた。 -
鮮やかなオレンジの花はクルマユリ。
-
岩場に咲く白い花が可愛い。
ホソバツメクサだろう。 -
これが有名な、ハヤチネウスユキソウに違いない。
蛇紋岩は珍しい岩なので、特有種が生まれるらしい。 -
ゴロゴロした岩が少なくなってきた。
稜線までもう少し。 -
やっと稜線に出た。
木道が現れ、その奥には頂上が見える。 -
頂上までもう一歩のところまで来たが、この先は行けないという。
頂上小屋が修理中で、資材搬送があるからと。
なにも7月末の土曜日にやらなくても良いのではないか! -
上空にヘリ、確かに資材を運んでいるように見える。
ここから下山したが、体が思うように動かず、やっとのことでバス停へ。
後から考えると、熱中症だったのだろう。
この日は盛岡でも36度、猛暑対策不足で大反省! -
下山後、盛岡に戻る途中に温泉に入り、じゃじゃ麺で夕食を済ます。
ホテルで暫し静養し、近くの北上川沿いを散策。
幾つかお店ができていて夜も楽しめるようだ。 -
3日目
今日も良い天気!
秋田駒ヶ岳に向かう車中から、岩手山の容姿が見える。 -
盛岡から1時間ほどで、秋田駒ヶ岳のバスターミナルに到着。
バスで登山口に行き、そこから登山開始。
今日は万全の対策を取り、無理せずゆっくり登り始める。 -
この山も高山植物が多い。
シシウドが夏を告げている。 -
休憩場所から微かに田沢湖が見える。
今日も暑いが、岩場では無い分、体への負担は少ない。 -
片倉岳の展望台に出た。
秋田駒ヶ岳かと思ったが、そうでは無い。 -
秋田駒ヶ岳は花の名山と呼ばれるだけあって、高山植物が多い。
この花はヤマハハコ、可愛らしい名前だ。 -
田沢湖の全貌が見えてきた。
今日の宿もこの辺りだ。 -
登りきると、真っ直ぐな木道が現れた。
整備されていて気持ちが良い。 -
阿弥陀池が見えてきた。
素晴らしいロケーション。 -
池に周りも木道が敷かれ、天上の楽園の気分。
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さあ、秋田駒ヶ岳の男女岳の山頂まで、もうひと頑張り。
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斜面は見事なお花畑、登る元気が出てくる。
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紫色の花は、ハクサンジャシンだろう。
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やっと頂上、天気は今日も最高!
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眼下に阿弥陀池が見える。
右手の山が男岳で、そこにも登りたい。 -
阿弥陀池近くまで下山したところで、チングルマの群落を教えてもらった。
チングルマは初夏に咲くので、この時期に見るのは珍しい。 -
阿弥陀池まで下りて、男岳に登り返す。
振り返ると、男女岳の勇姿が見える。 -
男岳の頂上付近が見えてきた。
男岳というだけあって、岩場があるようだ。 -
頂上近くまで登ると、ムーミン谷が見えてきた。
行きたいところだが、昨日の熱中症もあり、無理はしないことに。 -
素晴らしい展望。
男女岳が良く見える。 -
この辺りも高山植物が多い。
可愛い紫の花はミヤマリンドウか。 -
鮮やかな黄色の花はトウゲブキだろう。
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ミヤマトウキらしい。
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虎の尾のよう、トウウチソウかな。
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ツリガネニンジンだろう。
ハクサンジャシンにも似ているが。 -
だいぶ下山してきた。
山が白くなっているところが見える。
ここは硫黄の採掘場跡らしい。 -
登山口まで帰ってきた。
水場があり、冷たい水をたっぷり飲む。
熱中症にならず、無事に下山。 -
今日の宿は、田沢湖高原の温泉宿。
夕食は工夫が凝らしてあり、美味しいかった。 -
宿から見た夕景。
微かに田沢湖が見える。 -
4日目、最終日
宿を出て八幡平を目指す。
途中、強酸性で有名な玉川温泉に立ち寄る。玉川温泉 宿・ホテル
-
ぼこぼこ湧き出している。
湯治客が沢山いたが、確かに効能がありそうだ。 -
八幡平に着くと、下界とは打って変わって一面の霧。
平坦で安全な山なので、予定どおり出発。
幻想的なオオシラビソの森だ。 -
八幡平は池塘が多い。
歩き出して直ぐに双子の池塘。 -
歩いていると、森の中から展望台が現れる。
どうもここが頂上らしいが、高揚感が全く無い(笑)。八幡平 (岩手) 自然・景勝地
-
山登りとしての楽しさは無いが、高山植物の宝庫には間違いない。
この白い花はセンジュガンピだろう。 -
黄色い花はイワオトギリ。
オトギリソウの一種だろうが、オトギリソウは漢字で「弟切草」と書く。
鷹匠兄弟の弟が秘密にしていた秘伝の薬(オトギリソウ)を他人にバラしてしまい、怒った兄が弟を斬り殺したという伝説が由来。 -
ウメバチソウ。
本当に梅の鉢のようで艶やか。 -
マルバタケブキのお花畑。
向こうに見えるのはガマ沼だろうか。 -
八幡沼は八幡平最大の池塘だ。
左手に見えるのは避難小屋だろうか。 -
いつの間にか霧が消えた。
まるで尾瀬のような景色。 -
儚いワタスゲ。
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この花はオオバギボウシ。
紫色の花が結構多い。 -
小さな池塘が沢山ある。
窪んで見えるところは全て池塘だ。 -
人の手で造られたように見えてしまう。
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木道沿いにニッコウキスゲが咲いている。
ルンルン気分になる。 -
ニッコウキスゲの立ち姿。
残念なことに一日限りの花だ。 -
まるで田植えをしたかのようだ。
自然の魅力には敵わない。 -
低い針葉樹がパラパラある程度で、樹木は少ない。
全体がほぼほぼ湿原なのだろう。 -
八幡沼は結構大きいが、静かで神秘的である。
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八幡平をぐるっと回って、駐車場近くまで戻ってきた。
もう少しで山歩きも終わり、ちょっと寂しい。
とはいえ、無事に下山できそうで安堵。 -
旅の締めくくりは、八幡平から少し南に下った藤七温泉。
内風呂の他、開放的な露天風呂が幾つもあり、そこは混浴だった。
旅の疲れも取れ、いい湯だった!藤七温泉 彩雲荘 宿・ホテル
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