地中海と砂漠のオアシス8日間⑤

2023/11/18 - 2023/11/25

１１月２３日
朝からの雨、おまけに寒い
皆、完全装備のなか、昨夜から自宅に帰ったガイドのブーちゃん
なんと、膝丈スカート?全身黒のコーディネートとなんだかエレガントな装い。
皆から、「寒いだろ～なんでこんな日に！」の声にめげずに、元気溌剌なブーちゃん。
ブーちゃんに元気をもらって、出発です。
今日は、ドゥッガ遺跡とバルドー博物館観光です。

エリア ドゥッガ(チュニジア)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: JTB

朝７時、雨にけぶるブルギバ通り
ムクドリの群れが木々の中で寒そうです。

宿泊ホテル
雨の中、ドゥッガへ向かいます。

ドゥッガ遺跡
チュニジア最大のローマ遺跡。紀元前ヌミディア王国の中心都市でしたが、カルタゴ、ローマに征服されました。ローマ帝国衰退後は、ヴァンダル人により破壊、ビザンチン帝国時代に要塞化。
雨と強風のなかの観光です。傘はまるで役に立たず、黙々と歩きます。

リキニアの浴場（冬の浴場）
壁の表面は、大理石で覆われ、浴場地下で、奴隷が火を燃やし熱い空気を上階に送っていたとか
映画テルマエ・ロマエの一場面が目に浮かぶよう

一瞬、雨が上がりました。
浴場の門から、パチリ

小高い丘にあるのがよくわかります。下に広がるオリーブ畑。

キャピトルを背にパチリ。皆、雨が上がった合間を縫っての撮影大会です。

キャピトル
ジュピター・ジュノー・ミネルバの３神を祀る神殿
この遺跡のなかで、ひときわの存在感を放っています。

キャピトルの写真スポット「フレーム」をくぐると、石畳が美しいこの場所。
雨の中の遺跡も情緒があり、昔に思いを巡らせて…
でも、ここ、奴隷市場だったとか、薬草市場だったとか諸説ありますが、もし、奴隷市場だったのなら、なんだか物悲しい…

虹がかかりました。
ワァ～という歓声のまま、風雨のことなどすっかり忘れ、観光を終えます。
何か所か写真を撮れなかったので、絵葉書を買おうとギフトショップへ
「ここのは、何も無いよ」とつれない店主。本当に商売っ気がないのね～

ここで役立ったのが、karrimorのトラベルコートとPALLADIUMのブーツ
トラベルコートは撥水性バツグン！少々の雨なら大丈夫くらいに思っていたのですが、短時間の土砂降りでも問題なし
ブーツは、エジプト旅行の際、「砂漠に強い靴」として購入したもの。（モロッコの砂漠で靴の中砂まみれの経験があるので…）
元々、フランス軍の靴を作っていたメーカーなので、防水性バツグン
石畳の坂道で、歩くのに苦戦している人が多い中、スタスタ歩けます。
私の足は、甲狭甲薄（日本のスニーカーでは靴の中で足が泳ぐ）、少し甲が高い靴なので、中にクッション性のある中敷きを使用し、街歩きもOK
唯一の欠点は、保安検査場で毎回脱がなくてはならないこと

ボルドー博物館
チュニジアの至宝。世界最大規模のモザイクコレクションを誇る博物館
うれしい～、来られるとは思っていなかったので、本当に幸せ…
この建物の一部は、オスマン帝国時代の地方長官の宮殿なので、美しい部屋もあり、美術に興味のない方でも十分楽しめます。
是非是非訪れてほしい場所です。

この期間、何社かのツアーが組まれていて、N田さん、他社の添乗員さんとお話したとか。
「他社は元々日程になかったので、この博物館には訪れないんですって。うちだけですよ～」
Ｔ物語さん、素晴らしい！本当にありがとう。

スースの部屋の美しい天井

天井のアップ
実は、この写真以外、全く撮影していません。
何故ならば…あまりに美しいので、写真撮影するより、自分の目で見ることを楽しんだので…私が撮る写真よりも図録の方がキレイだし
（基本、どの美術館でも撮影せず、じっくり鑑賞派）
私の下手な説明や写真より、是非ご自分の目で見て欲しい！

ミュージアムショップで購入した図録
長らく閉館していたためか、種類が少なく、英語版がない。
分厚いものは重いので、薄く、コンパクトで写真の多いこちら（フランス語版）にしました。１２ディナール
ここのミュージアムショップ、お土産によさそうな物もいろいろありました。

チュニスに戻り、旧市街の観光です。
チュニス大聖堂
大変美しい外観なので、ぜひとも中に入ってみたかったのですが、現在、要人警護のため、閉鎖されています。ブルギバ通りには、軍人さんの姿がチラホラ見受けられます。

フランスの保護国だった影響でしょうか、街灯がオシャレ

お土産に買ったデーツ
N田さんお勧め、ブルギバ通りのデーツ専門店「Deyma　Dattes」
本当は、チョコレートがけデーツがお勧めらしいのですが、まだ暑いので作っていないとのこと。残念…
N田さん、旅行当初より、チュニジアのデーツ愛を熱く語っておられたので、ホテルの朝食などで食べてみたのですが、美味しい、干し柿みたい。
私は、デーツ好きですが、においとあの形がちょっとお土産にするには…と敬遠してきました。でも、このデーツなら大丈夫。
大きい方が３５ディナール、小さい方が１５ディナール
大きい方も蓋つきの箱入り（オレンジ色のリボン）でオシャレなパッケージです。

メディナへと入ります。
チュニジアでよく見る家の扉。
このノッカー、左右どちらかを使うかで、意味するものが違うそうです。男女の違いだったかなぁ～家族と他人だったかなぁ～
ガイドのブーちゃんが説明してくれて、「家の中の人が外を見ないでも、誰が来たかすぐわかって便利！」と思ったのですが、意味するところを忘れてしまいました。

夕暮れ時、ほの暗い明りが、異国情緒たっぷり

今回初めて、お土産物屋さんらしき所へ連れていかれました。
香水店です
チュニジアは、香料の生産が盛んで、フランス香水産業に深いかかわりがあるとか。
いろんな香りを試されて、いい香りなのですが、少々食傷気味
「お願い、誰か早く買って～」と心の中で叫んでいました。

薄暗い通りで、突然ガイドのブーちゃんが立ち止まる。
とある住宅の扉の前で、合言葉を唱える…という雰囲気

レストラン、ダール・エッサラヤ
アラビア風レストラン、店内では、ウーベ奏者の方が、音楽を奏でています。

メディナの中は、アルコール禁止。というので、前菜の写真撮ってみました。
チュニジア最後の夜なのに…残念です。
個人的には、少々造りこみすぎの感もありますが、アラビアンナイトの世界ってこんな感じなのでしょう。

いよいよ、この旅行も明日まで。
ブルギバ通りの夜をちょっぴり楽しんで、就寝。