2023/09/24 - 2023/09/24
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レモンパパさん
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この旅行記スケジュールを元に
中国山地の岡山と広島の山間部を結ぶ芸備線。
その総延長は約160km、備中神代と広島の間に42もの駅を擁する。
全線開通は1936年のこと。
往時には「ちどり」や「たいしゃく」など5本の急行列車が山陰と山陽を走っていた。
おもしろいことに、1968年当時の「ちどり」は1~4号まで上下で各4本の列車が運行され、木次線や伯備線を経由している。
特筆すべきことは、下りの「ちどり4号」は米子を22時40分に出発し、広島駅に翌日の5時に着く。
上り「ちどり3号」と「ちどり4号」も夜行列車になっている(1等車と2等車で、寝台車は連結していない)。
それだけ「利用客が多かった」と、言うことだ。
※急行「ちどり1号」(下り)鳥取発→宍道→(木次線)→木次→備後落合→(芸備線)→広島着
※急行「ちどり1号」(上り)広島発→備後落合→(芸備線)→新見→(伯備線)→米子着
さらに、急行「たいしゃく」は、始発の岡山から新見を経由して芸備線に入り、広島へと向かう。
※急行「たいしゃく」(上下線とも)岡山←(伯備線)→新見←(芸備線)→広島(列車の運転経路は、1968年当時のもの)
同時期の伯備線の新見駅では、急行「しんじ号」に、「たいしゃく」と「ちどり」が切り離され、連結されている様子が見られた。
※当時の時刻表によると、
宇野から伯備線を通って急行「しんじ1号」と「たいしゃく2号」は11時44分に新見駅に着く。
次に広島から芸備線を走って来た「ちどり1号」を11時45分に連結。
それを終えると「たいしゃく2号」を切り離す。
小郡行の「しんじ1号」は、11時54分に「ちどり1号」と新見駅を出発し、伯備線を北上する。
単独になった「たいしゃく2号」は、芸備線を広島に向かう。
この複雑怪奇なダイヤを組んだ『スジ屋』さんには恐れ入る。
時は流れ、現在の芸備線は典型的なローカル線になった。
特に新見-備後庄原間は、JR西の中では最も輸送密度が低く、施設維持費は6億円以上も掛かると聞く。
岡山と広島、両県の山間部を縫うように敷かれた鉄路。
周辺地域は過疎化も相まって、人口も少ない。
(それだけに、自然が多く残っているとも言い換えられるが・・・)
今回は、芸備線を守る方々が行ったクラウドファンディング(CF)で運行が実現した。
さらに、地元の有志の協力を得て、地酒と名産品をいただく。
舞台は「キハ47」の車内で、三好駅と備後落合駅間を臨時列車で【呑み鉄】する旅。
鉄ファンの一人として、芸備線の将来を見守っていきたい。
- 交通手段
- JRローカル
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早朝に新幹線を乗り継ぎ、広島駅に到着。
広島駅 (JR) 駅
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芸備線の列車が入線してきました。
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非電化で単線のローカル線と言っても
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下深川までは頻繫に
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列車が走っています。
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車内の風景
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単線なので、列車交換しながら
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時間を掛けて進みます。
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三篠川に沿って北上
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やがて車窓には
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山が迫る
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田園を抜ける。
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何とも言えない
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日本の田舎の鉄景ですね。
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向原に到着
向原駅 駅
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対向列車が来ました。
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列車はさらに進む
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夏草が線路を覆う
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後方車両の運転席
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走り去る風景にも
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趣があります。
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かなり登ってきました。
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山あいの駅を過ぎ
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山間部に
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清流とともに進む。
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三次駅に到着
三次駅 駅
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ここで乗り換え
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次の列車は、どこかな?
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と、思ったら・・・
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そのまま広島から来た列車が、特別列車になった。
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今日の主役は「キハ47」
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ディーゼルカーの二両編成です。
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こちらは、カープのラッピング列車
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改めて、特別列車の【呑み鉄・鈍行ちどり足】号
出発進行! -
鉄好きな面々と
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呑ん兵衛が集う車内
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呑み鉄の開始!
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「さぁ、一杯どーぞ」
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数種類の地酒が用意されていました。
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列車が揺れます・・・(笑)
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地元の珍味?
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「こんにゃくジャーキー」だって
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記者さんの取材も
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いつの間にか、列車は
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両側に山が迫り
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集落に辿り着く
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濃い緑の茂みを抜ける
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臨時列車の到着駅
備後落合駅 駅
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備後落合駅へ
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横断幕がありました。
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乗客は、三々五々駅舎を楽しみます。
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ホームの先には、転車台跡があります。
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長いホームがある駅です。
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駅舎の中
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いわゆる「スジ」です。
これを見れば、この駅で「何分停車する」とか、どの信号所で「列車交換する」のか、一目で判ります。 -
しばらくすると、
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トロッコ列車「おろち号」が入ってきました。
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この列車は老朽化のため、2023年で運行を終えます。
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指定席はプラチナチケット化しているようです。
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先発する「おろち号」を見送り
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列車と人々が去ると、いつもの静かな駅舎に戻りました。
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現在の新見駅
今回は、主に地酒をふるまう【呑み鉄・鈍行ちどり足】の旅でした。
車社会が到来し、沿線の人口が減り、それに合わせるように鉄道ダイヤも激減した。
日本全国で鉄道路線をはじめ、公共交通機関が危機に瀕している。
個人の力だけでは厳しいけれど、ローカル鉄道に乗ることにより見えてくることもある。
芸備線は、山を抜け谷を渡り山野をゆっくりと走る。
いつまでも、この美しい風景が残っていることを願う。
―――――― おしまい新見駅 駅
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