ヨーロッパ縦断鉄道の旅（第8回）「ミラノ→フライブルク」国際特急列車の旅

2023/07/07 - 2023/07/07

7月7日（金）この日はイタリア・ミラノからアルプスを越えてドイツ・フライブルクまで約6時間の鉄道の旅です。長時間の列車の旅で込み具合が全く分からないので座席指定を含めて日本で事前予約しました。

ヨーロッパの鉄道の料金は変動制で早く買うと割引率が大きいです。6時間という長距離列車の快適さを求めて、奮発してFirst Class（１等車）のチケットを購入しました。詳しくは本文にて。
写真：乗車したミラノ中央駅のEC（EuroCity 158）

私のホームページに著書紹介、旅行記多数あり。
※新著紹介あります。
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/work/index.htm

エリア ミラノ(イタリア)

５日間お世話になった「ヒルトン・ミラノ」（写真）とお別れです。いいホテルでした。また会う日まで！

今日もミラノ中央駅（写真）は輝いています。ここも今日でお別れです。この壮大な駅舎は戦争が起こらない限り、永遠に残るでしょう。ストップ「戦争」。戦争は絶対悪です。

相変わらずミラノ中央駅は混んでいます。若者のグループや子供を連れたファミリーも多く見かけます。今日は７月７日の金曜日、夏のバカンスに出かけるのでしょうか？

駅の電光掲示板（写真）で乗車する列車の時刻とプラットホームを確認します。列車の遅れは当たり前で臨機応変に対応しないとヨーロッパの鉄道の旅はストレス過多になります。

ヨーロッパ鉄道の旅の楽しさと苦しさ（苦労）はルートの設定と時刻表の確認です。北イタリアのミラノからドイツ・フライブルクまで直通電車（写真：私の制作）に乗車しようと思って予約画面を見たら、既に満席御礼でした。

他のルートを検索するとミラノからドイツのバーゼル乗り換えでフライブルク行列車（写真：私の制作）がありました。これに乗車することにしました。

ミラノ中央駅（10:10）発、バーゼル（14:56）着の特急列車（EuroCity 158）のチケット（写真）です。1st Classe、客車は９号車、座席は11番、値段は114ユーロ（18240円）です。特急列車の１等車に4時間46分も乗車するので安いかもしれませんね。

さあ、出発です。重いスーツケースを軽々と運んで列車に乗り込みます。しかも「１等車」です。私は日本では（勿体なくて）特急列車の１等車「グリーン席」にめったに乗りません。例外は、JR東海ツアーズの「ぷらっとこだま：グリーン席」です。
https://www.jrtours.co.jp/kodama/

期待を込めて１等車の車内（写真）に入ります。座席配置は１列に「１－２」の３席です。座席の前後も非常に広く余裕があります。

４人掛けの席（写真）の真中にテーブルがあり、広げると立派な机になります。ここでパソコンを広げて仕事ができるし、お弁当も食べられます。見知らぬ旅人との出会いが待っています。

２人席（写真）は１人で静かに仕事、読書、旅を楽しみたい人向けですね。goodです。

本当にこの列車が目的地に行くのか、客車内にある電光掲示板で確認します。「10時10分ミラノ発バーゼル行」間違いありません。次の停車は湖水地方の「コモ湖」です。

この列車には「レストラン」（写真）が連結されています。日本では消えてしまった食堂車です。今でもヨーロッパの長距離列車にはダイニングカーやビュッフェカウンターがあり、普通に営業しています。

お客が来る前にダイニングカー（写真）に行って写真を撮ってきました。白いテーブルクロスが高級感を出しています。ここでアルプス越えの絶景を眺めながら、イタリア産のチーズやワインを味わえば最高でしょう。

参考までに、メニュー表を素早くカメラに収めてきました。まずは「アペリティフ（食前酒）とおつまみ類」。メニューのトップは「Schweizer Aperoplatti」スイス風アペロプレート？

アペロとはアペリティフ(aperitif)を略した言葉なので、要は食前酒と軽いおつまみ、というメニューでしょう。値段がCHF15.8とあります。CHFはスイスフランで2023年11月現在1CHF=約170円です。よって2686円です。

サンドイッチ類で、「Hot Ciabatta Combo」がありました。お値段はチャバタサンドイッチと飲み物付きでCHF13.7（2329円）です。う～ん、2000円超えか…。

長距離列車なのでお昼に何か食べたいです。手ごろなメニューとして「ハムサンドとボトルの水」くらいがいいかもしれません。これでも値段はCHF10.9(1853円)です。参ったな～。

最もお安く食堂車の雰囲気を楽しむ目的ならクロワッサンとコーヒーもあります。でも、お値段はCHF6.8(1156円)。ちょっと待ってくれ～？これで1000円超とは？？？

場所代として仕方がないとは思いますが、今まで何度もヨーロッパ鉄道の旅をして食堂車も利用してきました。
写真：車窓から、コモ湖周辺のオートキャンプ場

日本の物価に比べて多少割高に感じましたが、それほどでもなかったです。今回の値段高騰はちょっと驚きです。食堂車での優雅なランチタイムの意欲減退！
写真：車窓から、コモ湖

７月７日の金曜日の長距離列車なので混んでいるかな？と思って１等車を予約したのですが、ガラガラでした。４人席のテーブルにパソコンと本（写真）を出して自分の世界に入ります。

この時に持参した本はニール・バルジライ著「スーパーエイジャー：老化は治療できる」です。著者は長寿遺伝子の発見者で、その彼が「老化は治療できる」と言っています。
写真：車窓の風景

老化を治療できれば老化しなくなる。100歳まで元気に生きて、最後はピンピンコロリといける。本当か？嘘でしょう？その真偽を確かめるためにしっかり読書します。そして大事なポイントをパソコンにメモしていきます。
写真：車窓の風景

妻は別の席でお勉強です。ドイツのガイドブックを出して次なる目的地「フライブルク」の観光地巡りのルート計画を立てています。

この列車はアルプス越えをしますので、車窓から絶景（写真）が楽しめます。食堂車でコーヒーを調達して、自分の席で読書を続けます。

私は旅が好きです。旅から旅へ、“渡り鳥”のような人生を送りたい、と昔から思っていました。早期退職して部分的には実現して満足しています。

しかし、月日の流れは速く、私は70歳を超えてしまいました。余生が短くなってきました。こんなに素晴らしい第二の人生をできるだけ長く楽しみたい。毎年、ヨーロッパに旅行したい。
写真：バーゼル近郊のライン川

70歳を超えた私の願いはただ１つ。「元気で長生きしたい」、そのために今私はアンチエイジング（抗老化医学）関係の学習と実践（人体実験）をしています。
写真：バーゼル近郊のライン川

バーゼルで列車を乗り換えます。駅の電光掲示板（写真）を見て、15:06発ベルリン行「ICE」９番ホームに移動です。ICEは「インターシティエクスプレス (Intercity-Express)」は、ドイツを中心に運行されているヨーロッパの超高速列車で、日本の新幹線に相当します。

バーゼル（15:06）からフライブルク（15:46）までの「ICE:1st Class」のチケット（2人分）。乗車券63.8ユーロ、座席指定券11.8ユーロ、合計75.61ユーロ。１人37.8ユーロ（6048円）

あっという間にフライブルク（写真）に到着です。非常に快適な鉄道の旅でした。

急ぐ旅ではありません。まずはフライブルクの駅構内（写真）を探索してみましょう。

小さな駅ですが、どういう訳か、駅構内の改札に近い、一番いい場所に大きな本屋（写真）があります。

そして、通路にも多数の本が展示されています。実は「フライブルク大学」はドイツで最も権威のある大学の1つであり、ヨーロッパにおいてもトップクラスの名門大学らしい。

クロワッサンを模したパン屋さん（写真）がありました。

クロワッサン（写真）は1.99ユーロ（338円）でした。

サンドイッチ類の値段は3.9ユーロ（663円）4.5ユーロ（765円）

フライブルクの人口は約23万人です。小さな町ですが何が魅力なのでしょうか？私は全く知りません。ヨーロッパの現地観光は全て妻におまかせで、彼女に行きたい都市を決めてもらいます。訪問都市が決まれば次はホテル選び、これは私の担当です。
写真：フライブルク駅正面

フライブルクにはヒルトン系のホテルはなく、マリオット系でただ１つ「コートヤード・バイ・マリオット・フライブルク」（写真）がありました。

しかも、駅前のピカピカ新築のホテル（写真）です。迷うことなくここにしました。しかし、予想外の出費でした。
→「コートヤード・バイ・マリオット・フライブルク」に続く